こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。

うちの子、友達と勉強しているけど本当に効果あるの?
そのようにお悩みのお母様・お父様も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、
がわかります。
勉強って、孤独は戦いです。
だからこそ、友達やライバルは必要です。
でも、一緒に勉強するのは、自分にとって、わが子にとって、本当に効果的なのかは考えて直してみた方がいいでしょう。

元塾講師・現プロ家庭教師として、のべ1000人以上を担当してきたノウハウをお伝えします
友達と勉強するのは効果ある?

「友達といっしょに勉強してくる」と言って、出かける子どもたち。
「友達と勉強するのって意味あるんですか?」と、お母様・お父様に質問されたときには、
ケース・バイ・ケース
と、私はお答えしています。
というのも、友達との勉強で成績を上げる子もいれば、効果がない子もいるからです。
つまり、友達と勉強するメリットを活かせている子と、デメリットが勝ってしまっている子がいるということです。
その違いがどこにあるのかを、ここから見ていきましょう。
友達と勉強するメリット

まず、友達といっしょに勉強するメリットから見ていきましょう。
友達と勉強するメリットは、
- お互いに刺激しあえる
- 友達に教えることでアウトプットできる
の2点です。
掘り下げて見ていきましょう。
お互いに刺激しあえる
一人で勉強すると、どうしてもダラダラしてしまいがちです。
とりあえず部屋の片づけを始めたり、ついついスマホを触ったり、マンガに手を伸ばしたり…
でも、友達といっしょに勉強することで、お互いを刺激しあえます。
自分よりも友達の方が勉強がはかどっていたら「自分も頑張らないと!」とモチベーションが上がります。
また、友達と勉強するときには、何を勉強するか決めて友達に会いますね。
ですので、机の前に座って「何を勉強しようかな」と考え始めて時間をムダにすることが少なくなります。
友達に教えることでアウトプットできる
テストというのは、頭の中から知識を出して、それを披露する場です。
ですので、テスト勉強の段階から、知識を頭から「出す」トレーニングをしておくことが大切です。
そうすることで、テスト本番でも、頭から知識を出せる可能性が高くなります。

テスト勉強でアウトプットできへんのに、本番だけアウトプットできるわけないやんな
友達に教えることで、頭の中の知識をアウトプットする練習になります。
友達に教えられるのなら、テスト本番でも問題が解けるでしょう。
友達に教えてもらってインプットするのは?
ここでポイントになるのは、勉強を教える側の子にとってメリットになっているということです。

教えてもらう側にも、メリットなんじゃないの?
と感じるかもしれません。
確かに、問題の解き方や答えを、友達に教えてもらうのはメリットのような気がします。
でも、そこにはアウトプットはなく、テスト本番に問題が解ける保証はどこにもありません。
つまり、教えてもらって満足したけど、結局テストの点数が上がらない…という状態に陥る子が多いんです。
さきほどお伝えした通り、テスト本番は、頭の中から知識をアウトプットする場です。
「教えてくれてサンキュー!」で終わるのでなく、自分で問題を解けるトレーニングを積まなければなりませんね。
友達と勉強するデメリット

一方、友達といっしょに勉強するデメリットは何でしょうか?
友達と勉強するデメリットは、
- 結局友達と遊んでしまう
- 刺激しあうのではなく油断しあう
の2点です。
1つずつ見ていきましょう。
結局友達と遊んでしまう
お母様・お父様が恐れているのが、コレですよね。
「友達といっしょに勉強してくる!」と言っていたけれど、帰ってきたら全然勉強が進んでいない…
友達と集まって何をしていたのかというと、結局しゃべって、SNS見て、ゲームしていただけ…
それなら、家で一人で勉強していた方がマシです。

ノートを広げてしゃべりまくってる子たち、カフェにいますよね
文章を読んだり、難問を解いたりするときには、かなり集中力が求められます。
友達といっしょに勉強しているときに、その集中力が発揮できるのかは疑問ですね。
誰かに質問したいのであれば、友達ではなく、学校の先生や塾・家庭教師の講師に質問するといいでしょう。

刺激しあうのではなく油断しあう
友達と勉強するメリットとして「刺激しあえる」ことを挙げました。
でも、それは共に上を目指している場合にだけ、あてはまります。
モチベーションが低い友達同士が集まって勉強すると、刺激ではなく、油断につながります。

お前、全然勉強してないやん。
(オレもやってなかったから安心)
というように、さらにモチベーションが下がってしまう可能性があります。
「自分より下がいるから大丈夫!」と、考えがちな子って多いですよね…
そういうタイプの子は、同じタイプの子と友達と勉強することで、結局油断して勉強しない可能性が高いです。
友達と勉強するときにやってはいけないこと

ここまで友達と勉強するメリット・デメリットを紹介してきました。
同時に、友達といっしょに勉強するときのNG行為も見えてきましたね。
友達と勉強するときにやってはいけないことは、
- 勉強会のパーティー化
- 勉強会のあと遊びに出かける
- 自分より「下」を見て勉強する
- 答えを教えてもらって満足する
の4つです。
1つ1つ見ていきましょう。
勉強会のパーティー化
言わずもがな、勉強せずに遊ぶのはNGです。
しゃべりあったり、SNSを見せ合ったり、ゲームしたり…
私は「パーティー化」と呼んでいますが、結局勉強していません。
時間のムダなので、家や塾の自習室で勉強している方がマシです。
勉強会のあと遊びに出かける
また、友達と勉強したあと、なぜか遊びに出かける子たちもいます。

テスト勉強の打ち上げにしては、早過ぎるやん
もしかしたら勉強したご褒美なのかもしれませんが、これもパーティー化ですね。
友達と勉強しにいって、勉強時間が増えた気になっているのかもしれません。
でも、トータルで見ると、家や塾などで勉強している時間よりも少なくなっていることがよくあります。
自分より「下」を見て勉強する
デメリットとしてお伝えした通り、自分よりも勉強していない子を見つけて安心するための勉強会はNGです。
キツイ言い方をすると「傷の舐めあい」です…
モチベーションも成績も上がらないので、そういう集まりには参加しないようにしましょう。
また、自分よりも勉強していない子、成績が悪い子を探すのは、勉強会以外でもやめた方がいいですね。
自分よりも「下」を見て安心している限り、自分のポジションは変わりません。

自戒を込めて…
答えを教えてもらって満足する
友達に教える側にはプラスになり、教えてもらう側はプラスにならないという話をしました。
せっかく勉強会に参加したのに、教えた側の友達がパワーアップしたのに、教えてもらった自分だけ成績が上がらなかったら寂しいですね…
友達に答えを教えてもらって、課題を提出して満足している子がけっこう多いものです。

友達に答えやノートを写させてもらうのが目的になっています
それでは、模範解答を写しているのと、変わりありません。
友達に教えてもらって安心・満足しないようにしましょう。
※効果が出にくいNG勉強法については、こちらの記事をご覧ください↓
友達と効率的に勉強する方法

では、どうやって効果的に友達と勉強することができるのでしょうか?
効率的な勉強会にするには、
- モチベーションの高い子と勉強する
- 自習室などで時間をともにする
- 自分で解けるトレーニングを欠かさない
の3点です。
掘り下げて見ていきましょう。
モチベーションの高い子と勉強する
勉強会は「刺激し合う」場であってほしいですね。
ですので、勉強・成績へのモチベーションの高い子と、できるだけ勉強するようにしましょう。
「ヤル気」や「熱意」は、人に感染します!
やる気がある子と勉強すれば、自分も「頑張らないと!」と思えます。
逆に、やる気がない子と勉強すると、ズルズルとそちらに引きずられてしまう可能性があります。

朱に交われば赤くなる、やな
そういう子が大親友で、「土曜日マックで勉強教えて」って誘われたら断りにくいかもしれません。
でも、その子が自分の成績を上げてくれるわけでも、合格を保証してくれるわけでもありません。
どこかの段階で、うまく距離を置く必要が出てくるかもしれませんね。
※定期テストで450点以上取る子の心構えについては、こちらの記事をご覧ください↓
自習室などで勉強をともにする
勉強会をパーティー化させないために、場所を選ぶことも大切です。
友達の家やファーストフード店などでは、ついついしゃべったり遊んだりしてしまいがちです。
なので、しゃべりにくい、遊びにくい場所で勉強すると良いでしょう。
たとえば、塾の自習室や図書室なら、静かにしなければなりません。
それぞれが勉強して、質問したり、情報を共有したりしたいときだけ、外に出て話せばOKですね。
塾や学校で自習するなら、わからない問題は友達に質問するのではなく、先生に質問することができます。
また、家庭教師ならマンツーマン指導で、疑問を解消することができます。

自分で解けるトレーニングを欠かさない
友達に教えてもらって満足しないためにも、自分で解く練習をしなければなりません。
テスト本番では、友達の手を借りることはできません。
自分自身の力で問題を解かなければなりません。
ですので、テスト勉強の段階でも、自力で解けるトレーニングを欠かさないようにしましょう。

友達に教えてもらうだけで満足する子ほど、友達と勉強したがるのはなぜだろう…
まとめ:友達と勉強するのは効果あるの?メリット・デメリットをプロ講師が解説!
私自身は、友達といっしょに勉強することには否定派です。
テスト本番には、誰の手も借りられないのですから。
でも、友達やライバルがいると、勉強へのモチベーションが上がるのも事実です。
友達といっしょに勉強するメリット・デメリットを考えて、うまく友達と付き合いたいものですね!