こんにちは、プロ家庭教師ひかるです。
高校受験まで学校は休ませた方がいいの?
休ませても大丈夫かしら…
そのように悩んでいるお母様・お父様も多いのではないでしょうか?
今回の記事では…
- 高校入試の直前期に中学校を休むメリット・デメリット
- いつからどれくらい休むべきか
- 中学校には欠席の理由をどう伝えるか
- 「学校を休むと落ちる」は本当か
- 塾も休むべきか
- 中学校を欠席したときの勉強のポイント
がわかります。
入試の直前期は、受験生は気持ちが不安定になるものです。
お母様・お父様も気を遣いますよね…
中学校や塾、そして、ご自宅での過ごし方をご家庭で相談し、ベストコンディションで入試当日を迎えられますように!
元塾講師・プロ家庭教師として、のべ1000人以上を担当してきたノウハウをお伝えします
【高校入試の直前期】中学校を休むメリット
まず、高校受験をひかえて、中学校を欠席するメリットから見ておきましょう。
高校入試の直前期に、学校を休むメリットは…
- 自分のペースで追い込み学習ができる
- 感染症を予防できる
の2点です。
掘り下げて見ていきましょう。
※高校受験合格へのロードマップは、こちらの記事をご覧ください↓
自分のペースで追い込み学習ができる
まず、何より自分のペースに合わせて、勉強できるのが最大のメリットでしょう。
中学校に登校しても、クラス全員に向けた授業が展開されます。
でも、志望校は生徒1人1人ちがいます。
公立の最難関の高校を受験する子もいれば、私立専願の子もいますし、勉強が苦手な子もいます。
中学校の授業で、全員の志望校に合わせた授業は難しいでしょう。
だから自習を増やす教師も多いらしいですね
でも、自宅で勉強するなら、自分の志望校に合わせて勉強することができます。
苦手単元も人それぞれですよね。
最後の最後まで、実力はアップします。
追い込み学習によって、合格に近づける子もいるはずです。
逆転合格の条件ややるべきことについて、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
感染症を予防できる
また、中学校を休むことは、感染症の予防にもなります。
受験シーズンは、インフルエンザなどの感染症の流行シーズンでもあります。
受験生はもちろんご家族も、まずは予防接種することが大切ですね。
ただ、ワクチンを接種していても、感染してしまうものです…
症状は軽くて済むかもしらんけどな
実際、高校入試本番にインフルエンザにかかってしまう子もいます。
また、2020年以降は、新型コロナウィルスも流行し、学校を休んで感染対策をするご家庭が増えました。
学校やクラスで感染症がはやり始めたら、休むことも必要かもしれません。
【高校入試の直前期】中学校を休むデメリット
高校受験の前に中学校を休むのは、良いことばかりではありません。
中学校を欠席するデメリットは何でしょうか?
高校入試の直前期に、学校を休むデメリットは…
- 生活リズムが乱れる
- 勉強に集中できるとは限らない
の2点です。
1つずつ見ておきましょう。
生活リズムが乱れる
中学校に登校すると、朝は早く起きて、時間割通りに過ごすことができます。
適度に体も動かせますし、友達とも話せて気分転換にもなります。
一方、中学校を欠席すると、生活リズムが乱れてしまう子がいます。
- 昼間で寝ている
- スマホばかり触ってしまう
- 夜更かししてしまう
こうなってしまうと、勉強にも悪影響が出てくるはずです。
入試は早朝から行われますから、朝型にコンディションを整えておくことが大切です。
生活リズムが崩れてしまうくらいなら、高校に登校したほうがいいでしょう。
勉強に集中できるとは限らない
生活リズムの乱れとも関係しますが、自宅だと勉強に集中できなくなる子もいます。
- 1人で勉強すると不安になってくる
- ついつい遊んでしまう
- ごろごろ昼寝をしてしまう
など、精神的に不安定になったり、自分を律することができなかったりします。
お母様・お父様が仕事でいらっしゃらないと、自分に甘くだらけてしまう子は多いでしょう。
でも、中学校に登校すれば、時間割が決まっています。
勉強のメニューを決めてくれているので、自分の意志に関係なく勉強に取り組めます。
家にいても勉強できないなら、学校に登校したほうがいいでしょう。
※入試が近づいてきて、不安になった場合の対処法については、こちらの記事もどうぞ↓
いつからどれくらい学校を休むべき?
では、高校入試の直前期に、学校を休むなら、いつからどれくらい中学校を欠席すればいいのでしょうか?
お住いの地域によって、入試のスケジュールが違いますが…
- 3学期から
- 週に1日くらい
がベターと、私は考えています。
2学期までに中学校を休む子は、あまりいません。
やはり、高校入試が近づく3学期に欠席する子が増えます。
ただ、学年末テストもありますし、さきほど紹介した通り、学校を休み過ぎると生活リズムが乱れてしまいます。
ですので、週に1回くらい休むのが無難でしょう。
週に1回くらいに、休みをしぼるからこそ…
過去問を1年分やりたい!
たまっていたまちがい直しをやらなきゃ!
苦手単元を克服するぞ!
というように、集中的に勉強しやすくなります。
何日も連続して休むと、「明日も休みだし」とダラダラしてしまいがちです。
また、後でお伝えするように、中学校に欠席連絡も必要です。
そんなにしょっちゅう休んでいては、中学校の先生もいい顔はしないでしょう。
中学校には「欠席理由」をどう伝える?
高校入試の直前期に、学校を休む場合、中学校には「欠席理由」をどう伝えればいいでしょうか?
もし理解のある先生が担任なら…
家で受験校の対策をする
と正直に言っても大丈夫でしょう。
中学校の授業が、その子にとって簡単すぎるor難しすぎるというのは、先生もわかっています。
自宅で自分のペースで追い込みをした方がいいと、考えてくれる先生もいらっしゃるでしょう。
一方、中学校を休むことを快く思わない先生もいます。
中学校を軽んじているの?
そんな弱気でどうするの!
みんな学校に来ているよ
欠席連絡をすると、出席するように言われたり、ちくりとイヤミを言われたりすることもあるかもしれません。
でも、中学校の先生が、高校入試の合否の責任を取ってくれるわけではありません。
志望校合格のために、本当に自分が「休みたい」「休まなければならない」と思ったのなら、休んでいいと私は思っています。
では、中学校を欠席するのをよく思わない先生が担任の場合、どんな欠席理由が無難かというと…
- 体調不良
- 家庭の都合
ですよね。
体調が悪いと伝えているのに、「学校に来なさい」とは教師も言えません。
また、家庭の用事がある場合も、もちろん無理強いはできません。
ただ、そんなにしょっちゅう体調不良では休めないので、さきほどお伝えした通り、週に1回くらいの欠席がやはりベターでしょう。
※高校入試の前日の過ごし方について、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
「入試直前期に中学校を休むと落ちる」は本当?
高校入試の直前期に、「中学校を休む子は落ちる」と言われることがあります。
この都市伝説は本当なのでしょうか?
私は…
気にしなくていい
と思っています。
中学校の先生や塾講師が休ませたくないから、方便として言っている面も大きいでしょう。
ただし、「中学校を休まないといけない=勉強面や精神的に追い込まれている」とも言えます。
勉強で不安材料が多すぎるなら、不合格になる可能性は高くなります。
メンタルが弱っていると、ここぞという踏ん張りが利かないこともあるでしょう。
勢いのある子が、合格しやすいのもまた事実
つまり、「中学校を休む→入試で不合格になる」という因果関係ではありません。
中学校を休まないといけないほど、勉強が追いついていない、コンディションが整っていないから、結果的に不合格になると考えた方がいいでしょう。
高校入試の直前期は塾も休むべき?
中には、中学校だけでなく、塾も休む子もいます。
塾を休むメリット・デメリットは、中学校を休むメリット・デメリットと同じです。
特に集団指導の塾では、1人1人の弱点に合わせた授業は難しいですよね。
クラスの多くがまちがえやすい「公約数的な授業」になってしまうがちです。
家で、自分の弱点や志望校に合わせた勉強をしたい子もいるでしょう。
支払っている塾代はもったいないけどな
また、塾で感染症がはやっている場合にも、休んだ方が無難かもしれません。
ただ、塾を休んで家で勉強する場合には、やはり自分を律して勉強する必要があります。
家でだらだらするくらいなら、塾で的を絞った講義を受けた方がいいでしょう。
中学校を欠席したときの勉強のポイント
では、中学校を休んだ場合、家でどのようにして勉強をすればいいのでしょうか?
まず、大切なことは…
事前にすべきことをリストアップしておく
ことです。
机の前に座ってから「何をしようかな」はNGです。
そんな無計画な勉強をするくらいなら、学校や塾に行った方がマシです。
もっと具体的に言うなら、学校のように家庭学習の時間割を組むのがおすすめです。
- いつ
- どこで
- どの教科のどの単元を
- どの教材を使って
- どうやって
勉強するのかをはっきりさせておくと、スムーズに勉強できるはずです。
勉強計画表の作り方のポイントについては、こちらの記事をご覧ください↓
【高校入試の直前期】家で何を勉強すればいい?
中学校を休んで、家で何を勉強したらいいのか、もう少し具体的に見ておきましょう。
受験直前期にやるべきことは…
- 受験校に合わせた勉強
- 苦手単元の克服
- 使い慣れた教材で最終チェック
です。
まず、受験校や自治体によって、入試問題が違います。
ですので、自分が受験する高校に合わせて、傾向をつかみ、対策を立てる必要があります。
もちろん優先すべきは受験校の「過去問演習」ですね。
過去問の使い方については、こちらの記事をどうぞ↓
ただ、過去問を解きっぱなしにしてはいけませんね。
過去問を解くことで、自分の苦手単元や戦略ミスが見つかるでしょう。
弱点が見つかったら、基本テキストに戻ったり、先生に質問したりして、克服しておきましょう。
大切なのは、まちがった問題と似た問題が、高校入試本番に出たときに解けること!
類題が出たのに、解けなかったら、とても後悔します…
また、この時期は、新しい問題集にチャレンジする必要はありません。
今、手元にある教材、使い込んできた教材で、最終チェックをするといいでしょう。
直前期に新しいことを学ぶことはありません。
今まで学んだことを忘れていないか、きちんと使いこなせているかを確認しておくことが大切です。
過去問を解いたり、苦手を克服したりしようとすると、自力では解決できないことが出てきます。
その場合には、入試直前期だけ、家庭教師や個別指導などを利用するのも1つの手です。
マンツーマンの指導なら、自分の苦手単元やわからなかった問題を、ピンポイントで質問して解消することができます。
まとめ:【高校入試の直前期】中学校は休む?休むメリットや過ごし方
今回の記事では、高校受験の直前期に、中学校を休むか登校するかについて、お話してきました。
どちらにもメリット・デメリットがあります。
自宅学習と中学校・塾での学習を、うまく使い分けることが大切です。
高校入試までの限られた時間を、有効に使って、自信を持って入試本番を迎えられるよう応援しております。