こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
うちの子、内申点が低い…
どうやって内申点を上げたらいいの?
そのようにお悩みのお母様・お父様も多いのではないでしょうか?
今回の記事では…
- 内申点とは何か
- 内申点を上げる4つの方法
がわかります。
内申点は、高校入試での合格・不合格に大きく影響します。
しっかりと内申点を確保して、有利に高校受験に挑みましょう!
元塾講師・プロ家庭教師として、のべ1000人以上を担当してきたノウハウをお伝えします
内申点って何?
まず、内申点とは何なのか、確認しておきましょう。
受験をくぐり抜けてきたお母様・お父様には釈迦に説法だと思いますので、読み飛ばしてくださっても大丈夫です!
「内申点」とは、かんたんに言うと…
通知表の評価を得点化したもの
です。
その内申点が「内申書(調査書)」に記載され、高校入試の判定に使われます。
つまり…
- 内申点が高い⇒有利に受験できる
- 内申点が低い⇒受験で不利になる
というわけです。
入試当日には、すでに内申点は確定していますので、内申点は「持ち点」だと言えます。
持ち点は高い方がええな
内申点は高校入試の結果を左右する重要なポイントというわけです。
内申点をどうやって計算するかは、都道府県によって違ってきます。
お住まいの自治体や、中学校・塾で確認するといいでしょう。
※大阪府の公立高校入試の内申点の計算方法について、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
【中学生必見!】内申点を上げる4つの方法
内申点は「通知表の評価を得点化したもの」だとお伝えしました。
ということは、通知表の点数をアップさせることが、内申点を上げることにつながります!
では、どうすれば通知表の評価を上げることができるのでしょうか?
通知表、そして、内申点をアップさせる方法は…
- 定期テストで得点する
- 誠実に授業に参加する
- 誠実に課題を提出する
- 遅刻・欠席を減らす
の4つです。
1つずつ掘り下げて見ていきましょう。
※高校受験合格へのロードマップは、こちらの記事をご覧ください↓
定期テストで得点する
まず、通知表の評価において、大きな割合を占めるのが「定期テストの得点」です。
とてもシンプルな話で…
- 定期テストの得点が高い→通知表でも高評価
- 定期テストの得点が低い→通知表でも低評価
というわけです。
また、評価の方法が「相対評価」から「絶対評価」に変わりました。
「絶対評価」とは、「定期テストで良い点数を取れば、通知表で良い点数がもらえる」というシステムです。
かつての「相対評価」では、「順位による評価」でした。
ですので、がんばって高得点を取っても、周りがさらに高得点だと、通知表の評価は上がりません。
相対評価は「偏差値」みたいなものです。
自分がどの位置にいるのかがわかります。
今は「絶対評価」なので、がんばって定期テストで点数を取れば、通知表の点数も上がりやすいと言えるでしょう。
定期テストで点数を取るための対策方法・心構えについては、こちらの記事をどうぞ↓
定期テスト対策はまず学校教材ありき
自分で定期テスト対策ができている場合には大丈夫でしょう。
ただ、塾に通っているのに、定期テストで点数が取れていない場合には、注意が必要です。
塾では、定期テスト対策として、「教科書準拠問題集」と呼ばれる塾専用教材を購入させられることがよくあります。
ただ、この教科書に準拠しているはずの問題集に取り組んでいるのに、定期テストで点数が取れていない子はけっこう多いものです。
なんでや?
なぜなら、定期テストを作っているのは、学校の先生だからです。
学校の先生が出題したい内容は、学校の先生が作ったノートやプリントにまとめられています。
本当は、塾で配られる教材よりも、学校で使っている問題集やプリントをやり込むべきです。
そして、余裕があれば、教科書準拠問題集で別の角度からトレーニングするのが、良いやり方です。
(使い方によっては、教科書準拠問題集も役に立ちます)
塾専用教材を販売すると、塾にもマージンが入ります
ですので、まずは中学校の教材を、自力で解けるようにやり込むようにしましょう。
でも、中学校の教材で困っている場合には、手持ちの教材で指導してくれる家庭教師がおすすめです。
もちろん家庭教師センターの中には、塾と同じように教材を買わせようとする会社もあるので注意は必要ですが。
誠実に授業に参加する
内申点(通知表)の評価をアップさせるためにすべきことの2つ目は、「誠実に授業に参加する」ことです。
ただ、中には…
みんなの前で発言するのは苦手で、手を挙げたりしたくない…
というように、積極的に発言したり、発表したりするのが苦手な子もいるでしょう。
でも、「積極的」でなくても大丈夫!
重要なのは「誠実」であることです。
- 先生の話を聞く
- 黒板の内容をノートに書く
- 授業中のワークに取り組む
こういった当たり前のことを、きちんとできることが大切ですね。
逆に…
- 授業の邪魔をする
- 先生に反抗的な態度をとる
- 授業中に寝ている
- 授業とは関係ない作業をしている
- 明らかにぼんやりとしている
などの場合には、「誠実」には授業に参加していないと判断されてしまうかもしれません。
もちろん、学校の先生の顔色をうかがったり、ゴマをすったりする必要はありません。
ただ、内申点を上げる必要があるならば、NGな授業態度はあらためたほうがいいでしょう。
誠実に課題を提出する
以前、私が担当したお子様で、中間テストと期末テストで両方とも英語で90点以上をとった男の子がいました。
「通知表は5やろうな」と考えていたのですが、その学期の通知表はなんと「3」…
何かのまちがいじゃないかと、その男の子に確認してみたところ…
提出せなあかん課題をぜんぜん出してなかってん
とのことでした。
さきほど、通知表(内申点)を上げるために、まずは定期テストで点数を取るのが大切だと書きましたが、課題の提出もしっかりと評価されるので注意しましょう。
もちろんただ提出するだけじゃなく、提出物の「質」も大切です。
- 丸つけしていない
- ただただ答えを丸写し
- ページ数や問題番号が書かれていない
- 字が読めないほど雑
- プリントが足りていない
こういった場合にも、提出物の評価が下がってしまう可能性はあるので注意しましょう。
「きれいに美しい」ノートや問題集を提出しなければならないわけではありません。
字や絵をかくのが、苦手な子もいますから。
美しさよりも、「ていねいさ」の方が大切です。
「誠実に」課題に取り組んだことが、先生に伝われば大丈夫ということです。
締切を守って、質の高い仕事をする。
それは社会に出てからも、とても大切な力です。
字が雑な子への対処法について、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
遅刻・欠席を減らす
4つ目のポイントは、「遅刻・欠席を減らす」ことです。
内申書(調査書)には、出席日数(欠席日数)が記載されることがあります。
あまりにも欠席が多い場合には、高校受験に影響します。
また、学校を休みがちの場合には、定期テストを欠席してしまい、成績がつけにくいということも出ててくるでしょう。
もちろんケガや病気など、仕方がない欠席の場合には問題ありません。
今はオンラインが普及しているので、「登校=出席」という考え方はそろそろ変えてほしいですけどね…
不登校で出席日数が足りない場合には、学校以外での学習を記録して「出席扱い」にしてもらえる可能性もあります。
いわゆる「ホームスクール」や「ホームスクーリング」と呼ばれる方法です。
「出席扱い」制度については、こらちの記事をどうぞ↓
内申点は不公平?
ただ中には「内申点なんて不公平だ!」という声も聞かれます。
というのも…
- 先生に気に入られている生徒は有利
- テストがない教科は先生のさじ加減で決まってしまう
- 担当する教師によって評価が変わる
- 学校によってテストの難易度が違う
ということがあるからです。
「評価に先生の主観が入っているのでは?」と感じてしまうことがあるかもしれません。
特に美術や体育などが定期テストに含まれない場合には、実技によって評価されます。
その場合、「努力しているor努力していない」は、どうしても教師の主観になってしまいます。
また、クラスによって、担当の教師が変わることがあります。
「あの先生の方がいい…」という不公平感がつきまとうこともあるでしょう。
教師も人間やから、生徒と相性が合うかどうかは難しいやんな
公立入試は都道府県内で統一して行われますが、定期テストは学校別です。
学校によって定期テストの問題が違うのに、評定は比べられるというのも確かに不公平な気がします。
たとえば大阪府では、学校ごとの不公平感を解消するために「チャレンジテスト」という統一テストを実施しています。
チャレンジテストの結果によって、その中学校がつけられる評定の幅が決められます。
「他人からの評価」は社会に出てからも続く
たしかに内申点は完全には公平ではないでしょう。
でも、不公平だからといって、文句を言っていても何も始まりません。
というのも、学校を卒業して社会に出てからも、他人から評価され続けるからです。
上司から仕事を評価されて給料は決まりますし、独立して働いてもお客様の満足度で収入は決まります。
「銀行では人事がすべてだ」って、半沢直樹も言うてたっけ
もし高校受験で内申点が必要な場合には、まずは自分が行動するところから始めてみましょう。
そして、その行動を、学校の先生にしっかりて見てもらい、評価してもらいましょう。
もちろん明らかに不公平な場合には、その先生or他の先生に相談してもいいかもしれません。
また、「どうしても内申点に振り回されたくない」という場合には、内申点を参考にしない私立高校を選ぶのも1つの方法です。
※大阪府の高校の選び方について、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
まとめ:【高校受験】中学生が内申点をアップさせる4つの方法
今回の記事では、内申点をアップさせるための方法を紹介してきました。
- 定期テストで得点する
- 誠実に授業に参加する
- 誠実に課題を提出する
- 遅刻・欠席を減らす
紹介した対策を1つでも取り入れて、ぜひ高校入試に有利に挑んでくださいね!
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