こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
中学受験の入試日が近づいてくると…
入試の直前期は小学校に登校した方がいいですか?
それとも休ませるべきでしょうか…
というご相談を、お母様・お父様からよくされます。
皆さんのまわりでも、2学期の最後あたりや3学期に、学校を休む小学6年生は結構多いのではないでしょうか?
今回の記事では…
- 受験直前期に小学校を欠席するメリット・デメリット
- 小学校に欠席理由をどう伝えるか
- 中学入試直前期の勉強法
- 直前期には塾も休むか?
がわかります。
入試の直前期は、どうしても神経質になってしまいますよね…
ベストなコンディションで、中学入試を迎えてくださいね!
元塾講師・プロ家庭教師として、のべ1000人以上を担当してきたノウハウをお伝えします
中学入試直前期に小学校を休むメリット
まずは、中学入試直前期に小学校を欠席するメリットから考えていきましょう。
入試直前期に小学校を欠席するメリットは、大きく2つあります。
- 家で受験勉強の追い込みができる
- 感染症へのリスクを回避できる
1つずつくわしく見ていきましょう。
家で受験勉強の追い込みができる
まず、入試直前期に小学校を欠席するメリットの1つ目は、「家で受験勉強の追い込みができる」ことです。
小学校のカリキュラムは、中学受験で出題される内容と大きくかけ離れています。
ですので、小学校の授業に参加しても、中学受験に向けての対策はできません。
冬休みが終わり、中学受験まであと1週間というときには…
中学受験内容以外の勉強をしている時間はない!
というのが正直な気持ちでしょう。
小学校に登校せずに、家で最後の追い込みをしたい気持ちもわかります。
小学校に登校しなければ、朝から夕方まで自由な時間がうまれます。
その時間を有効に使うことができれば、入試で必要な知識を1つでも2つでも身につけることができるかもしれません。
小学生は常に発展途上です。
わずか1週間の間に、成長することもあり得ます。
もっと言えば、入試本番にも成長し、ベストを発揮できる子もいます
ですので、入試直前期に小学校を欠席して、家で受験勉強の追い込みをすることで合格を勝ち取る子もいます。
感染症へのリスクを回避できる
入試直前期に小学校を欠席するメリットの2つ目は、 「感染症へのリスクを回避できる」ことです。
中学入試がある1月は、例年インフルエンザが流行します。
インフルエンザでなくとも、寒さが厳しくなる時期なので、風邪もひきやすくなるでしょう。
特に2020年度入試以降は、新型コロナウィルスへの感染も懸念されています。
そんな時期に入試をしなくてもええのにな…
せっかく何年間も中学受験に向けて、勉強してきたのに、試験当日に風邪をひいて受験できなくなってしまうのはつらいですよね…
実際、入試日に体調を崩し、受験を断念した受験生もいます。
試験中に体調を崩し、ベストを出せなかった受験生もいます。
感染症から身を守るために基本的な方法は…
- 手洗いうがい
- マスク
- 消毒
- ステイホーム
ですよね。
小学校に登校して、風邪がうつるリスクがあるのなら、ステイホームしていた方がいいのはうなずけます。
特に新型コロナウィルスが流行してからは、その認識が全世界に広がっていますよね。
受験生本人はもちろん、ご家族も体調管理が大切になります。
ご家族から受験生に、風邪をうつしてしまうわけにはいきません。
ご家族全員、インフルエンザの予防接種は済ませておきたいですね。
近年なら、オンラインでの学習も普及したので、自宅にいながら最後の追い込みができるようになりました↓
中学入試直前期に小学校を休むデメリット
次に「中学入試直前期に小学校を休むデメリット」を考えていきましょう。
「中学入試直前期に小学校を休むデメリット」も、大きく2つ考えられます。
- 朝型の生活リズムが崩れてしまう
- 勉強せずに遊んでしまう
1つずつくわしく見ていきましょう。
朝型の生活リズムが崩れてしまう
午後入試以外は、基本的に朝から入試がスタートします。
8時頃には受験会場に到着し、9時頃には試験がスタートするというのが一般的です。
また、その時間帯から頭をフル回転させるには、2~3時間前には起床しなければなりません。
ということは、試験当日は午前6時くらいには起きる必要があります。
早いやん
当然、生活リズムは朝型でなければなりません。
入試当日だけ、いきなり朝型に切り替わるという都合のいいことはできませんよね。
ですので、普段から朝型の生活リズムを保っておく必要があります。
小学校に登校すると、朝型の生活リズムをキープすることができます。
どんなに遅くとも8時には起きて登校しますよね
また、小学校に登校すると、体育の授業もありますし、友達とも遊べます。
適度に体を動かすことで、心身ともにリフレッシュできます。
適度に疲れることで、夜もしっかりと眠ることができるでしょう。
もし、家の中にずっとこもっていたら、体力があり余って、夜になかなか寝付けないことがあります。
夜更かしした結果、朝は起きられず、昼まで寝ている…
昼夜逆転してしまうのは、受験生として最悪です。
本末転倒ってやつやな
また、中学受験のスケジュールは過密で体力勝負。
運動せずにいると、体力が落ちてしまうというデメリットもあります。
ですので、朝型の生活リズムをキープするために、あえて小学校に登校するのはアリだと私は考えています。
勉強せずに遊んでしまう
「中学入試直前期に小学校を休むデメリット」の2つ目は、「勉強せずに遊んでしまう」こと。
さきほど、小学校を欠席すれば、朝から夕方まで自由な時間がうまれると述べました。
この自由な時間を有効に使うことができれば、入試直前期に小学校を休むことはメリットになるのです。
しかし、もし自由な時間を有効に使うことができなければ、デメリットでしかありません。
オレ、遊んでまうタイプやわ
たとえば、お母様・お父様が仕事に出かけて、お子様が1人で家にいるとします。
自分を律して、家にいても受験勉強に取り組める場合は問題ありません。
でも、小学6年生は、自分に厳しくできる子ばかりではありませんよね。
ご家族の目がないので、ダラダラとテレビを見たり、マンガを読んだり、ゲームをしたり、スマホをいじったり…。
おとなでも、ダラダラと時間を浪費してしまうものですよね…
もし中学入試直前期に小学校を欠席させて、自宅で過ごさせるならば、ある程度はお父様・お母様が管理してあげる必要はあるでしょう。
もちろんずっと横についている必要はありませんし、不可能です。
その日にやらなければならなこと(TO DO リスト)を示してあげるだけでもOKです。
また、夕方にその日の学習の進み具合をチェックしてあげると、さらに良いでしょう。
このように、ダラダラと家にいて遊んでしまうくらいならば、小学校に登校して、同級生と体を動かしたほうがはるかにマシです。
小学校には欠席理由をどう伝える?
入試直前期に小学校を休むときに、欠席理由を何と伝えるか、迷ってしまうお母様・お父様もいらっしゃるでしょう。
理解のある担任の先生には…
中学受験に備えて
と、はっきりと伝えても大丈夫でしょう。
きっと応援してくれるはずです。
一方、中学受験に対して、あまりよく思っていない担任がいることも事実です。
そんな場合には、
家庭の用事
というように、向こうにはどんな用事か知りようがありません。
もちろん「受験前だから休んでいるな」と気づいているでしょう。
でも、その小学校の担任の先生が、中学受験の合格を保証してくれるわけでも、将来を保証してくれるわけでもありません。
気にせずに欠席を伝えるといいでしょう。
中学入試直前期の勉強法
さきほど「その日にしなければならないことをしめしてあげる」と書きましたが、中学入試直前期にしなければならないこととは何でしょうか?
最後に、「中学入試直前期の勉強法」について、考えておきましょう。
中学入試直前期にしなければならないこと。
それはもちろん…
手持ちの教材で頻出単元の最終チェック
です!
まず、入試に出る可能性の少ない単元・類題に手を付ける必要はありません。
それよりも受験校に頻出の単元や類題をしっかり練習して身につけましょう。
また、新しい教材にも手を出す必要はありません。
今まで使い慣れた塾のテキストや家庭用教材を使いましょう。
あのテキストのここに書いてあった!
先生が授業で強調してたな…
この問題は夏休みに苦労して取り組んだなぁ
何度も使い慣れた教材だからこそ、これまで学習に取り組んできた記憶とともに、知識が脳に格納されやすくなります。
そして、何度も使い慣れた教材だからこそ、「こんなに勉強したんだ!」という自信も生まれます。
入試当日、試験中に頼れるのは自分だけです。
最後の最後に自分を助けてくれるのは、これまでの努力と自信だけです。
助けてあげたいのは、やまやまですが
また、入試直前期には過去問のまちがい直しも済ませておきましょう。
もちろん過去に出題された問題と、まったく同じ問題が出る可能性はほぼないでしょう。
でも、似たタイプの問題、つまり、類題が出題される可能性はかなり高いです。
同じような問題が出題されたときのために、自力で解けるように仕上げておきましょう!
過去問トレーニングの方法について、くわしくはこちらの記事をどうぞ↓
中学入試の直前期には塾も休む?
中学入試の直前期には、小学校だけでなく、中学受験塾も欠席するというご家庭が増えます。
なぜなら…
受験校の対策を塾でしてもらえるとは限らないから
です。
日曜日には「志望校別特訓」、年末年始や1月に入ると「お正月特訓」や「直前特訓」などといった特別講座が増えます。
もちろんそういった講座でレベルアップや総仕上げは可能です。
ただ、自分の志望校にはオーバークオリティー、もしくは、無関係な講座も出てきます。
そういうときには、適度に「間引く」工夫もしなければなりません。
全部受講したらええと思ってたわ
塾のすべての講座を受講しないと不安になりますが、「志望校に合格するためには何が必要か」を考える必要があります。
志望校に合格するには…
志望校に合わせた対策をする
これに尽きますよね。
受験校にしぼった対策をするために、家庭教師を利用するご家庭が増えます。
大学生などの一般の家庭教師では、志望校に合わせた対策は難しいため、中学受験に精通したプロ家庭教師に依頼することがほとんどです。
私も毎年、塾を併用している子どもたちの志望校対策を請け負っています
プロ家庭教師には、単に教科を教えてもらうだけでなく、入試までのロードマップを示してもらうといいでしょう。
具体的には…
- どの教科を重点的に強化するか
- どの単元が受験校で出題されやすいか
- どれくらい得点すればいいのか
- 時間配分などの戦略はどうするか
など、勉強の優先順位や戦略について、アドバイスをもらいたいものです。
まとめ:中学入試直前期は小学校に登校する?それとも休む?
今回の記事では、中学入試直前期に小学校を欠席するメリットとデメリットを紹介してきました。
メリットとデメリットを見比べて、どのように直前期を過ごすかを決めましょう。
お子様も、お母様・お父様も、入試直前期にはあれこれ不安になるものですよね…
そういうときこそ、「志望校合格のために何が必要か」を振り返ってみましょう。
プロ家庭教師などを利用して、受験校に特化した対策をするのもおすすめです。