こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
2020年初めごろから、コロナウィルスがまん延し、学校が学級閉鎖や休校になることが増えています。
その代わりに、私立はもちろん、公立の学校でも、オンライン授業が増えてきました。
以前から、じわじわとオンライン授業や映像配信の講座が増えてきてはいましたが、コロナ禍で一気に普及が加速したようにも感じます。
そんなオンライン教材の中で、私が注目しているのが、無学年制の通信教材「すらら」です!
以前の記事『【偏差値30台40台の中学生にオススメ】「すらら」の使い方4選!』で、中学生におすすめの「すらら」の使い道をご紹介しました。
今回は『【小学生の予習と復習に】オンライン教材「すらら」の使い道3選!』と題して、「すらら」の小学生向けのコース・利用料金をご紹介するとともに、小学生におすすめの「すらら」の使い道を提案します!
無学年制オンライン教材「すらら」とは?
かんたんに「すらら」の紹介をしておきますね。
「すらら」は、「株式会社すららネット」が開発した、無学年制のインターネット学習教材です。
パソコンやタブレットがあれば、自宅でも学習に取り組める、eラーニング教材です。
小学1年生から高校3年生の学習内容まで、復習も先取りも自由にできます。
全国約1075校の学習塾、約1096校の学校で導入されています。
関西圏で有名な学校としては、近畿大学附属中学校が「すらら」を導入しています。
(2021年3月現在)
「すらら」公式サイトは、こちらからどうぞ↓
「すらら」の小学生向けのコース・利用料金は?
まず、「すらら」の小学生向けのコースは…
- 3教科(国・数・英)コース
- 4教科(国・算・理・社)コース
- 5教科(国・数・理・社・英)コース
の3つになっています。
国語と算数(数学)はどのコースにも入っていますが、あとは英語をセットにするか、理科・社会をセットにするか、それとも5教科セットにするかという形ですね。
また、英語は中1内容から、理・社は小3内容から収録されています。
また、支払いについては…
- 毎月支払いコース
- 4ヶ月継続コース
の2つを選ぶことができます。
「4ヶ月継続コース」の方が、割安で受講することができます。
まとめるとこんな感じ↓
※2022年2月現在 | 毎月支払いコース | 4ヶ月継続コース |
3教科(国・数・英)コース | 8,000円/月(税抜) | 7,480円/月(税抜) |
4教科(国・算・理・社)コース | 8,000円/月(税抜) | 7,480円/月(税抜) |
5教科(国・数・理・社・英)コース | 9,980円/月(税抜) | 9,480円/月(税抜) |
「3教科コース」と「4教科コース」は値段が同じなので、使う目的によって、選択が変わってきます。
英文法の先取りをしたいなら「3教科コース」、理科・社会を固めたいなら「4教科コース」ですね。
5教科全部を学びたいなら、「5教科コース」を選択することになります。
「5教科コース」を選択したとしても、ひと月1万円くらいで受講できます。
他のオンライン教材や通信教材に比べると、決して安くはありません。
一方、クラス指導塾(集団塾)や個別指導塾に比べると、安く受講することができますね。
あとは、定額制の使い放題なので、どのように使いこなすかがポイントになります。
また、残念ながら、算数と国語はすべてのコースに含まれているので、「算数はいるけど、国語はいらない」というようなニーズには対応できません。
小学生におすすめの「すらら」の使い道3つ
「どのように使いこなすかがポイント」と書きましたが、小学生におすすめの「すらら」の使い方を、元塾講師・プロ家庭教師の目線で紹介します。
小学生におすすめの「すらら」の使い方は…
- 英語検定の対策や中学英語の予習に使う
- 中学受験のサポートとして使う
- 苦手を克服し、基礎学力の定着に使う
の3つです。
1つ1つくわしく見ていきましょう。
1.英語検定の対策や中学英語の予習に使う
まず、「すらら」を先取り学習・予習として、使う方法です。
幼いころから英語を学んでいるお子様は、どちらかと言えば、「耳」重視の勉強をしてきています。
英語のDVDを見たり、CDを聞いたり、英会話教室に通ったり、ですね。
幼い子は「耳」が言語に対して開かれていますから、日本語以外の言葉でも吸収しやすいと言われています。
実際、発音の勉強なんて特別にしてないのに、めっちゃ発音の良い子、いますよね。
ですので、子どもが「耳」から英語の勉強をするのは、理にかなっています。
ただ、中学校以降になると、「耳」からの学習だけでは、不十分になります。
- 文法を使いこなす
- 英単語を書く
- 英文を読む
リスニング・スピーキングだけでなく、英語4技能の他2つ、つまり、リーディングとライティングの力が求められるようになります。
中学校の定期テストでは、リスニングテストも実施されますが、配点のほとんどが筆記、つまり、「読み」と「書き」ですよね。
スピーキングは学校教育では、ほとんど練習しませんし、評価もされません。
(中学校・高校の英語科の先生自身が、英会話ができないという根本理由がありますが…)
「すらら」なら、英語を幼い頃から学んできた子どもたちが遠回しにしがちの「英文法」を、集中して学ぶことができます。
また、最近は小学生の頃から「実用英語技能検定」、つまり、「英検」を受検する子が増えてきています。
ただ、英語をずっと学んでいる子でも、さきほど書いた通り、「耳」中心の勉強をしてきている場合は、英文法や読解には、けっこう苦戦するものです。
ですので、「すらら」を使うことによって、これまで感覚的に英語を使いこなしていた子たちの、理論面をきたえることができますね。
「すらら」は、学年を気にせずに学べる「無学年方式」です。
小学生の間に、中学校の内容を自分でどんどん先取りできるのは、中学校に入ってから、大きなアドバンテージになりますよね。
英語だけでなく、数学などの他の教科を先取りできます。
もちろんまったく英語に触れてこなかったお子様が、ゆっくりと英語を学ぶために「すらら」を利用するのもアリです。
2.中学受験のサポートとして使う
以前の記事『中学受験に「すらら」は効果アリ?向いている生徒や上手な使い方は?』でご紹介しましたが、「すらら」単独で中学受験の対策をするのは難しいです。
「すらら」は、文部科学省の学習指導要領に沿って作られていますが、中学受験の内容は、学校のカリキュラムをはるかに超えて、作られているからでした。
(「すらら」公式サイトでも、「学習指導要領に対応」をアピールしています↓)
ただ、中学受験の学習のフォローとしてなら、「すらら」はじゅうぶんに活用することができます。
中学受験を目指している子であっても、基礎があやふやな子はけっこう多いものです。
たとえば、中学受験の算数といえば、「つるかめ算」や「植木算」、「仕事算」や「ニュートン算」といった、中学受験独特の問題、いわゆる「古典算」が必修になります。
でも、もっと学習指導要領レベルの基本的なところで、つまずいているお子様も多いんです。
- まだまだ計算問題でも失点する
- 面積を求める公式が、ぱっと言えない
- 「割合」の概念を理解していない
- 速さ・時間・距離の関係を「き・は・じ」などで丸暗記しているだけ
などですね。
そのような場合には、中学受験レベルの応用問題に取り組みながらも、まずは基礎を固めることが大切です。
「仕事算は、最小公倍数を全体の仕事量にしよう」とか
「食塩水の問題は、『てんびん』を使っても解けるぞ」とか
中学受験独特のテクニックや知識を教えてもらって使いこなすトレーニングをすることも大切ですが、まずは算数の基本的な考え方を身につけた方がいいですよね。
実際、塾で3.14×2から3.14×9まで丸暗記するように言われた生徒がいました。
でも、その子は円の面積の公式や、円周の長さの公式をまだ覚えていませんでした。
優先順位が逆ですよね(汗)
(だから、中学受験は「つめこみ教育」とか「知識偏重」とか言われちゃうんですよね…)
このように、中学受験レベルの前段階、基礎レベルがあやふやな小学生には、「すらら」でのフォローが役に立つでしょう。
一方、難関校を目指す子どもたちには、「すらら」はやさしすぎて、ものたりないと感じられるでしょう。
関連記事:『中学受験に「すらら」は効果アリ?向いている生徒や上手な使い方は?』
3.苦手を克服し、基礎学力の定着に使う
ここまでは英語や中学受験といった、小学校の学習プラスアルファの勉強に、「すらら」をおすすめしました。
ここからは…
まずは小学校内容をきちんと身につけたい!
というご家庭に向けて、「すらら」の使い方を提案したいと思います。
小学校のテストはあてにならない?
中学校に入学すると、勉強内容が一気に濃くなります。
小学校のテストは…
- 単元ごとの小テストである
- 苦手な子も救うためのテストである
- 宿題をしていれば充分である
という3つの特徴があります。
一方、中学校の定期テストは…
- 範囲が広い大テストである
- ふるいにかけるためのテストである
- テスト対策勉強をしなければならない
という特徴があります。
小学校のときのテストとは真逆ですよね(汗)
小学校の間は、ずっとテストで100点を取れていた子が、中学校に入ったら、急に点数が取れなくなってしまう…
いわゆる勉強面での「中1ギャップ」におちいってしまう子も、けっこういます。
逆に言うと、かんたんな小学校のテストでは、本当に学んだ内容が定着したかはわからない、ということです。
ですので、学校以外のモノサシで、本当の学力をチェックする必要があります。
「すらら」なら、「つまずき診断機能」があるので、実は身に付いていない単元をあぶりだしてくれます。
「つまずき診断機能」であぶりだされた弱点から、復習内容を自動で提案してくれるように設計されています。
それに、たくさんのドリルが用意されているので、トレーニングもじゅうぶんにできます。
また、小学生には自分で解説を読んで理解するのって難しいですよね。
でも「すらら」は、プロの声優さんの音声付きで解説してくれるので、「目」だけでなく「耳」でも理解できます。
関連記事:『【中1ギャップを防ぐには?】小学校と中学校のテストの違い』
ADHD(注意欠陥多動性障害)などの発達障害のお子様に
また、ADHD(注意欠陥多動性障害)などの発達障害を抱えているお子様にも、「すらら」はおすすめです。
ADHD(注意欠陥多動性障害)のお子様には…
- 落ち着きがない
- 待てない
- 注意が持続しにくい
- 作業にミスが多い
といった特徴が見られます。
ですので、学校生活の中で…
- 先生の話を集中して聞けない
- 授業中にしゃべったり立ち歩いたりしてしまう
専門機関に相談して、「ADHD(注意欠陥多動性障害)」だと診断されたご家庭だけでなく…
「もしかしたらうちの子、発達障害かもしれない…」
という、いわゆる「グレーゾーン」で悩んでいるお母様・お父様も多いと聞きます。
ADHD(注意欠陥多動性障害)の子どもたちは、学校の授業や、塾の授業に集中できないことが多いですよね…
でも、「すらら」なら、周りを気にせず、自分のペースで勉強をすすめることができます。
「すらら」は、1つの単元を10から15くらいに区切って、レクチャーが作られています。
1つ1つのレクチャーも、平均15分程度にまとまっているので、集中が続きにくいお子様でも、勉強しやすくなっています。
「勉強=しんどい」というイメージがつかないように工夫されています。
少しずつレベルアップしていく、いわゆる「スモールステップ」という考え方ですね。
(私の指導でも「スモールステップ」を重視しています)
また、「すらら」では、キャラクターが問いかけてレクチャーを進めてくれます。
ですので、一方通行にならず、インタラクティブ(双方向)のレクチャーになっています。
「見る・読む・聞く・書く・話す」といった多感覚を使うことで、飽きさせない工夫がなされています。
「授業には集中できないけど、プログラミングはずっと集中してやってます」
そのような小学生の生徒を、以前担当したことがあります。
そのような1つのことに集中して取り組んでいるお子様には、「すらら」は向いているかもしれません。
ADHDがどうかで悩まれている場合は、まずは専門家に相談して、診断してもらうことをおすすめします。
ただ、本人は嫌がるかもしれませんし、お母様・お父様も勇気がいるだろうと思います。
「国立障害者リハビリテーションセンター 発達障害情報・支援センター」というサイトでは、日本全国の相談窓口を紹介しています。
参考にしていただけると幸いです。
【小学生の予習と復習に】オンライン教材「すらら」の使い道3選! まとめ
小学生におすすめの「すらら」の使い道は…
- 英語検定の対策や中学英語の予習に使う
- 中学受験のサポートとして使う
- 苦手を克服し、基礎学力の定着に使う
の3つだと私は考えています。
ただ、小学生はなかなか自分で学習を管理できるほど、成熟していません。
ですので、お母様・お父様がある程度は学習内容を把握しておく必要があります。
「すらら」では、「すららコーチ」と呼ばれる担当が、学習をフォローしてくれます。
毎週「すららコーチ」が、お子様の学習履歴をチェックし、お母様・お父様に報告してくれます。
その学習履歴をもとに、学習内容を提案してくれます。
疑問に感じたことを、「すららコーチ」に相談することもできます。
(LINEやメールで相談できます)
また、目的を決めて「すらら」を利用することによって、余計な費用を使わなくてすみます。
目的を達成した段階で、「すらら」の利用をストップしてばいいんです。
もし、目的を決めずに「すらら」を始めてしまうと、だらだらと続けることになり、時間もお金も無駄になってしまいます。
それはどの習い事にも言えることですね(^^;)
「すらら」の資料請求や無料体験は、公式サイトからどうぞ↓