【社会】近畿大学附属中学校<2019年度後期>どんな問題?

こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。

お母様・お父様

近畿大学附属中学校ってどんな問題なん?
どうやって対策すればいいん?

そのようにお悩みのお母様・お父様も多いのではないでしょうか?

今回の記事では…

近畿大学附属中学校の入試問題の傾向と対策

がわかります。

社会が合格の決め手になるかもしれません。
しっかりと対策をたてて、合格をつかみとりましょう!

管理人ひかる

元塾講師・プロ家庭教師として、のべ1000人以上を担当してきたノウハウをお伝えします

近畿大学附属中学校ってどんな学校?

近畿大学附属中学校は、大阪府東大阪市にある私立中学校です。
近鉄大阪線の長瀬駅、近鉄奈良線の八戸ノ里駅から徒歩20分ほどの距離にあります。

最寄駅から少し距離がありますが、通学バスが運行されていて、定期券を購入した生徒のみ利用可能です。
久宝寺駅・久宝寺口駅・門真市駅・門真南駅・鴻池新田駅から通学バスに乗れるので、JR大和路線・近鉄大阪線・京阪電車・大阪モノレール・大阪メトロ・JR学研都市線から通いやすくなっています。

また、近鉄奈良線の八戸ノ里駅、JRおおさか東線・近鉄大阪線の俊徳道駅から運行されている「大学直行100円バス」を利用できます。
こちらのバスは通学バスとは違って、保護者も利用できるようです。
(※2022年現在。最新の情報は、近畿大学附属中学校ホームページをご覧ください)

近畿大学附属中学校は、その名の通り、近畿大学への併設校です。
中学校・高校は、大学と隣接しています。
在学中の成績によって、学科試験が免除されて、近畿大学に推薦入学することが可能です。

多くの生徒が近畿大学へ進学していますが、他の大学を受験することも可能です。
実際、国公立大学や有名私立大学にも多く進学しています。

近畿大学は、いわゆる「産近甲龍」の1つに位置付けられてきました。
「産近甲龍」とは、京都産業大学・近畿大学・甲南大学・龍谷大学を指します。
関西圏では、「関関同立」に次ぐランクです。
「関関同立」とは、関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学のことです。
しかし、近大マグロで有名になったり、志願者数日本一になるなど、近畿大学は人気が出ていますね。

近畿大学の人気に合わせて、近畿大学附属高校と附属中学校の人気もやはり上がってきています

お母様・お父様

近畿大学に進学できるなら、附属中学校に進学させたい

そのように考える受験生やお母様・お父様も増えてきているでしょう。

近畿大学附属中学校はどんなレベル?

近畿大学附属中学校は…

  • 医薬コース
  • 英数コースアドバンスト
  • 英数コースプログレス

という3つのコースで生徒を募集しています。

進学塾・日能研で一般公開されている偏差値一覧R4によると、関西の統一入試日の初日午前で受験する前期日程入試では…

  • 医薬コース:偏差値45あたり
  • 英数コースアドバンスト:偏差値40あたり
  • 英数コースプログレス:偏差値35あたり

となっています。
(合格最低点やレベル、受験日程は年度によって変動しますのでご注意ください)

近畿大学附属中学校を第1志望とする場合

関西の統一入試日の初日午前で受験する前期入試の方が、合格しやすいため、まず前期入試を受験します。
もし翌日の合格発表で不合格だった場合には、3日目午前の後期入試を受験します。

もし地元の公立中学校に進学するつもりがないなら、いわゆる「すべり止め」として、第2志望、第3志望の学校を受験しておくことをオススメします。
初日午前に近畿大学附属中学校の前期入試を受験した後、初日午後・2日目に安全圏の学校を受験しておくことができます。

また、医薬コース→英数コースアドバンスト→英数コースプログレスの順に、いわゆる「回し合格」が可能です。
もし医薬コースの合格ラインに届かなかったとしても、その下の英数コースで合格可能というシステムです。
同様に、英数コースアドバンストの合格ラインに届かなかったとしても、その下の英数コースプログレスで合格が可能です。

近畿大学附属中学校を第2志望とする場合

逆に近畿大学附属中学校を「すべり止め」として、第2志望にするというお子様もいらっしゃるかもしれません。
その場合には、初日午前は第1志望の中学校を受験することになるはずです。

そして、近畿大学附属中学校には、3日目午前の後期入試で受験するというパターンが定番でしょう。

いずれにしても、関西の中学受験は短期決戦の過密スケジュールです。
お子様にとって、精神的・肉体的な負担を考えた受験日程にしなければなりません。

近畿大学附属中学校の社会はどんな問題?

それでは、近畿大学附属中学校<2019年後期入試>社会の入試問題では、どんな問題が出題されたのかを見ていきましょう!

【時間】

40分

【満点】

80点

【構成】

  1. 地理30点
  2. 歴史40点
  3. 公民10点

【特徴】

さきほど構成でもご紹介した通り、地理:歴史:公民=3:4:1の割合で出題されます。

レベルは基本問題が中心となっています。

地理では、世界遺産への登録やサッカーワールドカップなどの時事ネタを軸に、基礎的な用語を問う問題が出題されています。

歴史では、歴史的人物とできごとを漢字で書かせる問題が、15問出題されています。
また、3つの文を、時代の古い順に並び替えさせる問題が5問出題されています。

公民でも、選挙・天皇・地方自治などについての、基本的な知識を問う問題ばかります。

【対策】

80点満点のうち、半分の40点を歴史が占めるので、歴史はしっかりと身につけておきましょう。

特に歴史の人物とできごとの名前は、「漢字で答えなさい」という指定があります
ふだんから社会の用語を漢字で覚えるトレーニングをしておきましょう。

また、歴史では3つの文を、時代の古い順に並び替えるという問題が出題されているので、ただ単に歴史用語を丸暗記するだけでなく、歴史をストーリーとして理解しておく必要があります
各時代の順番を理解し、各時代に登場する人物や起こったできごとを、頭の中で整理しておかなければなりません。

時代のイメージをつかむには、絵や写真などヴィジュアルでとらえた方が記憶に残りやすくなります。
問題集を解くだけではなく、資料集なども活用して、楽しく学習するといいでしょう。

地理の割合も比較的多く(8分の3)出題されています。
地理でも、都道府県や山地山脈・平野・川などの地名を漢字で書かせる問題が出題されています。
歴史と同様に、ふだんから漢字で用語を覚える練習をしておきましょう。

工業・漁業・貿易・領土問題など、幅広い範囲から出題されています。
しかし、いずれも基本問題レベルですので、お持ちのテキストの基本問題をまずはしっかりと身につけておきましょう。

2019年度の入試なので、天皇退位に関する出題がありました。
公民は時事問題が出題されやすい分野でもあります。
ニュースや新聞で最近のできごとを知っておくとともに、やはり歴史・地理と同じように、テキストの基本問題をしっかりと身につけておきましょう。

いずれにしても、覚えれば覚えるほど、点数が上がりやすい出題内容になっています。
きちんと基本事項をマスターすれば、社会を得点源にすることができるでしょう!

【プロ家庭教師から一言】

近畿大学附属中学校の社会の問題は、基本問題が勢ぞろいしています。
各分野をひと通り学習し終わったあとの、総合問題としてピッタリです。

もし近畿大学附属中学校を受験する予定はなくても、基本事項がしっかりと身に付いているかを試すのに良い教材となりますよ!

\著作権による文章カットが少ない通称「赤本」/
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