こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
家庭教師を利用したいけど、大学生で大丈夫かしら…
そのようにお悩みのお母様・お父様も多いのではないでしょうか?
私自身、大学時代に家庭教師のアルバイトをしていました。
お母様・お父様の中には、ご自身が家庭教師のアルバイトをしていたかたもいらっしゃるでしょう。
今回の記事では…
- 大学生アルバイト家庭教師を利用するメリット
- 大学生アルバイト家庭教師を利用するデメリット
ぜがわかります。
ぜひメリットとデメリットを検討した上で、家庭教師を利用してくださいね。
元塾講師・プロ家庭教師として、のべ1000人以上を担当してきたノウハウをお伝えします
大学生アルバイト家庭教師に指導してもらうメリット
まずは、学生アルバイト講師と契約するメリットから見ていきましょう。
大学生アルバイト家庭教師に指導してもらうメリットは…
- お子様と年が近いので打ち解けやすい
- 指導料金を抑えることができる
の2点だと私は考えています。
1つずつくわしく見ていきましょう。
メリット1.お子様と年が近いので打ち解けやすい
まず大学生の家庭教師に指導してもらうメリットの1つ目は「子どもと年が近いこと」です。
年齢が近いので、話題が共通することも多いでしょう。
マンガやアニメ、ゲーム・音楽などの話で、お子様と話がはずむかもしれません。
最近なら、YouTubeやオンラインゲームにはまっているお子様も多いですよね。
子どもたちに近い目線で、子どもたちの「お兄さん・お姉さん」として、勉強を教えてもらえることは、子どもたちにとっても勉強に取り組むきっかけになることもあります。
話しやすい方が確かにええわな
一方、社会人のプロ家庭教師となると、一定年数以上を塾講師・予備校講師として経験している人がほとんどです。
若くても30代、年配の先生なら60代ということもあります。
私自身は30代で娘もいますが、子どもたちが好きなYouTuberなんて全然わかりません…
「子どもと近い感覚の若い先生に教えてもらいたい」と、お母様・お父様がご希望の場合には、大学生の家庭教師がぴったりでしょう。
メリット2.指導料金を抑えることができる
2つ目のメリットは、「大学生のアルバイト家庭教師は料金が安い」ことです。
社会人のプロ家庭教師に指導を依頼した場合、家庭教師派遣センターを通すと、1時間で5,000円~10,000円くらいはかかります。
もし、「1時間7,000円のプロ講師に、1回1.5時間で月4回」指導してもらうと…
7,000円/時間 × 1.5時間/回 × 4回/月 = 42,000円/月
という計算になります。
ここにさらに入会金や月会費などの「仲介手数料」が上乗せされます
一方、大学生のアルバイト家庭教師を、家庭教師派遣センターを通して紹介してもらうと、1時間2,000円~5,000円くらいが相場です。
※お子様の学年や志望校、講師のグレード(学歴や指導歴・専門性)によって、料金は違ってきます。
仮に、「1時間4,000円の大学生講師に、1回1.5時間で月4回」指導してもらうと…
4,000円/時間 × 1.5時間/回 × 4回/月 = 24,000円/月
となり、社会人のプロ家庭教師を雇う場合に比べると、費用を大きく抑えることができます。
「別にプロ家庭教師を使うほどではないかな」とお考えのお母様・お父様には、学生アルバイト講師を選択するのもアリでしょう。
大学生アルバイト家庭教師に指導してもらうデメリット
次に、学生アルバイト講師と契約するデメリットを見ていきましょう。
大学生アルバイト家庭教師に指導してもらうデメリットは…
- 指導経験が少ない素人である
- お小遣い稼ぎ感覚の講師も多い
の2点だと私は考えています。
1つずつくわしく見ていきましょう。
デメリット1.指導経験が少ない素人である
まず、大学生のアルバイト講師は、容赦のない言い方をしてしまえば、あくまで「素人」だということです。
ほとんどの講師が卒業までにアルバイトを終えてしまうので、経験は長くても4年です。
わずか4年の指導経験では、体系的に指導できるようになるのは難しいでしょう。
プロ家庭教師の場合は、長年の経験から各教科のポイントを心得ています。
不定詞よりも、There beを先に教えておかないと、形容詞的用法を説明しにくいな
など、プロ家庭教師は、担当する教科の目次や、生徒がつまずきやすいポイントが頭に入っています。
また、指導教科の内容だけでなく、受験情報や塾情報、学校情報もくわしいのが、プロ家庭教師の特徴です。
この中学校の算数の入試問題は、平面図形・空間図形で5割出題されますよ。
あの中学校は、英語の問題集を3冊も持たせるので、入学してからも大変ですよ。
というように、プロ家庭教師は単に指導力が高いだけでなく、情報力やコンサルタント能力も高いと言えます。
一方、大学生のアルバイト家庭教師に、情報力やコンサル能力を求めることは難しいでしょう。
大学生のアルバイト家庭教師を選ぶ場合には、スタッフがしっかりとサポートしてくれる会社を選びましょう。
大学生の講師には指導に集中してもらうために、カリキュラム作りや進路相談などは、家庭教師センターのスタッフがおこなってくれる会社もあります。
ご家庭と講師、そして、スタッフの役割分担は大切です
また、大学生は自分自身が受験をくぐり抜けてきているので「解く」ことはできます。
ただ、生徒が「解けるように指導できるかどうか」は、まったく別の問題です。
さきほどお子様と大学生家庭教師の年が近いことをメリットに挙げましたが、デメリットになることもあり得ます。
というのも、学生アルバイト講師は経験が浅いので、うまく子どもをコントロールすることができないことがあります。
その結果…
指導中おしゃべりばっかりしてる…
宿題してないけど、何も言わないの?
という事態になることもあるでしょう。
デメリット2.お小遣い稼ぎ感覚の講師も多い
以前、私が家庭教師派遣センターに登録に行った際、そこの社員が私にクイズを出しました。
学生の家庭教師で、1番多いクレームは何だと思いますか?
なんだと思います?
答えは…
無断欠勤・無断遅刻
だそうです。
え?!
そんな無責任な家庭教師いるの!?
お母様・お父様としては、びっくりされるかもしれません。
ただ、「家庭教師」と言っても、実際には「大学生のアルバイト」です。
残念ながら、おこづかい稼ぎくらいの感覚で、家庭教師をしている大学生がいます。
アルバイトでも、無断欠勤・無断遅刻はアカンけどな
また、大学生ですから…
- 教育実習で1か月くらい指導できない
- 就職活動で指導日程を変更してほしい
- サークルの合宿で指導できない
など、講師都合のお休みもかなり多いと、その家庭教師センターの社員は言っていました。
もちろんすべての大学生がそんな勤務態度というわけではありません。
学力も指導力も人柄も申しぶんない、すばらしい学生アルバイト講師がいます。
でも、そのようなスーパー大学生に出会える確率はかなり低いと思っておいた方がいいでしょう。
大学生の家庭教師との出会いで、いい影響を受けるお子様もいるので、大学生の家庭教師を否定しているわけではありませんよ
まとめ:大学生アルバイト家庭教師を選ぶメリットとデメリット
ここまで、大学生のアルバイト家庭教師を利用するメリット・デメリットを述べてきました。
もちろん一長一短あります。
大学生アルバイト講師のメリットとデメリットを、きちんと理解した上で、学生アルバイトの家庭教師を利用してくださいね!
もちろんお子様との相性も重要です。
まずは、いろいろな家庭教師派遣センターを見比べてみましょう。
体験授業を受けられる場合には、お子様と講師の相性を確認してみることをおすすめします。