こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
家庭教師の料金の相場がわからない…
コスパのいい家庭教師を選びたい!
そのようにお悩みのお母様・お父様も多いのではないでしょうか?
今回の記事では…
- 指導料金が決まる5つの要素
- 家庭教師センターを利用した際の料金相場
- 個人契約の料金の相場
がわかります。
問い合わせてみないと料金がわからない会社や、個人契約は料金の相場がわかりにくいですよね。
この記事が家庭教師選びの一助になれば幸いです。
のべ1000人以上を担当してきた、元塾講師・プロ家庭教師がお伝えします
どうやって指導料金が決まってるの?
家庭教師を利用したときの料金の相場を紹介したいのですが、実際にはかなりの幅があります。
どんな要素によって、家庭教師の指導料金が変わってくるのかを、見ておきましょう。
指導料金を決める要素は…
- お子様の学年
- 利用目的
- プロ講師かアルバイト講師か
- 講師の学歴・指導歴・合格実績・専門性
- 地域・対面かオンラインか
の主に5つです。
1つずつほりさげて見ていきましょう。
料金を決める要素1.お子様の学年
まず、お子様の「学年」によって、指導料金が変わります。
基本的には、学年が上がるにつれて、料金は高くなります。
はり小学生の学習内容よりも、高校生の学習内容の方が、広く深くなり専門性が求められるからです。
たとえば、全国で展開している家庭教師センター「家庭教師ファースト 」の指導料金はホームページによると…
学年・コース | 料金(2023年7月現在) ※90分×月4回 |
小学生補習コース | 13,750円(税込) |
中学生補習コース | 14,740円(税込) |
高校生補習コース | 16,720円(税込) |
となっています。
料金の違いはあるものの、他の家庭教師センターも同じように、学年によって料金が違っている会社は多いです。
残念ながら、ホームページには料金が載っていない家庭教師センターもあります
料金がホームページに載っていない会社は、資料を問い合わせるなどして、料金の設定をチェックする必要があります。
料金を決める要素2.利用目的
また、「学年」以外にも、何のために家庭教師を利用するのかも、料金を左右します。
たとえば…
- 中学受験
- 中高一貫校のフォロー
- 不登校のフォロー
- 難関校・医学部などの受験対策
などですね。
さきほどの学年と同じように、専門性が求められて、対応できる講師が少ないほど、料金は高く設定されることが多いです。
講師の希少性が高いわけやな
たとえば、さきほどご紹介した「家庭教師ファースト 」でも…
コース | 料金(2023年7月現在) ※90分×月4回 |
中学受験Aコース | 29,700円(税込) |
私・国立・公立一貫校コース(中学生) | 26,400円(税込) |
発達障がい・不登校コース(中学生) | 33,000円(税込) |
医学部受験トッププロコース | 79,200円(税込) |
というように、利用目的によって、さきほどの紹介した補習コースとは料金が異なります。
料金を決める要素3.プロ講師かアルバイト講師か
家庭教師は大きく分けて…
- 社会人プロ家庭教師
- 大学生アルバイト家庭教師
の2つに分けられます。
他にも、副業で家庭教師をしているビジネスパーソンや、主婦・主夫の先生もいるよな
「プロ家庭教師」は、塾・予備校講師や家庭教師として指導実績・合格実績があります。
教える仕事で生計を立てている人たちです。
その分、知識やテクニックだけでなく、学校情報・塾情報などに精通しています。
教えることを生業にしているので、責任感もあるでしょう。
ですので、プロ家庭教師の利用料金は、高めに設定されています。
さきほどから例に挙げている「家庭教師ファースト 」でも、一般の講師かプロ家庭教師かで料金が変わります。
コース | 料金(2023年7月現在) ※90分×月4回 |
中学受験Aコース | 29,700円(税込) |
プロ(スタンダード)コース | 42,900円(税込) |
プロ(アドバンス)コース | 52,800円(税込) |
大学生などのアルバイト家庭教師の方が料金が安いですが、プロ家庭教師を利用したほうが成績が上がり、コスパはプロの方が高い場合もあります。
社会人プロ家庭教師を利用するか、大学生アルバイト家庭教師を利用するかは、ご家庭の利用目的やご予算による部分も大きいでしょう。
料金を決める要素4.講師の学歴・指導歴・合格実績・専門性
さきほど社会人プロ家庭教師と、大学生アルバイト家庭教師で、料金が違ってくるとお伝えしました。
ただ、同じ学生講師、プロ家庭教師であっても、講師のグレードによって、料金が違ってきます。
講師のグレードとは、具体的に言うと…
- 学歴
- 指導歴
- 合格実績
- 専門性
などです。
大学生の講師であっても、有名な国公立大学や難関の私立大学だと料金が高い場合があります。
医学部の大学生も同じです。
プロ講師の場合には、有名塾や大手予備校で勤めた経歴があると料金が高めです。
難関校や医学部の合格実績が豊富な講師を利用する場合には、1時間10,000円以上の価格になることもあるでしょう。
また、留学経験があって、英語の発音がきれいなど、専門性の高さも料金にかかわってきます。
希少価値の高い講師ほど、報酬が高く支払われるためですね
「在学証明書」や「卒業証明書」を講師に提出させる、家庭教師センターがあります。
きちんと学歴や職歴がチェックされているので、家庭教師センターを通して契約する方が安全です。
個人契約の場合には、学歴詐称・職歴詐称であっても見抜くことは難しいでしょう。
料金を決める要素5.地域・対面かオンラインか
全国展開している家庭教師センターの中には、地域によって、料金設定を変えている会社もあります。
首都圏・関西などは高めに設定して、地方では安めに設定していることもあります。
ただ、最近では、家庭教師業界にも「オンライン指導」が普及してきました。
オンライン指導なら、どこに住んでいても、希望の講師から指導を受けることができます。
コロナウィルスのまん延で、一気にオンライン指導が広まりましたよね
対面かオンラインかで、価格が違ってくる家庭教師センターもあります。
また、あとでも書きますが、対面指導の場合には、指導料金とは別に、講師の「交通費」が必要になります。
オンライン指導の場合は、交通費の支払いが必要ありません。
そういう意味でも、オンライン指導では、費用をおさえることができます。
家庭教師センターによって、やっぱり料金システムが大きく違ってきます。
資料を取り寄せて、比較してみることが大切です。
家庭教師派遣センターの利用料金の相場は?
さきほど紹介した通り、家庭教師を利用する料金には、お子様と講師の条件によって幅があります。
ですので、ざっくりとになりますが、料金の相場を紹介してまとめておきます。
まずは、家庭教師センターを通して、家庭教師を探す場合からご紹介していきましょう。
【家庭教師派遣センターを通して契約した場合の料金相場】
大学生アルバイト講師 | 2,000~5,000円/時間 |
社会人プロ講師 | 5,000~10,000円/時間 |
っていう感じです。
時間単位で書かれても月々の出費が気になりますよね…
1ヶ月の指導料金をシミュレーションしてみる
家庭教師センターの料金表では、「1時間あたり」の価格が載っていることがよくあります。
ただ、実際に指導を受ける場合には、1時間ではなく…
- 90分
- 120分
の指導が基本となるセンターがほとんどです。
なので、いざ指導がスタートしてみると…
思っていたよりも、値段が高かった…
ということもあり得ます。
ですので、1ヶ月で一体いくらかかるのかを計算しておくのがおすすめです。
仮に、「1時間4,000円の大学生講師に、1回1.5時間で月4回」指導してもらうと…
4,000円/時間 × 1.5時間/回 × 4回/月 = 24,000円/月
といった指導料金になります。
一方、「1時間7,000円のプロ講師に、1回1.5時間で月4回」指導を依頼すると…
7,000円/時間 × 1.5時間/回 × 4回/月 = 42,000円/月
といった利用料金になります。
会社によって、料金の記載方法が違う場合には、90分単位・120分単位など、時間をそろえたうえで比較することが大切です。
たしかに全然ちがうな。
具体的に計算しておいたほうがええな
そして、予算をある程度ご家庭で決めておくといいでしょう。
「仲介手数料」と「交通費」も確認しましょう
忘れてはならないのが、指導料金に上乗せされる「仲介手数料」です。
- 入会金・登録料
- 月会費・管理費・維持費
などの名目で、指導料金に上乗せされてしまいます。
たとえば、登録料・入会金が、10,000円や20,000円という家庭教師派遣センターもあるでしょう。
一方で、入会金が0円で無料という会社もあります。
毎月の会費で、毎月3,000円程度、指導料金に上乗せされる会社もあります。
また、個別指導のような教室指導の場合には、コピー代・冷暖房費などの「教室管理費」の支払いが必要な会社もありますね。
けっこう手数料かかるやん…
こういった手数料は、家庭教師センターによってずいぶんと違います。
指導料金だけでなく、手数料にも注意が必要です。
また、家庭教師に支払う「交通費」も必要です。
公共交通機関を使って、ご家庭に訪問する場合には、その費用をご家庭が負担する場合がほとんどです。
先生が車やバイクに乗ってくる場合には、距離に応じた交通費を支払うことが多いでしょう。
例えば、1回往復で1,000円の交通費が必要な講師なら、月4回で4,000円の出費になります。
「仲介手数料」や「交通費」を忘れずに、予算に組み込んでおきましょう。
ただ、多くの会社がキャンペーンをしています。
- 今なら入会金無料!
- 3コマ分の授業をプレゼント!
など、CMやチラシでよく見かけますよね。
そのようなキャンペーンも上手に使ってくださいね!
【要注意】教材を無理に購入させる会社もある
ほとんどの家庭教師センターでは、ご家庭にある教材を使って指導します。
もちろん教材が足りずに、勉強しづらい・指導しづらいという場合には、教材を新たに購入することもあります。
家庭教師センターを利用すると、ふつうの書店では購入できない「塾専用教材」を買うこともできます。
私が指導する場合にも、基本はご家庭にある教材を活用します
ただ、中には、高額な教材を売ろうとする、会社もあるので注意が必要です。
指導料金ではなく、教材で利益を稼ごうとしているわけです。
教材の値段が高いからといって、成績が上がるわけではありません。
学校や塾の教材、過去問などを、きちんとやり込むことが、成績アップの秘訣です。
まずは手持ちの教材を「わかる」、そして「できる」ように、家庭教師を利用しましょう。
個人契約する場合の利用料金の相場は?
家庭教師派遣センターに登録すれば、たくさんの講師の中から、お子様の学力や性格に合った講師を紹介してもらえます。
ただ、その分、さきほどご紹介したように、「仲介手数料」が発生します。
家庭教師センターに支払う料金の中には、講師への報酬の他に、センターの「マージン」が上乗せされています。
家庭教師センターもスタッフの給与や賞与を支払わないといけないので、利益を確保するのは当然ですよね。
そりゃそうやな
でも、個人契約の場合は、家庭教師センターに取られるマージンが発生しません。
個人契約では、講師に支払う利用料金のみで済むということです。
【家庭教師と個人契約した場合の価格相場】
学生アルバイト講師 | 1,000~3,000円/時間 |
社会人プロ講師 | 3,000円~/時間 |
くらいが、相場になるでしょう。
となり、やはりセンターの取り分がないだけ、費用をおさえることができます。
個人契約の料金に関する注意点は?
費用を抑えられる個人契約ですが、料金について注意すべきポイントもあります。
それは…
- 講師側の言い値が基準
- トラブルには自分で対応しなければならない
という点です。
まず、個人契約の場合には、講師側の言い値が基準になってしまいます。
適正な料金を提示してくれる良心的な講師もいますが、ふっかけてくる悪質な講師もいるでしょう。
ですので、個人契約をする場合にも、センターを通して契約するときと同様に、料金の相場を知っておかなければなりません。
また、個人契約の場合には、講師と直接、料金の交渉をおこなうこともできます。
交通費を含んだ利用料金にしてもらえるということもあるでしょう。
これは個人契約のメリットやな↑
た一方でで、金銭トラブルになった場合には、自分で解決しなければならないので注意しましょう。
一方、家庭教師派遣センターを通して家庭教師を利用する場合には、センターのスタッフがトラブル対応を仲裁してくれます。
個人契約の料金以外での注意点は?
個人契約では、金銭面以外でも…
- 学歴・職歴のウソを見抜きにくい
- お子様に合った講師を見つけるのが難しい
などのデメリットもあるので、慎重に利用してくださいね。
さきほど紹介した通り、家庭教師センターによっては、「在学証明書」や「卒業証明書」を講師に提出させて、学歴にウソがないかチェックしています。
でも、個人契約の場合には、学歴詐称・職歴詐称であっても見抜きにくいでしょう。
マッチングアプリで大学入試共通テストの問題が流出する事件もあったな
また、家庭教師センターに依頼すれば、たくさんの講師の中から、ご家庭のリクエストに合わせた講師を紹介してもらえます。
お子様に合った講師を選べる確率は高くなるでしょう。
でも、個人契約の場合には、自力で講師を探し出さなければなりません。
その講師が信用できて、お子様に合っている可能性はあまり高くないでしょう。
もし個人契約をするのであれば…
- 知り合いに勉強をみてもらう
- 良い講師を知人に紹介してもらう
というように、講師のことや紹介してくれた人のことを、よく知っている場合に限った方がいいでしょう。
まとめ:家庭教師の指導料金の相場
お子様の学年、講師のグレードによって、家庭教師を利用する料金には大きな幅があります。
また、家庭教師センターによっても、料金システムに違いがあります。
ですので、ざっくりとした相場にはなりますが…
【家庭教師派遣センターを通して契約した場合の価格相場】
学生アルバイト講師 | 2,000~5,000円/時間 |
社会人プロ講師 | 5,000~10,000円/時間 |
【家庭教師と個人契約した場合の価格相場】
学生アルバイト講師 | 1,000~3,000円/時間 |
社会人プロ講師 | 3,000円~/時間 |
というのが、だいたいの相場です。
個人契約の方が、家庭教師センターの取り分がないだけ、費用が抑えられます。
ただ、トラブルが起こった場合には、ご自身で対応しなければなりません。
ですので、はじめて家庭教師を利用する場合には、家庭教師センターを通して契約することをおすすめしています。
もちろん家庭教師センターを通す場合でも、個人契約の場合にでも、お子様と家庭教師との相性は大切です。
ですので、体験授業を利用して、お子様と講師との相性をチェックしましょう。