こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
大阪府にお住まいのご家庭で、難関校について志望校をうかがうと…
男子校なら、大阪星光学院中学校。
女子校なら、四天王寺中学校。
大阪北部にお住いのご家庭では、高槻中学校。
そして、大阪南部にお住いのご家庭では、清風南海中学校の名前があがります。
今回は、清風南海中学校<2019年度A入試>の社会の入試問題をご紹介します!
元塾講師・プロ家庭教師として、のべ1000人以上を担当してきたノウハウをお伝えします
清風南海中学校ってどんな学校?
清風南海中学校の…
- 所在地
- 進学実績
- コース
- 入試日程・入試方式
- 偏差値
- 併願パターン
- おすすめ塾
になどついては、『【清風南海中学校】進学実績・入試日程・偏差値・おすすめの塾は?』という記事にくわしくまとめました。
気になるかたは、ぜひそちらの記事もご覧くださいね↓
清風南海中学校の社会はどんな問題?
それでは、清風南海中学校<2019年度A入試>社会の入試問題では、どんな問題が出題されたのかを見ていきましょう!
【時間】
40分
【満点】
80点
【構成】
- 地理 10問
- 歴史 5問
- 歴史 5問
- 歴史・公民・時事 10問
【特徴】
1.計算問題が出題される
清風南海中学校の社会の入試の問題では、よく計算問題が出題されます。
2019年度A入試では、日本の人口・面積をもとに、アメリカの人口・面積を計算させ、さらにおそよの人口密度を計算させるという問題が出題されました。
うーん、社会なのに計算問題…
うまく作られていますね…
年度によっては、緯度の差を使って距離を求めさせたり、資料問題に計算をおりまぜたりする場合があります。
2.表・グラフなどの資料問題が出題される
雨温図を見て、気候・場所を答える問題がよく出題されています。
ただ、2019年度のA入試の問題では、日本の雨温図ではなく、イギリス・フィリピン・ニュージーランドの雨温図が出題されました。
世界地理を本格的に学習するのは、本来ならば中学校に入ってからです。
でも、大阪星光学院中学校や四天王寺中学校などの中学受験上位校では、世界地理の知識が求められることがあります。
地理では、アメリカとの貿易品目や、くだものの生産上位県のランキングなどの、表やグラフの問題も出題されました。
また、歴史でも絵や写真について答える問題、また、2019年度A入試では、ポルトガル人宣教師の歴史書や「生類憐みの令」、「民撰議院設立建白書」、「青鞜」からの抜粋も出題されました。
3.内容正誤問題が出題される
例えば、次のような内容正誤の問題が数問出題されます。
大問4 問6 下線部(f)の法律には、選挙に関することが書かれている。選挙に関する次のⅠ・Ⅱの文の正誤を判断し、その組み合わせとして正しいものを、右のア~エのうちから1つ選び、記号で答えなさい。
Ⅰ 衆議院議員の被選挙権は25歳以上、参議院議員の被選挙権は30歳以上である。
清風南海中学校2019年度A入試社会より引用
Ⅱ 衆議院議員の選挙は、都道府県単位の選挙区選挙と、全国を一区とする比例代表選挙によりおこなわれる。
この問題はスタンダードな正誤問題でしたが、問題によっては、かなりきわどい正誤問題があるので、手ごわいと感じる受験生も多いでしょう。
4.時代のならびかえ問題が出題される
内容正誤問題に並んでやっかいなのが、時代のならびかえ問題です。
一般的には、例えば…
奈良時代の内容 → 平安時代の内容 → 鎌倉時代の内容
というように、別の時代の内容をならびかえさせる「ならびかえ問題」がよく出題されます。
でも、清風南海中学校では、1つの時代の中で、年代が近い細かい「ならびかえ問題」が出題されます。
こちらも苦手にしている受験生が多いでしょう。
【対策】
正しいものを選ばせる記号問題だけでなく、「誤っているもの」を選ばせる記号選択問題がよく出題されます。
設問をきちんと読んで、うっかり読み飛ばさないように気を付けましょう。
1.計算問題が出題される
人口密度の計算や距離の計算では、かなりケタの多い数字の計算をしなければなりません。
ただ、清風南海レベルを受験する生徒の場合、基本的な計算力は問題ないはずです。
計算力よりも、与えられた数字をどのように使って答えを導くかという読解力が必要です。
あまり類題はありませんので、清風南海中学校の過去問を使って、トレーニングしておくことが大切です。
2.表・グラフなどの資料問題が出題される
表・グラフの問題も、基本的には知識で解くことができます。
ですので、まずはテキストの基本知識をインプットしておくことが先決ですね。
ただ、知識で解くのではなく、表・グラフの内容を「読み解く」問題では、文字通り「読解力」が要求されます。
選択肢を丁寧に読み、表・グラフに示されている内容と合っているか、ていねいにチェックしなければなりません。
社会やのに、求められているのは国語力やん
また、表・グラフなどの資料問題に、計算が必要な場合もあります。
焦らずに、落ち着いて計算しましょう。
地形図の問題では、地図上から地図記号を探したり、等高線の数を数えたり、縮尺計算をしたりする必要があります。
時間かかりますよね(汗)
ですので、地形図の問題は、いったん後回しにしておくのがオススメです。
3.内容正誤の問題が出題される
表・グラフの資料問題と同じように、内容正誤の問題もまずは基本知識をインプットしておくのが大前提です。
ただ、中には基本レベルの知識では、対応できないような細かい正誤問題も出題されます。
資料集のすみっこに書かれているような知識です…
そのような正誤問題は、「まちがっても仕方がない」と、いったん割り切ってしまいましょう。
難しいのは、他の受験生にとっても同じ!
まちがったとしても、あまり差の出ない問題かもしれません。
中学校側も、高得点を阻止するために作った難問の可能性もあります。
4.時代のならびかえ問題が出題される
清風南海中学校の「時代のならびかえ問題」は、近い年代で細かいならびかえが出題されることがあります。
1番手っ取り早いのは、語呂合わせなどで、年代を丸暗記をしておくことです。
ただし、年代の語呂合わせ暗記は、効率が悪い…
年代を暗記するために、語呂を暗記する…
暗記のための暗記ですから…
ですので、語呂合わせによる年代の丸暗記は、あまりオススメしていません。
時代の流れを変えるようなできごとの年はもちろん覚えておいたほうがいいでしょう。
例えば、明治時代が1868年スタートだとか、終戦が1945年だとか
また、問題を解いていくなかで、よく登場するできごとの年は、自然と覚えていくものです。
何度も出会うなかで、自然と記憶にすりこんでいくのが、暗記のコツでもあります!
そして、歴史を学ぶ上で意識しておくといいのが、「歴史の流れ」つまり、ストーリーです。
「歴史の流れ」をストーリーとして理解することで、「時代のならびかえ問題」をストーリー展開で解くことができます。
サンフランシスコ平和条約でみんなと仲直りして、その後、ソ連とは個別に仲直り。で、国際連合に加盟できたんだ!
というように、流れを押さえておくことで、1951年とか1956年といった数字を覚えていなくても、「時代のならびかえ問題」を解きやすくなります。
また、「歴史の流れ」を意識して学習することで、記憶しやすく、また、忘れにくくなるという効果も、もちろんありますね。
【プロ家庭教師から一言】
清風南海中学校の入試では、理科よりも社会の方が、受験者平均点・合格者平均点が高いことがよくあります。
清風南海中学校のA入試・B入試では、社会の点数が良かった場合には、算数・国語・社会で合格判定してもらえます。
ですので、社会で確実に得点できると、合格に近づきますよね!