こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
大学附属の中学校・高校は、常に一定の人気がありますよね。
いわゆるエスカレーター式に大学に連絡進学できるからです。
今回の記事では、近畿大学の系列校…
- 近畿大学附属中学校の入試問題の傾向と対策
がわかります。
近畿大学附属中学校ってどんな問題なん?
どうやって対策すればいいん?
そのようにお悩みのお母様・お父様の参考になる記事を用意しました。
しっかりと対策をたてて、合格をつかみとりましょう!
近畿大学附属中学校ってどんな学校?
近畿大学附属中学校は、大阪府東大阪市にある私立中学校です。
近鉄大阪線の長瀬駅、近鉄奈良線の八戸ノ里駅から徒歩20分ほどの距離にあります。
最寄駅から少し距離がありますが、通学バスが運行されていて、定期券を購入した生徒のみ利用可能です。
久宝寺駅・久宝寺口駅・門真市駅・門真南駅・鴻池新田駅から通学バスに乗れるので、JR大和路線・近鉄大阪線・京阪電車・大阪モノレール・大阪メトロ・JR学研都市線から通いやすくなっています。
また、近鉄奈良線の八戸ノ里駅、JRおおさか東線・近鉄大阪線の俊徳道駅から運行されている「大学直行100円バス」を利用できます。
こちらのバスは通学バスとは違って、保護者も利用できるようです。
(※2022年現在。最新の情報は、近畿大学附属中学校ホームページをご覧ください)
近畿大学附属中学校は、その名の通り、「近畿大学」への併設校です。
中学校・高校は、大学と隣接しています。
在学中の成績によって、学科試験が免除されて、近畿大学に推薦入学することが可能です。
多くの生徒が近畿大学へ進学していますが、他の大学を受験することも可能です。
実際、国公立大学や有名私立大学にも多く進学しています。
さきほどご紹介した通り、近畿大学は、いわゆる「産近甲龍」の1つに位置付けられてきました。
関西圏では、「関関同立」に次ぐランクです。
しかし、近大マグロで有名になったり、志願者数日本一になるなど、近畿大学は人気が出ていますね。
近畿大学の人気に合わせて、近畿大学附属高校と附属中学校の人気もやはり上がってきています。
近畿大学に進学できるなら、附属中学校を進学したい
そのように考える受験生やお母様・お父様も増えてきているでしょう。
近畿大学附属中学校はどんなレベル?
近畿大学附属中学校は…
- 医薬コース
- 英数コースアドバンスト
- 英数コースプログレス
という3つのコースで生徒を募集しています。
進学塾・日能研で一般公開されている偏差値一覧R4によると、関西の統一入試日の初日午前で受験する前期日程入試では…
- 医薬コース:偏差値45あたり
- 英数コースアドバンスト:偏差値40あたり
- 英数コースプログレス:偏差値35あたり
となっています。
(合格最低点やレベル、受験日程は年度によって変動しますのでご注意ください)
近畿大学附属中学校を第1志望とする場合
関西の統一入試日の初日午前で受験する前期入試の方が、合格しやすいため、まず前期入試を受験します。
もし翌日の合格発表で不合格だった場合には、3日目午前の後期入試を受験します。
もし地元の公立中学校に進学するつもりがないなら、いわゆる「すべり止め」として、第2志望、第3志望の学校を受験しておくことをオススメします。
初日午前に近畿大学附属中学校の前期入試を受験した後、初日午後・2日目に安全圏の学校を受験しておくことができます。
また、医薬コース→英数コースアドバンスト→英数コースプログレスの順に、いわゆる「回し合格」が可能です。
もし医薬コースの合格ラインに届かなかったとしても、その下の英数コースで合格可能というシステムです。
同様に、英数コースアドバンストの合格ラインに届かなかったとしても、その下の英数コースプログレスで合格が可能です。
近畿大学附属中学校を第2志望とする場合
逆に近畿大学附属中学校を「すべり止め」として、第2志望にするというお子様もいらっしゃるかもしれません。
その場合には、初日午前は第1志望の中学校を受験することになるはずです。
そして、近畿大学附属中学校には、3日目午前の後期入試で受験するというパターンが定番でしょう。
いずれにしても、関西の中学受験は短期決戦の過密スケジュールです。
お子様にとって、精神的・肉体的な負担を考えた受験日程にしなければなりません。
近畿大学附属中学校の国語はどんな問題?
それでは、近畿大学附属中学校<2018年前期入試>国語の入試問題では、どんな問題が出題されたのかを見ていきましょう!
【時間】
60分
【満点】
120点
【構成・出典】
- 物語文『ねじれの位置』重松清
- 説明文『お茶の科学』大森正司
【特徴】
例年、物語文と説明的文章の2題構成です。
物語文と説明文ともにしっかりとした長さの文章が出題されています。
漢字の読み書きの問題は、物語文と説明文で10問ずつ、合計20問出題されています。
いずれも標準的な読み書き問題です。
漢字と同様に、ことわざなどの知識を問う問題は、読解問題に関連する形で出題されています。
物語文では10字以内、20字以上25字以内、字数制限のない記述問題3題、計5問が出題されました。
中でも問13は、受験生にとっては難しかったと思われます。
説明文では字数制限なしの記述と20字以上30字以内の記述問題が出題されています。
記号選択問題や抜き出し問題のレベルは標準的です。
大問1の物語文は、クラスの標語を投票で決めるという小学生のストーリーです。
クラスのヒーロー「ブンちゃん」と転校生「中西くん」の関係を、主人公の目線から描いています。
だんだんと「中西くん」にクラスでの影響力を奪われていく、「ブンちゃん」の気持ちを理解できるかがポイントでした。
大問2の説明文は、緑茶がどのようにして、缶入り、そして、ペットボトル入りの飲料になったのかという内容です。
身近な飲み物がテーマですが、開発のプロセスを把握しながら読むことが大切でした。
【対策】
比較的長い文章を読まなければならない上に、計7問の記述問題を解かなければならないので、スピードが要求されます。
普段から制限時間を設けて読解問題を解くなど、スピードを意識した練習をしておく必要があるでしょう。
もし時間切れになりそうなら、確実に得点できそうな問題から解いていきましょう。
例年、記述問題がいくつか出題されるので、すばやく答えをまとめる練習もしておきましょう。
制限時間内に多くの記述問題を解くには、短時間で記述に使えるキーワードやキーセンテンスを見つける必要があります。
そして、あまり文の構成を熟考している余裕はありません。
ある程度、頭の中で、キーワードやキーセンテンスを中心に文の構成ができあがったら、ひとまず書きだしてみましょう。
書き進めながら、字数を調整できるようになってくると、記述問題を解くスピードがあがってくるはずです。
記述問題が苦手な場合には、満点は狙わずに、まずは部分点をかせぎましょう。
漢字の読み書き問題は、標準的なレベルですが、20問と多めです。
また、漢字と同様に、ことわざなどの知識問題も、一朝一夕には身に付きません。
ふだんからトレーニングして、覚えておきましょう。
【プロ家庭教師から一言】
近畿大学附属中学校の国語の入試問題は、出題の構成が例年ほぼ同じです。
過去問演習を通して、近畿大学附属中学校の傾向に慣れておくことが重要になります!
もちろん突然出題傾向ががらりと変わることもあるので、ご注意ください。