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こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
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先生って、昔から国語が得意だったんでしょ?
って言われたり、思われたりしますが、そんなことはありません。
実は、小学生の頃は、国語が大の苦手でした。
でも、ある時期を境に文章が読めるようになりました。
いわゆる「ブレイクスルー体験」ってヤツです。
今回の記事では…
- 私自身の国語のブレイクスルー体験
をご紹介するとともに、その経験にもとづいたブレイクスルーを起こすための…
- 国語の勉強のポイント
がわかります。
いつもとはちょっと違った角度で、国語という教科を分析してみますね。
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私自身、国語が嫌いだったので、国語が苦手な子どもたちの気持ちと、つまずきポイントがよくわかります
私の「習い事履歴」と国語のブレイクスルー体験
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どんな習い事をしてたんですか?
小さい頃から、塾に通ってました?
というような質問を、お母様・お父様からされることがあります。
私の「習い事履歴」を通して、国語のブレイクスルー体験ご紹介していきたいと思います。
公文で算数が好きになる
私が初めて習った、いわゆる「習い事」は、公文でした。
私が通っていた幼稚園で、公文が教室を開いていたんです。
確か年長くらいから通い始めたんだと思いますが、習っていたのは算数でした。
小学校に入ってからも、算数だけ公文に通い続けます。
おかげで計算は、小学校内容よりもけっこう先取りできていました。
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ぼく、算数好きやわ。
得意やわ。
と、自信に感じていたような気がします。
一方、国語については、特に何も習い事はしていませんでした。
地元の公立小学校に通い、授業を受け、音読や漢字練習の宿題をしていた程度です。
スポーツは長続きせず
病弱だった私を見かねたのでしょう、親は勉強系の習い事よりも、スポーツをさせたかったようです。
まずスイミングスクールに通いましたが、水に顔をつけられなくて断念…
Jリーグが流行りだしたので、サッカー教室に通うも、足が遅くてギブアップ…
体操教室にも通ったそうですが、その記憶すら残っていません。
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現在、4歳のわが娘がスイミングスクールで、顔に水がかかるのをイヤがっています…
そんなところは私に似なくていいのに…
そんななか、小学1年生の頃に、空手の道場に通い始めます。
空手って、痛いじゃないですか。
泣きわめいて嫌がったり、「耳鼻科があるので帰ります」と毎回ウソついて早退したりしていました(笑)
でも、組手(対戦形式)の試合で入賞することも増え、イヤイヤながらもなんとか続けることができました。
小学4年生の頃には、初段に昇段しました。
ママ友に誘われ中学受験塾へ
小学5年生になるころ、母親に言われました。
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せいや君(仮名)が塾に通うらしいけど、あんたも塾に行くか?
ママ友に誘われたようでしたが、もしかしたら本当は私に運動神経がないことに気づき、勉強の方にシフトさせようとしたのかもしれません。
当の私は、「ジュク」が何なのかも、「中学受験」の存在すらも知りません。
「交換条件」というものを覚え始めた、小5の私は…
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空手をやめてもいいんやったら、ジュク行くわ!
と、空手道場を退会することと引き換えに、地元の小規模な中学受験塾に通うことになりました。
入塾と同時期に、公文もやめました。
文章が読めない&解けないことにようやく気づく
入塾したのは、小学5年生の初めごろ、いわゆる「途中入塾」ってやつです。
すでにたくさんの同級生が、ゴリゴリに勉強していることにビックリしたことを覚えています。
算数は、公文で計算を先取りしていたので、スムーズにスタートできました。
理科と社会は、新しい知識が新鮮で、楽しく学べたように記憶しています。
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25年近く前ですし、小規模塾だったので、比較的ゆるいカリキュラムだったのも幸いしたかもしれません
1回目のクラス分けテストで、上位クラスにアップできました。
でも、どうも国語の文章が読めないことに気づき始めます。
読んでも意味がよくわからん…
みんなが読み終わってるのに、自分は時間切れ…
記号を選んだけど、ことごとく間違える…
しかも、間違っている理由もわからへん…
あらゆるテストで、国語だけが常に平均点に届きません。
その塾では、おじいちゃん先生が、文章に出てくる言葉の意味を、ひたすら黒板に書いていくという授業だったと、うっすら記憶しています。
国語が苦手なまま中学受験を終える
塾に通い始めて、国語に苦手意識を持つようになりました。
苦手意識が強くなると、嫌いな教科の勉強は後回しにしがちですよね。
私もご多分に漏れず、国語の勉強は必要最低限の宿題をやっつけ仕事でこなしていました。
小学校の教科書音読の宿題では、親のサインをマネして書いて、読んだフリをしていましたよ(笑)
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自分のことは棚に上げて、塾講師時代は宿題をしてこなかった生徒に「何しに塾に来てるねん!」と注意していましたが…
ただ、1つ救われたと感じていたのが、親が私の国語嫌いに対して、特に厳しいことを言わなかったということです。
今、プロ家庭教師として、お母様・お父様と話していると…
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苦手な国語をなんとかしてください…
うちの子、文章が全然読めてないんです
というように、「なんとか苦手を克服させたい」という気持ちが、ひしひしと伝わってきます。
もちろん私の親も「こいつ、国語ヤバイな」と思っていたんでしょうけど、私に国語の勉強を強制したり、家庭教師をつけたりするようなことはしませんでした。
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不合格でも、地元の中学に行ったらええやん
そんなスタンスで接してくれたので、あまり悲壮感やプレッシャーを押しつぶされることなく、中学受験を終えることができました。
ただ、国語は点数が取れないままでした。
中学でも国語は低空飛行
ゆるい中学受験でしたが、無事に国立の中学校に進学できました。
ただ、入学してからは、ジャンプ漫画を読み漁り、CDから録音したMDを編集したり、勉強とは程遠い日々を過ごします。
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MD!
懐かしくて、涙が出そう…
青春を満喫しまくる反動で、学業成績は学年で中くらい。
中学受験の貯金で、なんとか保たれている成績でした。
国語は相変わらず、「読めない解けない」。
定期テストでも、鳴かず飛ばずの状態が3年間続きます。
また、中学校から始まった英語は、苦手教科の仲間入りを果たし、国語とともに足を引っ張り始めました…
予備校で個性派の現代文講師に出会う
「さすがにまずいな…」と思い始めたのが、高校に進級する頃です。
気が付けば、化学反応式も、関係代名詞もさっぱりわからなくなっていました。
そこで、友達といっしょに、関西圏では有名な予備校に通い始めました。
作り込まれた教材に、カリスマ性にあふれた講師たち…
中学受験塾に通っていた頃の、知的好奇心や向上心が、少しずつよみがえってきました。
その中で最も衝撃を受けたのが、現代文の講師でした。
講義が始まるやいなや…
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君たちは、おバカちゃんだ!
高校生にもなって、文章が全然読めていない!
そもそもものごとを何も知らない!
と、言い放ったんです。
授業も個性的でした。
当時、「読解⇒解説」といった指導スタイルが、国語の定番だと勝手に思っていましたが、その個性派講師は文章内容とは、かけ離れた内容をしゃべりまくります。
- 今西錦司
- 演繹と帰納
- 一元論と二元論
- テーゼ・アンチテーゼ・アウフヘーベン
マイクを持って、教壇を行ったり来たり…
時には奇声を上げながら、飛び跳ねます。
変人っぷりにも圧倒されましたが、次々に飛び出てくる知性に、だんだん憧れるようになってきます。
すると、論説文が「立体的」に読めるようになっていることに気が付きました。
これが、私が「ブレイクスルー」を体験した瞬間でした。
足を引っ張っていた英語も、だんだんと得意教科になり、気が付けば、足を引っ張っていたはずの文系教科が稼ぎ頭になっていたのです。
河合塾などの全国模試では、成績優秀者として名前が掲載されることもありました。
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うわ、自慢や。
それ、感じ悪いで
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ちょっとくらい自慢させてや
読むスピードは相変わらず遅かったものの、無事に第1志望だった神戸大学と、併願の同志社大学に合格することができました。
「趣味・特技」がなさすぎて…
大学に入学してからは、これまたご多分に漏れず、キャンパスライフを満喫。
単位を落とさない程度に、授業に出席して、課題も提出していましたが、ほとんどの時間をクラブに費やしていました。
キャンパスにいる時間よりも、弓道場にいる時間の方が長かったでしょう。
また、実家から通える距離のくせに、一人暮らしをしました。
勉強などするはずもなく、友達の家に泊まり、徹夜で遊んでました。
アルバイトもいろいろしました。
家電量販店でデジカメを売りさばき、運送会社の倉庫で深夜に仕分けし、家庭教師で英語・数学を教えました。
でも、そんな夢のような時間はいつまでも続きません。
気が付けば、就職活動の時期です。
エントリーシート(履歴書)を書くときに、ふと気づきました。
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趣味も特技もないやん
思い悩んだ私は、品の良い「読書」を趣味・特技に急ごしらえすることにしました。
大学の近くにあった古本市場に行き、薄い本、余白が大きい自己啓発書、メジャーな小説を書いあさりました。
読書初心者なので、どんな本を読めばいいのかも見当が付きません。
そんなこんなで雑多な本を1年半近くで300冊以上、読みました。
すると、だんだん読むスピードが速くなっていることに気づきました。
というよりも、大学受験時代に予備校で学んだ論理的な読み方が、多読によってスピードに転化した、と言った方が正確かもしれません。
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そんな私が国語のプロ講師(塾・家庭教師)をしているんですから、「人間万事塞翁が馬」です
以上が、私の国語のブレイクスルー体験です。
苦手な国語が得意になった転換点は?
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「習い事履歴」がめっちゃ長くなりましたが、私がブレイクスルー体験をするに至った、ポイントを振り返ってみます。
小学生時代から国語が苦手だった私が、高校生になって、現代文が読めるようになった転換点は…
- ボキャブラリー(語彙)が増えていた
- 個性派講師と出会えた
- 大学時代に多読した
- 塾講師としてテクニックを磨いた
の4つだと、考えています。
1つずつ掘り下げて、国語の勉強のポイントを見つけていきましょう。
ボキャブラリー(語彙)が増えていた
国語が苦手だった小学生時代と、現代文が読めるようになった高校時代との、最も大きな違いは…
ボキャブラリー(語彙)
です。
言い換えれば、小学生の頃には、文章を理解するための知識(常識)が備わっていなかったということです。
英語を学習するときも、同じですよね。
基本的な英単語の読み・意味を覚えていなければ、英文の解釈がぼやけてしまう。
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知らん単語ばっかりやったら、文章が穴だらけに感じるやん
一方、少しとは言え、人生経験を積み、見聞を広めた高校生のひかる少年には、文章を(ある程度)読めるだけの下地が作られていたのでしょう。
小学校の頃に通っていた塾のおじいちゃん先生が、黒板にひたすら言葉の意味を書き記していたのは、小学生のボキャブラリーを少しでも増やすためだったのかもしれません。
個性派講師と出会えた
ただ、ボキャブラリーが増えただけでは、入り組んだ論説文(説明文)を読めるようにはならなかったでしょう。
ボキャブラリーとともに、相乗効果を生んだのが、予備校の個性派講師の存在です。
さきほどご紹介した通り、その講師は豊富な知識を、奇抜なパフォーマンスでしゃべり続けました。
講義の中で…
- 抽象と具象
という対立概念を、知らず知らずのうちに叩き込まれていました。
それまでは、文章を読んでも、何が重要なのか、いまいちわかっていませんでした。
(文章が平面に見えていました)
それが、論理的に読む方法を学んだことで、だんだんと筆者の主張が書かれている場所が見えるようになってきたというわけです。
(文章が立体的に見えてきました)
もし、高校時代に出会った予備校講師が、ただただ読解問題を解かせて解説するだけのスタイルだったら、私はずっと文章が読めないままだったかもしれません。
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そう思うと、ぞっとします。
やっぱり教育ってマンパワーですよね。
大学時代に多読した
ブレイクスルーに必要だった3つ目のポイントは、「多読」だったと思います。
さきほど触れた通り、いわゆる「質量転化」ですね。
数百冊と本を読む中で、だんだんと文章を読むコツがつかめてきました。
- 目が活字に慣れて処理(認識)スピードが上がる
- 筆者の言いたいことが見えてくる
- 同じテーマの本を読むと理解が深まる
スポーツと同じです。
実際に体を動かしているうちに、コツがつかめてくるわけです。
また、大学時代の多読を通じて、意外な副産物もありました。
それは、「読書って楽しい」と感じられたことです。
高校生までは、勉強のために文字を読んでいました。
読解テキストや、学校の教科書くらいでしか、文章を読んだことがありません。
特に、読解のテキストでは、味わうような読み方ではなく「テストで点を取るための読み方」しかしてこなかったんですよね。
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「テストで点を取るための読み方」を塾で習って、国語が苦手になってるねんから、皮肉な話やで…
そんな自分が、たくさんの本や作者で出会うことで、(陳腐な表現ですが)「世界が広がった」ように感じられました。
大学を卒業してからも、本を読み続けられているのは、「読書って楽しい」と思えたからです。
塾講師としてテクニックを磨いた
そんな私が大学卒業後に、塾講師として再び国語のテキストと向かい合って感じたのは…
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あ、国語って、文章中に答えがすべて書かれてたんやん…
ということ。
私と同じように、ボキャブラリー(語彙)が少なく、「本なんて絵本以来読んでないで」という子たちが、どうすれば文章が読めるようになるのか、設問が解けるようになるのか工夫を続けました。
その中で、指導すれば指導するほど、私自身の読む力・解く力がさらに上がっていることに気がつきます。
やっぱり、人に教えると、自分の知識やテクニックが整理されるんですよね。
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「強くなったのは私の方です」って藤原佐為も言うてたわ。
『ヒカルの碁』の話な。
苦手な国語を得意にする勉強のポイントは?
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さきほど紹介したのは、私個人のブレイクスルー体験です。
そこに、たくさんの小学生・中学生・高校生への指導経験をプラスして、苦手な国語を得意にするにはどうすればいいのか、一般化してみたいと思います。
国語を得意にする勉強のポイントは…
- 読書の楽しさを知る
- 年齢プラスαのボキャブラリー(語彙)を身につける
- 読解のテクニックを学ぶ
- 「演習⇒解説」指導の限界を知っておく
- 多読して「質量転化」する
の5つではないでしょうか。
もう少しくわしく見ていきましょう。
読書の楽しさを知る
「国語の勉強法」を考える上で、1番見過ごされがちなポイントですが、やっぱり「読書って楽しい」と思えることが何より重要ではないでしょうか?
テストで点数を取るためだけに文章を読んでも、おもしろくありません。
また、現代は、テレビやマンガだけでなく、YouTubeにオンラインゲームなど、読書よりも取っつきやすく、中毒性の高いものが、小学生・中学生・高校生の周りにあふれています。
なかなか本の楽しさに気づけないですよね…
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おとなでもスマホ依存やん
私のように、大学生になってから、本の魅力がわかってくることもあります。
きっとその子にとって、読書と出会うためのベストなタイミングってあると思います。
でも、放っておいても、なかなか子どもは本を手に取らない…
ですので、できるだけ…
- 子どもの目に入るところに本を置く
- 親も本を読む
- 家族で読書タイムを確保する
- 家族で本を貸し借りする
- 家族で本の内容を語り合う
など、親子で本を楽しみたいところですよね。
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「そんなことはわかってる!」という、お母様・お父様のお叱りの声が聞こえてきそうですが…
年齢プラスαのボキャブラリー(語彙)を身につける
私が高校生になってから現代文が読めるようになったように、小学生でも中学生でも国語が得意な子の共通点は…
ボキャブラリーが(ある程度)豊富
だということ。
さきほども触れた通り、やっぱり知っている言葉・知識が多いほど、文章は読みやすいものです。
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武器は多いほど、戦いやすいやんな。
たとえ話な。
では、ボキャブラリーを増やすにはどうすればいいでしょうか?
知っている言葉の数を増やすには…
- 本を読んで言葉に触れる
- 日常生活で言葉に触れる
- 漢字を身につける
- 教材で語彙を増やす
などが考えられます。
「ボキャブラリー(語彙)=読書」と連想してしまいがちですが、テレビや日常会話などからも、言葉を増やすことができます。
また、漢字を学ぶことで、効率的に言葉を増やすことができるでしょう。
特に小学生・中学生は、手を抜かずに漢字の学習をするべきです。
また、ふだん見慣れない、聞き慣れない言葉に関しては、語彙用のテキストを使うのも1つの手です。
読解のテクニックを学ぶ
私が担当してきた生徒の中で、「あ、この子はすぐに国語の成績が上がりそう」と思うのは…
- 日常的に本を楽しんで読んでいる
- 言葉やものごとをよく知っている
子たちです。
つまり、読書の楽しさを知っていて、ある程度のボキャブラリーが備わっている。
その状態で、いわゆる「読解のテクニック」を教えると、早い段階で国語の成績が上がっていきます。
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乾いた大地が水を吸収するように…
スポーツでも同じです。
スタミナや筋力が備わっていない子に、テクニックばかりを教えても消化不良になってしまいます。
読んでも楽しくない、知っている言葉が少なくて、文章の内容がぼやけている子に、「読解のテクニック」を教えるとどうなるでしょうか?
テクニックに頼って、逆に傍線部の周辺しか文を読まなくなる子がいます。
また、ますます文章を読むのがつまらなく感じてしまう子もいます。
「演習⇒解説」指導の限界を知っておく
ほとんどの塾・予備校では、「読解問題を解く⇒講師が解説する」というスタイルが定番です。
でも、さきほどお伝えした通り、「読解のテクニック」を教えるだけの指導では、子どもたちの国語への苦手意識を取り除くことはできません。
もちろんテストで点数を取るためには、テクニックは必要です。
ですので、「演習⇒解説」の指導スタイルの中にも…
- 授業やテキストに、文章を読むことを楽しませる工夫があるか
- テクニック一辺倒ではなく、ボキャブラリー(語彙)を増やすカリキュラムになっているか
という点が、その塾・予備校がどれだけ国語の指導に力を入れているかを知るポイントになります。
塾・予備校選びの際には、ぜひ注目してみてくださいね。
もちろん、受験を乗り越えるためにはテクニックも必要ではありますが、「解かせる⇒解説する」スタイルの指導では、力がつかない子もいるということを知っておくことは大切です。
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なぜ「演習⇒解説」スタイルの塾が多いのか…
それは、アルバイト講師にも任せやすいから、という衝撃の事実(秘)
また、一人一人がどこでつまずいているのかが、国語という科目では千差万別です。
音読の段階でつまずいている子もいれば、ボキャブラリー不足で読めていない子もいる。
国語にただただ苦手意識があって読もうとしない子もいれば、テクニックを知らないだけの子もいる。
なかなか集団型のクラス指導では、そういった一人一人のつまずいきポイントが見えにくいんです。
もし、見えたとしても、たくさんの生徒を相手にしていては、対応できないのも事実です。
ですので、国語はマンツーマン指導に向いている教科です。
もし、塾・予備校に通っていて、国語につまずいているなら、個別指導・家庭教師を利用するのもおすすめです。
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私も一人一人のつまずきポイントに合わせた国語の指導を心がけています。
国語の指導に精通した、プロ家庭教師を利用するといいでしょう。
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多読して「質量転化」する
本を読む楽しさを知れば、本を読むようになります。
本を読むようになれば、ボキャブラリーも増え、本を読むことがますます楽しくなります。
この良いスパイラルに入れば、多読できるようになります。
逆に、ボキャブラリーが少ないと、読んでも楽しくない。
楽しくないから、本を読まないので、ボキャブラリーは増えない…
こちらは負のスパイラルで、さらに本を読まなくなってしまうでしょう。
だからこそ、さきほど紹介したように、家族で本を読む習慣をつけておきたいですね。
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以前、高校入試の直前に、村上春樹の『1Q84』を読んでいる女の子がいました。
絶対に合格すると、確信しました。
また、受験をひかえた受験生は、読書をゆっくりと楽しむ時間がないのもまた事実…
受験を終えたら、ぜひゆったりと本を心ゆくまま読んでほしいものです。
まとめ:苦手な国語が得意になるブレイクスルー体験と勉強のポイント
私自身のブレイクスルー体験や指導経験にもとづいて、国語の勉強のポイントをまとめると…
- 読書の楽しさを知る
- 年齢プラスαのボキャブラリー(語彙)を身につける
- 読解のテクニックを学ぶ
- 「演習⇒解説」指導の限界を知っておく
- 多読して「質量転化」する
の5つです。
読む力は、小さい頃からの積み重ねです。
一朝一夕で、すぐに文章が読めるようになるわけではありません。
だからこそ、幼い頃から、文章に触れて、その内容を楽しむ習慣を続けたいものですね。
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私もがんばって、娘&息子に絵本を読み続けようと思います