こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
無学年制オンライン教材「すらら」を導入している私立の学校や学習塾が、増えています。
以前の記事『【どんな子におすすめ?】「すらら」が向いている生徒とは』で、「すらら」は勉強が苦手な生徒にオススメだとご紹介しました。
でも…
「『すらら』って中学受験でも使えるの?」
「塾の勉強で苦戦しているから、『すらら』も試してみようかな」
中学受験を目指すご家庭でも、「すらら」を検討されているお母様・お父様もいらっしゃるかもしれません。
今回は『中学受験に「すらら」は効果アリ?向いている生徒や上手な使い方は?』と題して…
- 中学受験に「すらら」は有効か?
- 「すらら」向いている受験生は?
- 受験勉強で「すらら」を上手に使うには?
などについて、ご紹介していきます!
無学年制オンライン教材「すらら」とは?
「すらら」は、「株式会社すららネット」が開発した、無学年制のインターネット学習教材です。
パソコンやタブレットがあれば、自宅でも学習に取り組める、eラーニング教材です。
小学1年生から高校3年生の学習内容まで、復習も先取りも自由にできます。
全国約1075校の学習塾、約1096校の学校で導入されています。
関西圏では、近畿大学附属中学校が有名です。
(2021年3月現在)
「すらら」公式サイトはこちら↓
中学受験に「すらら」は有効か?
では、本題の「すらら」が中学受験の勉強で使えるのか、というお話に入っていきましょう。
結論から言うと…
「すらら」は中学受験の勉強に、条件付きで使える
です!
「どっちやねん!」
というツッコミが聞こえてきそうですね(汗)
少しくわしくお話しますね。
「すらら」は中学受験内容をカバーしきれていない
まず、中学受験を目指すご家庭に、「すらら」を全面的にはオススメできない理由は…
「すらら」は中学受験内容をカバーしきれていないから
です。
「すらら」は、学習指導要領に合わせて作られています。
つまり、「すらら」は通常の学校のカリキュラムに合わせて作られているということです。
でも、中学受験の出題内容は、ご存知の通り、学校のカリキュラムからは大きくかけ離れています。
特に算数は、「つるかめ算」や「旅人算」、「ニュートン算」や「仕事算」のような、中学受験独特の問題を学習しなければなりません。
このようないわゆる「古典算」は、線分図や面積図、てんびんを使った解法など、テクニックを知っていないと解けない問題です。
中学受験独特の問題を「すらら」では、扱っていません。
ですので、「すらら」単体で中学受験を目指すのは難しいでしょう。
実際、「すらら」のホームページで、「テーマから探す」というメニューをクリックすると…
- 勉強嫌い
- 中高一貫校
- 海外子女
- 不登校
- 発達障がい
という5つが表示され、「中学受験」という項目は作られていません。
「すらら」のホームページはこちら↓
中学受験で「すらら」が使えるのはどんなとき?
では、「すらら」は中学受験の学習には、まったく使えないのかというと、そうではありません。
さきほど、「『すらら』は中学受験の勉強に、条件付きで使える」と書いた通り、使い方によっては役に立ちます。
「条件付き」とは何なのかというと…
中学受験の学習をしているが、基礎があやふやな場合
です!
たとえば、算数ならば、塾に通っていても、分数や小数の計算が苦手な生徒はいます。
また、「割合」や「速さ」は、つまずく小学生が多いですよね。
また、社会では、「歴史は好きだけど、地理は苦手!」というように、単元ごとに得意・不得意や、好き・嫌いが極端なお子様もいます。
そんな場合には、まずは「すらら」を使って、基礎固めをすることは有効です。
ですので、「すらら」単独で中学受験の対策をすることはできませんが、塾のフォローや苦手単元の克服という目的では、「すらら」は役に立ちます。
実際、さきほどご紹介した通り、たくさんの私立の中学校で「すらら」が導入されています。
これは、中学受験を経験した生徒たちであっても、基礎が抜けている子が多いことを示しています。
特に関西圏では、3教科で受験できる中学校が増えてきているため、社会をしっかりと勉強せずに中学に入学してしまう子が増えています。
そのような生徒には、中学に入ってからも「すらら」は有効です。
関連記事:『【関西圏中学受験】社会は必要? 4教科受験のメリット』
「すらら」が向いている中学受験生は?
中学受験の勉強で「すらら」が使える条件をお伝えしたので、どんな受験生に「すらら」が向いているのかが、だんだん見えてきましたね。
「すらら」が向いている中学受験生は…
模試で偏差値30台の生徒
です。
「偏差値30って低いな…」
と思われたかもしれませんが、中学受験の偏差値30台は決して学力が低いわけではありません。
地元の小学校で、ふだんのテストを100点取っているような子でも、塾の公開テストや中学受験用の模擬テストを受験すると「偏差値30」という数字が出てしまいます。
さきほどご紹介した通り、中学受験の出題内容は、小学校のカリキュラムからは大きくかけ離れてしまっているからです。
知識やテクニックを知らなければ解けない問題ばかりが出てくるので、仕方がないですよね…
(だから、中学受験は「知識偏重」とか「詰め込み」とか、批判されるわけです)
中学受験での偏差値が30台の生徒が、中学校に進級してから高校受験の模試を受験すると、偏差値50以上出ることはよくあります。
つまり、地元の小学校で優秀な生徒でも、基礎が抜け落ちている子がかなり多いということです。
このように中学受験の勉強をしているけれど…
- 基礎(学習指導要領内容)が固まっていない生徒
- 苦手・嫌いな単元が多い生徒
に、「すらら」は役に立つでしょう。
一方、ある程度基礎ができている生徒には、「すらら」はかんたんで物足りなさを感じてしまうでしょう。
中学受験に「すらら」は効果アリ?向いている生徒や上手な使い方は? まとめ
「すらら」は中学受験の勉強に、条件付きで使えます。
「すらら」単独では中学受験内容をカバーできませんが、塾のフォローや苦手単元克服には役立ちます。
ですので…
- 基礎(学習指導要領内容)が固まっていない生徒
- 苦手・嫌いな単元が多い生徒
には、「すらら」は有効でしょう。
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