こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
フリーランス・個人事業主のみなさん、年を越すと「確定申告」の季節です。
私は「やよいの青色申告オンライン 」を使って、確定申告を乗り切っています。
今回の記事では…
- 「家事按分」とは何か
- 「家事按分」の計算方法
- 「やよいの青色申告オンライン」での「家事按分」の設定・入力方法
がわかります。
「家事按分」ってややこしそう…
光熱費や通信費は、どこまで経費にしてOKなの?
と疑問を思われているかたの、参考になる記事を用意しました。
ぜひ参考にしてくださいね。
「やよいの青色申告オンライン」とは?
まずは「やよいの青色申告オンライン 」の紹介をしておきますね。
(「家事按分」のことだけ知りたい、というかたは読み飛ばしてくださいね。)
「やよいの青色申告オンライン 」は、会計ソフトの「弥生株式会社」が販売している、フリーランス・個人事業主向けの会計・確定申告ソフトです。
「かんたん、あんしん、たよれる」をコンセプトにした、初心者でもかんたんに扱える、クラウド(オンライン)確定申告ソフトです。
「やよいの青色申告オンライン」は…
- 日々の取引の入力
- 帳簿・レポートの作成
- 確定申告の書類の作成
を、簿記や会計の知識がなくてもできるように作られています。
やよいのホームページによると、クラウド会計ソフトのシェアNO.1らしく、たくさんの中小企業・個人事業主・フリーランスに利用されています↓
「家事按分」とは?
次に「家事按分」について説明しますね。
「家事按分」とは、弥生の公式サイトによると…
家事関連費とは、個人用と事業用の両方で使っていて、切り離せないお金の使い道のことです。
具体的には、家賃や水道光熱費、ガソリン代、インターネット料金や携帯電話の料金などが該当します。こうした費用を経費計上する際は、「按分(あんぶん)」をすることになります。
弥生公式サイト「家事関連費の按分」より引用
按分とは、家事関連費を個人用と仕事用に区別することです。
たとえば、家賃の場合は、仕事で使っている床面積の割合を基に按分するのが一般的です。
仕事で使っているのが、全体の床面積の40%であれば、家賃の4割を必要経費として計上する、といった具合です。
ということ。
つまり、「家事按分」はかんたんに言うと…
家庭と仕事の両方に関わる出費のうち、何割が仕事用かを決めること
ということですね。
フリーランス・個人事業主のかたで、家を事務所として仕事をしている場合…
- 家賃
- 電気代
- ガス代
- 水道代
- インターネット代
などは、仕事とプライベート両方で使っていることがありますよね。
また…
- 固定電話
- 携帯電話
- ガソリン代
なども、仕事とプライベート共用の場合も、けっこうありますよね。
これらの支出は、「家事按分」で「経費」として計上することができます。
「家事按分」の計算方法は?
じゃあ、どれくらいの割合を、経費に計上できるの?
もちろん好き放題、やりたい放題に「家事按分」するわけにはいきません。
この按分には、正式なルールはありませんが、税務署に按分の理由を聞かれたときに納得してもらえるような、合理的な基準を決めて行う必要があります。
弥生公式サイト「家事関連費の按分」より引用
う~ん、正式なルールがないのは困ります…
ただ、税務署にきちんと説明できればOKということです。
一般的には…
<勘定科目> | <家事按分の比率> |
地代家賃 | 使用面積や日数で計算 |
光熱費・通信費 | 使用時間や日数で計算 |
ガソリン代 | 走行距離で計算 |
という基準で計算するといいようです。
たとえば、100m2の賃貸で、そのうち40m2を仕事で使っているなら、家賃の40%を経費として計上するということです。
どれくらいの割合を家事按分できるかは、人それぞれということです
ただ、持ち家の場合、ローン自体は「家事按分」できません。
自宅が賃貸ではなく、持ち家の場合はどうなるのでしょうか?
残念ながら、住宅ローンの元金返済分は、経費にはなりません。
MONEYISM「自宅兼事務所の家賃や光熱費「家事按分」で経費にすることができます」より引用
その代わり、建物の減価償却費、固定資産税、住宅ローンの金利部分、火災保険の保険料などは経費の対象です。
車の購入費についても、減価償却費や、ローンを組んでいる場合には、やはりその金利部分が計上できます。
持ち家の場合は、少し細かくなりますね。
経費の基本についてはこちらの記事をどうぞ↓
「やよいの青色申告オンライン」では、どうやって「家事按分」する?
では、次に「やよいの青色申告オンライン 」での「家事按分」の登録・入力方法をご紹介していきます。
まずは、支払ったお金を、「やよいの青色申告オンライン 」に記録していきましょう。
「やよいの青色申告オンライン」では、「かんたん取引入力」という機能を使って、家計簿をつける感覚でお金の出入りを記録していきます↓
ただ、「かんたん取引入力」の段階では、「家事按分」して入力する必要はありません。
「かんたん取引入力」の段階では、支払った全額を入力しておきます。
「かんたん取引入力」の入力の方法については、『「やよいの青色申告」使ってみた【その2 クレカ支払の入力】』をご覧ください。
「確定申告Step2青色申告決算書の作成」で家事按分する
「やよいの青色申告オンライン」で「家事按分」するのは、青色申告決算書を作成する段階です。
ですので、お金の出入りは、さきほどご紹介した「かんたん取引入力」すべて入力完了させておきましょう。
「やよいの青色申告オンライン」の「確定申告」のガイダンスに沿って、必要事項を入力していくと…
「確定申告Step2青色申告決算書の作成」の3項目め・4項目め
で「家事按分」の入力ページが出てきます。
3項目めでは、「地代家賃」以外の「家事按分」をおこないます。
こんな感じ↓
「かんたん取引入力」をし終わった段階で、「支払金額」が自動で算出されています。
ですので、「事業割合」の入力スペースに、経費として計上したい割合を%で入力しましょう。
すると、右の「経費額」のところが、自動で計算して表示されます。
水道光熱費や通信費以外にも家事按分したい場合には、画像下の方にある…
水道光熱費や通信費以外の科目についても家事按分をしますか?
○はい ○いいえ
という項目の「○はい」にチェックを付けると…
- 諸会費
- 消耗品費
- 新聞図書費
- 広告宣伝費
- 旅費交通費
など、他の勘定科目について、事業割合を入力するスペースが現れます。
家事按分したい割合を入力すると、自動で計算してくれるの便利です
次のページに進むと、4項目め「その他の経費」で、「地代家賃」の家事按分ができます。
先に、地代家賃の…
- 支払先名
- 支払先の住所
- 賃貸物件
を入力するスペースがあるので、入力します。
その下に…
- 権利金
- 更新料
- 賃借料
が表示されているので、そこに経費として計上した「事業割合」を%で入力します。
すると、先ほどの水道光熱費や通信費と同じように、家事按分された経費額が自動で計算して表示されます。
「保存して次へ」をクリックすれば、これで家事按分は完了です!
まとめ:「やよいの青色申告」使ってみた【その3 家事按分の入力方法】
「家事按分」とは…
家庭と仕事の両方に関わる出費のうち、何割が仕事用かを決めること
でした。
「家事按分」の計算方法は自分で決めてOKです。
ただ、税務署に質問されたときに、きちんと説明できる割合にしておきましょう。
本来、複式簿記の知識がなければ、青色申告はできません。
でも、「やよいの青色申告オンライン」なら、複式簿記の知識がなくても、家計簿をつける感覚で、確定申告まで済ませることができます。
また、セルフプランは「初年度無償キャンペーン」をやっているのでお得にスタートできます。