こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
逆転合格って本当にできるの?
逆転合格するために何をしたらいいの…
そのように悩んでいる受験生も多いのではないでしょうか?
今回の記事では…
- 高校入試で逆転合格はできるのか
- 逆転合格するための3つの条件
- 逆転合格するためにやるべきこと
がわかります。
ただ悩んでいるだけでは、「逆転」は起こりません。
この記事を読んで、ぜひアクションを起こしてくださいね!
元塾講師・プロ家庭教師として、のべ1000人以上を担当してきたノウハウをお伝えします
高校受験で逆転合格が可能か?
まず、逆転合格ができるのかどうかですが、高校受験で…
逆転合格は起こり得ます
実際に私が担当する中学3年生で、逆転合格をした受験生たちもいます。
また、高校受験だけでなく、中学受験や大学受験でもあり得ることです。
ただし、逆転合格が起きるには、条件がありますし、かなり勉強する必要があります。
逆転合格が起きるための条件や、逆転合格を起こすためにすべきことを見ていきましょう!
受験学年になって「合格は無理だ」と言われたけれど、合格できたことを「逆転合格」と表現しますね
※高校受験合格へのロードマップは、こちらの記事をご覧ください↓
【高校入試】逆転合格が起きるための3つの条件
まず、逆転合格を起こすための3つの条件から見ておきましょう。
逆転合格するための条件は…
- ある程度の基礎学力がある
- ある程度の内申点が確保できている
- 実際に行動を起こせる
の3つです。
1つずつ見ていきましょう。
ある程度の基礎学力がある
まず、第1の条件は「ある程度の基礎学力」です。
私が受験生を担当するときには、必ず「基礎学力」をチェックします。
たとえば、英語であれば、中学1年生の動詞の使い分けや基本単語を覚えていること。
数学であれば、小学校(算数)の分数計算や面積計算、文字式の処理などができることです。
ある程度の基礎学力、つまり、土台ができている場合には、急成長することがあります。
偏差値が夏前に50程度でしたが、秋には60くらいになり難関校に合格した子もいます
一方、そういった基礎の部分ができていないと、結果が出るまで時間がかかる場合が多いです。
特に、英語と数学は「積み重ね型」の教科です。
小学校内容や中1・2の内容が身についていないと、中3内容をいくら勉強しても、なかなか正解が導けない子が多いんです。
中3になって土台作りから始める場合には、中3内容を学習しながら、これまでの苦手を克服する必要があります。
かなりの努力が必要になることは知っておきましょう。
※「社会は中3から本気出せば間に合う説」については、こちらの記事をどうぞ↓
ある程度の内申点が確保できている
公立高校を受験する場合には、入試本番(学力検査)の点数だけでなく、いわゆる「内申点」も必要になります。
内申点(調査書)は…
- 定期テストの点数
- 平常点(提出物・授業態度など)
などをもとに、中学校が決めます。
もし、内申点と学力検査の割合が5:5や4:6の高校を受験する場合、内申点が高い子がそのまま合格することがほとんどです。
内申点はいわば「持ち点」ですから、内申点が高いと逃げ切って合格することができますね。
内申点の割合が高い高校の場合、合否の予想はかなり当たります
逆に、内申点(持ち点)が低いと、不利な状態で入試本番を戦わなければなりません。
たとえば、もし内申点で合格ボーダーラインに、25点届いていない場合には、入試当日に25点以上挽回しなければなりません。
誰もが全力を尽くす入試本番で、ビハインドを取り戻すのはなかなか大変なことです…
もちろん内申点の割合が低い高校を受験する場合には、当日の学力検査で逆転は起こりやすくなります。
受験したい高校レベルで、「逆転」を起こせるだけの内申点をまずは確保しておきましょう。
内申点の大切さや内申点をアップさせる方法については、こちらの記事をどうぞ↓
実際に行動を起こせる
「志望校に合格したい!」と願っていても、願うだけでは合格は近づいてきません。
合格するためには、合格するにふさわしい行動を起こす必要があります。
もちろん「受験勉強」ですね。
逆転合格の話を聞いたことがあるし、勉強せずに自分も逆転できるかも
と考えているのなら、その甘い考えは捨てなければなりません。
入試は「賭け」ではありませんし、「奇跡」は起こりません。
合格に届くだけの勉強をした人だけが、「番狂わせ」を起こし、逆転合格ができると考えましょう。
※拙著『保護者のための「中学生の勉強法」』はこちら↓
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【高校入試】逆転合格するためにやるべきこと
逆転合格を起こすためには、実際にアクションを起こすことが大切ですね。
では、どうやって勉強していけばいいのか、見ていきましょう。
- 定期テスト対策
- 実力テスト・模試対策
- 入試直前期
の3つに分けて見ていきましょう。
【逆転合格】定期テスト対策ですべきこと
さきほどお伝えした通り、公立高校の受験で使われる「内申点(調査書)」は、主に定期テストの点数で決まります。
ですので、定期テストで点数を取ることが、内申点を確保する近道ですね。
定期テストは、実力テストや模擬テストと違って、出題範囲が決められています。
テスト範囲を抜けなく漏れなく勉強することで、高得点に近づくことができます。
定期テストで高得点を取るための心構えは…
- 「準備8割・本番2割」だと心得る
- 「だけ勉」をしない
- 自力で解けるためのトレーニングをする
- 塾・家庭教師を有効に使う
の4つです。
範囲が決められている定期テストは「準備が命」だと思っておきましょう。
テスト本番に頑張ったら何とかなるかも
という考え方では、「賭け」になってしまっています。
テストまでにどれだけ問題を解けるように準備していたかで、勝負は決まりますね。
また、形だけの勉強をして、「勉強したつもり」になるのも危険です。
形だけの勉強を私は「だけ勉」と呼んでいますが、
- 教科書を読むだけ
- ノートをまとめるだけ
- 蛍光マーカーを引くだけ
- 答えを写すだけ
- 提出するだけ
という、効果の薄い勉強方法です。
では、勉強の効果が出やすい方法はというと「自力で解けるトレーニングを積む」ことです。
練習の段階で、自力で解けるかチェックしておかなければなりません。
「だけ勉」では、自力で解ける保証はどこにもありませんよね。
問題集を解いて、自力で解ける問題を増やしていくわけですが、ここに書くと記事が長くなりすぎてしまうので、定期テスト対策の方法についてはこちらの記事をどうぞ↓
もちろん解答・解説を読んでもわからない問題は、中学校の先生や塾・家庭教師に質問するといいでしょう。
ただし、「塾に行こう」と言っているのではなく、ムリに塾に行かないのも1つの手です。
テスト前になると、塾は毎日塾に来させたり、塾で購入させた対策ワークなどをさせようとするものです。
でも、塾で友達とおしゃべりするだけだったり、テストに出るかわからない塾教材をするくらいなら、家で中学校の教材を仕上げる方がいいですよね。
家で勉強しないんやったら、塾に行った方がマシやけどな
塾任せ、家庭教師任せにするだけでは、力はつきません。
自分でするべきことは自分でして、自分では解決できないことを、塾・家庭教師で解消する。
大切なのは、勉強の「質」と「量」ですね。
定期テストで点数を取り、内申点を確保するための勉強をしましょう。
また、内申点には、平常点(提出物や授業態度)も重要ですので、注意しましょう。
【逆転合格】実力テスト・模試対策ですべきこと
逆転合格するために、実力テストや模擬テストに向けてすべきことを見ていきましょう。
実力テストや模擬テストは、定期テストと違って、細かい範囲は示されません。
しかも、以前に習った内容が出る、つまり、定期テストとは範囲がズレるため、定期テストとは違った勉強が必要になります。
実力テストや模擬テストで結果を出すためには…
- 塾のカリキュラムを活用する
- 復習の時間を確保する
- 復習すべき内容を具体的に決める
- 自力で解けるトレーニングをする
の4つです。
掘り下げて見ていきましょう。
塾のカリキュラムを活用する
塾は合格するために、入試から逆算した勉強スケジュールを決めています。
いわゆる「カリキュラム」です。
合格する実力をつけるために…
- どの時期に復習するか
- どの時期に全単元を学び終えるか
- どの時期に入試問題に取り組ませるか
など、塾はこれまでの経験値を活かして、計画を立ててくれています。
ですので、塾に通っている場合には、塾のカリキュラムをしっかりと活用するのが大切です。
中3なのに、なんでまた世界地理をやるの?
夏期講習でまた現在完了と受動態やる意味あるの?
など、思うかもしれませんが、それが実力テストや模擬テストに出題される重要単元だから復習するわけです。
1回習っただけでは忘れてしまいますよね。
ですのから、受験生が忘れた頃に思い出して、知識とテクニックを定着させられるように、塾はプランを立ててくれているわけです。
塾のカリキュラム=合格への近道だと考えて、塾のカリキュラムを活用しましょう。
復習の時間を確保する
ただ、塾が復習させたい内容と、自分自身が復習しなければならない内容が、一致しているとは限りません。
たとえば、塾は「世界地理を復習させたい」と考えていても…
日本地理が苦手…
都道府県・県庁所在地から覚え直さないと…
という子もいますし、塾が「現在完了・受動態を復習させたい」と考えていても…
不定詞と動名詞がよくわからない…
中2のとき、サボってたからな…
という子もいるでしょう。
つまり、塾や中学校の進度とは別に、自分なりの復習をしなければなりませんね。
そのためにも大切になるのが、復習のための時間の確保です。
引退するまでは部活動も忙しいですし、塾の宿題もしなければなりません…
やることがいろいろある中で、復習の時間はどうしても後回しにされがちです。
復習にあてられる時間を、まずは確保することから始めましょう!
学校や塾に時間割があるように、復習するためのオリジナルの「時間割」を作ってみるのもおすすめです。
勉強計画表の作り方についてくわしくはこちらの記事をどうぞ↓
復習すべき内容を具体的に決める
復習に使える時間を確保したら、次は何を復習するのか具体的に決めましょう。
何を復習するのかを決めていないと、机の前に座ってから、考え始めることになります。
今日は何を勉強したらいいんだろう…
国語は何したらいいかよくわからないし、英語は苦手だし…
こんなことを考え始めたら、なかなかスタートできないですよね…
ですので、机の前に座るときには、すでに何を勉強するのかを決めておくことが大切です。
- 教科
- 単元
- 問題集のページ
- どのように勉強するか
などを、事前に決めておきます。
基本問題だけ勉強したほうがいい子もいますし、発展問題を中心に勉強したほうがいい子もいます。
ノートに問題を解いた方がいい場合もありますし、問題集に先にオレンジ色のペンで答えを書き、赤シート(赤下じき)で答えを隠して覚えた方がいい場合もあります。
ただ、勉強の方法に困っている場合には、自分だけでは勉強を進めにくいでしょう。
そういう場合には、塾や家庭教師に「勉強のやり方」から教えてもらうといいでしょう。
自力で解けるトレーニングをする
定期テストの対策方法でもお伝えした通り、形だけの「だけ勉」では効果は薄いでしょう。
実力テストや模擬テストのための復習のときにも…
- 教科書を読むだけ
- ノートをまとめるだけ
- 蛍光マーカーを引くだけ
- 答えを写すだけ
- 提出するだけ
という形だけの勉強はやめるようにしましょう。
実力テストや模擬テストは、頭から知識を出す場です。
ですので、復習の勉強の段階でも、頭から知識が出せるかをチェックしておかなければなりません。
練習でできへんことは、本番でもできへん。
本番でしないことは、練習でもするべきちゃうな。
もちろん高校入試本番も、頼りになるのは、自分の頭脳だけです!
解説ページや模範解答を見ずに、自力で解ける力を養っておかなければ、実力をはかるテストでは対応できませんね。
【逆転合格】入試直前期にすべきこと
逆転合格するために、入試直前期には何をすべきでしょうか?
高校受験の直前シーズンには…
- 過去問を解く
- 優先単元・苦手単元を克服する
- 使い慣れた問題集を完璧にする
- 質問できる・添削してもらう体制を整えておく
の4つです。
1つずつ見ていきましょう。
過去問を解く
受験校が決まったら、過去問に取り組んでいきます。
過去問を解くのは…
- 出題傾向を知って対策する
- 時間配分に慣れて戦略を立てる
- 弱点を知り克服する
- 先輩たちと勝負する
という主に4つの目的があります。
過去問を解いて、その高校でよく出題される単元を知ることができますね。
受験校に特化して勉強することで、一気に合格が近づく受験生も多いです。
もちろん過去問を解けば、自動的に成績が上がるわけではありませんので、ご注意ください。
まちがい直しをせずに、過去問をもう一度解いて「点数が上がらない」と嘆いている子がいました…
優先単元・苦手単元を克服する
今お伝えした通り、過去問を解くことで、優先して復習すべき単元が見えてきます。
また、過去問を解くと、自分の苦手な単元があぶりだされます。
まちがうのは悔しいですが、「本番じゃなくてよかった!」と前向きにとらえましょう。
まちがった問題=「伸びしろ」です!
逆に、まちがいを隠したり、ごまかしたりしたらあかんやん
優先すべき単元や、自分の苦手単元を、重点的にトレーニングしましょう。
過去問を解く意義や、具体的な方法については、こちらの記事をどうぞ↓
使い慣れた問題集を完璧にする
復習するときには、自分が使い慣れた問題集をやり込むようにしましょう。
どこに何が書かれてあったのかを思い出せるくらいに、使い込むといいですね!
1冊の問題集がボロボロになるのを見ると、「これだけ勉強したんだ!」という自信にもつながります。
入試直前期には、新しい問題集に手を出す必要はありません。
勉強が苦手な子に限って、似たタイプの問題集が、本棚にいっぱい眠っているんです…
使い慣れた問題集を完璧にして、入試に挑みましょう。
質問できる・添削してもらう体制を整えておく
ただ、自分で解決できないときには、人に頼ることも大切です。
解説を読んでもわからない問題は、中学校の先生や塾に質問するようにしましょう。
また、記述問題や英作文などは、自分では丸つけや採点がしづらいものです。
記述問題や英作文なども、中学校の先生や塾に添削してもらうといいでしょう。
正解かどうかもわからんし、どう採点していいのかわからんやん…
入試直前期だけ、家庭教師を利用するのも1つの方法です。
入試直前期は、質問したい問題や添削してほしい問題がたくさん出てきます。
家庭教師を利用することで、自分に合った対策ができるでしょう。
まとめ:【高校受験】逆転合格するための条件とやるべきこと
どんな受験でも、逆転合格をすることは可能です。
ただし、逆転合格を起こすためには、じっと待っているだけでは叶いません。
この記事にまとめた内容を参考にして、できることから始めてくださいね!
高校受験に自信を持って臨めるよう応援しています。