こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
うちの子、英語が苦手…
どんな問題集を使えばいいの?
そのようにお悩みのお母様・お父様も多いのではないでしょうか?
今回の記事では…
- 中学生におすすめの英語の問題集・参考書11選
- 英語の問題集・参考書を効果的に使うコツ
がわかります。
勉強に取り組むときに、教材が自分にとって合うかどうかは重要です。
ぜひお子様にぴったりの問題集・参考書を見つけてくださいね!
元塾講師・プロ家庭教師として、のべ1000人以上を担当してきたノウハウをお伝えします
中学生におすすめの英語の問題集・参考書11選
書店に行くと、たくさんの問題集・参考書が並んでいます。
どんな問題集・参考書を買えばいいのか、逆に悩んでしまいますよね…
今回の記事では、プロ家庭教師の目線で…
- ふだんの勉強
- 定期テスト対策
- 高校入試対策
として使える、おすすめの問題集・参考書をピックアップしました。
中学生におすすめの英語の問題集・参考書は…
- 高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800
- 速読英単語 中学版
- 中学校の教科書
- 中学教科書ガイド
- 教科書ぴったりトレーニング
- 塾のテキスト
- わからないをわかるにかえるシリーズ
- 自由自在
- 完全攻略 高校入試 3年間の総仕上げ
- 最高水準問題集
- 近畿の高校入試
の11種類です。
また、関連書籍として、さらにいくつか問題集・参考書をご紹介します。
それでは、1つずつ掘り下げてみていきましょう!
※高校受験合格へのロードマップは、こちらの記事をご覧ください↓
高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800
まずはじめに紹介するのは、英単語テキストの定番「ターゲット」です。
高校受験よく出る1800語の英単語が、掲載されています。
英単語の意味の部分が赤色になっており、付属の赤シートで隠して暗記のトレーニングができます。
また、発音記号はもちろん掲載されていますが、中学生には発音記号は難しいですよね…
ですので、カタカナで英語に近い発音を書いてくれています。
さらに、無料の音声アプリに対応しているので、「耳」で勉強することができます。
カタカナ発音ではなく、英語の発音で覚えることが大切です!
また、その単語が英検の何級に相当するのかが書かれています。
ですので、英検を受検するときの目安にもなりますね。
「まずはスタンダードな英単語帳で単語を覚えたい」という中学生にピッタリでしょう。
意味を覚えるだけでなく、書くトレーニングをしたい場合には「練習ノート」も別冊で売られています↓
単語だけでなく、熟語にも取り組みたい中学生には、「英熟語400」もおすすめです↓
速読英単語 中学版
次に紹介するのも英単語テキストです。
大学受験の定番である「速読英単語」の中学版です。
速読英単語の最大の特徴は…
文脈の中で英単語を覚えられる
ということ。
一般的な英単語帳は、「英単語=日本語訳」という形で載っています。
1文くらい例文が掲載されていますよね。
でも、速読英単語では、会話文や文章の中で、英単語がどのように使われているかを知ることができます。
実際の入試問題も、会話文や長文で出題されるねんから、実践的やな
また、さきほど紹介したターゲットと同様に、無料の音声を聞いて、「耳」で学習することもできます。
「ふつうの英単語帳では物足りない!」という中学生にピッタリでしょう。
中学生レベルの英単語は、読めるだけでなく、書けなければなりません。
書くトレーニングをしたいかたは、「書き込み式単語ノート」も売られています↓
中学校の教科書
中学校の教科書といえば…
- NEW HORIZON
- Sunshine
- NOW CROWN
などですよね。
でも…
学校の教科書って役に立つの?
「勉強=問題集を解く」と思っている中学生にとっては、学校の教科書って扱いづらい存在かもしれません。
でも、中学校の教科書を侮るなかれ!
「同時通訳の神様」と呼ばれる國弘正雄さんは、中学時代に、教科書を500から1000回ほど音読したと言われています。
また、英語教室を主宰されている森沢洋介さんは、『英語上達完全マップ』という本で次のように書かれています。
私は自分の教室の生徒にはまず中学2年、3年のテキストで音読パッケージへの導入をします(場合によっては1年から)。
『英語上達完全マップ』森沢洋介(べレ出版)
(中略)
もともと英語の知識はそこそこあるけれど、英語回路がないためTOEIC300台から400台だった生徒の中には、中学テキストの音読パッケージを終えただけで、一気に600に達する人もいます。
「音読パッケージ」というのは、リスニングを組み合わせて音読を100回くらいする、森沢洋介さんの英語学習メソッドです。
文構造や意味が分かる文章を、音で聞きながら、音読することで、英語を頭で理解するだけでなく、体で身につけることができます。
スポーツは体を動かして、体で覚えますよね。
英語も同じです。
実は、英語の教科書って、超すぐれものだったんです。
まずは学校の教科書から、英語のエッセンスをじゅうぶんに吸収しましょう!
中学教科書ガイド
中学校の教科書って、超すぐれモノだとさきほど紹介しましたが、教科書をしっかりと勉強するための「教科書ガイド」が売られているのをご存知でしょうか?
もちろん学校の授業で、英単語の意味や発音、文章の日本語訳などを学習します。
でも、中には…
授業崩壊していて、集中できない…
先生の授業がわかりにくい…
などの事情で、教科書の内容をじゅうぶんに理解できないこともあるでしょう。
その場合には、「教科書ガイド」を使えば、教科書のすべての内容をチェックできます。
少し練習問題もついている「教科書ガイド」もあります。
教科書の文章を録音した別売りのCDもあります。
また、最近ではQRコードで音声サイトを利用することもできます。
注意しないといけないのは…
中学校で使っている教科書に準拠した教科書ガイドを買うこと
です。
教科書は『NEW HORIZON』『Sunshine』『NEW CROWN』など、出版社によって違います。
もちろん教科書ガイドの内容も違ってきます。
お使いの教科書に対応した教科書ガイドを使うようにしましょう。
教科書ぴったりトレーニング
定期テストには、教科書の本文が出題されることが多いでしょう。
ですので、教科書に準拠(対応)した問題集でトレーニングするといいでしょう。
中学校から教科書に準拠した問題集が配られている場合には、まずは学校の問題集をやり込みましょう。
定期テストは学校の先生が作るので、まずは学校の教材をマスターすることが先決です。
中学校や塾から教科書準拠の問題集が配られていなかったり、配られているけれど物足りなくて「おかわり」したい場合には、市販の教科書準拠の問題集を使うといいでしょう。
「教科書ぴったりトレーニング」では…
- 文法の解説
- 文法の練習問題
- 教科書から抜粋した文章を使った問題
が収録されています。
また、無料の動画で全問解説されているので、自宅でも勉強しやすいでしょう。
付録の重要文・重要単語チェック集や暗記カード、リスニング音源なども充実しています。
ただ、さきほど紹介した教科書ガイドと同じで、教科書の出版社には気を付けましょう!
英語の定期テスト対策について、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
塾のテキスト
次に、英文法を学ぶための問題集を紹介していきますが、塾に通われている場合には、まず塾の問題集をやり込むようにしましょう。
大手塾であれば、オリジナルのテキストを作っています。
中小規模の塾であれば、塾や私立中学校用に卸している、いわゆる「塾専用教材」を使用しているはずです。
こういった塾のテキストは…
- 解説がコンパクト
- 問題数が豊富
です。
また、先輩たちも塾の教材を使用して、志望校に合格していっているので、安心感があります。
ですので、市販の教材に手を出す前に、まずは塾のテキストを「しゃぶり尽くす」ことが大切です。
せっかく塾に通っているねんから、テキストも使い倒さな、もったいないやん
わからないをわかるにかえるシリーズ
さきほど「まずは塾のテキストをやり込みましょう」と書きましたが、塾に通っているけれども、英語が苦手という場合もありますよね。
その場合には、塾のテキストや授業が合っていない可能性があります。
もう少しやさしいレベルの教材が合っているかもしれません。
教科を選択できる塾なら、英語を外してもいいかもしれません。
(塾の講師は引き止められるでしょうけど)
塾や学校のテキストが難しいという中学生には「わからないをわかるにかえる」シリーズがおすすめです。
まず、カラーで印刷されていて、解説ページが見やすいのが特徴です。
また、解説ページの文字が大きく、手書き風のフォントで親しみが感じられます。
単語カードもついていて、覚えるべき英単語がよくわかります。
音源CDもついていますし、QRコードで音声も聞けます。
練習問題もついていますが、問題数は少なめです。
トレーニングするには、別の問題集を使ったほうがいいでしょう。
まずは「基本的な文法を復習しなおしたい」という中学生にはぴったりでしょう。
中2と中3向けもあります↓
自由自在
「わからないをわかるにかえる」シリーズは学年ごとの3分冊になっていましたが、「中学英語3年間の内容がすべて載っている参考書がほしい!」というかたには「自由自在」がおすすめです。
定番の参考書なので、ご存知のお母様・お父様も多いですよね。
3年間の学習内容が1冊にまとまっています。
が、そのぶんかなり分厚いので、持ち運びには向いていません。
ちょっとした武器になりそうな分厚さです
「確認しよう!」や「Exercise」という練習問題がついているので、学んだ知識をトレーニングできます。
もっと問題量を増やしたい場合には、「自由自在問題集」という別売りの問題集を使うといいでしょう。
参考書「自由自在」と連動しています。
- STEP1 まとめノート
- STEP2 実力問題
- STEP3 発展問題
と、ステップを踏んで、練習量を増やすことができます。
完全攻略 高校入試 3年間の総仕上げ
中学3年生になると、1・2年生の内容も復習したくなりますよね。
「完全攻略 3年間の総仕上げ」では、3年間の内容を総まとめできます。
- 単元ごとの例題
- 要点のまとめ
- 基本問題
- 実戦テスト
というように、塾のテキストのような構成で、うまくまとまっています。
また、中学3年生向けなので、「入試対策特集」も充実しています。
- 英作文
- 長文読解
- 空所補充
- 書き換え
など、高校受験を意識した実戦的なトレーニングも収録されています。
「中学1・2年生の内容だけ復習したい」という場合には、「中1・2の総復習」バージョンも販売されています↓
最高水準問題集
ハイレベルな問題にひたすらチャレンジしたい!
そのような中学生には「最高水準問題集」がおすすめです。
「最高水準問題集」には、ほかの教材に載っているような「まとめ・解説ページ」はありません。
ひたすら問題が掲載されているのが特徴です。
そのぶん、別冊の解答集は充実しています。
はじめは単元ごとに問題が用意されています。
途中からは読解問題など、高校入試の問題を意識した構成となっています。
近畿の高校入試
中学3年生になると、入試問題を解くことが増えてきます。
ただ、自分の志望校・受験校の過去問は、直前まで残しておきたいですよね。
そんなときには、いろいろな高校の入試問題がまとめられた「近畿の高校入試」などがおすすめです。
実際の入試問題に触れることで…
- 入試問題のレベルを知る
- 自分の弱点をあぶりだす
ことができます。
「わかる」と思っていても、いざ問題を解くとなると、まちがってしまうことはよくあります。
自力で「できる」レベルに引き上げるためにも、いろいろな実戦問題に触れておくのは有効です。
そして、自分の志望校・受験校の過去問を解いて、入試問題に慣れていってくださいね。
過去問トレーニングの方法について、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
英語の問題集・参考書を効果的に使うコツ
せっかく問題集や参考書を買ったのに、うまく使いこなせなかったらもったいないですよね。
問題集や参考書を使いこなすポイントを知っておきましょう。
英語の問題集・参考書を使って勉強するときの注意点は…
- 「だけ勉」はNG
- 自力で解けるトレーニングをする
ということです。
もう少し詳しく見ていきましょう!
「だけ勉」はNG
まずやってはいけない勉強方法をお伝えしておきたいと思います。
- 解説を読むだけ
- 蛍光マーカーで線を引くだけ
- 答えを写すだけ
という「形だけ」の勉強法を、私は「だけ勉」と呼んでいます。
「だけ勉」はやらないよりはマシですが、効果の薄い勉強方法です。
「だけ勉」をしているなら、今すぐにやめましょう。
中には、解説を読むだけですべてできてしまう「天才型」の中学生もいますが、超ひと握りでレアケースです
「だけ勉」では、テストのときに自力で解ける保証はどこにもありません。
勉強の段階から、「テストに出題されたら自力で解けるか」を自問しながら、問題に向き合うことが大切です。
自力で解けるトレーニングをする
では、効果的に勉強するには、どうのように英語の問題集や参考書を使えばいいのでしょうか?
それは…
- 解説を読んで理解する
- 暗記すべきものを先に暗記する
- 練習問題を自力で解けるようにする
- 総合問題を自力で解けるようにする
というステップを踏むといいでしょう。
まず、参考書や問題集の解説ページを読み、文法などのルールを学びます。
ある程度理解できたら、先に「暗記事項」を覚えてしまいましょう。
三単現のSのつけ方や、ingのつけ方、過去形・過去分詞などがその代表です。
- 意味・読み方がわかる
- すらすら英単語が言える
- すらすら英単語が書ける
という順番で覚えていきましょう。
意味や読み方がわからない英単語を覚えるのは「苦行」です…
「すらすら言える」ようにしてから、「すらすら書ける」練習をしたほうが効率的です。
まだすっと出てこない英単語を書くのは、ハードルが高いからです。
暗記すべきことを覚えたら、練習問題を解いていきましょう。
できるだけ解説を見ずに「自力で」解けるかを確かめましょう。
まちがっても構いません。
むしろ堂々とまちがえましょう。
まちがった問題は解答・解説をよく読んで、理解しなおします。
理解をしたうえで、まちがい直しをしましょう。
まちがい直しをして、最終的に「自力で」解くことができれば合格です。
ただ、解説ページを読んで、理解することが難しい場合には、おとなの力を借りましょう。
- ご家族
- 学校の先生
- 塾の講師
- 家庭教師
などに質問し、疑問を解消するようにしましょう。
独学が難しくわからないところは、わかっている人に聞くのが「近道」です。
最終的には、文法単元がごちゃ混ぜになった「総合問題」にチャレンジします。
入試は、「この問題は受動態だよ」「次は現在完了ですよ」とは教えてくれません。
自分で何が狙われているのか気づけなくてはなりません。
総合問題にチャレンジして、総合問題でも「自力」で解けるようにレベルを上げていきましょう。
勉強の段階で「自力で」解けるなら、テストのときにも「自力で」解ける可能性はぐんと上がります!
※拙著『保護者のための「中学生の勉強法」』はこちら↓
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まとめ:中学生におすすめの英語の問題集・参考書
今回の記事では、中学生におすすめの英語の問題集・参考書を紹介してきました。
自分に合った問題集・参考書を選ぶことが大切です。
また、せっかく問題集や参考書を買っても、使い方をまちがってしまったらもったいないです。
形だけの勉強にならないように注意して、「自力で」解けるトレーニングをしてみてくださいね!
ただ、ご家庭で問題集・参考書を使って独学するのが、ハードルが高い場合があります。
英語が苦手で、解説ページを読んでも、ちんぷんかんぷんという場合です。
独学が難しい場合には、おとなの力も借りましょう。
- ご家族
- 学校の先生
- 塾の講師
- 家庭教師
などに質問し、わからないところ・苦手な内容をクリアしていきましょう。