【「すらら」の料金は?】コスパ対決その2 vs個別指導塾

こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。

以前の記事『【すららは安い?高い?】コスパ対決その1 vsクラス指導塾』で、クラス指導塾(集団塾)と比較して、無学年制オンライン教材「すらら」が安いのか高いのかを検証しました。

今回は、コスパ対決の第2弾!

『【「すらら」の料金は?】コスパ対決その2 vs個別指導塾』と題して、「すらら」と一般的な個別指導塾のコストパフォーマンスを比べてみます

利用料金を比べるとともに、どういう生徒が「すらら」に向いているのか、個別指導塾に向いているのかも、ご紹介していきます!

無学年制オンライン教材「すらら」とは?

かんたんに「すらら」の紹介をしておきますね。

すらら」は、「株式会社すららネット」が開発した、無学年制のインターネット学習教材です。

パソコンやタブレットがあれば、自宅でも学習に取り組める、eラーニング教材です。

小学1年生から高校3年生の学習内容まで、復習も先取りも自由にできます。

全国約1075校の学習塾、約1096校の学校で導入されています。
関西圏では、近畿大学附属中学校が有名です。
(2021年3月現在)

「すらら」公式サイトは、こちらからどうぞ↓

「すらら」の利用料金は?

まず、「すらら」の利用料金を見てみましょう。

「すらら」の利用料金は…
(2022年1月現在)

【入会金】

小中・中高5教科コース7,000円(税抜)
小中・中高3教科、小学4教科コース10,000円(税抜)

毎月支払いコース」と「4ヶ月継続コース」を選択できます。

「4ヶ月継続コース」の方が、安く受講できます

【3教科(国・数・英)コース】

毎月支払いコース4ヶ月継続コース
小中コース(小1~中3内容)8,000円/月(税抜)7,480円/月(税抜)
中高コース(中1~高3内容)8,000円/月(税抜)7,480円/月(税抜)

【4教科(国・算・理・社)コース】

毎月支払いコース4ヶ月継続コース
小学コース(理・社は小3~小6内容)8,000円/月(税抜)7,480円/月(税抜)

【5教科(国・数・理・社・英)コース】

毎月支払いコース4ヶ月継続コース
小中コース(英は中1内容から、理・社は小3~小6内容)9,980円/月(税抜)9,480円/月(税抜)
中高コース(理・社は中1~中3内容)9,980円/月(税抜)9,480円/月(税抜)

クレジットカード決済で支払い可能です。

利用料金の注意事項などくわしい点については、すらら公式サイトをどうぞ↓

「すらら」のコストパフォーマンスを検証してみた

さきほど、「すらら」の利用料金をご紹介しましたが…

「うーん…安いのか高いのか、いまいちわからん…」
「『すらら』がお得なのか、塾と比べてどうなの?」

と、感じるお母様・お父様も多いかもしれませんね。

そこで、元塾講師・現プロ家庭教師の私が、一般的な個別指導塾とコスパ比較してみます!

コスパ対決2 個別指導塾 VS すらら

一般的な高校受験用(中学生向け)の個別指導塾と比較してみましょう。

高校受験用の個別指導塾の利用料金は、例えば…

[1対2] 80分/回 月4回 10,000円

などと、パンフレットに書かれています。

「ひと月10,000円って、安いんじゃない?」

と感じられるお母様・お父様も多いかもしれませんね。

ただ、条件をよく見てみると、「1対2」と書かれています。
これは、「講師1人に対して、生徒2人」という意味です。

「え? 個別指導って、1対1じゃないの!?」

とびっくりされるかたもいらっしゃるかもしれませんが、実はそうなんです。

「講師1人に対して生徒2人」や「講師1人に対して生徒3人」という場合はほとんどです。

もし「講師1:生徒1」、つまり、本当の意味でのマンツーマン指導を希望する場合には…

[1対1] 80分/回 月4回 15,000円

と値段が高くなりますので、ご注意ください。

また、受験学年や高校生、中学受験は、価格が高めに設定されている場合がほとんどです。

80分/回」という時間にも、注意が必要です。

1回80分の指導では、複数の教科を学習するのは難しいでしょう。
つまり、1コマ=1教科しか勉強できないと、説明会で言われるはずです。

  • 2教科学ぶには、月8回になり、20,000円
  • 3教科学ぶには、月12回で、30,000円

というように、個別指導塾では、教科を増やすと、利用料金が上がっていきます

その点、「すらら」は、複数教科が学べて、定額制の使い放題です。

ですので、いわゆる一般的な個別指導塾に比べると、「すらら」のコストパフォーマンスは良いと言えますね。

個別指導塾と「すらら」 それぞれのメリット

もちろん価格だけでは、単純に比較できませんよね。

ここからは、個別指導塾と「すらら」の勉強面のメリットをそれぞれ見ていきましょう!

個別指導塾の勉強面のメリット

まず、個別指導塾のメリットは…

  1. 生身の講師にリアルな指導が受けられる
  2. カリキュラムにしばられず、1人1人のペースで学べる

という2点だと、私は考えています。

1つ1つくわしく見ていきましょう!

1.生身の講師にリアルな指導が受けられる

「すらら」はアニメーションでレクチャーを受けるのに対して、個別指導塾では、生身の講師から対面の指導が受けられます。

教育は、やっぱり人から影響を受ける部分が大きいですよね。

「この先生の言うことなら、信じられる」
「私も先生みたいな人になりたい!」

先生に憧れることって、けっこうありますよね。

教育は「人との出会い」、つまり、マンパワーがある程度必要だと私は考えています

すべての学習が、動画配信に置き換えられないのは、お母様・お父様もご存知の通りです。

2.カリキュラムにしばられず、1人1人のペースで学べる

また、個別指導は、クラス指導塾(集団塾)と違って、自分のペースで学べます。

クラス指導では、年間カリキュラムに沿って、全体を引っ張り上げる授業をします。

でも、クラス指導のスタイルが合わない生徒もたくさんいます。

「クラブが忙しくて、塾に間に合わない!」
「授業で指名されると、緊張するからイヤ…」
「知っている子がいる塾に行きたくない…」
「集団塾では、ついていけない…」

このようなクラス指導塾(集団塾)が合わないお子様には、1人1人のペースで学べる個別指導塾が合っていると言えるでしょう。

「すらら」の勉強面のメリット

個別指導塾に対して、「すらら」にはどんなメリットがあるのか見ていきましょう。

「すらら」の勉強面のメリットは…

  1. 「無学年方式」で学年を気にせず学べる
  2. 家から出ずに人と会わなくてすむ

の2点がクラス指導塾と大きく異なります。

1.「無学年方式」で学年を気にせず学べる

「すらら」の最も際立っている特徴は、「無学年方式」です。

小学1年から高校3年までの教材を、オンラインで自分の好きなタイミングで学べます。

個別指導塾のメリットとも似ていますが、まわりのペースを気にせず、自分のペースで学べます。

個別指導塾の場合には講師が生徒のペースに合わせてくれますが、「すらら」ではAIが生徒のペースに合わせてくれます

個別指導と同じように…

「クラブが忙しくて、塾に間に合わない!」
「授業で指名されると、緊張するからイヤ…」
「知っている子がいる塾に行きたくない…」
「集団塾では、ついていけない…」

と感じているお子様には、「すらら」に向いていると言えるでしょう。

また、塾の時間割がクラブ活動と合わない場合などは、「すらら」を使っての先取り学習も可能です。

2.家から出ずに人と会わなくてすむ

「すらら」の2つ目のメリットは、「家から出ずに人と会わなくてすむ」ことです。

通塾の時間は、意外とロスですよね。

また、ここ数年は新型コロナウィルスが蔓延し、外で人と会うことがリスクになっています。

中には…

「人と会うと緊張する」
「先生とどう接していいのかわからない…」

という対人不安を感じている生徒も、けっこういます。

でも、「すらら」ならば、かわいいキャラクターがアニメーションでレクチャーしてくれるので、人と対面する不安が解消できます

クラス指導塾と「すらら」 それぞれのデメリット

メリットだけを比較するのは、フェアじゃないですよね。

今度は、個別指導塾と「すらら」、それぞれのデメリットを見ていきましょう。

個別指導塾の勉強面のデメリット

クラス指導塾のデメリットは、「講師のほとんどは学生アルバイト」という点です。

講師が学生アルバイトだと、どのようなデメリットがあるのでしょうか?

  1. 経験が浅く、体系的な指導ができない
  2. アルバイト感覚で指導する講師も多い

という2点です。

もう少しくわしく見ていきましょう。

1.経験が浅く、体系的な指導ができない

学生アルバイト講師と、プロの講師との大きな違いは、「経験値」です。

プロの講師は…

「be動詞と一般動詞の使い分けでつまずく子が多い。だから、テキストには載っていないけど、be動詞と一般動詞の使い分けをていねいにトレーニングしよう」とか…

「不定詞を学ぶ前に、There beの構文を学んでおかないと、形容詞的用法が説明しにくいな」

など、生徒がよくつまずくポイントを知っており、体系的に指導することができます。

言い換えると、教科の「目次」だけでなく、その「スキマ」のポイントも、頭に中にインプットされているのが、プロ講師です。

でも、ほとんどの学生アルバイト講師は、大学に入学してアルバイトをはじめ、卒業とともにやめてしまいます。
つまり、経験が長くても、4年が最長です。

4年では、体系的な指導ができるようには、なかなかならないでしょう。

もちろん学生たちは、自分自身が受験をくぐり抜けてきているので、自分が「解く」ことはできます。

でも、生徒たちが「解ける」ようにするのは、また別物です。

実際、個別指導塾の校長をしている私の知り合いは、学生の指導力についてよく嘆いています。

2.アルバイト感覚で指導する講師も多い

学生アルバイト講師は、本業は「学業」ですので、大学生活が中心です。

ですので、大学生活を優先してしまうのは仕方がありません。

「教育実習が始まるので、数週間、出勤できません」
「サークルの合宿があるので、来週は休みます」

その結果、講師が変更・交代になることも、クラス指導塾(集団塾)に比べて多いでしょう。

なかには、指導に熱心でない、アルバイト感覚が強い学生もいます。

もちろん生徒のために指導方法を研究している、熱心な学生アルバイト講師がいることも事実です。
人柄も申しぶんなく、保護者からの信頼も厚い学生もいます。

でも、そのようなすばらしい学生講師に出会う確率は、かなり低いでしょう。

私には娘がいますが、娘を個別指導塾に入れたいとは、正直思いません。

「すらら」の勉強面のデメリット

「すらら」の勉強面でのデメリットはどうでしょうか?

「すらら」のデメリットは…

  1. 生身の人から学ぶことができない
  2. トップ層の生徒にはかんたん

という2点でしょう。

1.生身の人から学ぶことができない

まず、「すらら」は自分の理解力に合わせて、教材を進めていくeラーニング教材なので、生身の講師から学んだり、仲間と競い合ったりすることができません。

さきほど、個別指導塾のメリットとしてご紹介した通り、教育とは「マンパワー」です。

たしかに、「すらら」などのオンライン教材では、弱点をAIが診断し、つまずいたポイント効率よく学習することはできます。

でも、人から影響を受けるという、「学び」にとって大切なことが見過ごされてしまいますよね。

ですので…

「人とできるだけ会いたくない」

と考えているお子様には合っているでしょう。

一方で…

「人と人との交流を通して、学んでほしい」
「人間関係の中から、『学び』は生まれる」

と考えるお子様やお母様・お父様には、「すらら」は合わないでしょう。

2.トップ層の生徒にはかんたん

「すらら」は勉強が苦手な生徒をメインターゲットに開発されています

「すらら」では、1つ1つの単元を10から15くらいに区切って、レクチャーが作られています。
ですので、1つのレクチャーも平均15分程度でまとめられ、短めです。

力のある生徒にとっては…

「そんなに細かく区切らなくてもいいのに…」
「もっとスピードを上げて勉強したい!」

と感じられて、物足りないでしょう。

「すらら」のホームページでも、「発達障害」や「偏差値30」などの文言が多く、勉強を苦手にしているお子様向けにアピールされています。

こんな感じです↓

【「すらら」の料金は?】コスパ対決その2 vs個別指導塾 まとめ

「すらら」の利用料金は…

【3教科(国・数・英)コース】

毎月支払いコース4ヶ月継続コース
小中コース(小1~中3内容)8,000円/月(税抜)7,480円/月(税抜)
中高コース(中1~高3内容)8,000円/月(税抜)7,480円/月(税抜)

【4教科(国・算・理・社)コース】

毎月支払いコース4ヶ月継続コース
小学コース(理・社は小3~小6内容)8,000円/月(税抜)7,480円/月(税抜)

【5教科(国・数・理・社・英)コース】

毎月支払いコース4ヶ月継続コース
小中コース(英は中1内容から、理・社は小3~小6内容)9,980円/月(税抜)9,480円/月(税抜)
中高コース(理・社は中1~中3内容)9,980円/月(税抜9,480円/月(税抜)

このように定額制の使い放題で、複数の教科を学べるの、学習する教科が増えると費用が高くなる個別指導塾よりも、コストパフォーマンスが良いと言えるでしょう。

ただ、それぞれにメリット・デメリットがあり、向いている生徒が異なるので、価格だけではコスパを評価するのは難しいでしょう。

個別指導塾が向いているのは…

  • クラス指導塾(集団塾)には合わないが、生身の講師からリアルに学びたい生徒

と言えます。

一方、「すらら」が向いているのは…

  • 直接人に会いたくないと考えている生徒

と言えます。

1人1人のペースで学べる点で、個別指導塾と「すらら」は似ています。
両方とも「クラス指導塾(集団塾)には合わない」というお子様に向いているでしょう。

ただ、個別指導塾は、講師による力量・熱意に差が多いので、注意が必要です。

一方の「すらら」は、対面指導の「ライブ感」、つまり、生身の講師から影響を受けることができません。

個別指導塾も「すらら」も、無料体験しておくことをおすすめします!

「すらら」の資料請求や無料体験は、公式サイトからどうぞ↓

また、クラス指導塾(集団塾)と「すらら」とのコスパ対決は、こちらの記事をご覧ください↓

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