こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
関西大倉ってどんな問題が出るん?
どうやって対策をすればいいの?
そのようにお悩みのお母様・お父様も多いのではないでしょうか?
今回の記事では…
関西大倉中学校<2019年度A1日程入試>算数の入試問題
がわかります。
しっかりと対策を立てて、合格をつかみ取ってくださいね!
元塾講師・プロ家庭教師として、のべ1000人以上を担当してきたノウハウをお伝えします
関西大倉中学校ってどんな学校?
関西大倉中学校は、大阪府茨木市にある私立中学校です。
JR京都線の茨木駅、阪急京都線の茨木市駅・宝塚線の石橋阪大前・北千里線の北千里駅、御堂筋線(北大阪急行)の千里中央駅から、スクールバスが出ています。
(スクールバスで、25分くらい)
中学校入学段階では、コース分けはありません。
しかし、中学校3年生で発展クラスが選抜されて編成されるようです。
関西大倉高校でもたくさんの生徒を募集していますが、中学受験で入学した生徒たちとは合流しません。
中学受験で入学した生徒たちは、6年一貫コースに在籍し、高校受験で入学する生徒たちとは別のカリキュラムで学習します。
難関国公立大学や有名私立大学に、多くの生徒たちが進学しています。
(詳しくは、関西大倉中学校のホームページをご覧ください)
関西大倉中学校はどんなレベル?
さきほどご紹介した通り、中学入学段階でのコース分けはありません。
進学塾・日能研で一般公開されている偏差値一覧R4によると、関西の統一入試日の初日午前で受験するA1日程入試では、偏差値が35前後となっています。
(偏差値や合格最低点は、年度によって異なりますので、ご注意ください)
2019年度A1日程入試では、4科型か3科型か2科型を選択できました。
- 2科型:{算数(120点)+国語(120点)}×4/3倍=320点満点
- 3科型:算数(120点)+国語(120点)+理科(80点)=320点満点
- 4科型:算数(120点)+国語(120点)+理科(80点)or社会(80点)=320点満点
2017年度までは、4科型か3科型での受験でしたが、2018年度から2科型で受験できるようになりました。
算数・国語だけで受験できるようになり、受験しやすくなりました。
また、4科型では、理科・社会の得点が高い方を、合否判定に採用してもらえます。
ですので、理科だけでなく、「社会が得意!」というお子様も受験しやすくなっていました。
また、2019年度の入試からA1日程入試(初日午前)A2日程入試(初日午後)・B日程入試(2日目午後)・C日程入試(4日目午前)と、合計4回に受験するチャンスが増えました。
A2日程・B日程・C日程は、算数・国語の2教科受験です。
(2019年度の入試情報ですので、最新情報は 関西大倉中学校のホームページをご覧ください)
関西大倉中学校を第1志望として受験する場合
関西大倉中学校を第1志望として受験する場合には、最も合格しやすい初日午前のA1日程を受験します。
初日午後に第2志望の、いわゆるすべり止めの学校を受験しに行くこともできますが、そのまま関西大倉中学校のA2日程を受験する受験生も多いでしょう。
どうしても関西大倉中学校に行きたい場合には、B日程・C日程まで出願し続けることができます。
その場合、B日程とC日程と重ならない、2日目午前や3日目あたりに第2志望の学校を受験することをオススメします。
関西大倉中学校を第2志望として受験する場合
関西大倉中学校を第2志望として受験する場合には、初日午前は第1志望の別の中学校を受験することになるでしょう。
そして、A2日程やB日程、C日程で、関西大倉中学校を併願校として受験することになるはずです。
いずれにしても、関西の中学受験は短期決戦の過密スケジュールです。
お子様にとって、精神的・肉体的な負担を考えた受験日程にしなければなりません。
関西大倉中学校の算数はどんな問題?
それでは、関西大倉中学校<2019年度A1日程入試>算数の入試問題では、どんな問題が出題されたのかを見ていきましょう!
【時間】
60分
【満点】
120点
【構成】
- 計算問題 各5点×6問
- 小問集合 各5点×6問
- 図形(半円の複合) 各8点×2問
- 水の深さとグラフ 5点×2問・6点×1問
- 旅人算 5点×2問・6点×1問
- 推理 各2点×6
【特徴】
大問1の計算問題では、分数・小数も含めた四則混合の基本計算が出題されます。
しっかりとした計算力が試されます。
また、複雑に見えても、工夫すれば簡単に計算できる問題も隠れています。
大問2の小問集合は、公約数・割合(売買・比)・食塩水・規則性の問題など、いわゆる中学受験の定番問題が出題されています。
大問3は、半円を組み合わせた図形の、面積・周囲の長さを求める問題です。
形自体は難しくなく、結局は計算力が問われました。
大問4は、しきりのある水槽に水を入れていく定番問題でした。
水の深さを示すグラフと図形とを見比べながら、しきりの高さや水が入る量・時間を求めます。
大問5は、池の周りを2人が走る旅人算の問題です。
「追いつく」旅人算と「出会う」旅人算の両方が出題されています。
大問6は、関西大倉中学校では恒例の推理の問題です。
AさんからFさんまで6人のセリフを読んで、6人がくじを引いた順番を推理します。
【対策】
関西大倉中学校に限らず、どの中学校を受験するにも、まず何よりも計算力が必要になります。
分数・小数・四則混合の計算を、トレーニングしておきましょう。
大問2の小問集合は、中学受験の定番問題が出題されます。
つるかめ算や過不足算、消去算やねんれい算などの、いわゆる古典算・○○算と呼ばれる問題に慣れておく必要があります。
応用問題まで手を出す必要はなく、基本問題を解けるようにしておくといいでしょう。
また、関西大倉中学校は、計算問題を正解しても、後半の文章題を正解しても同じ得点です。
まず、大問1計算問題と大問2小問集合を全問正解するだけで、各5点×12問=60点、つまり満点の半分を取ることができます。
まずは基本問題を正解できるよう練習しておきましょう!
大問4・5の「立体と水の深さの問題」と「旅人算」の問題は、全問正解する必要はありません。
特に大問5の(3)は、出会うたびに走る速さが変わる問題で、4回目に出会う距離を求める「力技」ですので、飛ばしてもいいでしょう。
どの教科でもそうですが、解ける問題で確実に得点することが大切です。
大問6は、関西大倉中学校特有の推理問題なので、過去問でトレーニングしておくのがオススメです。
推理問題が好きなお子様は、楽しみながら解けるでしょう。
苦手なお子様は、やはり、全問正解する必要はなく、できるところまで解いて部分点を狙いにいきましょう。
【プロ家庭教師から一言】
中学受験の算数は、ある程度は「知識」でカバーできます。
つまり、たくさんの定番問題を解く中で、「あの時に解いた問題や!」という経験をたくさんするでしょう。
その「経験」を「知識」として、次に活かしていきましょう!