こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
家庭教師って、お任せでいいのかしら?
効果的な利用方法はあるの?
そのようにお悩みのお母様・お父様も多いのではないでしょうか?
今回の記事では…
- 家庭教師のもったいない使い方5つ
- 家庭教師の効果的な使い方6つ
がわかります。
プロ家庭教師として、ご家庭にうかがっていると…
ああぁ…
お金と時間がもったいない…
と感じるときが、よくあります。
もちろんアドバイスして、効率的な家庭教師の使い方をお伝えしています。
ぜひみなさんも、家庭教師の「おいしい利用法」を実践してみてくださいね!
家庭教師のもったいない使い方5つ
まずは家庭教師のもったいない使い方から見ていきましょう。
プロ家庭教師から見て、損をしている家庭教師の使い方は…
- 指導当日やることを決める
- 一から教えてもらう
- 質問するだけ・教えてもらうだけ
- 講師や会社にお任せ
- 講師との約束を守らない
の5つです。
1つずつ掘り下げて紹介していきますね!
指導当日やることを決める
まず、「指導当日やることを決める」のは、もったいない家庭教師の使い方の典型です。
たしかに柔軟にご家庭の要望に応えられるのは、マンツーマン指導のメリットです。
でも、「柔軟に対応すること」と、「行き当たりばったりに学習すること」とは違います。
これはどちらかというと、ご家庭ではなく、講師側に責任があります。
今日は何を勉強したい?
では、あまりにも無責任過ぎますよね。
それならカリキュラムがきっちりと決まっている、クラス形式の塾で学んでいる方が、はるかに効率的に体系的に学べるでしょう。
※指導当日にやることを決めないために、どうすればいいのかは、後の項目でご紹介しますね。
一から教えてもらう
次に、「一から教えてもらう」のも、もったいない使い方です。
もちろん、家庭教師に一から教えてもらわなければならない事情がある場合は別です。
たとえば…
- 不登校で学校に通えていない
- まったくわからず自分では手が付けられない
- 塾なしで中学受験対策をする
- 学級崩壊していて学校の授業が成立していない
などです。
このような場合には、家庭教師にはじめから順を追って教えてもらわなければなりません。
でも、家庭教師に一から教えてもらう必要のない場合もあります。
- 塾の宿題を講師といっしょにする
- 一度習っている内容をはじめから解説してもらう
などでしょう。
実際、私が「塾の宿題でわからなかったところを質問してね」と言うと…
まだ塾の宿題をやってないから、いっしょに解いてほしい
という子はいます。
で、実際にいっしょに解いてみると、ほとんどは自力で解けるんですよね…
家庭教師は有料で、しかも利用時間は限られています。
効率的に利用するためにも、自分ですべきことと、家庭教師に手伝ってもらうことを分ける必要があります。
質問するだけ・教えてもらうだけ
今、お伝えした通り、自分ですべきことは自分で済ませて、講師に質問することは大切です。
わからないことを質問しやすいのが、マンツーマン指導のメリットです。
でも、せっかく質問しているのに、もったいない使い方になることがあります。
それは…
質問するだけ・教えてもらうだけで終わってしまっている
場合です。
よく言われるとおり、「わかる」と「できる」とは別ですよね。
先生の説明を聞いたらよくわかった!
授業は楽しかった!
子どもたちとしては、先生に質問して、疑問は解消できたように感じているでしょう。
でも、質問して、そのまま放置していると、結局自分では解けないままになっていることがよくあります。
講師や会社にお任せ
また、ご家庭にうかがうと…
先生にお任せします
と、お母様・お父様がおっしゃる場合があります。
ただ、「お任せ」しても大丈夫なのは、指導プランやカリキュラムを考えられるプロ講師だけです。
プロ家庭教師は、重要単元や単元の構成、トレーニング方法が頭の中に入っているので、体系的に指導できます。
国語よりも先に社会を仕上げましょう。
漢字は書けなくても構いません、先に社会の用語を口頭で答えられるようにしましょう。
というように、それまでの指導経験から、その子に合ったプランを提案してくれる可能性が高くなります。
一方、大学生のアルバイト講師に「お任せ」するのはNGです。
それは「お任せ」ではなく、「丸投げ」になってしまいます。
大学生のアルバイト家庭教師は、受験をくぐりぬけてきているので、自分自身が問題を「解くこと」はできます。
でも、子どもに問題を「解けるようにさせる」ことは、話が別ですよね。
中には、きちんとしたプランニングまでしてくれる、すばらしい大学生の家庭教師もいます。
でも、そのようなスーパー大学生家庭教師に出会える確率は低いと思っておきましょう。
また、家庭教師センターに「お任せ」にしてしまうのも要注意です。
家庭教師の会社も、「売上」をアップさせたい本音があります。
営業が上手な家庭教師センターは…
夏休みは1回90分から120分に延ばして、復習しましょう!
数学の成績が下がりましたね、週1回から週2回に増やしませんか?
というように、どんどん提案(営業)してくるでしょう。
すべての提案を受け入れていたら、経済的な負担が大きくなることがあります。
講師との約束を守らない
また、講師との「約束を守らない」のも、とてももったいない家庭教師の使い方です。
約束の代表例は、「宿題」や「暗記テスト」でしょう。
知識やテクニックを身につけるために、宿題や暗記テストを課します。
でも、その宿題や暗記作業をしなければ、せっかく学んだことがムダになってしまいます。
「家庭教師=すぐ成績アップ」とはちゃうわな
料金を支払って、時間も使って、家庭教師を利用しているのに、宿題や暗記を怠って、何も身についていないのはもったいないですよね…
また、授業自体も約束(契約)です。
指導をよくキャンセルする、講師がご家庭にうかがったのにいらっしゃらないというのも、家庭教師センターや講師に良くない印象を与えるのでやめた方がいいでしょう。
当日キャンセルでも、料金が発生せず、指導日を振り替えてくれる良心的な家庭教師会社もあります。
でも、ほとんどの家庭教師は社員ではなく、業務委託のフリーランスです。
指導が発生しないと報酬が発生しません。
もちろん家庭教師センターの収益にもなりません。
これは家庭教師側の裏話です
家庭教師センターや講師から、「困ったお客様」と思われない方が、いいサービスを受けられることがあります。
また、個人契約の場合には、トラブルに発展しやすいので注意しましょう。
家庭教師の効果的な使い方6つ
ここまで家庭教師のもったいないの使い方を紹介してきました。
家庭教師の効果的な使い方は、もったいない使い方の主に逆になりますね!
家庭教師の「おいしい利用法」は…
- 事前にやることを決めておく
- 自分でできることは自分で済ませておく
- 自分で解けるトレーニングをする
- ご家庭から要望を伝える
- 講師との約束を守る
- 講師や会社から有益な情報を聞き出す
の6つです。
1つ1つくわしく見ていきましょう!
事前にやることを決めておく
まず、行き当たりばったりの授業にならないように、「事前にやることを決めておく」ようにしましょう。
具体的には…
質問する問題を決めておく
といいでしょう。
また、講師側も「何を指導するのか」プランを立てておく必要があります。
私のようなプロ家庭教師が指導するときには、もちろん質問に対応しますが、こちら側が指導したい内容も準備しています
ただ、講師側がノープランで、ご家庭に訪問する家庭教師も中にはいます。
何を指導するか決めていない行き当たりばったりな講師に当たってしまった場合には、家庭教師センターに伝えて、講師をチェンジしてもらいましょう。
ただ、実際には大学生のアルバイト家庭教師は、なかなか指導プランまで立てることは難しいでしょう。
その場合には、家庭教師センターのスタッフに、カリキュラムや指導プランを立ててもらうのもおすすめです。
自分でできることは自分で済ませておく
また、一から教えてもらうのではなく、「自分でできることは自分で済ませておく」ようにすると、効率的に授業を進めることができます。
さきほど…
まだ塾の宿題をやってないから、いっしょに解いてほしい
と言いつつ、実際には自力でほとんどの問題を解けたお子様の例をあげました。
その子に、事前に宿題を終わらせておいてもらい、わからない問題だけ質問する形にしてもらったところ…
- テストのまちがい直し
- 別の苦手単元のトレーニング
など、他の指導に時間を使うことができるようになりました。
自分でできることは自分で終わらせておくことで、他の大切なところに勉強時間を使うことができます。
塾の利用法にも共通して言えることですが…
ご家庭と家庭教師(塾)との役割分担をはっきりさせておく
ことは大切です。
ご家庭でできることは、ご家庭で済ませておくと、家庭教師を「おいしく」利用することができます。
自分で解けるトレーニングをする
さきほど、「質問するだけ・教えてもらうだけ」では、もったいないと書きました。
家庭教師に質問して「わかる」ことはとても大切ですね。
そこから一歩踏み込んで…
- 自力で解けるトレーニングをする
すると、もっと効果がアップします。
教えてもらった知識やテクニックを、自分の力だけで解けるように練習します。
というのも、テストのときには、家庭教師の先生は横についてあげられません。
テストでは、自分の力だけで、解決しなければなりませんよね。
「わかる」と「できる」は別物やったな
学んだ内容をもう一度宿題として出されたら、「授業でやったから大丈夫」と思わずに、答えや解説を見ずに解くようにしましょう。
宿題として出されていなくても、自力で解けるかチェックするのがおすすめです。
ご家庭から要望を伝える
さきほど「質問する問題を決めておく」といいと書きましたが、お母様・お父様からのご要望も、家庭教師センターや講師に伝えておきましょう。
まず、契約や講師紹介の段階で…
女性の講師を希望します。
できれば、英語の発音がきれいな先生をお願いします。
穏やかな性格や口調の講師が、うちの子に合いそうです。
など、どのような家庭教師がいいのかも、伝えておくといいでしょう。
指導が始まってからも、講師に丸投げしてしまわずに、指導してほしい内容を伝えるのがおすすめです。
特に小学生や中学生のお子様の場合、苦手な内容や学習のスケジュールなどを、自分では把握できていないことがよくあります。
ある程度は、お母様・お父様が学習内容を管理して、講師に伝える必要が出てきます。
経験豊富なプロ家庭教師の場合には、お母様・お父様から伝えなくても、状況を把握してくれるでしょう。
でも、大学生のアルバイト家庭教師の場合には、なかなかそうはいきません。
- 指導の優先順位
- 苦手な教科・単元
- 宿題に使える時間帯
- 宿題や小テストの量・難易度
など、お母様・お父様のほうから、ご要望を伝えてみてくださいね。
講師との約束を守る
せっかく家庭教師を利用しているのに、宿題をせずに、効果が出なかったらもったいないですよね。
まずは、講師からの約束である「宿題」はこなすようにしましょう。
プロ家庭教師の場合には、その子に合った…
- 難易度
- 量
で、宿題に出してくれるでしょう。
「宿題を出しても、まだモチベーションが低く、きちんとできない」と判断したら、私は宿題を出さないこともあります。
ただ、(何度もやり玉にあげて申し訳ありませんが…)大学生の家庭教師の場合には、適切な量と質で宿題を出してもらえない場合もあります。
- 宿題が難しすぎる
- 逆にかんたんすぎる
- 1週間でこなせない量の宿題を出される
- 逆に宿題が足りない
というようなことが起こりえます。
その場合にも、講師に直接伝えるか、家庭教師センターに間接的に講師に伝えてもらうかしてみましょう。
また、授業自体も約束(契約)でした。
やむを得ない場合を除いては、当日キャンセルや指導スケジュールの変更は避けるようにしましょう。
講師や会社から有益な情報を聞き出す
ここまでは、「もったいない使い方」の逆をご提案してきましたが、1つ追加で「おいしい利用法」をお伝えしておきます。
それは…
講師や会社から有益な情報を聞き出す
ことです。
授業を効率的に利用するのはもちろんです。
でも、せっかく利用しているのですから、授業以上の価値を引き出したいですよね。
たとえば、家庭教師センターからは…
- 受験校の偏差値ランキング
- オープンスクール(キャンパス)の日程
- 受験システムや近年の動向・倍率
などの「大きな情報」をゲットするといいでしょう。
大きな家庭教師会社ほど、たくさんの情報を持っているものです。
大学生の家庭教師からは…
- 小学生・中学生・高校生時代の勉強法
- 学校の内部の情報
- リアルな大学生活
など、現役の大学生だからこその「生の情報」を聞き出せるとうれしいですね。
子どもたちも、年の近い先生の情報から、いい刺激を受けるかもしれません。
プロ家庭教師からは…
- 教科の専門的な勉強方法
- 入試に向けたプランニング
- 塾の宿題・受講講座の取捨選択
など、受験や塾に精通している「裏の情報」を聞き出すことがおすすめです。
「今はこの問題は解けなくても大丈夫です。また来年習いますから」とか
まとめ:プロ家庭教師が直伝!家庭教師のもったいない使い方・おいしい利用法
家庭教師を利用する上で、もったいない使い方と、効率的な利用方法をお伝えしてきました。
利用する目的をある程度はっきりさせたうえで、使いましょう。
また、ご家庭と家庭教師との役割を分担し、家でできることは家で済ませることもポイントですね。
また、家庭教師や派遣会社に「お任せ」しすぎず、上手に付き合うようにしましょう。