こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
うちの子、留年が決まっちゃった…
どうしたらいいの?
そのようにお悩みのお母様・お父様も多いのではないでしょうか?
今回の記事では…
- 高校の留年が決まった後の4つの選択肢
がわかります。
「留年」は、お子様本人も不安ですし、ご家族も心配のはず…
どんな選択肢があるのかを、しっかりと検討して、将来へと進んでくださいね。
元塾講師・プロ家庭教師として、のべ1000人以上を担当してきたノウハウをお伝えします
まだ高校の「留年」が決定していないなら…
今回の記事では、留年が決まった「後」に、どのような選択肢があるのかを紹介していきます。
もしまだ留年が決まっておらず、現在の高校で進級・卒業しようと考えている場合には、こちらの記事をお読みください。
留年を回避するためにできることが、何かあるかもしれません。
高校の留年が決まった後の4つの選択肢
留年が決まったら、どのような進路があるのでしょうか?
高校で留年が決定したあとの選択肢は…
- 同じ学校・学年でもう1年学ぶ
- 別の高校に転入する
- 高卒認定試験に合格する
- 興味がある道に進む
の主に4つです。
もう少し詳しく見ていきましょう。
同じ学校・学年でもう1年学ぶ
まず、1つ目の選択肢は、現在の高校にとどまることです。
つまり、もう1年同じ学年で学び直すという方法です。
ただ、「同じ学年で2度は留年できない」というルールがある高校は多いでしょう。
ですので、同じことを繰り返さないためにも、軌道修正する必要があります。
高校によってルール・基準が違いますので、通っている高校に確認しておきましょう
たとえば…
- 成績が原因で留年 → 勉強の取り組み方を変える
- 出席日数が原因で留年 → 生活習慣を立て直す
などでしょう。
また、留年すると、1つ下の学年だった後輩たちとクラスメートになります。
同級生たちは、1つ上の先輩になってしまいます。
そのような環境の変化に、どう気持ちを整理しておくかも考えておいた方がいいでしょう。
今の習慣を変えるのは、強い気持ちと仕組み作りが必要です。
高校生自身だけの力で立て直しが難しい場合には、おとなの力を借りるといいでしょう。
- ご家族
- 高校の先生
- 家庭教師
などと連携しながら、次こそ進級・卒業できるように態勢を立て直していきましょう。
特に、苦手科目が多かったり、苦手意識が強かったり、勉強面で困っている場合には、塾・予備校に通おうとしても、空回りしてしまう可能性が高いです。
その場合には、家庭教師などのマンツーマン指導も活用して、苦手を克服していくといいでしょう。
別の高校に転入する
現在の高校から、別の高校に転入(転校)するという方法もあります。
まったく新しい環境でやり直すことができます。
一般的な「全日制」の高校に転入できる条件を見ておきましょう。
全日制高校に転校できる条件は…
- 転入先の高校に欠員がある
- 転居などの事情がある
- 転入試験に合格する
の3つです。
まず、転入先の高校に、欠員がある必要があります。
「あの高校に行きたい!」と思っても、募集していない高校には、転校できません。
また、欠員がある高校でも、募集は「若干名」ということがほとんどです。
どの高校が欠員があり、募集しているかは、転入先の都道府県のホームページなどを確認するといいでしょう。
たとえば、大阪府のホームページはこちら。
「転居などの事情がある」ことも転入の条件です。
県外からの引っ越しの他には…
- 海外からの帰国
- 不登校
- いじめ
なども「事情」として含まれるでしょう。
こちらも転入先の都道府県に、詳しい条件を問い合わせるといいでしょう。
そして、入試と同じように、「転入試験」に合格しなければなりません。
試験の内容は、転入先の高校によって異なります。
国語・数学・英語などのテストを受けることが多いです。
また、教科のテストに加えて、作文(小論文)や面接を課す高校もあります。
義務教育の小学校・中学校と違って、全日制の高校への転入には、条件や試験があるので注意しましょう。
通信制高校という選択肢
全日制高校への転入が難しい場合には、「通信制高校」も選択肢になります。
通信制高校は、必要に応じて通学するタイプの高校です。
制服がなかったり、学べる教科の自由度が高いのが特徴です。
最近では、角川ドワンゴ学園が設置した「N高等学校・S高等学校」が話題になりました。
アイドルやインフルエンサーが通信制高校に在籍しながら活動しているなど、通信制高校を身近に感じる高校生も増えてきています。
全日制高校よりも自由に学びたいと考えている高校生には、通信制高校は合っているでしょう。
意外かもしらんけど、通信制やけど「通学コース」も人気らしいで。
それだけ一般的な全日制高校が「合っていない」と感じる高校生は多いということでしょう
高卒認定試験に合格する
かつてほど学歴を気にしなくても、活躍できる社会に少しずつなってはきました。
でも「高校卒業」という学歴がなければ、やりたいことがやれない、なりたい職業に就けないことがあるのも事実です。
たとえば…
- 大学への進学
- 就職
- 国家資格
などです。
現在の高校に通いにくいという理由で、将来の道が閉ざされるのはイヤですよね…
でも「高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)」に合格することで、高校卒業と同等の資格を得ることができます。
もちろん勉強に取り組む必要はあるで
高校では学校のカリキュラムに沿って同級生とともに学べますが、高卒認定試験に向けては、自分で計画を立てて取り組まなければなりません。
独学したり1人でペースメイするのが難しい場合には、家庭教師などを利用するといいでしょう。
興味がある道に進む
英数国理社といった教科の勉強するだけが、「道」ではありません。
自分の進みたい道に進む、自分が学びたいことを学ぶという選択肢もあります。
たとえば…
- 就職
- 起業
- 専門学校
などの道です。
すぐに働きたい場合には、会社に就職したり、自分でビジネスを始めてもいいでしょう。
新しいことを専門的に学んだり、資格を取ったりしたい場合には、専門学校などで学ぶことができます。
まだ専門的な知識や技術がなくても、音楽や料理、服飾などのスクールに通い、手に職をつける子もたくさんいます。
また、さきほど通信制高校について触れましたが、通信制高校に通いながら、自分で別のことを学ぶという選択肢もあります。
自由な学び方ができる通信制高校だからこそ可能です。
高校卒業という資格を確保しながら、自分の可能性を広げることができるでしょう。
ただし、楽な方に流されるのはおすすめしません。
楽な道を選ぶと、後で苦労することが多いからです。
英語が嫌いで避けてきたけど、結局仕事で英語が必要になった…
という社会人も多いものです。
それに、人生って、高校や大学を卒業してからも、学びの連続です。
説教くさく聞こえるかもしれませんが、10代の間に「学ぶ」トレーニングをしておくことは、将来とても役に立つでしょう。
やりたいことや興味のあることが特にない場合は?
やりたいことなんて特にない…
趣味も特技もないし…
そのように悩む高校生も多いですよね。
(実は同じように悩んでいるおとなも多いものですが…)
自分にとって好きなこと、興味のあることを客観的に見つけるには…
- 時間を忘れて取り組めること
- 1番お金を使っていること
- たくさん語れること
が何なのか、自分に問いかけてみるといいかもしれません。
ついつい時間やお金を使っていることって、ありませんか?
それが、自分にとっての趣味や特技かもしれません。
それでも、やりたいことや興味があることが見つからない場合には、自分の内側を見つめていても出てこない可能性があります。
高校生の人生経験では、興味の持てることに、まだ出会っていない可能性がありますから。
生まれて、まだ15~18年やん。
世界は広いで。
ぜひ、外に目を向けてみましょう。
- 別の学校で学び続ける
- 新しい人に出会う
- 本を読む
- 旅に出る
- ちょっと気になることにチャレンジしてみる
その中で、新しい可能性を発見することができるかもしれません。
特に「学校に在籍しながら新しいことに挑戦できる」のは、高校生の特権です!
たとえば、さきほど紹介した通信制高校に足場を置きながら、外に一歩踏み出してみる。
そして、何か1つでも気になるものを見つけたら深堀りしてみる。
今はまだ、やりたいことや好きなことが見つかっていなくても、いつか必ず見つかります。
おとなになってから、本当に好きなことややりたいことに出会うこともあります
ぜひ好きなこと興味のあることを見つけてくださいね!
まとめ:高校の留年が決定したらその後どうする?【4つの選択肢】
高校で留年が決まった後の選択肢を4つ紹介してきました。
どの道に進むとしても、勉強はずっと続きます。
それならば、自分の好きなこと、やりたいこと、興味があることの勉強ができればいいと、私は考えています。
ただ、先ほども紹介した通り、「学校に在籍しながら新しいことに挑戦できる」のは、高校生の特権です!
ぜひ、高校や大学、専門学校という「手段」をうまく活用しながら、進む道を探ってみてくださいね。