こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
中学受験に向けて、漢字の対策をしたいけど、どんな問題集がいいかしら…
というように、中学受験用の漢字の問題集をお探しのお母様・お父様も多いのではないでしょうか?
今回の記事では…
- なぜ漢字の学習が大切か
- 中学受験向け漢字対策のおすすめ問題集
- 漢字を学習するコツ
がわかります。
漢字は国語だけでなく、全教科の土台になります。
漢字を味方につけて、中学受験の学習に取り組んでくださいね!
元塾講師・プロ家庭教師として、のべ1000人以上を担当してきたノウハウをお伝えします!
なぜ漢字の学習が大切なのか?
漢字のおすすめ問題集をご紹介する前に、漢字学習の重要性に触れておきます。
(「漢字が重要なのはわかってるよ!」というかたは読み飛ばしてくださいね)
漢字がなぜ大切なのかというと…
漢字は「武器」
だからです。
算数で面積の計算や速さの計算がスムーズにできるのは、「九九」をマスターしているからですよね。
もし「九九」がおぼつかないと、算数の勉強自体が成り立たなくなってしまいます。
計算は算数の土台やからな
漢字についても同じです。
漢字の意味や読み書きを身につけていないと、文章を読んでも、文字を追うのに精いっぱい…
つまり、文章をスムーズに読み、内容を理解するに至らないことがよくあります。
おとなはこれまでの勉強や日常生活で、たくさんの言葉や漢字を知っています。
でも、子どもはまだまだ人生経験が少ないので、語彙(ボキャブラリー)が常に不足しています。
だからこそ、漢字の学習に取り組み、「武器」を増やしていくことが大切なんです。
中学受験という戦いの中で、「武器」は1つでも多い方がいいですよね
語彙力アップにおすすめの問題集・サービスについてはこちらの記事をご覧ください↓
中学受験用の漢字対策のおすすめ問題集は?
本屋さんに行けば、たくさんの学習参考書が売られています。
ここからは、中学受験向けの漢字のおすすめ問題集を8種類(プラスアルファ)をご紹介していきます。
まず、小学1年生から5年生までの日々の練習ドリルとしては…
- 中学受験塾の漢字教材
- 漢検 漢字学習ステップ(級別)
- 小学特訓ドリル(学年別)
- 出口先生の頭がよくなる漢字シリーズ(学年別)
の4つがおすすめです。
また、ひと通り漢字を習い終わった受験生向けの問題集としては…
- 中学入試 出る順過去問 漢字 合格への2610問
- サピックスメソッド 漢字の要
- 漢字マスター一〇九五台題 シリーズ
- 出る順「中学受験」漢字1580が7時間で覚えられる問題集
の4つがおすすめです。
1つずつくわしくご紹介します!
※中学受験合格へのロードマップは、こちらの記事をご覧ください↓
※中学受験の国語の勉強法について、くわしくはこちらのまとめ記事をご覧ください↓
中学受験塾の漢字教材
さきほど漢字の重要性をご紹介しましたが、漢字の大切さを痛感しているのは、塾も同じです。
塾生たちに漢字を身につけさせるために、各塾とも漢字の問題集を購入させています。
中学受験塾に通われている場合には、まずは塾の教材をフル活用するのがおすすめです。
いろいろな問題集に手を出す前に…
はじめは、1冊をやりこみましょう。
その際、問題集に答えを直接「書き込み」しないようにしましょう(メモはOKです)。
なぜなら、書き込んでしまうと、1回しか使えないからです…
あとで漢字学習のコツをお伝えしますが、何度も繰り返しトレーニングする中で、漢字が身についていきます。
ですから、1回で覚えられなくても大丈夫!
反復学習やまちがい直しで、何度も漢字と出会って、漢字と仲良くなってくださいね。
※関西圏の中学受験塾を比較した記事はこちらです↓
漢検 漢字学習ステップ(級別)
市販の教材で、日々の漢字トレーニングをおこなうなら、「漢検」の教材がオススメです。
「漢検」は小学校の学年に合わせて、級が設定されています
学年 | 漢検級 |
小学1年生 | 10級 |
小学2年生 | 9級 |
小学3年生 | 8級 |
小学4年生 | 7級 |
小学5年生 | 6級 |
小学6年生 | 5級 |
前の学年の漢字の復習をしてもいいですし、次の学年の漢字の先取りにも使えます。
中学受験では、5級の漢字(小学校内容)まで身につけておけばいいでしょう。
また、その級の漢字を学習し終わったら、腕試しとして、実際に「漢検」にチャレンジすることもできます。
漢検で「合格体験」を積むこともできるので、一石二鳥です
小学特訓ドリル(学年別)
学年別の漢字ドリルでは、「小学特訓ドリル」がスタンダードです。
最大の特徴は、「切り取り式」という点です。
1枚ずつ切り離して書けるので、ドリル独特の開いたときのゴワゴワ感がありません。
「今日はこの1枚!」というように、その日の目標・ノルマもわかりやすいですね。
1枚ずつの方が達成感あるやん
ただし、切り離せるので、バラバラになって紛失しないように注意する必要はあります。
構成は、
- 表:漢字の音訓・筆順・部首・熟語、読み取り問題
- 裏:書き取り問題
となっており、表面で新出漢字を学び、その漢字に慣れていけます。
新しい漢字の音訓・筆順・部首・熟語も載っているので、上の学年の予習もしやすいでしょう。
すべておわったら、「5分間復習プリント」でおかわりすることもできます↓
出口先生の頭がよくなる漢字シリーズ(学年別)
大学受験の「現代文の神様」こと出口汪(ひろし)先生の問題集です。
「出口先生の頭がよくなる漢字シリーズ」は、小学校1年生から6年生まで学年別に販売されています。
最大の特徴は、「文のならびかえ問題」が収録されていること。
例えば…
おいしかった / ともだちが / パンケーキは / つくった / あねの
というように、バラバラにされた文節を、意味の通る文に直します(この問題は私が勝手に考えた例です)。
その際、学んだ漢字を使います。
漢字に書き直して並びかえると…
姉の 友達が 作った パンケーキは おいしかった。
となりますよね。
ゲーム感覚で楽しめそうやな
つまり、漢字の学習をしながら、主語・述語・修飾語を考える練習もできるんです。
文の構造を考えるからこそ、「頭がよくなる」というネーミングなんですね。
中学入試 出る順過去問 漢字 合格への2610問
ここからは、ひと通り漢字を学び終わった、受験生向けの漢字問題集を紹介していきます。
まずは、有名な「出る順」シリーズの漢字問題集。
漢字の書き取り、読み取りだけでなく、中学入試でよく出る分野もカバーしてくれています↓
- 部首
- 同音異義語
- 送りがな
- 画数と筆順
- 同訓異字
- 音読みと訓読み
- 四字熟語
- 対義語・類義語
- 熟語の組み立て
しかもタイトル通り「出る順」に編集してくれていますから、入試によく出る問題や、自分の受験校に出題されるタイプの問題にしぼって、トレーニングできます。
私が担当する生徒も、「出る順」を使っている子は多いです。
仕上げ用にどの漢字の問題集を買おうか迷っているご家庭には、よく「出る順」をおすすめしています。
「でる順」の読解テキストも出版されています。
こちらの読解問題集に関する記事で紹介しました↓
サピックスメソッド 漢字の要
有名塾SAPIX(サピックス)が販売している、「漢字の要」シリーズもおすすめです。
シリーズ1から3まで販売されていますが、「シリーズ1マスターブック」だけでもじゅうぶん練習になります。
中学受験で抜群の実績を誇るSAPIXのなので、「かゆい所に手が届く」構成となっています。
- 細部ミスに注意すべき漢字
- 字は易しいが意味が難しい漢字
- 難しい読みの熟語
- 入試でよく見かける熟語
おもしろい切り口ですよね。
また、赤シートで赤い文字が消える仕様になっています。
ですので、赤シートで隠しながら、インプットとアウトプットができます。
実績抜群のSAPIXなので、安心&安定の問題集です
※社会のおすすめの問題集・参考書でも、SAPIXの問題集をいくつか紹介しています↓
漢字マスター 一〇九五台題 シリーズ
次も有名塾日能研の漢字問題集「漢字マスター 一〇九五台題」シリーズです。
「一〇九五題」シリーズは、4年から6年まで販売されているので、日々のドリルとしても使えます。
このシリーズの最大の特徴は…
毎日3題ずつ練習
するようにページが構成されていることです。
ですので、塾の授業や宿題で忙しい受験生でも、負担にならず、日々の練習に取り入れることができます。
もちろん余裕があるときには、1日3題だけでなく、どんどん進めてもいいですね。
毎日、計算トレーニングをしたい場合には、漢字と計算が1冊になっているコチラもおすすめです↓
出る順「中学受験」漢字1580が7時間で覚えられる問題集
こちらも「出る順」と名付けられたもんだいしゅうです。
「見るだけ暗記法」で、「7時間で覚えられる」をウリにしています。
7時間で覚えられたらめっちゃええやん
ひと通り漢字を学習し終えた受験生が、最終チェックとして使うと覚えやすいでしょう。
ただ、これから新しい漢字を学習する小学生にとっては、「見るだけ」ではムリがあります。
字の形や基本の読み書きが身についていない場合には、やはり、書き取りと反復練習が必要ですね。
漢字習得のコツは?
次に、漢字を身につけるときのコツをご紹介しておきます。
漢字習得のポイントは…
- 意味を理解して練習する
- 繰り返して身につける
- スキマ時間も活用する
の3つです。
1つずつほりさげて見ていきましょう。
※漢字の勉強法については、こちらの記事もどうぞ↓
漢字習得のコツ1.意味を理解して練習する
まず、漢字を身につけるときには、「意味を理解する」ことが大切です。
意味が分からない漢字をただムリヤリ丸暗記するのは、効率がよくありません。
まず、記憶に残りません。
次に出会ったときにも読めない書けないですし、無味乾燥な練習は、学ぶ意欲を失わせます。
意味が分からない言葉は、おとなでも覚えにくいですよね。
意味わからん言葉を覚えさせられるのは、ただただ苦行やで…
さきほどご紹介した通り、小学生の語彙(ボキャブラリー)は常に発展途上です。
おとなが「知っているだろう」という言葉でも、子どもは意外と知らないものです。
ですので、お子様が漢字のトレーニングをするときには、意味がわかる漢字を練習させるようにしてくださいね。
- 意味が書かれている問題集を使う
- おとなが意味を教えてあげる
などの方法で、サポートしてあげるといいでしょう。
国語辞典で意味を調べさせるのは理想です。
受験勉強に忙しい受験生に、辞書を引ことまで求めるのは酷ですね…
漢字の学習を通して、語彙(ボキャブラリー)も増やしていきましょう
小学生が語彙(ボキャブラリー)を増やす方法について、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
漢字習得のコツ2.繰り返して身につける
また、漢字を覚えるの際は、1回で覚えようとしないことも大切です。
1回勉強しただけでは、何事も身に付きませんよね
勉強というよりも、スポーツのトレーニングに近いかもしれません。
何度も繰り返してトレーニングするうちに、体に刷り込んでいく、染み込んでいくというのが理想です。
ですので、「完璧主義」になり過ぎないようにしてくださいね!
人間は「忘れる動物」やからな
漢字習得のコツ3.スキマ時間も活用する
読解問題や算数の演習は、確かに机で取り組まなければできません。
でも、ちょっとした暗記や知識の確認だけなら、スキマ時間ですることができます。
- 小学校に登校する前
- 電車での移動時間
- 塾での休み時間
- 寝る前の15分
などですね。
特に夜に暗記して、翌朝に暗記できているかチェックするのがおすすめです。
暗記した知識を、脳が睡眠中に整理してくれると言われています。
スキマ時間は1つ1つは短いですが、15分のスキマ勉強でも10回続ければ…
15分 × 10回 = 150分(2時間半)
の勉強量に相当します。
スキマ時間も活用して、効率的にインプット&アウトプットに取り組んでくださいね。
まさに「ちりも積もれば山となる」ですね
漢字が苦手なお子様には、学習のペースメイクとして、家庭教師を利用するのもおすすめです。
まとめ:中学受験の漢字の問題集おすすめ8選
中学受験向けの漢字対策の問題集として、8種類をご紹介しました。
漢字を学習することで、語彙力(ボキャブラリー)も鍛えることもできます。
一朝一夕では、漢字を身につけるのが難しいかもしれません。
塾の宿題や小学校の学習も有効に使いながら、ぜひ漢字を味方につけて、中学受験に挑んでくださいね。
もし極端に漢字が苦手な場合には、家庭教師なども利用して、強化するのもおすすめです↓