こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
中学受験を目指すご家庭から、特に多いご依頼が、関西圏の中学受験塾最大手浜学園の塾フォローです。
今回の記事では…
- 浜学園の公開テスト(4・5年)の傾向と対策
がわかります。
どんな問題が出るんやろ?
どうやって対策しよう…
そのようにお悩みのお母様・お父様の参考になる記事を用意しました。
浜学園に通われているかた、これから浜学園に通おうかと考えられているかた、ぜひ参考にしてくださいね。
家庭教師として、浜学園の生徒さんを毎年担当しています
浜学園の公開テストとは?
関西圏の中学受験の最大手「浜学園 」では、毎月、第2日曜日に「公開学力テスト」が実施されます。
塾生は、この「公開テスト」と、毎回の授業でおこなわれる「復習テスト」の結果をもとに、クラス分けされます。
ですので、クラスアップしたい場合、公開テストで偏差値を上げる必要があります。
シビアな世界やな…
小学4・5年生の公開テスの試験時間は…
国語 | 35分 |
算数 | 40分 |
理科 | 25分 |
社会 | 25分 |
となっています(2022年現在)。
また、すでに3科にしぼっている場合は、国語・算数・理科の3教科受験が可能です。
また、塾生でなくても、公開学力テストだけ受験して、腕試しすることもできます。
浜学園の公開テストの難易度・レベルは?
浜学園は、灘・甲陽学院・東大寺学園・大阪星光学院・ 神戸女学院・四天王寺・洛南高附属・西大和学園といったトップ校の合格実績をウリにしています。
ですので、公開テストも難しく作られています。
平均点は50点台・40点台ということが、よくあります。
そんなテスト、うちの子には無理かも…
そう思われるお母様・お父様もいらっしゃいますよね。
実際、小学校のテストでは、いつもほぼ100点満点であっても、塾のテストでは歯が立たないということはよくあります。
それくらい、中学受験独特の問題が出題されるので、小学校の学習内容とは、大きくかけ離れています。
公開テストは「偏差値」と出すために実施されます。
偏差値は、
全体の中でどの位置にいるのかを示す相対的な数字
ですね。
ですので、平均点を低くした方が、点数を散らばらせることができる。
つまり、偏差値という数字で、生徒の学力を示しやすくなります。
かんたんなテストで平均点が85点とかだと、上位層のレベルがはっきりとはわかりませんよね。
だからこそ、私のようなプロ家庭教師に「塾フォロー」の依頼が舞い込むんです
浜学園の公開テストの結果は?
公開テストの結果は、約1週間ほど返却されます。
成績表には、自分の…
- 点数
- 平均点
- 偏差値
- 順位
が、書かれています。
また、各設問における、正答率ものっています。
正答率が90%なら、受験生の10人に9人が正解できている基本問題、正答率が5%なら、受験生の100人に5人しか正解できていない、受験生をふるいにかける難問ということです。
受験生の正答率に応じて…
- A問題:正答率80%以上
- B問題:正答率30%以上(80%未満)
- C問題:正答率30%未満
と問題を分け、受験生自身がどれくらいのレベルの問題が解けているかも、チェックすることができます。
また、これまでの成績ものっているので、折れ線グラフを見れば、成績の推移も確認できます。
生徒本人だけでなく、お母様・お父様が一喜一憂しますよね…
入試まで毎月、公開テスト受けてたらタフになりそうやな
浜学園6年生の国語の公開テスト対策については、こちらの記事をご覧ください↓
浜学園の公開テストの国語はどんな問題?
では、いよいよ浜学園の公開テストの国語は、どんな形式なのかを見て、対策を考えていきましょう!
【時間】
35分
【満点】
100点
【構成】
- 漢字 6問(2点×6問)
- 読解問題 1題(4点×22問)
【特徴】
さらに特徴を見ていきましょう。
特徴1.漢字6問・読解22問が出題される
浜学園の国語の公開テストでは、出題される問題数・配点が決まっています。
さきほどご紹介したとおり…
- 大問1 漢字6問(2点×6問)
- 大問2 読解問題1題(4点×22問)
となっています。
特徴2.説明文と物語文が交互に出題される
毎月、読解問題は1題だけ出題されますが、説明文が出題された翌月は物語文、物語文が出題された翌月には説明文がテストに出ます。
浜学園の公開テストは出題範囲は示されませんが、どちらの文章が出題されるのかは、予想することができます。
文章の内容はさまざまですが、学年が上がるにつれて、難しい内容になってきます。
特に物語では、主人公が成人であったり、歴史小説が出題されたりすることもあり、小学生にとってはなじみのない文章が出題されることもあります。
特徴3.記述問題は出題されない
塾のテストとしては珍しいと感じるかたも多いかもしれませんが、浜学園の小学4・5年の公開テストでは、記述問題は出題されません。
記号選択問題と、抜き出し(書き抜き)問題しか出題されないのが特徴です。
中学受験の国語の勉強方法についてのまとめ記事はこちらです↓
【対策】
では、どのようにして対策をすればいいのでしょうか?
対策1.漢字6問・読解22問が出題される
漢字は読みとりと書きとりが出題されます。
中には難しい漢字の書きとりも、けっこう出題されています。
公開テストにはテスト範囲がありませんので、ふだんから漢字の学習にきちんと取り組んでおく必要があります。
漢字は一朝一夕では身に付かへんからな
35分という制限時間の中で、計28問の問題を解かなければなりません。
また、学年が上がるにつれて、出題される文章も長くなってきます。
ですので、常に時間との勝負になります。
本番の入試に備えて、時間配分を意識するトレーニングを積んでおきましょう。
大問1の漢字の6問はすぐに終わらせて、読解問題に時間を残しておきましょう。
大問2の読解問題も、解ける問題から解いて、確実に得点していきましょう。
「解ける問題から解く」
これ鉄則!
読むスピードが速いお子様は、先に読み通して(通読)してから、設問を解いてもいいでしょう。
ただ、読むのがゆっくりのお子様は、通読していると、解く時間がなくなってしまうことがよくあります。
その場合には、ある程度読み進めたら、傍線部に関する問題を解く。
つまり、「読みながら解く」スタイルで取り組んだ方が、点数は出やすいでしょう。
読解のスタイルについて、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
対策2.説明文と物語文が交互に出題される
出題されるジャンルがわかったからといって、国語は対策がしやすくなるわけではないですよね…
国語の難しいところです…
もし公開テストの過去問が手に入るなら、過去問を解いて慣れておくのも1つの手です。
毎年数千人が浜学園の公開テストを受験しています。
けっこうメルカリやヤフオクで出回っています。
※浜学園の口コミ・評判から考えるメリット・デメリットについて、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
対策3.記述問題は出題されない
記述問題は出題されないので、記号選択問題と抜き出し(書き抜き)に集中して、トレーニングしましょう。
特に抜き出し(書き抜き)問題は、「次の文の空欄に入るものを本文から抜き出す」タイプが頻出です。
たとえば…
【問題】大手塾のメリットをまとめた次の★印の文の空所に入る表現として、最も適当なものを本文中から指定された字数で抜き出しなさい。
★大手塾は、【A:7字】が在籍しているので、データが多い分だけ、正確な【B:4字】が可能であり、また、授業以外での【C:4字】が充実している。
というタイプです。
本文中に、7字・4字のフレーズはたくさん出てくるので、くれぐれもすぐに7字・4字の言葉を探さないようにしましょう。
う…
心当たりあるわ…
まずは★の文から「が在籍」、「性格な~が可能」、「授業以外での~が充実」といったキーワードから、どんな言葉が入るのかを、先に予測しておくことが大切です。
そして、その予測に近い言葉を、本文中から探すように心がけましょう。
もちろん字数が多い場合には、手を抜かずに字数を数えることが大切です。
字数を数えるのを面倒くさがって、数えない子がけっこう多いんですよ…
また、抜き出し(書き抜き)問題は、コピー&ペースト。
勝手に表記をアレンジしてはいけませんね。
抜き出し・書き抜き問題の解き方について、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
ただ、国語は独学しにくい教科でもあり、ご家庭でお母様・お父様が教えにくい教科でもあります。
また、国語はどこでつまずいているのかが外からは見えにくい教科です。
そのため、塾に通っているけれど、なかなか国語の成績が上がらない子はたくさんいます。
その場合、マンツーマンの家庭教師や個別指導を利用するご家庭は多いですね。
ただし、大学生のアルバイト講師には、荷が重いでしょう。
中学受験の国語、浜学園の国語に精通したプロ講師を利用するのがおすすめです。
浜学園の公開テストを有効に使おう
テストの結果を見ると、一喜一憂してしまいますよね。
ただ、模擬テストでは、自分の弱点、つまり、「伸びしろ」があぶりだされます。
一喜一憂するだけではもったいない!
さきほどお伝えした通り、公開テストの成績表には、設問ごとの正答率がのっています。
受験者の正答率が高いのに、まちがってしまった問題はありませんか?
そういう問題は、なぜまちがってしまったのか分析して、まちがい直しをしておきましょう。
ただ、どこまでの問題をまちがい直しするかは、お子様によって違ってきます。
その教科が得意な生徒であれば、正答率が数%の難問までテスト直しをしてもいいでしょう。
一方、その教科が苦手な生徒の場合には、まずは正答率が60%・50%あたりの問題までのまちがい直しで大丈夫です。
すべてを網羅したい気持ちになりますが、まずは自分の実力プラスアルファの問題を解けるようになることが大切です。
読解のまちがい直しの方法のついて、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
国語には個別指導が効く
もし、どの問題を解き直しすればいいのか迷ってしまう場合には、塾の先生に相談してみるといいでしょう。
また、第三者に相談してみるのもいいでしょう。
私も毎年たくさんの浜学園の生徒さんのフォローをしています
国語は「つまずきポイント」が多岐にわたるので、意外かもしれませんが、個別指導向きの教科です。
もし塾に通っているのに、国語で伸び悩むことはよくある話です。
その場合には、マンツーマンの家庭教師などを利用するのも有効です。
ただし、大学生のアルバイト講師には、荷が重いでしょう。
中学受験の国語、浜学園の国語に精通した、プロ家庭教師を利用するのがおすすめです。