こんにちは、プロ家庭教師ひかるです。
先日、料理をしているときに、
料理って、頭を使うわ…
勉強と料理って、似てるんちゃう!?
と、ふと思ったんです。
考えれば考えるほど、勉強と料理の共通点が見えてくるではありませんか!
今回の記事では…
- 勉強の料理の共通点10個
がわかります。
料理は素人の、元塾講師・プロ家庭教師が熱く語ります!
日本赤十字社も「料理は最高の脳トレ」
料理の素人の私は「料理って脳に良いんちゃうん!?」と、大発見をしたかのように感じていましたが、すでに日本赤十字社がこんな記事を書いていました↓
料理すると、脳の前頭葉という部分が活性化することが明らかになっています。この前頭葉は脳の司令塔的な役割を担っていて、前頭葉が活発に動いていると、頭の回転が早くなります。
「料理で脳と体を活性化!」日本赤十字社和歌山医療センター
(中略)さらに、料理は手をよく使います。
手は、「第2の脳」とも言われているのを知っていますか?
実は、手と脳には深い関係があり、手の細かい運動は脳の活性化にもつながります。手を使うと、使わないときに比べて、脳の血流量がおよそ10%上がるそうです。
やっぱり、料理をすることは脳と体にいいというデータが出ているわけです。
日本赤十字社の記事では、脳だけでなく、料理は運動になって体にも良いと書かれています。
料理をふだんからされているお母様・お父様は、脳と体をトレーニングしているということになります。
勉強と料理の10の共通点
日本赤十字社の記事を読んで「我が意を得たり!」と思った私は、勉強と料理の共通点を考えました。
料理をするときに、勉強に通じるポイントは…
- 道具をそろえる
- ゴールから逆算して必要なものをそろえる
- すでにある条件から答えを導く
- 段取り・順番を決める
- 集中して取り組む
- マルチタスクをこなす
- 必要に応じて微調整する
- 誰かに評価してもらう
- 片付けや整理をする
- 上手に再現できるようにする
の10個です。
掘り下げて見ていきましょう
道具をそろえる
まず、料理の初心者って、道具や調味料をそろえるところから始めなければなりません。
「料理をやってみようかな」思っても、レシピを見てみたら、
こし器?ないからプリンは無理やな。
オーブンシート?ないから生チョコも無理やな。
そんな道具や調味料は家にはないので、初心者はあきらめがちです…
勉強も同じです。
勉強が苦手な子って、勉強のための道具がそろっていないことがよくあります。
- 筆記用具
- 問題集・テキスト
- ノート
- 別冊解答
などが、勉強の必須アイテムですよね。
勉強も道具がそろっていないと、
あ、問題集を学校に置いてきた。
あ、別冊解答が行方不明や。
じゃあ、勉強できないな。
となりがちです。
勉強であれ、料理であれ、何か行動を起こすときには、道具をそろえておく必要がありますね。
ゴールから逆算して必要なものをそろえる
料理を作るときには、作りたいメニューから、必要な具材をそろえることもあります。
いわば、ゴールから逆算して、材料をそろえるわけですね。
そうでないと、ムダな具材を買ってしまうことになります。
また、材料を買いそろえるときにも頭を使います。
スーパーマーケットに行くと、いろんなジャンルの棚があるので、思いつくままに店を回ってしまうとムダが多くなりますよね…
ですので、買い出しメモに必要なものを書いて、なおかつ、ムダのないルートで店を回る。
思いつくままに店を回って、意外な掘り出し物を見つけるときもあるけどな
勉強でも、ゴールから逆算して考えることは大切です。
たとえば、数学や算数では、すぐに解法が思いつくとは限りません。
そんなときには、手あたり次第に試行錯誤していては、効率が悪すぎます。
求めたい答えから逆算して、必要な具材(数字)をそろえていかなければならないときもあるでしょう。
すでにある条件から答えを導く
先に献立を決めるのではなく、冷蔵庫にあるものでメニューを組み立てることもありますよね。
ムダが出ないように、効率的に野菜の在庫を使うのって、けっこう頭をひねります。
つまり、すでにある条件から、答えをしぼりこんでいくわけです。
トマト…キャベツ…
じゃあ、ミネストローネか。
あ、先々週も作ったか…
勉強でも、まずは問題文の条件をもとに考えますね。
たとえば、∠Aが直接求められなかったとしても、問題文で条件として与えられている∠Bから∠Cを求め、∠Cがわかれば∠Aにたどりつけるなんてこともありますよね。
∠Bしかわかっていないから、とりあえず∠Bから攻めてみよう
という感じで、試行錯誤していくことになります。
また、さきほどお話ししたゴールから逆算しつつ、すでにある条件から攻めていくことも多いでしょう。
段取り・順番を決める
料理をするときには、段取りや順番が大切になってきます。
衛生上、野菜を切ってから、肉を切りますよね。
また、煮込んでいる間に、別の料理をすると効率的だったりします。
段取りや順番でミスすると、けっこう後悔するやん
勉強でも、段取りや順番はとても大切です。
授業のときに、えんぴつや色ペンでなんとなく書くのでなく、大切な用語はオレンジ色の暗記ペンで書き込んでおきます。
すると、テスト前には、赤い下じき(赤シート)で隠して、用語をすぐに覚えられますよね。
また、英文法のトレーニングの前に、必要な英単語を先にインプットしておくと楽です。
暗記系→トレーニング系の順に進めると、勉強がはかどりますね。
たとえば、先に不規則変化を覚えておけば、過去形の練習問題がスムーズに進みます
集中して取り組む
段取りや順番を考えながら、料理を進めるには、けっこうな集中力を使います。
また、包丁などの刃物を使っているときには、集中しないといけないですよね。
勉強で集中力が必要なのは、言わずもがな。
30分で終わる内容を、なんとなくだらだら1時間かけて勉強するのは効率が悪いですね。
また、集中しているからこそ、解ける問題もあります。
マルチタスクをこなす
料理が頭に良いと最も感じるのは、個人的には「マルチタスク」だと思っています。
1つの作業を進めながら、同時に他のことにも気を配るって、かなり頭を使います。
焦がさないように炒めながら、別の料理の味付けをする…
離乳食用に小さくカットしつつ、大人用には大き目に切る…などなど。
ぼーっとしてて、大人用に具材も離乳食サイズにカットしたことあります
勉強でも、マルチタスクを求められます。
国語の文章を読んでいて、すぐに答えがわからない場合には、いったん保留して読み進めなければなりません。
その場合、頭の片隅では、棚上げした問題を意識しておかないと、ヒントを見過ごしてしまいます。
また、数学・算数でも、複雑な計算をしながらも、常に自分が何を求めているのかは考えておかなければなりません。
あれ?
これ、何の計算してたんやったっけ?
ってなることあるやん…
マルチタスクは、脳にかなり負担をかけます。
ということは、マルチタスクをこなすことで、脳を鍛えられるということではないでしょうか。
必要に応じて微調整する
料理をしていると、必要に応じて微調整が必要になることがあります。
ちょっと味が薄いかな…
というときには、味を調えます。
子ども用に作るときには、レシピよりも薄味で作ることもあるでしょう。
また、お手本レシピでは2人前ですが、3人分を作りたいときには、分量を1.5倍しながら作ることもありますよね。
勉強でも、微調整が求められることが多々あります。
国語の記述問題や、英作文、数学の証明問題など、情報を過不足なく書かなければなりません。
また、テストの見直しなどでは、うっかりミスがないか、チェックすることも大切ですね。
誰かに評価してもらう
独りよがりになってはいけないのも、料理と勉強は似ています。
1人暮らしで自炊するなら、自分さえよければOKですが、他の人に食べてもらう場合、その人に喜んでもらいたいものです。
うちの息子は、手作りの離乳食をいやがり、市販のベビーフードをうまそうに食べます…
勉強の場合でも、個人的に学ぶなら、どんな方法でもOKです。
ただ、テストでは、他の人に丸つけ・採点されます。
そして、通知表や偏差値、合格・不合格、進級・留年といった「評価」がつきまといます。
中には…
自分さえ読めればいいから、字が汚くてもいい
という子もいますが、文字が考えや気持ちを伝えるツールです。
そうである以上は、勉強でも社会に出てからも、自分の表現したものが、他の人からどう見えるかを客観的に考えられることは大切でしょう。
片付けや整理をする
料理と同じくらいに大事なのが、片付けですよね。
料理を作るだけ作って、包丁やまな板、鍋・フライパンを放っておいたら、家族から大ヒンシュクです…
私、BBQは好きですが、BBQの片付けは嫌いなタイプです
勉強でも、片付けたり、整理をすることは大切です。
プリントをファイリングしておかないと、なくしてしまいます…
机がぐちゃぐちゃで勉強するスペースがないと、やる気も出ません…
筆記用具を使い切ったら、新しいペンなどを補充しておかなければなりません。
次に勉強を再開しやすいように、勉強しやすい環境を整えておくことが大切ですね。
上手に再現できるようにする
一度作って好評だった料理は、また今度作りたいものです。
また、失敗したとしても、反省を生かして、次こそはうまく作りたいですよね。
つまり、上手に再現できると、料理の腕前が上達したと思えます。
最近は、レシピサイトが充実してるから便利やな
勉強でも同じです。
正解した問題については、さらに精度を上げていく。
(以前よりも、計算のスピードを上げていく、など)
間違った問題は、まちがい直しをして、次に正解できるようにトレーニングしておく。
このように、次のパフォーマンスが良くなるように、意識しながら勉強すると、成長の速度が上がっていきますね。
逆にその場しのぎの勉強では、次に続かない!
まとめ:料理で頭が良くなる!?勉強と料理の共通点10個
料理に慣れているお母様・お父様にしてみれば、
当たり前のことやないか!
とつっこまれそうですが、今回の記事では勉強の料理の共通点をまとめました。
「だから料理しよう」というつもりではなく、誰かに聞いてもらいたかっただけです(笑)