こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
中学受験塾に通っているのに、社会の成績が上がらない…
算・国・理を優先して、社会が後回しになってる…
このようにお悩みのお母様・お父様の参考になる記事を用意しました。
今回の記事では…
- 国語は暗記するだけだからかんたんか?
- 算・国・理にしぼれば社会はいらないか?
- 家庭教師で社会を鍛えるメリット
がわかります。
関西圏の中学受験「社会」に関するご相談をたくさん受けます…
元塾講師・プロ家庭教師として、のべ1000人以上を担当してきたノウハウをお伝えします
社会にまつわる2つの説を検証してみた
関西圏の中学受験では、「社会」は4番手扱いされています。
それはほとんどの学校で、社会を選択しなくても、算・国・理の3教科で受験できるようになってきたからです。
そんな社会という教科について、お母様・お父様からよくご相談を受けるのが…
- 社会は暗記するだけだからかんたん説
- 算・国・理にしぼれば社会いらない説
の2つの説です。
1つずつ検証していきましょう。
「水曜日のダウンタウン」好きやろ
なんでわかったん?
社会にまつわる説1.社会は暗記するだけだからかんたん説
まず「社会は暗記するだけだからかんたん説」ですが、答えは…
NO
です。
実際、たくさんの生徒が、社会の学習に苦戦しています。
本当にかんたんなら、社会を捨てようと思わないはずですよね。
また…
社会は、6年になったら本気出してやるわ
という生徒も多いですが、5年生までに基礎が固まっていない場合、6年生になってからでは間に合わないことがほとんどです。
私が担当するご家庭でも、社会の成績を上げてほしいというご要望をたくさんいただいています。
でも、社会は…
暗記すれば得点・偏差値が安定する
のも事実です。
入試において、社会ほど味方につければ頼もしい味方はいません!
関西の最難関、灘中学校・高校の校長先生が、朝日新聞社からのインタビューで「(灘中・灘高には)理系志望が多いのはなぜ」という質問に対し、次のように答えています。
中学入試で算数の能力を求められることや、社会は暗記科目なのでその能力は見ないという判断から中学入試で課していないことで、理系が好きな生徒がたくさん入ってくるからでしょう。自分の個性は理系の進路で生かせると思っている生徒が多いようです。
『朝日新聞EduA』の記事より引用
灘中学校の入試問題では、暗記の能力よりも思考する能力を重視しているので、出題が暗記に偏ってしまう社会は入試科目から外しているというわけです。
言いかえると、「社会では難しい問題は作りにくい」ということです。
じゃあ、暗記しないともったいないやん
そう、もったいない。
でも、後回しにして、結局捨てられることが多いのよ…
社会にまつわる説2.算・国・理にしぼれば社会いらない説
「算・国・理にしぼれば社会いらない説」ですが、答えは…
ケースバイケース
です。
- 社会をあきらめない方がいいケース
- 社会をあきらめてもいいケース
をもう少しくわしく見ていきましょう。
社会をあきらめない方がいいケース
社会をあきらめない方がいいのは…
- 入試まで比較的時間のある5年生までの生徒
- 算・国・理の成績に波がある生徒
です。
社会をあきらめない方がいいケース1.入試まで比較的時間のある5年生までの生徒
5年生までの間は、社会を学んでおくことをおすすめしています。
なぜならさきほどお伝えした通り、社会は「暗記すれば得点・偏差値が安定する」からです。
せっかく得点源できる可能性がある教科を捨ててしまうのはもったいないですよね。
5年生以下であれば、(6年生に比べると)社会に割く時間が残されています。
社会を勉強する時間をしっかりと確保し、正しい方法を身につければ、入試までに社会を味方につけることは可能でしょう。
それに、中学校に入学してからも、結局は社会の勉強が必要だということも、忘れるわけにはいきませんね
社会をあきらめない方がいいケース2.算・国・理の成績に波がある生徒
算・国・理の成績に波がある場合も、社会をあきらめない方がいいでしょう。
もし入試本番に、算・国・理のうち1教科で失敗してしまった場合、3分の2の教科で戦わなければなりません。
それは不利やな
特に小学生はまだ幼いから、本番に何が起こるかわからんしな
でも、社会を含めた4教科で受験すれば、リスクヘッジになります。
実際、算数・国語・社会の3教科で、合格を勝ち取った受験生もたくさんいます。
社会をあきらめてもいいケース
社会をあきらめてもいいのは…
社会が苦手、かつ、社会を勉強する時間が取れない6年生
です。
たとえば、6年生になってから中学受験の勉強を始める場合には、各教科に振り分けられる時間が限られています。
そういう場合には、算・国・理の3教科にしぼったほうが、受験できる学校も多く、効率的に勉強できるでしょう。
また、社会があまりにも苦手で、理科の方が100%得点できると断言できる生徒も、社会をあきらめてもいいでしょう。
逆に、算・国・社の3教科にしぼって、勉強する子もいます
(受験できる中学校は、限られてきますが)
家庭教師で社会を鍛えるメリット
では…
社会を使って受験したい!
でも、社会の成績がイマイチ…
そんな場合どうすればいいのでしょうか?
そこでおすすめなのが…
塾と家庭教師の併用
です。
塾と家庭教師を併用して社会を学ぶメリットは…
- わからない用語やストーリーを個別に学べる
- 復習や暗記のペースメイクができる
- 他教科とセットで受講できる
の3つです。
もう少しくわしく見ていきましょう。
塾と家庭教師を併用して社会を学ぶメリット1.わからない用語やストーリーを個別に学べる
まず社会のわからない用語を、マンツーマン指導で学べます。
社会の用語なんて、テキストを読めばわかるやん…
そう感じるお母様・お父様も多いでしょう。
でも、小学生って、テキストを読んで理解することが、意外とできないんです。
特に、漢字の読み書きが苦手だったり、語彙(ボキャブラリー)が少ないお子様は、テキストを読んで独学することができません。
たとえば…
御家人が将軍への忠誠を誓って、戦にかけるつけることを「奉公」といい、功績があった御家人に新たな所領を与えることを「御恩」という。
という「御恩と奉公」の説明が、歴史のテキストに書かれてあったとします。
漢字の読み書きが苦手だったり、語彙(ボキャブラリー)が少ない生徒は・・
おいえにん?
「忠誠」「功績」って何?
奉公…読めない…
実はこんな状態におちいっている子もいるんです。
でも、家庭教師といっしょに勉強することで…
御家人(ごけにん)っていうのは、武士のことね。
武士が将軍のために命をかけて戦うのが「奉公」。
がんばったら、ごほうびがほしいよね。
で、将軍からごほうびをあげることが「御恩」やで。
というように、家庭教師がかみくだいて説明することができます。
辞書がわりに家庭教師を使うのはもったいない、と感じるお母様・お父様も多いでしょう。
でも、「目」で読んで学ぶのが苦手な子には、「耳」を通して学ぶのが有効な場合もあります。
塾と家庭教師を併用して社会を学ぶメリット2.復習や暗記のペースメイクができる
さきほど「社会は暗記するだけで得点・偏差値が安定する」と言いましたが、そこ「暗記するだけ」がなかなかできないんですよね…
そうやねん。
ついつい後回しにしたり、サボったりしてまうねん
でも、家庭教師を利用することによって、「復習や暗記のペースメイク」ができます。
家庭教師との学習で、暗記テストを行ったり、復習の宿題を出してもらったりすることで、「強制力」が働きます。
お母様・お父様が声をかけても、なかなか行動に移せない小学生も…
次の家庭教師の授業までに、室町時代の一問一答を覚えとかな
と、勉強するように習慣づけることもできるでしょう。
また、塾では歴史を勉強しているけれども、家庭教師とは地理を復習するというように、復習のペース作りをすることも可能です。
塾と家庭教師を併用して社会を学ぶメリット3.他教科とセットで受講できる
家庭教師を利用して、社会を学習する場合、社会単体で受講するご家庭はかなり少ないです。
ほとんどの場合…
他の教科とセットで受講
されています。
社会の学習の「ペースメイク」として家庭教師を利用するだけなら、メインでは算・国・理を学習しながら、社会をフォローすることができます。
文系教科が得意な講師の場合には、「国語+社会」で受講することが多いでしょう。
オールラウンダーな講師の場合には、「算数+社会」、「理科+社会」も可能です。
私も算数+国語+社会で担当することは、けっこうあります
いずれにしても家庭教師ですから、学習内容をカスタマイズできるのは大きなメリットね。
まとめ:家庭教師で社会を鍛えるメリット
社会はかんたんではないけれど、暗記すれば得点・偏差値が安定する頼もしい教科です。
受験本番のリスクヘッジとしても、社会は役に立ちます。
塾の学習だけで、社会の成績がうまく上がっていない場合には…
塾と家庭教師の併用
も考えてみてはいかがでしょうか?
塾と家庭教師を併用するメリットは…
- わからない用語やストーリーを個別に学べる
- 復習や暗記のペースメイクができる
- 他教科とセットで受講できる
3点でしょう。
オレ、社会もがんばるわ
GOOD LUCK!