こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
関西圏の中学受験は、2022年1月15日(土)に解禁され、いっせいにスタートします。
いよいよあと1ヶ月を切りましたね。
関西圏以外の学校ですでに入試を開始している私立中学校もあります。
関西圏の受験生にとっては、いわゆる「前受け」ですね。
「前受け」受験は、本命の志望校に自信を持って臨むための、練習の位置づけが強いですよね。
受験生としても、「前受け」で1つでも合格していると、安心感があります。
ドラマ『二月の勝者 ―絶対合格の教室―』第9話でも、「前受け」受験について触れられていましたね。
ドラマもいよいよ入試直前!
そんな第9話について、元塾講師があれこれ語ります!
『二月の勝者 ―絶対合格の教室―』第9話 あらすじ
今回の1人目の主役は、Ωクラスに上がった上杉海斗(伊藤駿太)。
双子の陸斗は、名門塾・ルトワックに通っています。
母・麻沙子(馬渕英里何)は、陸斗は勉強、海斗はスポーツと、双子の「役割」を決めてしまっていました。
「人にはね、向き・不向きっていうのがあるの」
しかし、海斗は…
「いつになったら自分でやりたいことを自分で決められるの?!」
と、難関校・開成中学校を受験したいと、母に打ち明けました。
もう1人の主役は、Rクラスの今川理衣沙(渡邉心結)。
彼女は入試が迫ってきたプレッシャーから、志望校・吉祥寺女子中学校の過去問演習で、答えを写してしまいます。
Rクラスの担任・佐倉麻衣(井上真央)は、自力で問題に取り組む自信をつけさせようと、解きやすい泰知中学校の入試問題を解かせました。
すると、自分の力で入試問題が解けた理衣沙は自信を取り戻し、チャレンジ受験だった吉祥寺女子だけでなく、泰知中の受験も決意します。
佐倉先生のその判断を陰で見ていた黒木蔵人(柳楽優弥)は、とうとうルトワックを辞めた理由、そして、塾講師を続けている理由を打ち明けたのでした。
『二月の勝者 ―絶対合格の教室―』第9話 見どころ
いよいよ次回が最終回!
新年を迎える、第9話の見どころをご紹介します!
「合格を確実にするためには、どのタイミングでどの学校を受けるのか、パズルのように日程を組み合わせるテクニックが必要である」
佐倉先生のナレーションの通り、中学受験の日程はとても複雑です。
関西圏では、2022年1月15日(土)にいっせいに入試がスタートします。
近年では、午前入試だけでなく、午後入試もあり、受験生と保護者は試験会場をハシゴします。
そして、ほとんどの学校が、試験翌日には合格者を発表します。
受験生と保護者は、一喜一憂しながらも、志望校・チャレンジ校・すべり止め校を戦略的に受験します。
わずか数日間の短期決戦の過密スケジュールなのです。
ほんと、最近の受験生とご家族は大変です…
地元の公立中学校に行きたくない場合には、「守りの受験」も必要です。
つまり、絶対に私立中学校には行きたいわけですから、安全圏の学校を受ける必要がありますね。
一方、地元の公立中学校に行ってもいいと考えている場合には、「攻めの受験」だけでもいいでしょう。
つまり、安全策は考えず、自分が志望する学校を受験するだけでいいですよね。
いずれにせよ、受験生の体力、そして、メンタルをケアしながら、過密スケジュールの入試を駆け抜けなければなりません。
ほんとに、お母様・お父様は大変だと思います…
「中学受験は受験当日まで学力は伸びます」
黒木先生の言葉が、しみますね…
そう、常に発展途上の小学生の学力は、伸び続けます。
場合によっては、入試本番の緊張感で、集中力が研ぎ澄まされ、自己ベストをたたきだす受験生もいるほどです。
緊張には、「良い緊張」と「悪い緊張」があります。
「良い緊張」は、さきほど書いた通り、集中力が高まって、実力が出せる状態です。
一方、「悪い緊張」は、ガチガチになってしまって、実力が出せなくなってしまいます。
「良い緊張」と「悪い緊張」の差は、どこにあるのでしょうか?
それは、「自信」ではないでしょうか?
本番に頼れるのは、自分の力だけ。
これまで積み重ねてきた努力による「自信」です。
桜花ゼミナール吉祥寺校の生徒たちも、これまで努力を積み重ねてきました。
みんなが全力を出し切れるといいですね!
「この時期のカンニングってのは、ぶっちゃけあるあるなんですよね」
木村先生(今井隆文)が言っていた通り、生徒たちも悪気があってカンニングするわけではないんです。
1回だけ…
お母さんに喜んでもらいたくて…
ちらっとヒントくらいなら…
でも、カンニングをして、点数をごまかしても、何もいいことはないんですよね…
入試本番は、ごまかしは通用しないんですから。
また、塾講師には、カンニングはバレます。
私が担当している国語であれば、例えば、記述問題の答案を見れば…
この子、答え丸写しやん。
ああぁ…模範解答を巧妙にアレンジしてる…
など、解き具合や書き具合で、わかっちゃうんですよね。
黒木先生も言っていた通り、その際の対処が難しい…
私は本人にはあまり追及せずに、お母様・お父様に相談するようにしています。
冷静なお母様・お父様なら、しっかりと対応してくださいます。
また、受験生本人には、後日、過去問を解く意義やルールをあらためて、それとなく伝えます。
成熟しきっていない小学生です。
カンニング問題は、大人がフォローしてあげるしかありません。
「私は教壇に立つのが怖くなりました」
黒木先生がついに本音を語ってくれました。
ルトワック時代には、1つでも高い偏差値の学校に生徒を合格させようとしていた。
しかし、ある生徒が入学後、不登校になり、家族はバラバラになり、その子の将来をつぶしてしまった。
「この仕事の本質とは、学びとは何なのか。スターフィッシュや桜花でそれを探しています」
偏差値をモノサシとして、中学受験に疑問を感じた黒木先生は、その答えを探すために、ルトワックを退職したのでした。
「私は何もわかっていません」
子どもたちの将来を見すえて中学受験にたずさわることに決めた黒木先生。
次回の最終話は、どんな結末になるのでしょうか?