こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
中学受験を終えられて、この記事を読まれるかたも多いのではないでしょうか。
お子様の数年間の努力と、お母様・お父様のご苦労が、報われたことを祈っています。
受験勉強から解き放たれて、子どもたちはたくさん遊びたいでしょう。
ご家族で旅行にも出かけられるかもしれません。
ですが、中学受験はゴールではありません!
すぐに次のステージへの準備は始まるのです…
そうです…
中学準備
です!
今回は『【中学受験が終わった後は…】中学準備として何をどう勉強する?』と題して、中学受験が終わった後、どのように再び学習に取り組んでいくかについて、考えていきましょう!
中学校から宿題が出される
私立中学校に合格した後は、ほとんどの場合、中学校から宿題が出されます。
招集日に宿題が出され、入学式や始業式の日に宿題を提出というパターンが多いようです。
宿題の内容は、学校によって様々です。
算数の総復習を課す中学校もありますし、中学数学の予習をさせる中学校もあります。
英語に関しては、本格的な中学英文法が始まる前に、アルファベットやローマ字に慣れさせるような宿題をよく見かけます。
いずれにしても、中学の出だしからつまずかないためにも、中学校から出された宿題はきちんと済ませておきましょう。
また、入学式・卒業式の後、初めての実力テストが行われる中学が多くあります。
学校の先生たちは、新1年生たちの入学段階での学力を、その実力テストで確認するわけです。
せっかく中学受験で磨いてきた知識とテクニックをさび付かせてしまってはもったいない!
学校からの宿題を通して、学力の維持に努めるといいでしょう。
中学受験塾が「中学準備講座」を開講してくれる
中には、通っていた中学受験塾で「中学受験講座」のような授業が開講される場合があります。
塾の先生たちも、生徒たちに中学校に入ってからも良いスタートを切ってもらいたいと考えています。
(経営上、少しでも長く塾に通っていてほしいという裏事情もありますが…)
数学と英語を先取りする場合がほとんどです。
数学と英語は、いわゆる「積み上げ型」の教科なので、中学1年生でつまずいてしまうと、中学2年生以降の学習が大変になるからです。
逆に中学1年生の学習で土台が作れると、中学2年生以降も波に乗れる可能性が高くなります。
数学は「正負の数」から「文字式」まで、英語は「アルファベット」から「be動詞」まで、というように、中学校の1学期中間テストあたりまでの単元をカバーすることが多いでしょう。
通い慣れた塾で中学校の先取りができることがメリットです。
別の予備校などの知らない環境にいきなり飛び込むよりも、知っている講師とともに競い合ったライバルたちと、リラックスして予習できるでしょう。
中高一貫校用の予備校に通い始める
次に、「中高一貫校用の予備校に通い始める」という方法もあります。
駿台、河合塾、東進、関西圏だと研伸館などが有名ですね。
中高一貫校の予備校は、私立中学校と同じように、前倒しのカリキュラムで授業してくれます。
ですので、大学受験に向けて、余裕を持って学習に取り組むことができます。
また、通っていた中学受験塾が、予備校と提携している場合があります。
そのときには、その予備校を紹介されることがあります。
「あれ? 高校受験用に塾がたくさんあるけれど…」
そう思われた方も多いかもしれません。
関西圏だと、馬渕教室や類塾、第一ゼミナールなどが有名ですよね。
しかし、私立中学校に合格すると、地元の高校受験塾には通えなくなってしまいます。
なぜならカリキュラムや教材が、公立中学校と私立中学校では大きく異なるからです。
カリキュラムが異なる
まず、私立中学校と公立中学校で大きく異なるのが、「カリキュラム」です。
私立中学校では中学3年生で高校内容に突入する学校も多く、進度が速いです。
つまり、中高一貫のメリットを最大限に生かすために、前倒しのカリキュラムを組んでいます。
また、授業の進め方も、地元の公立中学校とは異なります。
公立中学校では、いわゆる、英・数・国・理・社の5教科にすっぱり分かれます。
しかし、私立中学校はそうではありません。
高校の授業のように、教科が細分化されて、科目数が多くなります。
例えば、数学が代数と幾何に分かれて同時に進行します。
社会も地理・歴史・公民に分かれ、理科も生物・化学・物理・地学と分かれ、同時に進行します。
英語も英語R(リーディング)や英語G(グラマー)などに分かれて、試験科目数も増えます。
教材が異なる
また、公立中学校と私立中学校では、教材も異なります。
先ほど、私立中学校は前倒しのカリキュラムを組んでいると述べましたが、教材もそのカリキュラムを意識した構成になっています。
いわゆる「塾専用教材」と呼ばれる、進学塾に卸しているような問題集を扱うことも多いのです。
一方、公立中学校では、市町村で決められた教科書を中心に授業が進められます。
すると、公立中学校の生徒たちが通う高校受験塾も、その教科書の構成に合わせた授業を行います。
カリキュラムも教材も違うのですから、同じ教室で学習することができません。
塾の先生からは「集団(クラス)指導は難しいので、個別指導で…」と、やんわり断られてしまうでしょう。
目的・目標が異なる
そして、何より公立中学校の生徒たちと私立中学校の生徒たちとでは、目先の目的・目標が違ってきます。
公立中学校の生徒たちは、もちろん高校入試を目指して学習します。
公立高校に進学するには、通知表(内申点)をしっかりと確保しておかなければなりません。
中学受験での小学6年生がそうであったように、中学3年生も夏休みを過ぎるころには、やはり目の色が違ってきます。
一方、私立中学校の生徒たちは、じっくりと6年かけて大学受験を見据えて学習します。
私立中学校に通う生徒たち、もちろん真面目に定期テストの対策に取り組むこととは思います。
しかし、高校入試が迫ってきたときの、公立中学校の中学3年生とは、やはり真剣みが違います。
そのような目的・目標の異なるグループが、1つのクラスで学習することはできません。
クラスが1つにならなければならないときに、温度差が生まれてしまうでしょう。
ですので、私立中学校の生徒たちは、予備校に通うことが多いのです。
家庭教師に依頼する
予備校に通う以外にも、「家庭教師」という選択肢があります。
実際、私が担当している生徒様の中にも、中高一貫校に通われている中学生・高校生がたくさんいらっしゃいます。
さきほど、カリキュラムと教材について述べた通り、私立中学校ではその学校独特の授業の進め方をします。
ですので、予備校に通っても、うまく学校と進度がそろわなかったり、テスト対策が不十分だったりする場合があります。
しかし、家庭教師であれば、基本的にはカリキュラムはオーダーメイドです。
生徒が持っている学校教材を使って、定期テスト対策を行いながら、大学受験対策を行うことができます。
「中学準備」という点でも、英語や数学だけでなく、生徒の状況に合わせた指導が可能です。
中学受験のときに、社会を選択していなかった場合には、地理や歴史を受講してもいいでしょう。
小学生の頃から国語が苦手な場合には、引き続き国語を学習することもできます。
ただ、家庭教師派遣センターに講師を依頼する際に、学生アルバイトの家庭教師か、プロの家庭教師を選択しなければなりません。
学生アルバイト講師を選ぶ場合
学生アルバイト講師を選ぶメリットは、指導料が安いことです。
もちろん家庭教師派遣センターには、紹介手数料やマージンが取られます。
ただそれでも専業のプロに依頼するよりは、指導料を低く抑えられます。
一方、学生アルバイト講師を選ぶデメリットは、指導経験が浅いことです。
最長でも4年で、アルバイト講師は大学を卒業してしまいます。
もちろん自分自身が受験をくぐり抜けてきているので、問題を「解く」ことはできるでしょう。
しかし、生徒を「解ける」ようにさせるのは別問題です。
中には、教科知識だけでなく、指導力もあり、人柄も良い大学生アルバイト講師がいることも事実です。
しかし、そのような優良な講師に出会えることは、なかなかありません。
プロ家庭教師を選ぶ場合
プロ家庭教師を選ぶメリットは、指導経験が豊富なことです。
塾や予備校で講師として勤めながら、副業として家庭教師をしている講師もいます。
私のように、塾講師を辞めて、家庭教師を専業でやっている講師もいます。
プロ講師は、カリキュラムや生徒がつまずきやすいポイントを理解しています。
さきほど学生アルバイト講師の説明で述べたように、「わかる」だけでなく、「解ける」ようにさせるテクニックを持っています。
もちろん生徒様と講師との相性も大切ですので、すべてのプロ講師が合うというわけではありません。
体験授業なども活用して、相性の良い講師を選ぶことをオススメします。
一方、プロ家庭教師を選ぶデメリットは、指導料が高いことです。
プロ家庭教師派遣センターを通すと、ほとんどの場合は、1時間で1万円前後になるでしょう。
【中学受験が終わった後は…】中学準備として何をどう勉強する? まとめ
- まずは中学校から課された宿題を仕上げよう!
- 中学受験塾で開講される「中学準備講座」で、英語・数学を学ぼう!
- 中高一貫校の生徒対象の予備校で、スタートダッシュしよう!
- 家庭教師に依頼して、オーダーメイドで学習しよう!
もちろん中学受験が終わってすぐに、予備校に通ったり、家庭教師に依頼する必要はありません。
これまで中学受験の学習に打ち込んできたぶん、ゆっくりと息抜きすることも大切です。
また、中学校生活に慣れて、通学のペースに慣れてから、予備校や家庭教師を検討されるのもアリですね。
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