こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
家庭教師を利用する際、「社会人プロ家庭教師」に依頼するか「大学生アルバイト家庭教師」を選ぶかは、1つのポイントになりますよね。
そもそもプロって何なの?
大学生の家庭教師と何が違うの?
そのようにお悩みのお母様・お父様の参考になる記事を用意しました。
以前の記事では…
- 社会人プロ家庭教師を利用するメリット
- 社会人プロ家庭教師を利用するデメリット
がわかります。
ぜひメリット・デメリットを検討した上で、プロ家庭教師を利用してくださいね。
のべ1000人以上を担当してきた元塾講師・プロ家庭教師が、正直にお伝えします
プロ家庭教師とは?
まず「プロ家庭教師」とは、どんな家庭教師なのかを説明しておきますね。
いろいろな定義がありますが、「プロ家庭教師」とは…
学習指導で生計を立てている講師
だと私は考えています。
え?
「家庭教師だけで生計を立てている人」じゃないの?
と疑問に思われたかたもいるかもしれません。
もちろん家庭教師のみで生計を立てている講師もいます。
でも実は、メインは塾や予備校の講師をしていて、副業として「プロ家庭教師」をしている人もけっこういるんです。
あるいは、プロ家庭教師としての仕事をメインにしながら、塾や予備校に勤めている人もいます。
ですので、家庭教師だけでなく、塾や予備校を含めた「学習指導で生計を立てている講師」を「プロ」と(私は勝手に)呼んでいるわけです。
余計にわからなくなってきた…
塾の先生って、副業OKなの?
と、余計に混乱した人もいるかもしれませんね。
もちろん「副業NG」の塾や予備校に勤めている正社員、つまり、サラリーマン講師は、副業として家庭教師をすることはできません。
(会社に隠れてこっそりと副業している講師はいるかもしれませんが…)
一方、正社員として雇われておらず、「業務委託」という形で契約している場合には、掛け持ちがOKです。
いわゆる「フリーランス」や「個人事業主」という働き方ですよね。
私自身、個人事業主のプロ家庭教師なので、毎年「確定申告」やってます
この場合、塾や予備校で得た知識やテクニックを、家庭教師としての指導に活用できます。
ですので、塾や予備校を掛け持ちしている家庭教師に教えてもらうことができれば、塾や予備校の情報も得られるということです。
講師としても活躍の場が増えますし、ご家庭も塾や予備校の情報が手に入るので、WIN-WINの関係と言えるかもしれません。
もちろん会社の機密情報を漏らしたり、会社に著作権のある教材を勝手に使うのはNGですよ
家庭教師派遣センターによっては、「プロ家庭教師」という呼び名ではなく、「社会人プロ講師」などと呼ばれる場合もあります。
プロ家庭教師を利用するメリットは?
次に、プロ家庭教師を利用するメリットをお伝えしていきます。
プロ家庭教師のメリットと言える特徴は…
- 指導経験が豊富で体系的に指導できる
- 情報に精通しコンサル能力がある
- 生活がかかっていてプロ意識がある
の3つだと私は考えています。
1つずつくわしく見ていきましょう。
メリット1.指導経験が豊富で体系的に指導できる
プロ家庭教師は、一定年数を塾・予備校で経験を積み、合格実績を持っています。
すると、指導教科の全単元はもちろん、テキストの目次に載っていない「押さえどころ」もわかっています。
例えば、中1英語の主な学習内容は…
- be動詞
- 一般動詞
- 三単現
- 現在進行形
- 過去形
など基本時制がメイン、つまり、「動詞」の扱い方を身につけることがテーマです。
もし大学生のアルバイト講師なら、この目次の通りに指導を進めるでしょう。
え?
目次通りに指導したらまずいんか?
目次通りに指導して、子どもたちに「ケンはテニスをする」を英作文させると…
「えーっと、『ケン』だから『Ken is』で、『テニスをする』だから、『play tennis』か。あ、三単現のsが必要だから…」
Ken is plays tennis.
みたいな文を作ってしまいます。
もちろん正解は「Ken plays tennis.」ですよね。
つまり、目次通りに進めると、be動詞と一般動詞を混同したまま、三単現に突入してしまいます。
すると、親切な学生アルバイト講師は「三単現」の説明をもう一度ていねいにするわけですが、ポイントはそこではありませんよね。
三単現に突入する前に、be動詞と一般動詞の使い分けをトレーニングしておかなければなりません。
そして、三単現を習ったら、三単現を含めたbe動詞・一般動詞の使い分けをトレーニングする必要があります。
大学生アルバイト講師は、経験が少ないので、体系的に指導することは難しいというわけです。
大学生家庭教師はどうしても「対症療法」的な指導に終始してしまいがちです
一方、プロ家庭教師ならば、先のカリキュラムを見据えて指導できます。
さきほど、お伝えした通り、テキストの目次に載っていない「押さえどころ」を知っているからです。
他の教科でも同様です。
ただ教科書の内容を教えるだけでなく、効率的な指導プログラムをプロ家庭教師は心得ています。
ですので、ムダのない体系的な指導をご希望される場合には、プロ家庭教師がおすすめです。
メリット2.情報に精通しコンサル能力がある
また、プロ家庭教師は経験が豊富なぶん、受験や塾、学校についての情報もよく知っています。
さきほどご紹介した通り、塾や予備校と掛け持ちしているプロ家庭教師の場合は、塾や予備校から情報を仕入れることもできます。
すると…
もしその学校に行きたいなら、○○塾ならSクラス以上にいた方がいいですよ。
あの中学校は課題が多いから、入学してからも苦労している生徒が多いんです。
といった、勉強面以外でのアドバイスや情報を、プロ家庭教師から聞き出すことができます。
つまり、プロ家庭教師に求められるのは、「教え方が上手」や「成績を最短で上げてくれる」という指導力だけではありません。
情報を用いた「コンサルティング能力」も求められるということです。
特にトップのプロ家庭教師は、いろいろな情報に精通しており、お子様だけでなく、お母様・お父様に悩みや疑問に答えることができるでしょう。
それは助かるわ
一方、大学生のアルバイト家庭教師に、コンサルタントとしての能力までを求めることはできません。
塾・学校・受験の情報までは、フォローしきれていない大学生がほとんどです。
逆に、大学生からは、講師自身が受験生だったころの勉強法やエピソードなどを聞き出すといいでしょう。
また、今どきのリアルな大学生活の話を聞き出せるのもいいですね!
大学生のアルバイト家庭教師を利用する場合には、家庭教師センターのスタッフがしっかりとサポートしてくれる会社を選びましょう。
スタッフがカリキュラム作りや進路相談などの、コンサルティング業務を引き受けてくれる会社があります。
メリット3.生活がかかっていてプロ意識がある
別の記事で紹介しましたが、大学生アルバイト家庭教師に対して、ご家庭から1番多いクレームは…
無断欠勤・無断遅刻
だとご紹介しました。
大学生の本分はもちろん講義や研究、つまり、「学業」であり、就職活動、サークル活動もあります。
「家庭教師」という仕事は、大学生にとっては、いろいろある活動の1つでしかありません。
あくまで「アルバイト=お小遣い稼ぎ」という意識の子がいるのも事実です。
アルバイトでも無断遅刻・無断欠勤はアカンけどな
でも、プロ家庭教師は、最初にご紹介した通り「学習指導で生計を立てている講師」です。
つまり、プロ家庭教師は「生活がかかっている」ということです。
もしクレームが多く、悪い評判が流れてしまったら、家庭教師派遣センターから案件を紹介してもらえなくなってしまいます。
逆に、良い評判が家庭教師派遣センターに伝わっていれば…
とても授業が分かりやすいと評判です。
人気の先生なので、すぐにスケジュールが埋まってしまいますよ。
などと、センターが営業してくれるので、生徒さんの案件紹介が途切れることがありません。
もちろん「必ず成績を上げる」「絶対に合格させる」という高い意識を持っているのも、プロ家庭教師の特徴です。
講師自身の「合格実績」にも関わってきますからね。
意識が高い家庭教師をご希望の場合には、プロ家庭教師を利用するといいでしょう。
もちろん人柄も指導力もすばらしい大学生アルバイト家庭教師もいますが、そんなスーパー大学生と出会える確率は低いでしょう
プロ家庭教師を利用するデメリットは?
一方、プロ家庭教師を利用するデメリットは、いったい何なのでしょうか?
プロ家庭教師を利用するデメリットは…
指導料金が高くなってしまう
ことです。
もう少しくわしく見ていきましょう。
デメリット:指導料金が高くなっていしまう
大学生のアルバイト家庭教師を、家庭教師派遣センターを通して紹介してもらうと、1時間2,000円~5,000円くらいです。
※お子様の学年や志望校、講師のグレード(学歴・指導歴・専門性)によります。
仮に、「1時間4,000円の大学生講師に、1回1.5時間で月4回」指導してもらうと…
4,000円/時間 × 1.5時間/回 × 4回/月 = 24,000円/月
という利用料金になります。
一方、社会人のプロ家庭教師に指導を依頼した場合、家庭教師派遣センターを通すと、1時間で5,000円~10,000円くらいはかかります。
※お子様の学年や志望校、講師のグレード(合格実績・専門性)によります。
もし、「1時間7,000円のプロ講師に、1回1.5時間で月4回」指導してもらうと…
7,000円/時間 × 1.5時間/回 × 4回/月 = 42,000円/月
という計算になります。
かなり違ってくるやん…
また、指導料金だけでなく…
- 入会金・登録料
- 月会費・維持費・管理費
などの「仲介手数料」を家庭教師派遣センターに上乗せして支払わなければなりません。
また、家庭教師に支払う「交通費」も忘れてはなりませんね。
このように、プロ家庭教師を利用する場合には、大学生家庭教師を利用する場合と比べて、指導料金がかなり高くなってしまうので要注意です!
ただ、コストパフォーマンスを考えた場合、大学生のアルバイト家庭教師に長期間指導してもらうよりも、短期間だけプロ家庭教師を利用した方が、割安になる場合もあります。
苦手単元がはっきりしていたり、入試までの時間が迫っていたりする場合には、プロ家庭教師を利用して、短期間で効果を求めた方がコスパは良いでしょう。
家庭教師を利用する目的をはっきりさせておくことが大切ですね
まとめ:社会人プロ家庭教師を利用するメリットとデメリット
今回の記事では、プロ家庭教師を利用するメリットとデメリットの両方を紹介してきました。
お母様・お父様もお気づきの通り、大学生のアルバイト家庭教師を選ぶのも、社会人のプロ家庭教師を選ぶのも、一長一短あります。
ですので、ご家庭の「目的」に合った講師を選ぶことが大切です。
もちろんお子様との相性も重要ですね。
まずは、いろいろな家庭教師派遣センターを見比べてみましょう。
また、体験授業を受けられる場合には、お子様と講師の相性を確認してみることをおすすめします。
プロ家庭教師のメリット・デメリットを知ったうえで、ぜひお子様に合った講師を見つけてくださいね!