【社会】清風南海中学校<2021年度A入試>どんな問題?

こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。

過去問を解いていると、その学校の出題傾向がわかります。

ただ、学校の方針が変わったり、問題作成の担当者が変わったりすることで、問題の傾向が大きく変わることがあります。

今回ご紹介する清風南海中学校<2021年度A入試>も、出題の傾向が少し変わりました

清風南海中学校ってどんな学校?

清風南海中学校の…

  • 所在地
  • 進学実績
  • コース
  • 入試日程・方式
  • 偏差値
  • 併願パターン
  • おすすめ塾

になどついては、『【清風南海中学校】進学実績・入試日程・偏差値・おすすめの塾は?』という記事にくわしくまとめました。

気になるかたは、ぜひそちらの記事もご覧くださいね↓

また、最新の情報は、清風南海中学校のホームページをご確認ください。

清風南海中学校の社会はどんな問題?

それでは、清風南海中学校<2021年度A入試>社会の入試問題では、どんな問題が出題されたのかを見ていきましょう!

【時間】

40分

【満点】

80点

【構成】

  1. 地理 10問
  2. 歴史 5問
  3. 歴史 5問
  4. 資料の読み取り 5問
  5. 歴史・時事 5問

【特徴】

構成については、2020年度A入試と同様、大問5題で、合計の小問数も30問で変化はありませんでした。

ただ、さきほどご紹介した通り、2020年度から変化してきた点がいくつかあったので、要注意です!

1.国語のような読解問題が出題された

驚いたり、とまどったりした受験生も多かったのではないでしょうか。

例年、清風南海中学校の社会の入試の問題では、表・グラフなどの資料の読み取り問題が出題されてきました。
(事項で説明しますね)

ただ、2021年度A入試では、大問4で国語のような読解問題が出題されました。

黒人詩人ラングストン・ヒューズの「アメリカを再びアメリカにしよう」という詩と問題本文を読んで、そこから読み取れる内容を記号で選ぶという問題です。

また、アメリカの哲学者ロールズが考えた「公平な社会」についての短い文章を読んで、適した内容を記号で答えさせるという問題も出ました。

「社会ちゃうやん!」
「国語やん!」

という受験生たちの声が聞こえてきそうです(笑)

一方、例年出題されていた計算問題は、2021年度A入試では出題されませんでした。
また、正誤問題や時代のならびかえ問題も、例年に比べると少なかったと言えます。

2.表・グラフなどの資料問題が出題される

雨温図を見て、気候・場所を答える問題がよく出題されています

ただ、2021年度のA入試の問題では、中部地方と関東地方の雨温図が出題されました。
(静岡・新潟・前橋の雨温図です)

それぞれの気候をきちんと理解できているかを問う、スタンダードな問題です。

地理ではその他に、日本の発電の種類の内訳、農作物の生産上位の都道府県ランキング、水の使い道なども出題されました。

歴史では、土器や金属器の写真、リャオトン半島の位置、インフルエンザの流行に関するグラフなどが出題されました。

3.記述問題が1題出題された

2021年度A入試のもう1つ大きな変更点は…

記述問題が出題された

ことでしょう。

「20字以内え説明しなさい」という問題を見て…

「やっぱり社会ちゃうやん!」
「やっぱり国語やん!」

という受験生の悲鳴や文句が、またまた聞こえてきそうです(笑)

【対策】

1.国語のような読解問題が出題された

新しい傾向の問題が出題されたときには、とにかく焦らないようにしましょう。

「うわ! 過去問と違う!」

と思っているのは、自分だけではありません。
他の受験生たちも、きっと驚いているはずです。

与えられた条件はみんな同じですので、落ち着いて問題に取り組みましょう

実際、よく読んでみると、清風南海中学校の国語の読解問題に比べると、長くもないですし、難しくもありませんでした。

2.表・グラフなどの資料問題が出題される

表・グラフの問題も、基本的には知識で解くことができます。
ですので、まずはテキストの基本知識をインプットしておくことが先決ですね。

ただ、知識で解くのではなく、表・グラフの内容を「読み解く」問題では、文字通り「読解力」が要求されます。
選択肢を丁寧に読み、表・グラフに示されている内容と合っているか、ていねいにチェックしなければなりません。

うーん…
やっぱり社会なのに、求められるのは、国語の力です。

ふだんの学習から、資料集などの表やグラフに触れておくといいでしょう。

知識を丸暗記するよりも、表やグラフ・写真などを通して、多面的に理解しておくと、記憶にも残りやすく、いろいろなタイプの問題にも対応できるようになります。

また、清風南海中学校では、表・グラフなどの資料問題に、計算が必要な場合もあります。
焦らずに、落ち着いて計算しましょう。

地形図の問題では、地図上から地図記号を探したり、等高線の数を数えたり、縮尺計算をしたりする必要があります。
時間かかりますよね(汗)
ですので、地形図の問題は、いったん後回しにしておくのがオススメです。

3.記述問題が1題出題された

読解問題のところでも説明した通り、新しいタイプの問題が出てきても、落ち着いて取り組むことが大切でしたね。

2021年度A入試では、20字以内の記述問題が出題されました。

ただ、やっぱり試されているのは、歴史の基本的な知識でした。

1933年に日本は何という組織から脱退したか?
また、なぜ脱退しなければならなかったのか?

を理解できているかが、問われていましたね。

国語の記述問題に比べると、書くべきことがしぼられますので、苦手意識を持たないようにしましょう。

社会で記述問題を出題する学校としては、大阪の四天王寺中学校があります。
女子校ですが、男の子も四天王寺中学校の記述問題で練習しておくのもアリです。

【プロ家庭教師から一言】

今回の教訓は…

新傾向の問題が出題されたときに、どう対応するか

でしたね。

さきほども説明した通り、新しいタイプの問題にビックリしているのは、他の受験生も同じです。
焦らず、落ち着いて、問題に取り組みましょう!

とはいえ、これまでの過去問から入試の傾向をつかんでおくことは必須です!
過去問演習には、定番の英俊社の過去問、通称「赤本」がオススメです↓

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