こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
中学入試前日って、どう過ごせばいいの?
どんな勉強をすればいいかしら…
そのようにお悩みのお母様・お父様も多いのではないでしょうか?
今回の記事では…
- やってはいけない前日の過ごし方
- 中学受験前日の過ごし方
がわかります。
中学受験に限らず、試験本番が近づいてくると、そわそわ落ち着かなくなりますよね。
だんだん不安になってきたり…
逆に空元気でテンションが上がったり…
「なんかイヤな予感がするわぁ」などと、不合格だったときの予防線も張りたくなるものです。
なんとか平常心で、そして、ベストコンディションで、試験当日に臨みましょう!
元塾講師・プロ家庭教師として、のべ1000人以上を担当してきたノウハウをお伝えします
やってはならない前日の過ごし方
理想的な中学受験前日の過ごし方をご紹介する前に、「前日にやってはいけない過ごし方」を見ておきましょう。
前日にやってはいけないことは…
- 寝坊・夜更かし
- 初めての問題・難しい問題に挑戦する
- いつもと違うことをする
の3つだと、受験生やお母様・お父様にお伝えしています。
1つずつ見ていきましょう。
NGその1.寝坊・夜更かし
まず前日NG行為の代表が、「寝坊・夜更かし」です。
中学入試に限らず、高校受験も大学受験も、試験は朝にスタートします。
また、試験スタートと同時に、頭をフル回転させておくためには、試験開始の2~3時間前には起きていなければなりません。
試験は9時頃開始という場合がほとんどです。
8時頃には試験会場に着く。
そのためには、7時頃には家を出発しなければならないでしょう。
ということは、6時頃には起床しなければなりません。
ふだん小学校に行くために起きる時間よりも、きっと早いですよね。
おれ、夜型で朝が弱いねん
そんなことは言ってられへんで
試験当日に早起きするためには、前日に早く寝ておかねばなりません。
そして、前日に早く寝るためには、前日の朝に早く起きておきましょう。
「試験前日は小学校を休む」という受験生も多くいますが、学校を休むことで生活リズムが乱れるのであれば、学校に行った方がマシです。
入試直前期に小学校を休むことについては、こちらの記事をご覧ください↓
NGその2.初めての問題・難しい問題に挑戦する
前日NG行為の2つ目は、勉強に関することです。
前日まで実力を高めたい気持ちはわかります。
もしかしたら前日に学習した内容が、試験当日に出題されるかもしれませんもんね。
でも、くれぐれも「初めての問題・難しい問題」には、手を出さないようにしましょう。
もし、試験前日に、手に負えない問題と出くわしたらどうしますか?
やばい!解けない!
明日もこんな難問が出たらどうしよう…
もう先生に質問するチャンスがない…
このように、精神的に不安定になる可能性が大きいですよね…
自信を持って受験しにいくためにも、前日には「初めての問題・難しい問題」にチャレンジするのはやめておきましょう。
NGその3.いつもと違うことをする
前日NG行為の3つ目は、「いつもと違うことをする」ことです。
試験前日は、「明日のために何かいなきゃ!」と、ついつい思ってしまいがちです。
体を休めるために、長風呂しようかな。
試験に「勝つ」ために、カツ丼を食べよう!
坊主頭にしたら、他の受験生を威嚇できるかな…
気持ちはわかりますけどね(笑)
ただいつもと違う、慣れないことをしようとすると、心と体がついてこないことがあります。
長風呂したら、鼻水が止まらない…
カツ丼食べたら、お腹の調子が悪い…
坊主頭にしたら、頭が寒すぎた…
なんてことが起こります。
すると、当日にベストコンディションを持ってきたいのに、逆効果ですよね…
一流のスポーツ選手は、ルーティンを大切にします。
イチローさんが現役時代に、打撃フォームだけでなく、トレーニングや生活においても、ルーティンを大事にしていたのは有名な話ですよね。
いつも行っていることを、いつも通りすることが、普段通りの実力を本番で発揮するベストな方法です。
中学受験の前日の過ごし方
前日にやってはいけないNG行動をご紹介したところで、今度こそ「中学入試前日の過ごし方」について考えていきましょう。
試験前日の過ごし方は…
- 早起き・早寝
- 持ち物を準備する
- これまでの知識・テクニックを復習する
- できるだけいつも通りに過ごす
の4点がオススメです。
もう少しほりさげて見ていきましょう!
早起き・早寝
さきほど「寝坊・夜更かし」は、前日NG行為だとご紹介しました。
ですので、前日にすべき生活は「早起き・早寝」です。
前日は緊張や不安で寝つきが悪くなることもあります。
試験当日のために、できるだけ早く寝たいですよね。
ですので、ポイントは「早寝・早起き」ではなく、
早起き・早寝
の順です!
前日の朝に早く起きるからこそ、夜に早く寝られます。
試験当日が6時起きだとすると、試験前日も6時に起きてみましょう。
すると、朝6時から頭と体が覚醒していく感覚を、前もって体験することができます。
あ、冬の6時って、まだ真っ暗やん。
朝ごはん食べたら、目が覚めてきたわ。
明日の今頃は、もう試験会場に着いてるんやな…
翌日の朝の動きをシミュレーションしておくことも可能ですね。
昼間や夕方に眠たくなってきたからといって、くれぐれも前日に昼寝しないようにしてくださいね!
持ち物を準備する
試験当日の持ち物は、前日に準備しておくのが鉄則です。
試験当日に必要な持ち物にはどんなものがあるでしょうか?
事前に「持ち物リスト」を作っておくといいでしょう。
- 受験票
- 筆記用具
- 時計
- 上靴(スリッパ)
- 防寒具
- カイロ
- 水筒
- ハンカチ
- ティシュ
- お守り
- マスク
これだけあれば、最低限足りるでしょう。
受験票・筆記用具は当然ですね。
午前入試と午後入試をハシゴする場合には、両方の受験票を持っていくのを忘れないようにしましょう。
万が一、試験会場の教室に時計がないことに備えて、自分でも腕時計を持っていきましょう。
もちろん音が鳴ったり、振動したりしない時計です。
携帯電話やスマホはNGやな
試験会場は、寒いかもしれませんし、暖房がきいていて暑いかもしれません。
ですので、体温調節できる服装にしておきましょう。
また、1月中旬はとても寒い時期です。
カイロで手を温められるようにしておきましょう。
小学生はあまり「冷え」を気にしない子も多いですが、足先に足先用のカイロを貼っておくのもいいですね。
ハンカチやティシュを持っていない小学生も多いですが、一応持っていきましょう。
私は暑くて、試験中に鼻血を出したことがあります…
問題用紙に鼻血が飛び散りました…
最後は、お守りです。
神社で買える本物のお守りでも、もちろんOKです。
また、受験生がずっと使ってきたノートやテキストもお守りがわりになります。
最後に自分自身を支えてくれるのは、ここまで頑張ってきた努力と自信です。
ボロボロに使い古した、テキストやノートで、試験直前まで復習してもいいでしょう。
このような持ち物は、前日の段階では、カバンの横に並べておきましょう。
そして、試験当日の朝に、もう一度「持ち物リスト」と照らし合わせながら、カバンの中に入れていくと、入れ忘れが防げます。
入試当日の過ごし方について、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
これまでの知識・テクニックを復習する
さきほど、前日NG行為として、「初めての問題・難しい問題に挑戦する」ことを挙げました。
試験前日は、新しいこと、難しいことに挑戦せず、これまでの知識・テクニックを復習することに努めましょう。
- 【算数】よく出題されるタイプの問題
- 【国語】取り組む順番の再確認
- 【理科・社会】暗記事項の覚え直し
などが、中心となるでしょう。
これまでの過去問や確認テストなどのまちがい直しを徹底するのが、1番のオススメです。
1度まちがった問題を解くことによって…
- 自分の苦手なポイント、気を付けるべきポイントを再確認できる
- すでに克服できていたら自信になる
というメリットがあります。
自信を持って、当日を迎えるためにも、これまでの知識・テクニックを再確認する程度にとどめておきましょう。
過去問の扱い方について、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
できるだけいつも通り過ごす
前日NG行動として、「いつもと違うことをする」ことを挙げました。
前日の過ごし方として理想的なのは、その逆、つまり…
できるだけいつも通りに過ごす
ことです。
もちろん中学受験本番を目の前にしているのですから、そわそわと落ち着かないのは仕方がありません。
それは、中学入試が受験生にとって、「特別なもの」だからです。
でも、試験前日まで「特別なもの」にして、緊張したり、不安になったりする必要はありませんよね。
ならば、試験前日はできるだけふだん通りの生活をすることを心がけましょう。
- お手伝いをふだん通りにする
- お風呂・歯磨きなどのルーティンもいつも通りにする
入試前は、小学校を欠席する受験生も多いですが、できるだけいつも通り過ごすという意味では、学校に登校するのも1つの手です。
学校に行けば、朝早く起き、友達と話し、給食を食べ、授業を受けることができます。
適度に体力も消耗し、夜もしっかりと眠れるでしょう。
家で不安と緊張に押しつぶされてしまうくらいなら、小学校に登校した方がマシです
入試前日は、塾も「出陣式」や「激励会」と称して、受験生を塾に呼びます。
塾の先生から、応援のメッセージや当日の心得、また、合格グッズを渡されたりするでしょう。
塾の先生からの言葉で励まされる受験生も多いでしょう。
入試が終わってからも、先生の言葉が心に残っているという人も多いはずです。
入試前日は、「日常」と「非日常」の間。
試験当日に備えて、体力と気力を養うことを最優先するといいですね!
まとめ:中学受験の前日の過ごし方
入試前日にやってはいけないNG行為は…
- 寝坊・夜更かし
- 初めての問題・難しい問題に挑戦する
- いつもと違うことをする
入試前日の過ごし方は…
- 早起き・早寝
- 持ち物を準備する
- これまでの知識・テクニックを復習する
- できるだけいつも通りに過ごす
とはいえ、お子様にとって中学受験は大きな「試練」です。
「入試前日はいつも通りに過ごそう」と言って、簡単にリラックスできるものではありませんよね。
それだけに、ぜひお母様・お父様には、どっしりと構えて、お子様に接してあげてくださいね。
お母様・お父様も落ち着かないと思いますが…
前日の学習内容、試験当日のスケジュール、試験会場までの交通手段・ルート決定など、やはりお母様・お父様が決めなくてはならないことがたくさんあると思います。
ぜひ家族全員で、入試という「試練」を乗り越えましょう!
試験前日は体力と気力を充電し、試験本番にベストコンディションで挑めることを祈っています。