
こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。

チャレンジ受験って合格できる可能性はあるの?
奇跡は起こるものなの?
そのようにお悩みのお母様・お父様も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、
がわかります。
「現状では合格ラインには届いていないけど受験したい(させたい)」というご家庭を、ほぼ毎年担当します。
そんな受験生やお母様・お父様に、私がお話していることをまとめました。
チャレンジ受験をするご家庭の参考になれば幸いです!

元塾講師・現プロ家庭教師が解説します!
チャレンジ受験で奇跡は起こるの?

チャレンジ受験とは「現在の学力よりも高いランクの学校を受験すること」ですね。
多くの受験生が、より高みを目指して学習し、第1志望校(熱望校)を受験します。
中学受験において、チャレンジ受験で奇跡は起こるものなのでしょうか?
私は、
中学受験でチャレンジ受験でも「合格できる」
とお答えしています。
また、「チャレンジ受験」だと言われた受験生たちが合格するのを、実際に見てきました。
ただ、私は今「奇跡は起こる」という表現を使わずに「合格できる」という表現を使いました。
その理由を解説していきます。
「奇跡」は待っていても起きない
私は子どもたちに「奇跡」という言葉は使いません。
というのも、子どもたちが、

受験で奇跡って起こるんだな。
奇跡が起こればいいな…
と思って、奇跡に頼ってしまっては力がつかないからです。
自分が勉強をせずに、奇跡を「起こす」ことはできません。
奇跡は「起きる」のを待つのでは、「起こす」ものです。
そんな都合のいい奇跡は起こりませんもんね…
ですので、私は「奇跡」という言葉を使わずに、「逆転」や「番狂わせ」という言葉を使うようにしています。
実際に、チャレンジ受験で合格する子が試験当日に起こしているのは、「逆転」や「番狂わせ」です。
奇跡ではなく「逆転」と「番狂わせ」
現状があまりにも合格ラインからかけ離れている場合、さすがに逆転は不可能です。
たとえば、400点中250点が合格ライン(合格最低点)だったとします。
もし直前の過去問演習で合計130点しか取れていない場合は、逆転は可能でしょうか?
あと120点上げなければならないので、1教科あたり30点あげなければならないことになります(120点÷4教科=30点/教科)。
直前でこの状態では、逆転も番狂わせも起こせないでしょう。
一方、今までの過去問演習で一度も合格ライン(合格最低点)を越えてなかったとしても、400点中230点まで取れていたらどうでしょうか?
合格最低点まであと20点なら、単純計算で1教科5点上げれば合格ラインに届きます。

1問4点だとして、20点÷4点/問=5問正解すればいいんです
一般的に「奇跡」と言われる合格をつかみ取った受験生たちは、努力して逆転・番狂わせを起こせる位置にまで来ていたんです。
偶然合格したわけでも、たまたま奇跡が起こったわけでもないことは知っておかなければなりません。
逆転・番狂わせを起こすためにすべきこと

では、逆転・番狂わせを起こして合格するために、何をすべきでしょうか?
逆転・番狂わせを起こして合格するために必要なことは、
- 模試の結果に振り回されない
- 過去問を解いて合格最低点と比較する
- 合格ラインと現状との差を埋めるトレーニングを積む
- あきらめない
の主に4つです。
1つ1つ見ていきましょう!
模試の結果に振り回されない
6年生になるとテストが増え、ほぼ毎週何らかの模試を受けている状態になります。
志望校判定が出るテストを受ける機会も増えてきます。
ただ、公開テストや塾の模試の合格判定に振り回されないようにしましょう。
というのも、
塾のテストと受験校とでは出題内容が違う
からです。
塾の公開テストでは偏差値が悪くても、模試の志望校判定でD判定・E判定でも、受験校の試験問題が正解できれば合格できます。
実際、模試の志望校判定で一度も合格ラインに届いていなかった子が、合格することはけっこうあります。
お母様・お父様と「今月の公開テストで偏差値が下がりました…」とご相談を受けますが、入試直前期などは、

気にせず、過去問を意識しましょう!
来月の公開テスト、休むのもアリですよ
とお伝えするほどです。
もちろん6年生1学期のころに、志望校別特訓の受講資格を得るため、公開テストで基準を満たしておくことは必要です。
また、模試でまちがった重要事項は、自力で解けるように復習することも大切です。
でも、2学期に入ったら、過去問中心の学習に切り替えることをおすすめします。
過去問を解いて合格最低点と比較する
公開テストや合否判定テストの結果を重視しないなら、何を信用すればいいのでしょうか?
それは過去問演習の点数です。
逆転・番狂わせを起こせるかは、過去問演習で判断していくことになります。
具体的には、
中学校が公表している合格最低点を上回れるか
が、判断基準になりますね。
つまり、その年度の当時の受験生と勝負するわけです。
過去問を解いてみると、塾の公開テストなどの模試とは、出題傾向・レベルが違っていることに気づきます。
受験校の出題傾向・レベルに合わせた学習をしていきましょう。
※過去問演習の目的や方法について、詳しくはこちらの記事もどうぞ↓
合格ラインと現状との差を埋めるトレーニングを積む
ただ、過去問演習でいきなり合格最低点を越えられることはまれです。
ほとんどの場合、出題傾向に戸惑ったり、時間配分に失敗したりして、合格ラインよりも低い得点が出てしまいます。
一喜一憂するのは当然です。
ただ、その年度で得た反省や教訓を、次の年度の演習で活かすようにします。
つまり、合格ラインと現状を埋めるためのトレーニングを積むわけですね。
というように、敵(入試問題)を知り、己の弱点を知ることで、対策を打てるようになります。
基本テキストに戻って、過去問以外のトレーニングをする必要ももちろんありますね。
あきらめない
さきほど紹介した例のように、過去問では一度も合格最低点に届かなかったのに、本番では合格最低点を上回ることがあります。
実際、私が担当したご家庭で、
- 入試本番で自己ベストを更新した
- 逆転合格した
- E判定だった1番上のコースで合格した
という子はいました。
ですので、過去問で合格最低点に届かなかったからといって、あきらめてはいけません。
技術的なことではなく精神論ですが、とても大切なことです。
入試の直前まで、入試当日まで、伸びます!
「どの教科、どの問題で、あと何点取らなければならないか」冷静に分析して、対策に取り組みましょう。
チャレンジ受験のリスク・注意点

チャレンジ受験をする上での、リスクや注意点もきちんと知っておいた方がいいです。
チャレンジ受験のリスク・注意点は、
- どんな受験でも不合格はショック
- 安全校・お守り校も忘れずに
- 入学後に苦労することもある
の3点です。
掘り下げて見ていきましょう。
どんな受験でも不合格はショック
「チャレンジ受験だから不合格でも仕方がない」と思って受験することはよくあります。
「記念受験」なんていう言い方もあるくらいですね。
でも、どんな受験であっても「不合格」が突きつけられるとショックは大きいものです。
幼い小学6年生のことですから、落ち込んでしまい、その後の受験スケジュールに影響することもあります。
また、お母様・お父様と子どもたちとでは、「チャレンジ受験」への認識が異なることもよくあります。
- お母様・お父様→「ダメもと」
- 本人→「もしかしたら受かるかも」
お母様・お父様以上に、子ども自身は「奇跡」に頼ってしまっていることはあるものです。
不合格になったときの対処は、想定しておいたほうがいいでしょう。
※不合格になったときに対応については、こちらの記事もどうぞ↓
安全校・お守り校も忘れずに
第1志望の学校を中心に、受験スケジュールを組むのが定石です。
熱望校の受験日程を軸に、安全校・お守り校のスケジュールを組みますね。
ただ、複数の試験日程があるチャレンジ校を受験する場合には、注意が必要です。
安全校・お守り校の受験日程を逃がしてしまう可能性があるからです。

第1志望に受からなかったら、地元の公立中に行きます
と決めている場合には、もちろん「攻め」の受験だけで大丈夫です。
ただ、「絶対に地元の公立中学校には行きたくない(行かせたくない)」という場合には、「守り」の受験が大切になります。
私も担当するご家庭に「熱望校なので3回とも受験しましょう!」と言いますが、一方で、押さえとなる学校もきちんと受験スケジュールに組み込みます。
スケジューリングはおとなの役割になります。
塾講師や家庭教師などと相談し、攻めと守りのバランスが取れた受験スケジュールを立てましょう。
入学後に苦労することもある
チャレンジ校に見事合格できれば喜ばしいことですが、入学してから苦労することがあります。
合格最低点ギリギリで合格した場合、新入生の中で最後尾からのスタートになるからです。
進度が速く、内容も難しい難関校だと、中学校の授業についていくのが大変…
せっかく志望校に合格できたのに、いわゆる「深海魚」になってしまうのはつらいですよね。

「深海魚」って、あまり好きな言葉ではありませんが…
「第2志望の中学校に進学したけど、のびのびと本人に合った学校で良かった」というのは良くある話です。
目指すチャレンジ校の授業内容や校風が、子どもに合っているかは、事前に確認しておきたいポイントですね。
※「深海魚」について詳しくは、こちらの記事もどうぞ↓
まとめ:【中学受験】チャレンジ受験で「奇跡」は起こる?プロが解説!
チャレンジ受験で、奇跡は起こせます。
その奇跡は、実際には「逆転」です。
「番狂わせ」できるポジションまで力をつけていれば、逆転は起こせます。
第1志望合格へ向けて、日々のトレーニングを続けていきましょう!




