こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
国語って、どんな問題集や参考書を選べばいいの?
そのように悩んでいるお母様・お父様も多いのではないでしょうか?
今回の記事では…
- 中学生におすすめする国語の問題集・参考書13選
がわかります。
また、おすすめ問題集・参考書にまつわる関連書籍もご紹介します。
「中学校の教科書だけでは不安…」
「塾に通っているけど国語が苦手…」
そのようなご家庭の参考になれば幸いです。
元塾講師・プロ家庭教師として、のべ1000人以上を担当してきたノウハウをお伝えします
中学生におすすめする国語の問題集・参考書13選
では、さっそく中学生におすすめしたい国語の問題集や参考書を紹介していきます。
プロ家庭教師がおすすめする国語の問題集・参考書は…
- 中学校の教科書
- 塾のテキスト
- 教科書ワーク
- ニューコース参考書 中学国語
- 中学国語をひとつひとつわかりやすく。
- 漢検 漢字学習ステップ(級別)
- 中学生のための語彙力アップ厳選1000語
- システム中学国語
- マンガでわかる中学国語 古典
- これでわかる中学国文法
- 高校入試「解き方」が身につく問題集 国語
- 近畿の高校入試
- 読書
のつです。
1つずつ見ていきましょう!
※高校受験合格へのロードマップは、こちらの記事をご覧ください↓
中学校の教科書・問題集
市販の教材を紹介する前に、中学校の教科書をきちんと読めているかをチェックしてみましょう。
うちの子、国語の定期テストで、ぜんぜん点数が取れていない…
という場合には、教科書の内容を理解できていないことがよくあります。
教科書を音読させてみると…
- 音読に精一杯で内容までは理解できていない
- 漢字の読み方がまちがっている
- 意味をたずねてみると言葉の意味を知らない
など、お母様・お父様がびっくりされることもあります。
学校の教科書って、実はよく作りこまれているんです。
中学生の間に身につけておいてほしい…
- 漢字
- 文法
- ボキャブラリー(語彙)
- 【論説文】論理の展開
- 【小説】心情理解
- 古典
- 文学史
など、きちんと盛り込まれているんですよね。
また、中学校から副教材として、教科書準拠の問題集が配られている中学校も多いでしょう。
その場合にも、市販の教材に手を出す前に、学校の問題集をパーフェクトにするところからスタートしましょう。
学校の先生は、市販の教材からではなく、授業ノート・プリントや学校の問題集から、定期テストの問題を作るからです。
定期テストで悩まれている場合には、まずは教科書の内容をしっかりと身につけるところから始めましょう。
国語の定期テスト対策の方法について、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
塾のテキスト
塾に通っている中学生も多いですよね。
塾に通っている場合にも、市販の教材に手を出す前に、塾のテキストをやりこみましょう。
塾の教材には、知っておきたいテクニックや知識が、コンパクトにまとまっています。
塾専用教材は、本屋さんでは買えないんです
また、定期テスト対策用の教科書準拠の問題集を購入させる塾もたくさんあります。
中学校で配布する準拠ワークが優先ですが、塾の準拠ワークも使えますね。
ただ、塾の教材は、塾講師が解説することが前提で編集されています。
ですので、解答・解説がくわしくない問題集がけっこうあるので、塾専用教材は独学には向かない場合があります。
教科書ワーク
さきほどお伝えした通り、学校や塾の教材を優先して、取り組むのがおすすめでした。
ただ…
- 学校で準拠ワークが配られない
- 学校のワークが終わったので「おかわり」したい
- 塾の教材が子どもに合っていない
- 解答・解説でくわしくなくて独学できない
などの場合には、市販の教材を使うといいですね。
定期テスト対策には、教科書の内容に準拠した「教科書ワーク」がおすすめです。
中学校の教科書に出てくる文章や内容を、問題形式でトレーニングできます。
すべてカラーで印刷されているので、国語が苦手な子にも見やすいでしょう。
文字だけの問題集って、見るだけでイヤになることってあるやん…
また、教科書の漢字や知識をまとめた「スピードチェック」も付属していて、赤シートで隠して暗記しやすいです。
注意点は、自治体によって使っている教科書が違っているということ。
三省堂・東京書籍・光村図書など、教科書会社が異なります。
教科書ワークを購入するときには、お子様が使っている教科書の出版社に合わせて間違わずに買ってくださいね。
※定期テスト対策への心構え・勉強法について、くわしくはこちらの記事もどうぞ↓
ニューコース参考書 中学国語
次に紹介するのは、いわゆる「参考書」。
わからないことがあれば調べられる辞書的な存在です。
めっちゃ分厚い参考書も売られていますが、この学研のニューコースは、参考書の中では薄めです。
中には、武器になりそうなくらい分厚い参考書もあるやん
参考書なので…
- 文法
- 故事成語
- 敬語
- 読解
- 短歌・俳句
- 古文
- 文学史
- 漢文
といった、中学の国語で必要な内容は、ひととおり網羅してくれています。
ニューコースの特徴としては、カラーでマンガによる導入があること。
マンガがあるだけでも、とっつきやすく感じますよね。
私たち親世代が子どもの頃には、こんなおしゃれな参考書はなかった!
古典や文法については、暗記しやすいミニブックもついています。
また、練習問題や定期テストの予想問題も収録されており、トレーニングもできます。
ただ、それほど問題量は多くないので、問題量をこなしたい場合には、他の問題集で補う必要はあります。
ニューコース参考書に対応した問題集はこちら↓
中学国語をひとつひとつわかりやすく。
「分厚い参考書や問題集はちょっとムリ…」という中学生には、「ひとつひとつわかりやすくシリーズ」がおすすめです。
このシリーズは…
- 薄い
- 字が大きい
- カラー
- イラスト付き
なので、国語が苦手な子にも、取り組みやすく作られています。
薄いですが、漢字・語句・文法・読解・古典といった内容は、網羅されています。
シールがついていて、勉強したら目次にシールを貼って、達成感も味わえますよ。
勉強の習慣づけからスタートしたいというご家庭にもぴったりです。
漢検 漢字学習ステップ(級別)
漢字に特化して勉強したい場合には、漢字検定を活用するのもおすすめです。
漢字学習ステップは、漢検を実施している「日本漢字能力検定協会」の公式問題集です。
漢検の級のレベルは…
3級 | 中学校卒業程度 |
4級 | 中学校在学程度 |
となっています。
ただ、「小学校の漢字が不安…」という場合には、5級以下に戻って復習できます。
一方、どんどん漢字を勉強したい場合には、準2級以上で高校の漢字を予習することができます。
もちろん漢字検定の合格を目指して、漢字トレーニングをすると目標ができて取り組みやすいでしょう。
また、漢検の取得級によって、高校受験で優遇してくれる高校もあります。
くわしくはこちらの記事をどうぞ↓
中学生のための語彙力アップ厳選1000語
次に紹介するのは、語彙(ボキャブラリー)についての参考書です。
語彙(ボキャブラリー)とは…
- 意味がわかる言葉
- 使いこなせる言葉
のことですね。
国語の文章って、知っている言葉が多ければ読みやすい。
知っている言葉が少なければ読みにくく、文章が理解できないものですよね…
目で文字を追っているのに、結局何が書いてあったのかわからない…
英単語を知らんかったら、英文の意味わからんのと同じやな
中学生って、おとなが思っている以上に、言葉を知らない子が多いんです。
本来であれば、会話や読書を通して、じっくりと語彙力を高めたいところです…
でも、SNSなどの短文や、太字や画像しか読まないネット記事では、なかなか語彙は増えません。
感動もショックも、ぜんぶ「やばい」と「すごい」というのは有名な話…
ですので、参考書を使って効率的にボキャブラリーを増やすのもアリですね。
システム中学国語
次は、文章の読み方に関する本を紹介します。
「現代文の神様」とも呼ばれる出口先生の「システム中学国語」シリーズです。
「国語ってカン?センス?だから勉強してもムダ!」と思っている中学生も多いですが、本書の冒頭で…
国語ほど 成績上がる 科目なし
システム中学国語
と、出口先生からのメッセージがマンガで書かれています。
文章を理解するためには、「論理」を知っておく必要があります。
「論理=話の順序・展開」と考えるとわかりやすいですね。
筆者が順序だててわかりやすく書いてくれているので、読者も話の展開を理解していれば…
ああ、たぶん次はこんな話になるよね。
結論はこんなことを言いたいんだろうな。
と、文章の内容を理解しやすくなります。
すると、問題にも答えやすくなります。
私の持論ですが、中学生・高校生の時期は、ものごとを論理的に考える力が伸びる時期でもあります。
数学でも、中2で「証明」を学びますよね
論理的に文章を読むトレーニングをしておくと、後が楽になります。
上のリンクは「入門編」ですが、レベルに応じて「論理完成編」「公立高校編」「難関高校編」などもあります。
ただ、国語が苦手な中学生にとっては、文章を読むのが苦手なのに、参考書の文章を読んで理解しなければなりません。
これは、国語学習のジレンマでもあります…
独学が難しい場合には、国語に精通した家庭教師などを使ってトレーニングすることも大切です。
マンガでわかる中学国語 古典
本格的に古語や古典文法を学ぶのは、高校に入ってからです。
でも、中学校の間でも、ある程度の古語や古典常識があれば、古文が読みやすくなります。
中学生にとって古文が読みにくいのは、「古語を知らない」だけでなく…
当時の生活や文化、常識が現代と異なる
という理由もかなり大きいはずです。
そんなとっつきにくい古典でも、マンガなら抵抗なく読める子も多いでしょう。
当時の人々の暮らしぶりや考え方を知るには最適です。
古典だけでなく、マンガわかるシリーズには社会もあります↓
これでわかる中学国文法
文法に特化して勉強したい場合におすすめの本です。
くわしい解説と、練習用の問題が収録されていて便利です。
何気なく使っている日本語(国語)ですが、「文法として分解されると苦手!」という中学生は多いものです。
このクイズは小学生でさえ解ける。
助詞「さえ」には、「他を類推(予想)」させる意味があります。
「このクイズは小学生でさえ解ける=中学生以上ならなおさら」というメッセージが隠れていますよね。
おとなでも「なるほど!確かに」と感じられる文法本です。
高校入試「解き方」が身につく問題集 国語
国語のテストは、文章が読めるだけでは、点数が取れない場合があります。
解くためのテクニックが必要だからです。
- 記号選択
- 抜き出し・書き抜き問題
- 記述問題
国語の読解問題は大きく分けて、この3つの設問に分けられます。
ただ、抜き出し・書き抜き問題と一口に言っても…
- 35字のはじめの5字を抜き出しなさい
- 1文のはじめの5字を抜き出しなさい
- 連続する3文のはじめの5字を抜き出しなさい
など、中学生がミスしやすいポイント・パターンがいくつかあります。
それら受験国語の独特の解法テクニックを知っておかなければなりません。
ただ、解くテクニックは塾でも教えています。
ですので、塾に通っていない、あるいは、塾に通っているけどレベルや内容が合っていないというお子様に向いているでしょう。
近畿の高校入試
受験が近づいてくると、実際の入試問題を解かなければなりません。
ただ、「自分が受験する高校の過去問だけでは物足りない」という受験生も多いでしょう。
その場合には、いろんな高校の入試問題が収録された問題集がおすすめです。
近畿圏の受験生には有名な問題集です
近畿圏以外の受験生にとっても、もちろん総合問題集として使えます。
むしろお住まいの地域の高校だと、高校のレベルがわかってしまうので…
え…かんたんな高校の問題を解かなきゃならないの?
この高校は最難関だから解きたくない…
など、モチベーションが左右されて取り組みにくい子もいます。
でも、なじみのない地域の高校だからこそ、意識せずに取り組めるということもあるでしょう。
特に国語は学年に関係なく取り組めるので、中学1・2年生でも入試問題を解くことができます。
他の教科は習っていない単元があると、中3まで入試問題は解かれへんけどな
ただ、「近畿の高校入試」には、答案用紙がついていません。
抜き出し問題や記述問題は字数を数えることが大切なので、方眼ノートなどに解くといいでしょう。
読書
問題集や参考書ではありませんが、国語の力を総合的に高めるには「読書」が最適です。
でも、本を読まない中学生は、かなり多いですよね…
スマホを持つようになってから、さらに本を読まなくなっている気がするのは私だけではないでしょう。
本を読むと…
- ボキャブラリー(語彙)が増える
- 文字の認識スピードが上がる
- 読む持久力がつく
- 文章の理解力が上がる
というメリットや効果があります。
国語の力は、他の教科を支える土台でもあります。
他教科の教科書や問題文を理解するには、やっぱり「読む力」が必要ですよね。
国語を鍛えると、他の教科を伸びるのは事実です。
村上春樹の『1Q84』を読んでいた中3生(女の子)は、最難関高校に合格しました
私が中学生・高校生におすすめしたい本をまとめた記事です↓
読みやすい本から分厚い本まで紹介しています。
「私も読みたい!」というお母様・お父様もぜひ!
まとめ:中学生におすすめの国語の問題集・参考書13選
国語力のベースとなる漢字やボキャブラリー(語彙)は、すぐに身につくものではありませんね。
他の教科に比べると、どう勉強していいのかわからない…
と感じている中学生、お母様・お父様も多いでしょう。
ご紹介した問題集や参考書なども使って、1つ1つできることからスタートしてみてくださいね!