こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
中学受験では、第1志望の合格率は30%と言われています。
つまり、70%の受験生・ご家庭は、第1志望は不合格になるということです。
シビアな試練ですよね…
不合格の場合、本人も落ち込みますが、スケジュールを管理するお母様・お父様も大変です…
お母様・お父様ももちろんショックですが、次の一手を打たなければなりません。
今回の記事では、
がわかります。

落ち着いて次のアクションに移りましょう
不合格を想定して受験スケジュールを組む

まず、受験前に「もしも」の場合を想定しておくことが大切です。
つまり、第1志望の中学校に不合格になった場合の受験スケジュールを考えておくということです。

不合格になることなんて考えたくないやん
もちろん不合格を想定するのは縁起よくありません。
ただ、受験は何が起こるのかわかりません。
しかも、まだ幼い小学6年生のほとんどの子たちが初めて試験を受けるのですから、予想外の事態は起こり得ます。
抑えの学校、いわゆる「すべり止め校」であっても、不合格になるかもしれません。
そのリスクに備えておくのは、塾講師や家庭教師を含めておとなの役割だと私は考えています。
もし受験前にこの記事をお読みの場合には、「不合格」を織り込んで受験スケジュールを組んでおきましょう。
想定外の不合格で困ったら塾や家庭教師に相談を

もしかしたら想定外の不合格になって、今この記事をお読みの方もいらっしゃるかもしれません。
不合格になると、不安が一気に押し寄せるものです…
ただ、中学受験は短期決戦です。
悩んでいるうちに、出願や入学手続きの期限が終わってしまいます。
想定外の不合格になってしまったら、信頼できるプロに相談しましょう。
まずは合否の連絡も兼ねて、塾講師に相談する場合がほとんどです。
経験豊富な講師なら、「次の一手」をいっしょに考えてくれます。
また、ショックを受けている子どもたちにも、適切に声掛けをしてくれるでしょう。

講師たちもいろんな受験パターンを想定しています
プロの家庭教師を利用している場合には、塾だけでなく家庭教師に相談してもいいでしょう。
セカンドオピニオンとして、また違った意見が聞ける可能性があります。
大学生のアルバイト講師を利用している場合には、注意しましょう。
教科内容に詳しく、教えることはできるかもしれませんが、入試スケジュールや受験パターンまで把握している大学生は稀です。
信頼できるプロに相談し、最終的にはご家庭で納得できる決断をしましょう。
中学受験は「人間万事塞翁が馬」

次に、中学受験が終わり、進学先が決まってからのお話をしておきます。
熱望していた中学校には合格できす、進学する中学校に通うことにモチベーションが上がらない子もいると思います。
中には、お母様・お父様が納得できないこともありますよね。
私は、第1志望に合格した子にも、不合格になった子にも、故事成語「人間万事塞翁が馬(じんかんばんじさいおうがうま)」の話をしています。
- ある日、おじいさんの馬が逃げ出しました(不幸)
- しかし、その馬は別の馬を連れてきました(幸福)
- その馬に乗ったおじいさんの子が落馬してケガをした(不幸)
- ケガのおかげで兵役にいかなくて済んだ(幸福)
つまり、「幸福と不幸は予測できない」という意味です。
私は中学受験も「人間万事塞翁が馬」だと考えています。
中学受験では、残念ながら不合格になってしまうこともあります(いっけん不幸)
でも、第2志望だった学校に進学して、かけがえのない親友ができたり、やりたいことが見つかったりすることともあります(いっけん幸福)
ということもあります。

「置かれた場所で咲きなさい」とか言うやん
一方…
中学受験では、第1志望の中学校に見事合格でしたかもしれません(いっけん幸福)
でも、中学に入学してから勉強しなくなってしまうこともあります(いっけん不幸)
中には、第1志望の中学校に合格したけれども、進学先の私立中学校で友達関係がうまくいかず、地元の公立中学校に戻ってきたという子もいました。
つまり、中学受験において、「合格=成功」、「不合格=失敗」ではない、ということを知っておかなければなりません。
中学受験は「ゴール」ではない
そういう意味では、中学受験は「ゴール」ではありません。
長い人生の中での、1つの「分岐点」です。
その分岐した先で、自分がどのように過ごすのかが大切です。
第2志望の私立中学校に進学したとしても、地元の公立中学校に進学したとしても、そこでできることはたくさんあります。
中学受験に限らず、人生すべてが実はそうですよね。

私は受験指導で「ゴール」という言葉は使いません
大学に入学しても、その4年間をどう使うのかで就職先も変わってくるでしょう。
クラブ活動に打ち込んで、生涯の友人を見つけることもできます(私は、大学のクラブで妻と出会いました)。
インターンシップに参加したり、留学したり、アルバイトしたりもするでしょう。
企業に就職しても、どのように仕事に取り組むかで、未来も違ってくるでしょう。
ふとしたことがきっかけで、海外に移住することがあるかもしれません。
私のように、独立して、自分でビジネスを始める人も出てくるでしょう。
ですので、確かに中学・高校の6年間は、思春期を過ごす子どもたちにとって、大切な期間であることは確かです。
でも、中学受験だけで、その子の一生が決まってしまうわけではありませんよね。
私が担当した受験生たちには、合格発表の後にそのお話をするようにしています。
中学受験を「特別扱い」しない
また、中学受験をすると、中高一貫校だけしか見えなくなることがあります。
周囲の同級生が、地元の公立中学校に進学する中で、自分を含めた数名だけが中学受験をすると、

自分は中学受験をしたから賢いんだ
と思ってしまう子が、どうしても出てきてしまいます。
言い換えると、公立中学校・公立高校のことを、見下してしまう子がいるということです。
もちろん、私立中学校・高校は、恵まれた環境であることは確かです。
しかし、日本の高校生の半分以上は、公立高校に通っています。
私立中学校・高校が多い大阪府でさえ、公立高校生:私立高校生=約6:4の割合と言われています。
大阪府には北野高校・天王寺高校・大手前高校・三国ヶ丘高校など、公立の進学校はたくさんあります。

中学受験が少数派って、ついつい忘れてまうわ
私は、神戸大学に進学しましたが、確かに京都洛南高校や神戸海星女子、西大和学園などの私立・国立出身の同級生・先輩・後輩はいました。
ただ、それ以上に、鳥取県米子東高校や滋賀県膳所高校、福井県藤島高校や山口県宇部高校、奈良県畝傍高校など、公立高校出身の「デキる」人たちがたくさんいました。
つまり、中学受験したとしても、大学受験では地元の秀才たちと再び戦うのだということを忘れてはいけません。
中学受験後に、勉強をさぼっていわゆる「深海魚」になってしまう子もかなり多くいます。
地元の公立中学校に進学した子に、学力で追い抜かされるということはよくあります。
私立ばかり見ていると、いつか「足をすくわれる」ことになりかねませんね。
※あまり良い呼び方ではないですが「深海魚」状態については、こちらの記事もどうぞ↓
また、中学受験時代の「偏差値」にとらわれてしまう子もいます。
人の能力を数字で表す(ように感じられる)魔力を持つ数字です…
ただ、偏差値は「ある母集団でのその瞬間の立ち位置」を数字にしただけです。
集団が変わり、時期がかわれば、偏差値という数字は変わってしまいます。

あくまで相対的な数値で、これからどんどん変わり得ます
いったん中学受験時代の偏差値は忘れましょう。
これからは新しいステージで、新しいことを学んでいきます。
第1志望に合格した子も、そうでない子も、中学受験の経験を糧にしつつも、前を向いて中学・高校生活を過ごしてほしいと私は思っています。
まとめ:【中学受験】不合格は失敗か?不合格の後にすべきことは?
「人間万事塞翁が馬」、何が幸福につながるか、何が不幸につながるかはわかりません。
中学受験も「合格=成功」、「不合格=失敗」とは限りません。
入試の結果よりも、中学校に進学してから、どのように過ごすかの方が大切です。
そういう意味で、中学受験は「ゴール」ではありません。
あくまで人生の1つの「分岐点」です。
そして、私立中学校・高校に通っているのは、あくまで一部分。
大学受験では、公立高校に通っている地元の秀才たちと再び戦わなければなりません。
受験生本人はもちろん、ご家族の納得のいく中学受験ができることを祈っています!


