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こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
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うちの子、ぜんぜんを本を読まない…
小学生にどんな本を読ませたらいいかしら…
そのように悩むお母様・お父様も多いのではないでしょうか?
今回の記事では…
- 小学生(高学年)におすすめの本16冊
がわかります。
ぜひお子様にぴったりの本を見つけてくださいね!
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1000冊以上読んできたなかで、おすすめの本を紹介します
小学生(高学年)へのおすすめ本の選定基準
小学生(高学年)におすすめの本を紹介する前に、本を選んだ基準をまとめておきますね。
選定基準は…
- 私自身が読んでおすすめしたい!と感じた
- 推薦図書に指定されるなど評判がいい
- 実際に子どもたちからの人気もある
という3点です。
もちろん子どもによって、好みがあるので、どの子にとっても「刺さる」とは限りません。
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無理に読ませて、余計に読書が嫌いになったらアカンしな
でも、本選びの1つのきっかけにしてもらえると幸いです。
本選びのヒントも散りばめましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
小学生(高学年)におすすめの本16選
それでは紹介していきます!
名探偵コナン(青山剛昌)
「いきなりマンガやん!」
と思われたかもしれません。
でも…
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活字を読むのは、しんどい…
そんな読書に苦手意識がある小学生は、マンガからスタートしてみるのもアリです。
たとえば『名探偵コナン』はご存知の通り、文字による情報量も多いですよね。
というのも、最近マンガを読むのにも、苦労する小学生が増えているんです。
YouTubeの方が、「見やすい」んだとか…
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動画すら倍速で見て、歌もイントロや間奏を飛ばす時代やからな…
音声付きの映像を見られるのは、YouTubeのいいところです。
でも、「文字を読み取って理解する力」を養うには、やはり読書に軍配が上がります。
いきなり文字ばかりの本を読むのに抵抗があるなら、イラストに理解を助けてもらえるマンガで、読書経験を始めてみてはどうでしょうか?
君の名は。(新海誠)
特に活字への抵抗はないけれども…
「どんな本を読んでいいのかわからない…」
という場合には、マンガや映画関連の本がおすすめです!
- マンガ・映画の原作
- マンガ・映画のノベライズ版
ですね。
たとえば、新海誠監督の大ヒット映画『君の名は。』です。
角川つばさ文庫という児童書レーベルから、子ども向けの小説が販売されています。
マンガ・映画の原作やノベライズなら…
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キャラを知っているから読みやすい
好きだから読める
という小学生も多いですね。
魔女の宅急便(角野栄子)
こちらは映画の原作『魔女の宅急便』です。
ただ、ジブリ映画版の『魔女の宅急便』とは、違ったお話なので2度楽しめます。
角川文庫版の『魔女の宅急便』も販売されています。
そちらは、漢字の読みがながふられていないようです。
小学生にとって、漢字に読みがながふられているか、いないかは大きな違いです。
お子様が物語の世界にのめりこむためにも、読書に慣れるまでは、読みがな付きの「児童書」がおすすめです。
きまぐれロボット(星新一)
「分厚くて長い本は、まだ無理かも…」
という読書のスタミナがまだないお子様には、短編集がおすすめです。
中でもおすすめなのが、「ショートショートの神様」星新一さんの『きまぐれロボット』です。
どの短編でも、博士が不思議なロボットを開発します。
そのロボットが事件を解決したり、博士を困らせたり、予想外のオチに思わずニヤリとさせられます。
読書の経験が少なかった小学生でも…
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この話、めっちゃおもろいわ!
と、ハマる子はけっこういます。
宇宙人のしゅくだい(小松左京)
引き続き、「SF短編集」を紹介します。
日本を代表するSF作家である小松左京さんの『宇宙人のしゅくだい』です。
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SFなんて難しそう…
そう感じられるお母様・お父様も多いかもしれませんが、そんなことはないですよ。
宇宙人やロボットが登場し、子どもたちの想像力を刺激するにはピッタリです!
物語に込められた小松左京さんからメッセージは、小学生だけでなく、おとなにも刺さるはず。
以前、この『宇宙人のしゅくだい』で読書感想文を書いた小学生がいました。
「宇宙人がたくさん宿題をしていて大変そうでした。」
という作文でしたが、そんな話ではありません(笑)
くちぶえ番長(重松清)
次は、安全・安心・安定の重松清さんの本です。
少し気弱な男の子ツヨシのが通う小学校に、「くちぶえ番長」マコトという女の子が転校してきます。
マコトに影響されながら、ツヨシが成長していく物語です。
重松清さんの物語は、中学受験の国語の問題でもよく使われます。
登場人物の心の描写が細やかで、物語文の読解にぴったりな1冊です。
もちろん中学受験に関係なく、ストーリーを楽しんでくださいね。
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最近は少し落ち着きましたが、以前はよく出題されていました
窓ぎわのトットさん(黒柳徹子)
推薦図書のド定番と言えば、黒柳徹子さんの『窓ぎわのトットちゃん』ですね。
あの黒柳徹子さんの幼い頃が書かれた自伝的小説です。
自由奔放なトットちゃんのような子が、みなさんの周りにもいるはずです。
この本を読むたびに…
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トットちゃんの通った「トモエ学園」のような自由な学校があれば、もっと伸び伸び学べる子が多いのに…
と思わされてしまいます。
さきほどの重松清さんの本と同様、『窓ぎわのトットちゃん』は今でも中学受験の国語の文章として使われます。
近年では、奈良県の進学校である帝塚山中学校でも、出題されていました。
長編の小説なので、読書のスタミナがついてからチャレンジするといいですね。
零から0へ(まはら三桃)
2021年に発売された、比較的新しい本を紹介します。
「零」というのは、あの戦闘機のこと。
「0」というのは、0系、つまり、あの高速鉄道のことです。
技術者たちが戦争中に戦闘機を作っていたことを後悔し、今度は平和のためにその技術を発揮していこうとします。
この本、「熱い」んです!
有名塾、四谷大塚や日能研のテストの題材として出題されました。
また、関西では、大手塾である浜学園と希学園で、同じ月の公開テストで出題され、一部で話題になりました。
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大人気やな
中学受験を目指すご家庭なら、読んでおきたい1冊です。
覚悟のすすめ(金本知憲)
次に、元阪神タイガース監督、金本知憲さんの本を紹介します。
金本選手がタイガースで現役時代に書いた本です。
「覚悟」を軸に、金本さんの野球との向き合い方が伝わってきます。
特に野球好きの小学生におすすめ!
ただ、新書ですので、読みがながふられていません。
でも、野球好き、金本選手ファンの男の子は、読みがながないのにがんばって読んでいました。
その子に「読みがながないけど、大丈夫?」とたずねると…
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野球の話やから、読めるわ
と、なんとも頼もしい答えが返ってきました。
まさしく「好きこそものの上手なれ」です。
野球だけでなく、サッカーやフィギュアスケート、将棋でももちろんOK。
お子様の興味のある分野の本、好きな有名人の自伝などから、読書をスタートするのもアリですね。
バッテリー(あさのあつこ)
金本さんからの野球つながりで、野球小説『バッテリー』をおすすめします。
主人公は、中学生天才ピッチャー原田巧。
巧は引っ越し先で、キャッチャーの永倉豪と出会います。
「オレ様」気質だった巧が、どう成長していくのかが、このシリーズの見どころです。
もちろん野球好きでなくても、楽しめます!
全6巻ですので、読書のスタミナがついてきてから読むといいでしょう。
1巻だけ読むのも、アリですよ。
阪急電車(有川浩)
次に紹介するのは、「ご当地もの」。
有川浩さんの『阪急電車』です。
実在する阪急今津線を舞台に、乗客たちの人間模様が描かれています。
なじみのある場所や知っている場所が、小説やドラマに出てくるとうれしいですよね。
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私も関西在住なので、阪急のお世話になっています
もし、阪急電車に限らず、「ご当地」本なら、お子様も身近に感じてくれるかも。
本を読んだ後に、本に出てきた場所に「聖地巡礼」するのも楽しいですよ!
夏の庭(湯本香樹実)
次に紹介するのは、湯本香樹実さんの『夏の庭』です。
主人公の「ぼく」と山下と河辺の6年生3人組が、とあるおじいさんを観察し始めます。
動機は「人が死ぬ瞬間が見たい」。
でも、少年たちとおじいさんは、心を通わせるようになり…
というあらすじです。
小学生の間に、初めて「人の死」を意識する子も多いのではないでしょうか。
お母様・お父様としても、子どもに「死」をどう説明するのか難しいですよね…
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うちの子はまだ3歳ですが、悩ましいです…
いつかは向き合わなければならないテーマを、描いてくれている本です。
1リットルの涙(木藤亜也)
さきほど『夏の庭』で「死」について触れました。
一方で、「死」は「生」と表裏一体です。
脊髄小脳変性症という病と闘った木藤亜也さんの日記です。
『1リットルの涙』という同じタイトルでドラマ化もされたので、ご存知のお母様・お父様も多いですよね。
脊髄小脳変性症は、だんだんと運動機能が失われる病気です。
一方で、大脳には問題がないため、自分の体が動かなくなっていくことを理解できてしまいます。
中学3年生で病気が判明し、木藤さんはどんな人生を歩んだのか…
小学生が、自分の「生」について考える機会になるかもしれません。
フィクションだけでなく、ノンフィクションもお試しあれ。
ムーミン谷の彗星(トーベ・ヤンソン)
次は海外小説の翻訳版を紹介します。
フィンランドの作家トーベ・ヤンソンさんの『ムーミン谷の彗星』です。
かわいいムーミンは知っているけど、本は読んだことがないかたも多いのではないでしょうか?
地球に彗星が落ちてくると聞いたムーミントロールは、仲間たちと旅に出ます。
でも…
- 緊張感のないムーミントロール
- いつも逃げ腰のスニフ
- 達観したスナフキン
彗星が近づいているのに、ぜんぜん危機感ありません(笑)
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その「ゆるさ」がクセになるねん
もちろんトーベ・ヤンソン直筆のかわいいイラストも注目です!
ワンダー(R・J・パラシオ)
翻訳ものなら『ワンダー』が、超オススメです。
主人公のオーガストは、生まれつき顔に障害があります。
学校に通い始めるのですが、オーガストを奇異な目で見る同級生たちも…
そんな中、オーガスト自身にも、そして、周囲にも変化が起こります…
これまで以上に「多様性」への理解が大切な時代になりました。
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昔から「十人十色」っていう言葉があったくせにな…
『ワンダー』では、いわゆる「見た目問題」やルッキズムに、問題が投げかけられています。
お子様だけでなく、ご家族で読んで、語り合ってほしい1冊です。
ハリー・ポッターと賢者の石(J・K・ローリング)
最後に紹介するのは、言わずと知れた『ハリー・ポッター』シリーズ。
魔法なって知らずに育ってきたハリーに、「ホグワーツ魔法魔術学校」の入学許可証が届けられるところから物語は始まります。
魔法の世界で、ハリーは生涯の友人と出会い、そして、両親の死の真相を知ります。
両親の仇である、闇の魔法使いヴォルデモートが、再びハリーに忍び寄ります…
映画には描ききれないほど、たくさんのファンタジーが詰まっています。
映画を見たかたも、ぜひ本で『ハリー・ポッター』の世界を味わってくださいね!
ただ、単行本は、凶器になるほど分厚くて重いです(笑)
文庫本で読むのが、おすすめです。
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1巻『賢者の石』には、関連作品の「あの人」の名前も出てきます!
(ホグワーツの教材リストに注目です)
長編のうえに、シリーズものなので、読書経験がまだないお子様には、まだ早いかもしれません。
ただ、どっぷりのめり込むには、ぴったりな作品です。
まとめ:小学生(高学年)おすすめ図書16選
いろいろな切り口で本を紹介しました。
- マンガ
- 短編集
- 定番の本
- 中学受験によく出題される本
- スポーツ選手の本
- ご当地ネタの本
- ノンフィクション
- 翻訳もの
- シリーズもの
今回紹介した本以外からも、お子様の読書習慣や好みに合わせて、ぜひぴったりの本を選んであげてくださいね!
良い本に出会えることを祈っています。