こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
「勉強しなさい!」って言ってるのに、子どもがぜんぜん勉強しない…
そのようにお悩みのお母様・お父様の参考になる記事を用意しました。
今回の記事では…
- 勉強しない子どもへの効果的な関わり方
- 勉強しない子どもに有効な声かけ
がわかります。
子どもがなかなか勉強しないと、お母様・お父様のほうがストレスたまりますよね…
そんなときには、お子様への関わり方や声かけの方法を、少し見直してみてはいかがでしょうか?
多くのお母様・お父様に、ご相談いただく内容です…
「勉強しなさい!」は効果があるの?
早く勉強しなさい!
勉強しないわが子を見ていると、ついついイライラして、そう声をかけてしまいますよね。
でも、そもそも「勉強しなさい!」という声かけは、効果があるものなのでしょうか?
実は…
「勉強しなさい」はあまり効果がない
ということが研究で明らかになっています。
え? マジで?
まじ
『「学力」の経済学』という本で、教育経済学者の中室牧子さんは、次のように書かれています。
「勉強するように言う」のは親としても簡単なのですが、この声かけの効果は低く、ときには逆効果になります。エネルギーの無駄遣いなので、やめたほうがよいでしょう。
『「学力」の経済学』中室牧子(ディスカヴァー)
逆に、「勉強を見ている」または「勉強する時間を決めて守らせている」という、親が自分の時間を何らかの形で犠牲にせざるを得ないような手間暇のかかるかかわりというのは、かなり効果が高いことも明らかになりました。
教育経済学は、データをもとに「教育」を分析する学問です。
データによって、子どもへの効果的な関わり方が、明らかになっているんですよね。
もっと早くに知っておきたかった…
そういうお母様・お父様も多いかもしれませんね。
また、同書で中室牧子さんは、次のようにも述べています。
私たちの研究では、祖父母や兄姉、あるいは親戚などの「その他の同居者」が、子どもの横について勉強を見たり、勉強する時間を決めて守らせていても、親とあまり変わらない効果が見込めることがわかっているのです。(中略)
『「学力」の経済学』中室牧子(ディスカヴァー)
すべてを親が抱え込む必要はありません。困ったときは、学校や塾、家庭教師の先生なども含む身近な人に頼ってよいのではないかと、私は思います。
つまり、周囲のおとなたちがみんなで、子どもと関わっていくことが大切なんですね。
実際、生徒の学習指導だけでなく、お母様・お父様のサポートも、私のお仕事の1つです。
勉強しない子どもに有効な声かけは?
さきほど「勉強しなさい」という声かけには「あまり」効果がないと、お伝えしました。
でも、まったく効果がないわけではありません。
子どもに勉強させるには…
勉強をうながす「伝え方」
も大切だと、私は考えています。
どういうこと?
説明するよ
響く「伝え方」と響かない「伝え方」がある
実は、声かけにも、子どもにとって響く伝え方と、響かない伝え方があります。
「伝え方コミュニケーション検定初級」のホームページには、次のように書かれています。
あなたが響く言葉だからといって、空いても響くとは限らないのです。
「伝え方コミュニケーション検定初級」公式サイト
しっかり伝えたつもりでも、相手の反応がない時は、相手に響かない言葉なのかもしれません。
また、あなたが良かれと思って言った言葉が、相手にとってはイヤな言葉かもしれません。
そうです。「嬉しい言葉」や「やる気になる言葉」は人によって違うのです。
「勉強しなさい!」と言っても、子どもが聞き流していたり、拒絶したりするのは、その言葉が子どもに「刺さっていない」というわけですね。
「伝え方コミュニケーション検定初級」では、言葉の「受けとり方」は、人によって…
- 希望型
- 慎重型
の2タイプあるとしています。
子どもに歯を磨かせるときも、「歯を磨きなさい」と言って、すんなり磨く子もいれば、磨かない子もいます。
うちの娘は、聞かなかったフリをします…
そんなとき、どのように声をかけますか?
A:歯を磨けば、すっきりきれいになるよ
B:歯を磨かないと、虫歯になるよ
このような声かけをすることが多いのではないでしょうか?
どちらの声かけが正解というわけではありません。
「希望型」の子どもには、Aの言葉が響くことが多いです。
一方、「希望型」の子どもには、Bの言葉は脅されているようで、イヤな感じがするでしょう。
逆に「慎重型」の子どもには、Bの言葉が響くことが多いでしょう。
一方、「慎重型」の子どもには、Aの言葉は特に緊急性を感じないはずです。
オレ、「希望型」やわ
私は「慎重型」です
勉強をうながす「伝え方」をいくつか用意する
子どもに勉強させるときも同じです。
「勉強しなさい!」と言って、勉強する場合には、それでOKです。
でも、「勉強しなさい!」と言って、勉強しない場合には、伝え方を工夫しなければなりません。
A:勉強すれば、塾のクラスが上がるよ
B:勉強しないと、クラスが落ちるよ
やっぱりどちらが正解というわけではありません。
子どもによって、刺さる言葉と刺さらない言葉があるんですよね。
また、同じ言葉でも刺さるときもあれば、刺さらないときもある…
とてもさじ加減は難しいですが、おとなは工夫して声をかけ続けるしかありません。
でも、さきほどもご紹介した通り、お母様・お父様だけが抱え込まないようにしてくださいね。
学校や塾、家庭教師などをうまく活用して、お子様にとってプラスの働きかけをしていきましょう。
言葉を選ぶことで、イライラを落ち着かせるメリットもあると、私は感じています。
まとめ:子どもに勉強させる親の関わり方
子どもに勉強させる親の関わり方で大切なのは…
- 「勉強しなさい!」は効果が薄い
- 勉強させるための伝え方をいくつか用意する
ということを知っておくことでした。
一朝一夕には、なかなか子どもは変わらないですよね…
でも、子どもは少しずつですが、必ず精神的にも成長していきます。
そのことを信じて、見守っていきましょう!
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