こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
プロ家庭教師へのご依頼として、学校に通っていない、あるいは、学校に通いたくても通えないお子様への指導があります。
つまり…
不登校のお子様への指導
です。
不登校になったら、どうやって勉強しよう…
勉強が遅れてしまうんじゃないかと心配…
そのように悩まれて、お母様・お父様は、私のような家庭教師に依頼されるのだと思います。
ただ、私が訪問できるのは京阪神地区だけですし、スケジュール上、担当できるお子様の人数にも限りがあります。
また、経済的な負担で、塾に通わせたり、家庭教師を依頼したりすることが難しいご家庭もあります。
そこで今回の記事では…
- オンライン教材「すらら」を使ったホームスクーリングの方法
をご紹介します。
また…
- 日本での不登校の現状
- ホームスクーリングとは何か
- 不登校でも出席扱いにする方法
- オンライン教材「すらら」のメリット
もわかります。
お子様が学校に通わなくなったら、お母様・お父様も不安だと思います。
不登校にお悩みの皆様のお役に少しでも立てれば幸いです。
学校に通わなくても、前に進む方法はいくつもあります!
日本の「不登校」の現状
現在、日本では、たくさんの子どもたちが不登校になっています。
令和3年に文部科学省が公開したデータによると、令和2年度には19万人もの子たちが不登校でした。
過去5年間、小学校・中学校ともに不登校の子どもの数は増え、また、過去8年連続で、不登校の児童数は増えてきています。
(文部科学省「令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」)
通ったり通わなかったりする、いわゆる「五月雨登校」や、教室には入れない「別室登校」や「保健室登校」も最近よく聞きます
もし身近な子どもたちが不登校になったらどうすればいいのでしょうか?
文部科学省では、ホームページで「不登校への対応について」掲載しています。
子どもが不登校になった場合や不登校の傾向が見られる場合,まずは在籍校と十分に連絡を取ることが重要です。
文部科学省ホームページ「不登校への対応について」より引用
学校の設置者である教育委員会では,「教育センター」や「教育相談所」などで,児童生徒等に関する教育相談を行うための相談窓口を設けています。また,不登校に関する支援等を行うために教育委員会が設置している「教育支援センター(適応指導教室)」では,不登校に関する相談活動を行うと 同時に,不登校児童生徒に対する通所指導(カウンセリング,教科指導,体験活動など)を行っています。
さらに,厚生労働省が所管する児童相談所,保健所,精神保健福祉センター等においても,相談活動を行っています。
これらの相談窓口については,地域において名称等が異なりますので,詳しくは各都道府県・市区町村でお問い合わせください。
つまり、通っている学校や、お住まいの地方自治体の問い合わせることから始めるといいでしょう。
「ホームスクーリング」とは?
日本では「不登校」というと、「学校に通えない」というネガティブなイメージがつきまといます。
でも、海外では、学校にあえて通わずに、学校以外の場所で学習するということは、一般的に行われています。
特に、学校に通わずに家庭で学習することを、「ホームスクーリング」と言います。
「不登校」って名前に比べると、ポジティブに感じられるわ
「スクールナビ」というサイトによると、アメリカでは、2016年に約230万人もの子どもたちがホームスクーリングを選択しています。
さきほど紹介した、日本の不登校の子どもたちの人数の10倍です。
アメリカの人口は、日本の人口の約2.5倍なので、家で学ぶ子どもたちの人数が、いかに多いかがわかります。
また、その人数は日本の不登校生徒の人数と同じように、年々増え続けています。
発明王トーマス・エジソンは学校に通わず母親が家で勉強を教えていたことは有名な話で、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
スクールナビ「学校に通わないホームスクールという選択」より抜粋
学校に通わずに家で学ぶ、いわゆる「ホームスクール」を経験している著名人は他にもたくさんいます。ジョージ・ワシントン、セオドア・ルーズベルトをはじめ歴代14名ものアメリカ大統領、カーネルサンダーズ等のビジネス創業者およびテイラー・スフィフト等の芸能人、芸術家、科学者、スポーツ選手など、錚々たる顔ぶれです。
このような有名人が、学校に通わず、家で学んでいたんだと知ると、イメージだけでなく、少し考え方も変わりますよね。
日本ではどうしても「学校に行くのが当然」というムードがあり、なかなか「不登校」を前向きにとらえることができていません。
日本でも、「ホームスクーリング」というシステムが定着し、もっとたくさんの子どもたちが自由に学べるようになるといいですよね。
日本で「ホームスクーリング」をする方法は?
よく知られてはいませんが、日本でも「不登校」であっても、「出席扱い」にしてもらえる場合があります。
文部科学省は、ホームページで次のように説明しています。
不登校児童生徒が学校外の施設において指導等を受けている場合,これらの児童生徒の努力を学校として評価し支援するため,我が国の義務教育制度を前提としつつ,一定の要件を満たす場合に,当該施設において指導等を受けた日数を指導要録上「出席扱い」とすることが可能となっています。
文部科学省ホームページ「不登校への対応について」より引用
この「出席扱い」は,当該施設への通所または入所が学校への復帰を前提とし,かつ不登校児童生徒の自立を助ける上で有効・適切であると判断される場合に認められます。その際,保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていることが重要です。また,民間施設における指導等に関して「出席扱い」が考慮される場合には,当該民間施設における指導等が適切であるかどうか,学校長と教育委員会が連携して判断することとされています。
なんだか難しい言葉で説明されていますが、つまり、「一定の条件を満たす場合」に、家で勉強しても「出席扱い」にしてもらえるということです。
ただ、「当該施設への通所または入所が学校への復帰を前提とし」と書かれていますので、最終的にはやはり「学校に戻る」ことを前提にしています。
それでも、条件さえそろえば、日本でも「ホームスクーリング」が可能だということです。
コロナ禍で、オンラインでも出席と認めてくれる学校も増えてきました
無学年制オンライン教材「すらら」を使ったホームスクーリングという選択
「すらら」は、「株式会社すららネット」という会社が開発した、無学年制のインターネット学習教材です。
パソコンやタブレットがあれば、自宅でも学習に取り組める、eラーニング教材です。
無学年制なので、小学1年生から高校3年生の学習内容まで、復習も先取りも自由にできます。
全国約2500もの学校や塾でも導入されています。(2023年3月現在)
また、「すらら」では、不登校であっても「出席扱い」として認めてもらえるようサポートしてもらえます。
不登校でも「出席扱い」と認められる条件は?
不登校でも出席扱いにしてもらえる「条件」とは、どのようなものなのでしょうか?
すらら公式サイトの「不登校生徒の出席扱い要件の7項目」では、次のように書かれています。
01.保護者と学校との間に十分な連携・協力関係があること
すらら公式サイト「 不登校生徒の出席扱い要件の7項目 」より引用
02.ITや郵送、FAXなどの通信方法を活用した学習活動であること
03.訪問等による対面の指導が適切に行われること
04.学習の理解の程度を踏まえた計画的な学習プログラムであること
05.校長が対面指導や学習活動の状況を十分に把握していること
06.学校外の公的機関や民間施設等で相談・指導を受けられない場合に行う学習活動であること
07.学習活動の評価は、計画や内容を学校の教育課程に照らし判断すること
となっています。
7つすべての項目をクリアするのは、大変そうですが…
1つ1つもう少し掘り下げて見ていきましょう。
「すらら」で学校を出席扱いにしてもらうには?
「すらら」を使うことによって、さきほどの7項目のうち、どの条件をクリアできるのでしょうか?
「すらら」を使えば…
- 02.ITや郵送、FAXなどの通信方法を活用した学習活動であること
- 04.学習の理解の程度を踏まえた計画的な学習プログラムであること
- 05.校長が対面指導や学習活動の状況を十分に把握していること
という3つの要件を満たすことができそうです。
「すらら」は、さきほどご紹介した通り、パソコンやタブレットを用いたeラーニング教材です。
2つ目の要件の通り、ITを活用した学習活動に含まれています。
また、「すらら」は文部科学省の指導要領に準拠しているので、学校の学習内容をカバーすることが可能です。
ですので、4つ目の要件である、計画的な学習プログラムを立てることができます。
さらに、「すらら」では、「学習管理画面」でその日の学習内容を記録することができます。
それを学校(校長)と共有することで、5つ目の要件を満たせます。
「出席扱い」には学校との協力関係も必要
ただ、他の4つの要件を満たすためには、「すらら」だけでは不十分だと思われます。
01.保護者と学校との間に十分な連携・協力関係があること
1つ目の要件については、保護者と学校とで、お子様の状況をしっかりとシェアできるようにしておかなければなりません。
03.訪問等による対面の指導が適切に行われること
3つ目の要件についても、担任の先生やスクールカウンセラーなどが、お子様と対面でコンタクトをとれる必要があります。
06.学校外の公的機関や民間施設等で相談・指導を受けられない場合に行う学習活動であること
家庭に引きこもりがちで外に出づらいことが、第6の要件です。
07.学習活動の評価は、計画や内容を学校の教育課程に照らし判断すること
7つ目については成績の評価です。
出席扱いだけでは、成績は決められないので、学校の先生と話し合う必要があります。
余計にややこしくなってきた気がするで…
文部科学省は、本当にホームスクーリングさせるつもりがあるのかないのか…
とはいえ、不登校に悩んでいるご家庭にとって、「ホームスクール」というシステムが日本にもあることは重要です。
まずは、地方自治体の窓口や、学校の先生に相談することから始めるといいですね。
「すらら」がホームスクーリングにおすすめな4つの理由
「すらら」を使えば「出席扱い」にしてもらえる可能性があるだけでなく、「すらら」はホームスクーリングに向いていると、私は思っています。
「すらら」が、ホームスクールに向いている理由は…
- 自宅のパソコン・タブレットで学習できる
- 無学年方式で小1から高3内容まで学習できる
- アニメーションでインタラクティブ(双方向)なレクチャーを受けられる
- 学習管理画面で日々の学習を記録できる
の4つだと私は考えています。
1つずつくわしく見ていきましょう。
自宅のパソコン・タブレットで学習できる
まず何よりも、「すらら」は自宅のパソコンやタブレットで学習できる点が、ホームスクーリング向けですね。
無学年方式で小1から高3内容まで学習できる
「すらら」では、小1から高3の学習内容まで用意されています。
ですので、幅広い年齢の子どもたちに対応することができます。
また、無学年方式なので、前の学年にさかのぼって復習することもできます。
不登校のお子様の場合、学校に通えずに習っていない単元や苦手な単元が積み重なっていることがあり得ます。
そんな場合にも、「すらら」ならば、ピンポイントで弱点をフォローすることが可能です。
アニメーションでインタラクティブ(双方向)なレクチャーを受けられる
不登校のお子様の場合、人と会うことを気疲れしてしまう子もいるかもしれません。
でも、「すらら」では、講師役はかわいいキャラクターが担当してくれます。
つまり、よく見かけるオンライン授業や配信授業のような人間の先生が説明するのではなく、アニメーションでレクチャーを受けられます。
でも、アニメーションだと一方通行の授業になるんじゃない?
そう不安に思われるかたもいるかもしれません。
確かに、生身の人間が授業する場合に比べると、即興のやりとりはできないでしょう。
でも、「すらら」では、講師役のキャラクターが問いかけてくれます。
つまり、インタラクティブ(双方向)の授業を意識して作られています。
「見る・聞く・読む・話す・書く」という多面的にレクチャーを受けられるよう工夫されています。
学習管理画面で日々の学習を記録できる
さきほどご紹介した通り、「すらら」では、日々の学習が「学習管理画面」に記録されます。
子ども本人はもちろん、ご家族や学校の先生とも共有することができます。
これは、さきほどの出席扱いのため要件に含まれているため、ホームスクーリングには欠かせませんね。
まとめ:【不登校のお子様に】「すらら」を使ったホームスクーリングという選択肢
日本では「不登校」はネガティブに受け取られるけど、アメリカなどでは「ホームスクーリング」として一般的になってきています。
その教材として、「すらら」がおすすめです。
なかなか学校の先生たちも、不登校の子どもたちの「出席扱い」に慣れていなかったり、協力的でなかったりする可能性があります。
日本では、まだまだホームスクーリングが一般的ではないので、仕方がありません。
まずは、地方自治体の窓口に相談してみましょう。
私も不登校の子どもたちを担当することが増えていますが、みんな、それぞれの道に進んでくれていますよ