こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
私は大阪府北部、いわゆる北摂に住んでいます。
北摂にお住まいのご家庭に志望校をうかがった際、よく名前が挙がってくるのが、関西大倉中学校・高校です。
関西大倉中学校ってどんな問題が出るん?
どうやって対策すればいいん?
そのようにお悩みのお母様・お父様も多いのではないでしょうか?
今回の記事では…
- 関西大倉中学校の入試問題の傾向と対策
がわかります。
しっかりと対策を立てて、合格をつかみとりましょう!
元塾講師・プロ家庭教師として、のべ1000人以上を担当してきたノウハウをお伝えします
関西大倉中学校ってどんな学校?
関西大倉中学校は、大阪府茨木市にある私立中学校です。
JR京都線の茨木駅、阪急京都線の茨木市駅・宝塚線の石橋阪大前・北千里線の北千里駅、御堂筋線(北大阪急行)の千里中央駅から、スクールバスが出ています。
(スクールバスで、約25分くらい)
中学校入学段階では、コース分けはありません。
しかし、中学校3年生で発展クラスが編成されるようです。
関西大倉高校でもたくさんの生徒を募集していますが、中学受験で入学した生徒たちとは合流しません。
中学受験で入学した生徒たちは、6年一貫コースに在籍し、高校受験で入学する生徒たちとは別のカリキュラムで学習します。
難関国公立大学や有名私立大学に、多くの生徒たちが進学しています。
(詳しくは、関西大倉中学校のホームページをご覧ください)
関西大倉中学校はどんなレベル?
さきほどご紹介した通り、中学入学段階でのコース分けはありません。
進学塾・日能研で一般公開されている偏差値一覧R4によると、関西の統一入試日の初日午前で受験するA日程入試では…
偏差値:35前後
となっています。
2017年度A日程では、4科型か3科型を選択できました。
3科型は、算数(120点)・国語(120点)・理科(80点)でした。
4科型は、理科と社会(80点)の得点が高い方を、合否判定に採用してもらえました。
ですので、「社会が得意!」というお子様も受験しやすい方式です。
また、B日程入試・C日程入試もあり、合計3回受験するチャンスがありました。
(B日程・C日程は、算数・国語の2教科受験)
ですので、関西大倉を第1志望とする場合でも、他の学校が第1志望の場合でも、受験しやすい日程となっていました。
(2017年度の入試情報ですので、最新情報は 関西大倉中学校のホームページをご覧ください)
関西大倉中学校の国語はどんな問題?
それでは、関西大倉中学校<2017年A日程入試>国語の入試問題では、どんな問題が出題されたのかを見ていきましょう!
【時間】
60分
【満点】
120点
【構成・出典】
- 論説文『ラグビー日本代表を変えた「心の鍛え方」』荒木香織
- 物語文『べんり屋、寺岡の春。』中山聖子
- 漢字の書き取り5問・読み取り5問、慣用句3問、誤字訂正2問
【特徴】
例年、読解問題は説明的文章と物語文章の2題構成で、大問3に漢字と言葉の問題が出題されます。
論説文と物語文ともに標準的な長さの文章が出題されています。
記述問題は、論説文では45字以内と65字以内の2題、物語文では60字以内と50字以内の2題、計4題が出題されています。
記号選択問題や抜き出し問題は、スタンダードで出題で標準的なレベルです。
大問1の論説文は、ラグビー日本代表における目標の掲げ方とモチベーションの高め方がテーマでした。
敬体(です・ます調)の文章だったので、読みやすく感じた受験生も多いはず。
「大切」や「必要」などのキーワードを見つけると、筆者の主張はつかみやすい文章でした。
大問2の物語文は、「わたし」と「おばあちゃん」の会話が中心のお話です。
「わたし」の友人・筒井君のこと、おばあちゃんの子どもの頃のことを話す中で、「わたし」は気付きを得ます。
【対策】
例年、50字前後の記述問題がいくつか出題されるので、すばやく答えをまとめる練習をしておきましょう。
まずは文章中に書かれてある言葉を使って、文をまとめる練習をしておきましょう。
記述問題に慣れない場合は、「ほぼ抜き出しでOK」と考えても構いません。
記述問題は何も書かなければ0点です。
しかし、記述内容が問われている内容から大きく離れていなければ、部分点がもらえる可能性があります。
記述問題が苦手な場合には、満点は狙わずに、まずは部分点をかせぎましょう。
もちろん時間切れになりそうな場合は、記述問題を後回しにするのも、1つの手です。
記述問題に時間を使い過ぎて、簡単な問題を解き損ねて失点するということのないようにしましょう。
そのためにも、事前に過去問を解いて、時間配分を決めておくことが大切です。
記号選択問題や抜き出し問題は標準レベルですので、答えを絞り込むトレーニングをしておきましょう。
関西大倉中学校の国語の読解問題では、「答えの根拠」は、傍線部の近くに多い傾向があります。
きちんと「なぜその答えを選ぶのか」という、答えの根拠を言えることが大切です。
「カン」で答えを選ぶレベルから卒業することを目指しましょう!
漢字の読み書き問題、慣用句、漢字の正誤問題は、標準的なレベルです。
とはいえ、一朝一夕には身に付かないものなので、ふだんからトレーニングして、覚えておきましょう。
【プロ家庭教師から一言】
関西大倉中学校は、自然に囲まれています。
勉強に集中するには、良い環境でしょう。
ただ、それだけにスクールバスに乗り遅れると、学校にたどり着くのが大変らしい…