こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
受験校を決める上で、どんな問題が出題されるのか気になりますよね。
清風中学校の国語ってどんな問題?
どうやって対策すればいいの?
そのようにお悩みのお母様・お父様の参考になる記事を用意しました。
今回の記事では…
- 清風中学校の社会の入試問題の傾向と対策
がわかります。
元塾講師・プロ家庭教師として、のべ1000人以上を担当してきたノウハウをお伝えします
清風中学校ってどんな学校?
清風中学校は大阪市天王寺区にある仏教系の私立中学校です。
近鉄線の大阪上本町駅、大阪メトロ谷町線・千日前線の谷町九丁目駅から徒歩数分、JR環状線鶴橋駅からも通えるという、通学しやすい立地です。
また、大阪府では数少ない男子校の1つです。
主に理Ⅲ・理Ⅱ・理Ⅰコースに分かれ、中高6年一貫で大学受験を目指します。
国公立大学や有名私立大学に、たくさんの生徒が進学しています。
また、クラブ活動も盛んで、体操・陸上・サッカーなどで有名な選手をたくさん輩出しています。
(詳しくは清風中学校のホームページをごらんください)
清風中学校はどんなレベル?
進学塾・日能研で一般公開されている偏差値一覧R4によると、統一入試日初日の前期入試では…
- 理Ⅲコース:50前後
- 理Ⅱコース:40台前半
- 理Ⅰコース:35前後
となっています。
(合格最低点やレベルは年度によって変動しますのでご注意ください)
清風中学校を第1志望とする場合
入試日は…
- 前期選抜(初日午前)
- 前期プレミアム・理Ⅲ選抜(初日午後)
- 後期チャレンジ選抜(3日目)
- プレミアム最終選抜(4日目)
と、複数の入試日程を用意されているので、第1志望の学校としても、また併願校としても受験しやすいのが特徴です。
関西の統一入試日の初日午前で受験する「前期入試」の方が、合格しやすいため、まず「前期入試」を受験します。
もし前期入試が不合格なら、ほぼ同じ条件で受験できる、3日目の「後期チャレンジ入試」を受験します。
また、地元の公立中学校に進学するつもりがないなら、いわゆる「すべり止め」として、第2志望、第3志望の学校を受験しておくことをオススメします。
初日午前に清風中学校の「前期入試」を受験した後、初日午後・2日目に安全圏の学校を受験しておくことができます。
複雑な日程ですが、有効に使って、有利に受験しましょう
初日午後の「前期プレミアム・理Ⅲ選抜」は、出題傾向も異なる上に、受験者層が「前期選抜」とは異なります。
というのも、初日午前に清風中学校よりも偏差値が高い中学校を受験した受験生たちが、「すべり止め」として、午後に清風中学校の「前期プレミアム・理Ⅲ選抜」を受験しにくるからです。
学校側もそのようなハイレベルな生徒を選抜するつもりで、傾向の違う入試問題を用意しています。
清風中学校を第2志望とする場合
逆に清風中学校を「すべり止め」として、第2志望にするというお子様もいらっしゃるかもしれません。
その場合には、初日午前は第1志望の中学校を受験することになるはずです。
さきほども述べた通り、初日午前は本命の難関中学校を受験して、初日午後に清風中学校の「前期プレミアム・理Ⅲ選抜」を受験するコースです。
しかし、初日午後の「前期プレミアム・理Ⅲ選抜」は、進学塾・日能研で一般公開されている偏差値一覧R4では、偏差値が60近くになります。
中には、「前期プレミアム・理Ⅲ選抜」は、手が届かないというお子様もいらっしゃるでしょう。
その場合には、3日目の「後期チャレンジ選抜」なら、余裕を持って受験できる受験生も多いかもしれません。
いずれにしても、関西の中学受験は短期決戦の過密スケジュールです。
お子様にとって、精神的・肉体的な負担を考えた受験日程にしなければなりません。
清風中学校の社会はどんな問題?
それでは、清風中学校<2017年前期入試>社会の入試問題では、どんな問題が出題されたのかを見ていきましょう!
【時間】
40分
【満点】
80点
【構成】
大問1・2.地理30点
大問3.歴史30点
大問4・5.公民・時事20点
【特徴】
さきほど構成でもご紹介した通り、地理:歴史:公民・時事=3:3:2の割合で出題されます。
レベルは基本問題が中心となっています。
用語とその意味を、きちんと理解できていれば、ある程度得点できるように作られています。
地理では、日本各地の地名や地形、気候、農業・工業などから幅広く出題されています。
歴史では、2文の「正・誤」を見抜く問題、3文を時代順に並び替える問題が出ています。
「誤っているもの」を選ばせる記号選択問題も出題されているので、設問はよく読まなければなりません。
公民・時事では、「アベノミクス」や「オバマ大統領の広島訪問」、2015年・2016年頃の時事ネタを軸に、出題されていました。
【対策】
地理と歴史で大半を占めるので、特に地理・歴史はしっかりと身につけておかなければなりません。
歴史では3つの文を、時代の古い順に並び替えるという問題が出題されているので、ただ単に歴史用語を丸暗記するだけでなく、歴史をストーリーとして理解しておく必要があります。
各時代の順番を理解し、各時代に登場する人物や起こったできごとを、頭の中で整理しておかなければなりません。
また、文の選択問題や2文「正・誤」の組み合わせが多く出題されています。
さきほどの「時代の並び替え問題」と同様、用語の丸暗記ではなく、意味やその背景まで理解しておくといいでしょう。
時代のイメージをつかむには、絵や写真などヴィジュアルでとらえた方が記憶に残りやすくなります。
問題集を解くだけではなく、資料集なども活用して、楽しく学習するといいでしょう。
地理は工業・農業・気候など、幅広い範囲から出題されています。
しかし、いずれも基本問題レベルですので、お持ちのテキストの基本問題をまずはしっかりと身につけておきましょう。
公民は時事問題が出題されやすい分野でもあります。
ニュースや新聞で最近のできごとを知っておくとともに、やはり歴史・地理と同じように、テキストの基本問題をしっかりと身につけておきましょう。
いずれにしても、基本事項を覚えれば覚えるほど、点数が上がりやすい出題内容になっています。
きちんと基本事項をマスターすれば、社会を得点源にすることができるでしょう!
【プロ家庭教師から一言】
清風中学校で社会を使って受験できるのは、「前期選抜」と「後期チャレンジ選抜」だけです。
「前期プレミアム・理Ⅲ選抜」と「プレミアム最終選抜」は、試験科目に社会がありません。
社会が得意な受験生は、注意しましょう!