こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
家庭教師としていろいろなご家庭に訪問する中で、担当することが増えてきているのが…
発達障害を持っているお子様
です。
今回の記事『発達障害をお持ちのお子様に家庭教師という選択肢【2つの理由】』では、発達障害のあるお子様に、家庭教師がおすすめである理由を、プロ家庭教師の目線でご紹介します。
「ADHDと診断されたけど、どうやって勉強しよう…」
と、発達障害だと診断されたお子様をお持ちのお母様・お父様、
「もしかしたらうちの子、発達障害かも…」
と、不安なお母様・お父様はぜひお読みください。
発達障害とは?
「発達障害」は、厚生労働省のホームページには、次のように書かれています。
発達障害は、生まれつきみられる脳の働き方の違いにより、幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態です。そのため、養育者が育児の悩みを抱えたり、子どもが生きづらさを感じたりすることもあります。(中略)
厚生労働省ホームページ「知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス」より引用
発達障害には、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症(ADHD)、学習症(学習障害)、チック症、吃音などが含まれます。
これらは、生まれつき脳の働き方に違いがあるという点が共通しています。同じ障害名でも特性の現れ方が違ったり、いくつかの発達障害を併せ持ったりすることもあります。
つまり、本来は、生まれつき脳の働きかたが違っているだけなのですが、違っているがゆえに、「生きづらさ」を感じてしまうということですね。
最近、ADHD(注意欠陥多動性障害)や、学習障害(LD)などの、発達障害への研究が進んでいます。
「大人の発達障害」も注目されていますよね。
これまでは、ただただ「勉強が苦手」だと思われていた子が、実は生まれつき脳の働きが違っているために、勉強しづらい状態になっているということがわかってきました。
たとえば、「ADHD(注意欠陥多動性障害)」は…
発達年齢に比べて、落ち着きがない、待てない(多動性-衝動性)、注意が持続しにくい、作業にミスが多い(不注意)といった特性があります。多動性−衝動性と不注意の両方が認められる場合も、いずれか一方が認められる場合もあります。
厚生労働省ホームページ「知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス」より引用
と、厚生労働省のホームページで説明されています。
「少し成長が遅い気がする…」
「もしかしたら発達障害なんじゃないか…」
「何が良くなかったんだろうか…」
きっとお母様・お父様は、お子様のことを思い、悩んだり、ご自分を責めたりしたこともあるのではないでしょうか…
また、これまで「発達障害」や「ADHD(注意欠陥多動性障害)」といった定義がなく、研究がされていなかった時代には、そうとは気づかれずに、もっと苦しい思いをされたかたも多かったのだろうと思われます。
ただ、厚生労働省のホームページには、次のようにも書かれています。
発達障害があっても、本人や家族・周囲の人が特性に応じた日常生活や学校・職場での過ごし方を工夫することで、持っている力を活かしやすくなったり、日常生活の困難を軽減させたりすることができます。
厚生労働省ホームページ「知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス」より引用
「発達障害」とは診断されていなくても、「発達障害」と心配されるお子様も多いでしょう。
いわゆる「グレーゾーン」と呼ばれる状態です。
相談・診断に行くかどうか悩まれるかたが多いと、よく聞きます。
自分、もしくは、わが子が、「発達障害と診断されるかもしれない」と考えるのはつらいです。
「国立障害者リハビリテーションセンター 発達障害情報・支援センター」というサイトでは、日本全国の相談窓口を紹介しています。
専門家に相談することによって、前に進むきっかけをつかめるかもしれません。
参考にしていただければ幸いです。
発達障害をお持ちのお子様に家庭教師がおすすめの理由
発達障害を持っている子どもたちに、家庭教師がおすすめである理由は…
- 子どもに合ったペースで学習に取り組める
- 習熟度に合わせた指導が受けられる
という2点だと私は考えています。
1つずつくわしく見ていきましょう。
1.子どもに合ったペースで学習に取り組める
たとえば、ADHD(注意欠陥多動性障害)のお子様は…
- 落ち着きがない
- 待てない
- 注意が持続しにくい
- 作業にミスが多い
といった特徴が見られます。
学校や塾のようなクラス形式の授業では、なかなか勉強に集中しづらいでしょう。
でも、家庭教師ならば、お子様のペースに合わせて、指導することができます。
実際、私がこれまでに担当したお子様の中にも、ADHDと診断された子がいました。
その子は、指導中にぼんやりと視線が固まってしまうことがよくありました。
そんなときには…
「今、どこ読んでる?」
「指でさしながら読んでみて」
などと、注意を勉強に引き戻すようにして、指導していました。
また、遠回しに塾の先生から「退塾」をすすめられたお子様もいました。
その子は、同じことを続けていると、集中力が切れやすいので、塾の授業についていけないと、塾の先生に言われたとのことでした。
(同じような理由で塾をやめるお子様は、かなりたくさんいますよね…)
私の指導では、できるだけ教科や単元を変えたり、声を出したり、あえて興味をずらすようにもしていました。
このように、学校や塾のようなクラス形式では学習しづらいお子様も、家庭教師ならば、その子のペースに合わせて学習することが可能です。
関連記事:『家庭教師はどんな子に向いている?5つのタイプを紹介します!』
2.習熟度に合わせた指導が受けられる
発達障害のあるお子様は、発達障害の影響で、学校や塾の勉強でつまずいていることが多いでしょう。
たとえば、「学習障害(LD)」のお子様は、特定の学習に苦戦することがあります。
全般的な知的発達には問題がないのに、読む、書く、計算するなど特定の学習のみに困難が認められる状態をいいます。
厚生労働省ホームページ「知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス」より引用
「LD」は、「Learning Disorders」や「Learning Disabilities」の略です。
「あまりにも漢字が読めない…」
「鏡文字や見たことのない漢字をよく書く…」
「トレーニングしても、何度も同じ計算ミスをする…」
そのような特徴が見られるようです。
算数は偏差値が60以上なのに、国語は偏差値が30台というお子様を、以前担当したことがあります。
「国語が極端に苦手なのかな」
とはじめは考えていたのですが、その子のお母様が…
「実は、学習障害と診断されて、学習障害の子のための漢字ドリルを使っています」
と打ち明けてくれました。
学習障害と診断されているのならば、学習の方針や対応が違ってきます。
専用のドリルを使って、苦手な漢字をフォローしながら、読解のトレーニングをおこないという学習メニューを提案できました。
学校や塾というクラス形式の授業では、全員の習熟度に合わせて指導することは難しいですよね。
また、生徒によって、得意科目・苦手科目は異なります。
でも、家庭教師ならば、お子様の習熟度に合わせて、学習をカスタマイズすることが可能です。
もちろん、発達障害に理解のある先生や、発達障害のあるお子様を担当したことがある先生を選ぶようにしましょう。
関連記事:『家庭教師に依頼する4つのメリットとは?【プロ家庭教師の目線】』
発達障害をお持ちのお子様に家庭教師という選択肢【2つの理由】まとめ
発達障害をお持ちのお子様に家庭教師がおすすめである理由は…
- 子どもに合ったペースで学習に取り組める
- 習熟度に合わせた指導を受けられる
の2つです!
もちろん専門家に相談することが第一です。
その上で、家庭教師を利用すると効果的です。
まずは、家庭教師派遣センターに登録しましょう。
そして、発達障害に理解のある講師や、発達障害を持つ生徒を担当したことがある講師を選ぶといいですね。
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