こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
関大一中って、どんな問題が出るん?
どうやって対策すればいいの?
そのようにお悩みのお母様・お父様も多いのではないでしょうか?
今回の記事では…
- 関西大学第一中学校の入試問題の傾向と対策
がわかります。
2018年度の国語の試験は、どんな問題が出たのでしょうか?
しっかりと対策を立てて、受験に臨みましょう!
元塾講師・プロ家庭教師として、のべ1000人以上を担当してきたノウハウをお伝えします
関西大学第一中学校ってどんな学校?
関西大学第一中学校は、大阪府吹田市にある私立中学校です。
JR千里駅の関大前駅を降りて、徒歩数分の立地です。
阪急線・大阪メトロ堺筋線を利用できるので、大阪市内・神戸方面・京都方面からもアクセスしやすい場所です。
関西大学第一中学校は、いわゆる「関関同立」の1つである関西大学の併設校です。
関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学やな
学校のホームページには…
第一中学校から第一高等学校への進学は、中学校3年間の成績にもとづいて推薦されます。
関西大学第一中学校のホームページより
と書かれていますが、基本的には6年一貫と考えていいでしょう。
また、ほとんどの生徒が、「特別入試制度」を経て、関西大学に推薦入学できます。
第一高等学校から関西大学への進学は、高校3年間の成績と生活状況、そして、3年次に実施される独自テスト2回の成績をもとに、学部ごとに決定されます。
関西大学第一中学校のホームページより
大学までエスカレーター式に進学できるのは、確かに魅力的ですね。
関西大学第一中学校はどんなレベル?
進学塾・日能研で一般公開されている偏差値一覧R4によると、偏差値が45前後となっています。
(偏差値や合格最低点は、年度によって異なりますので、ご注意ください)
関西大学第一中学校は、4教科型か2教科型で受験することができます。
<4教科型>
算数100点+国語100点+理科100点+社会100点=計400点満点
<2教科型>
(算数100点+国語100点)×2=400点満点
4教科型で受験した場合は、2教科型でも採点してもらえて、高い方の点数が採用されます。
また、いずれにしても面接試験があります。
関西大学第一中学校の試験日程は、いたってシンプルです。
複数日程受験できる中学校が多いなか、関西大学第一中学校の受験機会は、関西圏の統一入試日の1回のみ!
4教科型の場合は、試験すべてが終わるのが夕方になるので、他の学校の午後入試を受験するのが難しいでしょう。
一方、2教科型の場合は、昼頃に試験が終わるので、他の学校の午後入試を受けにいくことができます。
(最新年度の入試情報は、 関西大学第一中学校のホームページ をご確認ください)
関西大学第一中学校の国語はどんな問題?
それでは、関西大学第一中学校<2018年度入試>国語の入試問題では、どんな問題が出題されたのかを見ていきましょう!
【時間】
50分
【満点】
100点
【構成・出典】
- 説明文『日本の助数詞に親しむ―数える言葉の奥深さ―』飯田朝子
- 物語文『うたうとは小さないのちひろいあげ』村上しいこ
- 漢字の書き取り10問
【特徴】
例年、読解問題は説明的文章と物語文の2題構成で、大問3に漢字の問題が出題されます。
説明文と物語文ともに標準的な長さの文章が出題されています。
記述問題は、説明文では25字以内・50字以内に2題、物語文では字数指定なしが2題、計4題が出題されています。
そのうち1題は「まるで」という言葉を使って、自由に文を作らせる問題です。
記号選択問題や抜き出し問題は、スタンダードな出題で標準的なレベルです。
大問1の説明文は、モノの数え方、つまり「助数詞」に関する文章でした。
助数詞を通して、日本語という言語の特徴をとらえられるかが、読解のポイントでした。
大問2の物語文は、主人公の女の子が、引きこもりがちの友人を連れだしに行くという文章でした。
お互いがどのような気持ちを持っているのか、心情の理解が読解のポイントでした。
【対策】
まず、抜き出し問題は、基本問題レベルなので、きちんと抜き出せるトレーニングをしておきましょう。
記号選択問題も同様に、基本問題レベルが出題されます。
本文中に答えの根拠を探して答えられるようになりましょう。
「カン」で答えるレベルを卒業しなければなりません。
字数指定ありの記述問題では、条件が指定されていました。
大問1の問2では、「要点をまとめて」25字以内で書かなければなりませんでした。
大問1の問7では、「具体的に三つのことがらをあげ」て、50字以内でまとめなければなりません。
条件が指定されると、難しく感じてしまうかもしれません。
しかし、「具体的に三つのことがら」を挙げるということは、それらしい3つの内容が書かれている部分を探せばいいのです。
つまり、「条件=ヒント」と考えて、設問を読むようにしましょう。
また、字数指定がない記述問題が、出題されています。
字数が指定されていないので、どこまで書けばいいのか困るかもしれません。
指示語の指している内容や、登場人物の気持ちなど、過不足なくまとめるトレーニングをしておかなければなりません。
ただ、記述問題は何も書かなければ0点です。
しかし、記述内容が問われている内容から大きく離れていなければ、部分点がもらえる可能性があります。
記述問題が苦手な場合には、満点は狙わずに、まずは部分点をかせぎましょう。
「まるで」という言葉を使って、自由に文を作らせる問題が出題されています。
恥ずかしがらずに、何らかの答えを書いて、得点したいものですね。
もちろん時間切れになりそうな場合は、記述問題を後回しにするのも、1つの手です。
言葉に関する知識問題としては、「敬語」に関する問題が1題だけ出題されています。
小学生にはあまり敬語はなじみがないかもしれませんが、普段の言葉の学習を通して、ひととおり身につけておきましょう。
漢字の書き取り問題10問は、標準的なレベルです。
うち5問は、言葉の意味が書かれていて、その意味にあてはまる言葉を、後に並べられている5つのひらがな言葉の中から選び、漢字に直す問題でした。
例えば、「お腹が痛いこと」という説明に対して、「ふくつう」というひらがな言葉を選び、「腹痛」と漢字に直して答えるという形です。
漢字や言葉は、一朝一夕には身に付かないものなので、ふだんからトレーニングして、覚えておきましょう
【プロ家庭教師から一言】
関西大学第一中学校は、「受験機会が1回」、「社会を含めた4教科受験」だとご紹介しました。
最近の関西圏の中学受験では、「受験機会(日程)が複数」、「1~3教科受験」が増えています。
関大一中も、そのうち変わってしまうかもしれません。
私としては、このまま強気のカンイチでいてほしいのですが…