こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
うちの子、語彙が少なすぎて、文章が読めていないかも…
ボキャブラリーを増やすのに、良い問題集は何かないの?
そのようにお悩みのお母様・お父様の参考になる記事を用意しました。
今回の記事では…
- なぜ語彙力が必要なのか?
- 語彙力アップにおすすめの問題集・サービス8選
- 語彙力アップのための勉強法
がわかります。
語彙力(ボキャブラリー)は、国語の読解の土台です。
そして、国語の読解力は、すべての教科の学習の土台です。
つまり、語彙力は、すべての教科の学習の土台でもありますね!
元塾講師・プロ家庭教師として、のべ1000人以上を担当してきたノウハウをお伝えします
なぜ国語の学習に語彙力が必要なの?
おすすめの問題集・参考書を紹介するまでに、「語彙力」について触れておきますね。
(すぐにおすすめ問題集・参考書を知りたいかたは、読み飛ばしてくださいね)
「語彙(ごい)力」とは…
知っている言葉・使える言葉の量
です。
「ボキャブラリー」と言われることもありますね。
では、なぜ中学受験の国語の学習において、「語彙力(ボキャブラリー)」が大切なのでしょうか?
それは…
言葉は武器だから
です。
小学生が文章を読みにくい理由の1つが、「語彙(ボキャブラリー)」が不足していることなんです。
小学生は、生まれてからまだ10年前後しか生きていません。
ですので、小学生の語彙力(ボキャブラリー)は、常に発展途上と言えます。
武器は1つでも多い方がいいですよね
かんたんに言うと…
- 知っている言葉が多い文章 = 読みやすい
- 知っている言葉が少ない文章 = 読みにくい
ということです。
実際、たくさんの言葉を知っている子は、少しアドバイスをするだけで、すぐに得点が伸びることがあります。
一方、知っている言葉が少ない子は、文章を読むこと自体に苦戦しています。
解いて、得点を取るというレベルに達するのに、とても時間がかかる子が多いんです…
英単語を覚えてないと、英語の勉強が進まへんのと同じやな
このように、知っている言葉の量、つまり、語彙力(ボキャブラリー)は、国語の成績に直結していると言えるでしょう。
※中学受験合格へのロードマップは、こちらの記事をどうぞ↓
どうすれば語彙(ボキャブラリー)は増えるの?
では、どうすれば語彙力(ボキャブラリー)を強化することができるのでしょうか?
語彙(ボキャブラリー)を増やすには…
- 本を読んで言葉に触れる
- 日常生活で言葉に触れる
ことが大切です。
ただ、中学受験のために語彙(ボキャブラリー)を増やす場合には、中学入試というタイムリミットがあります。
ですので、自然に言葉が増えるのを待っているわけにはいかないんですよね…
また、読解の文章では、日常生活ではなじみのない言葉もたくさん登場します。
そこで、問題集・参考書を使って、積極的に語彙(ボキャブラリー)を増やしていく受験生が多いわけです。
本来なら日常生活の中で、じっくりと語彙を増やしていくのが、理想なんですけどね…
小学生の語彙(ボキャブラリー)の増やし方について、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
語彙力アップにおすすめの問題集・参考書・サービス8選
では、小学生が語彙(ボキャブラリー)を増やすのにおすすめ問題集・サービスを紹介しますね。
おすすめの問題集・サービス8選は…
- 中学受験塾のテキスト
- 中学入試 でる順過去問 ことわざ・語句・文法 合格への1204問
- 中学入試 分野別集中レッスン 国語 語彙力
- 【中学入試】言葉力1200―文章が読める!わかる!書ける!
- 語彙力アップ1300 【2 中学入試完成レベル】
- これだけは押さえておきたい! 中学入試用 国語力がアップすることば1200
- ふくしま式「本当の語彙力」が身につく問題集
- Gakkenことばパーク
です!
どれが良いんやろな
お子様に合った教材を、ぜひ見つけてくださいね
1つずつ紹介していきますね。
※中学受験の国語の勉強方法について、くわしくはこちらのまとめ記事もご覧ください↓
中学受験塾のテキスト
さきほど語彙の大切さを説明しましたが、語彙の重要性を痛感しているのは、塾も同じです。
塾生たちに語彙力(ボキャブラリー)をつけさせるために、各塾とも、言葉に関する問題集・参考書を購入させています。
たとえば、関西圏の中学受験塾の最大手浜学園 では、「知識分野の達人」というテキストが使われています。
また、南大阪・和歌山県に強い大手塾能開センターでは、「語彙大全」というテキストを作成しています。
塾に通っている場合には、まずは塾の教材をやりこむようにしましょう。
その際、問題集に答えを直接「書き込み」しないようにしましょう(メモはOKです)。
なぜなら、書き込んでしまうと、1回しか使えないからです。
何度も繰り返し使うことで…
あ!
テキストに出てきてたぞ!
と記憶に定着しやすくなります。
塾のテキストをフル活用しつつ、もし「市販の教材も使って知識をチェックしたい!」という場合には、市販の教材に手を出すといいでしょう。
関西圏の中学受験塾を比較した記事はこちらです↓
中学入試 でる順過去問 ことわざ・語句・文法 合格への1204問
定番の市販の問題集「でる順シリーズ」です。
「でる順」では、その名の通り、入試問題によく出題される順で学ぶことができます。
- 語句の意味
- 慣用句
- ことわざ・故事成語
などの語彙(ボキャブラリー)だけでなく
- 主語・述語・修飾語
- 助動詞・助詞
- 敬語
などの文法事項も、練習問題を通して復習することができるのが特徴です。
中には、最難関校に出題された問題も掲載されています。
「でる順」を漢字の学習で利用している受験生も多いですね
おすすめの漢字の問題集でも、「でる順」を紹介しています↓
中学入試 分野別集中レッスン 国語 語彙力
次に紹介するのは「分野別集中レッスン」シリーズです。
「分野別集中レッスン 国語 語彙力」では、慣用句・ことわざなどだけでなく…
- (物語文で役立つ)気持ちを表すことば
- 論説文に出てくる用語
というように、読解に必要な言葉も収録されています。
たとえば…
- 「喜び」「楽しさ」を表すことば
- 「怒り」「不満」を表すことば
- 「悲しみ」「同情」を表すことば
などです。
「練習問題」→「仕上げの問題」→「入試問題にチャレンジ」と、問題を繰り返し解いて、記憶に残していけます。
必要最低限の語彙力(ボキャブラリー)を、短時間で身につけるのに最適でしょう。
「見るだけ」でなく、問題を解きながら知識を身につけることは大事ですね
【中学入試】言葉力1200―文章が読める!わかる!書ける!
中学受験によく出題される1200の言葉を集めた教材です。
タイトルの通り、入試問題を読んだときに、「読める」「わかる」ことが大切ですね。
ページの上半分に、重要な言葉が紹介されています。
ページの下半分には、学んだ言葉を使った穴埋め問題があります。
穴埋め問題や例文づくりをすることは重要です。
「どんな文脈でその言葉が使われるのか」を理解することができます。
「聞いたことある言葉やけど、意味はわからん」ではもったいないもんな
Amazonでの評価も高いようです。
また、同じシリーズで『4年生までに身につけたい 言葉力1100』もあります↓
低学年向けでやさしい言葉が多いですよ。
語彙力アップ1300 【2 中学入試完成レベル】
さきほどの『言葉力1200』とよく似たテーマで作られているのが、こちらの本。
108日で1300語を無理なくマスター
と銘打っているので、ペース配分の参考になりますね。
このシリーズも、低学年向けのものがあります↓
中学受験の学習の準備段階にいいでしょう。
これだけは押さえておきたい! 中学入試用 国語力がアップすることば1200
次は、大手塾「四谷大塚」が監修した問題集・参考書です。
- 対義語
- 同音異義語
- 同訓異字
- ことわざ・故事成語
- 慣用句
- 四字熟語
などの定番の「言葉の学習」だけでなく…
- 物語・随筆によく使われることば
- 説明的文章によく使われることば
- カタカナ語
- 意味を間違えやすいことば
など、おもしろい切り口で編集されています。
かゆいところに手が届く問題集・参考書と言えるでしょう。
さすが四谷大塚!
という感じ
有名塾が監修しているので、安心感もありますね。
ふくしま式「本当の語彙力」が身につく問題集
次に紹介するのは、「反対語(対義語)」に焦点をあてたおもしろい問題集・参考書です。
たとえば…
- 新しい⇔古い
- 明るい⇔暗い
- 長い⇔短い
などですね。
テキストの後半になるとだんだんとレベルが上がっていき…
- 能動⇔受動
- 主観⇔客観
- 独創⇔模倣
- 絶対⇔相対
など、説明文の読解で必要になる重要語も収録されています。
小学生には、なじみのない熟語も多いでしょう。
「こんな教材を作りたい」って思っていたら、すでにありました(笑)
ものごとを論じるときに、2つのものを比べる(対比・二項対立)ことがあります。
「比べる」ことは、論理的に考えることの大切の要素です。
そう考えて、著者の福嶋さんは「反対語」というテーマでこの本を作ったようです。
また、練習問題も用意されています。
じっくりとやり込んで、語彙力(ボキャブラリー)をアップさせたい受験生におすすめです。
ふくしま式の読解問題もあります。こちらの記事で紹介しました↓
Gakkenことばパーク
次に紹介するのは、問題集ではなく、言葉に特化したオンライン教室です。
Gakkenのことばパークというオンライン教室では、講師との対話を通して言葉を学べます。
講師の言葉を聞き取ったり、文章を読んで質問に答えたりして、言葉に対する感覚を磨いていきます。
ことばパークの特集記事はこちら↓
一般的な塾の国語の授業では、文章を黙読して、講師が解説・答え合わせするという形がスタンダードです。
でも、言葉に特化したレッスンなら、効率的なカリキュラムで、意識的に語彙を増やすことができるでしょう。
講師との対話の中で、表現を学び、自分でも使ってみることは言葉を身につける上で大切なことですね。
私も家庭教師というマンツーマン指導をするときには、対話による言葉のインプット・アウトプットを心がけています。
語彙・ボキャブラリーを身につけるための勉強法
では、紹介したような問題集・参考書を使って、どのように勉強すればいいのでしょうか?
知識を定着させるコツは…
サイクル学習
です。
つまり、「1回解いて終わり」ではなく、「何度も知識に触れることで定着させる」という方法ですね。
具体的には…
- 直接書き込まない
- じっくり時間をかけ過ぎない
- 4回繰り返す
- 実生活や文章で言葉に出会う
という流れです。
もう少し「サイクル学習」の方法をくわしく見ていきましょう。
直接書き込まない
「サイクル学習」は繰り返し解くので、教材に直接書き込みません。
ノートに解くのがスタンダードですね。
コピーをとって、コピーに書き込ませるのはアリです。
いろいろな教材に手を出すのではなく、まずは1冊をフル活用するのがおすすめです。
じっくり時間をかけ過ぎない
また、1ページ1ページにじっくり時間をかけ過ぎないようにしましょう。
新しいテキストやから、すみずみまで目を通すでぇ!
と意気込んでしまいがちですよね…
でも、1ページ1ページにじっくり時間をかけるよりも、繰り返し解くことを重視します。
人間は「忘れる動物」です。
1ページにじっくり時間をかけても、すぐに忘れてしまいます。
また、中学受験の学習をしている子どもたちって、忙しいですよね…
知識の暗記は、「スキマ時間」で済ませてしまいたいものです。
何度も出会うことによって、知識を定着させていきましょう。
4回繰り返す
では、具体的に何度繰り返せばいいのかというと、個人差があるので一概には言えませんが…
4回
がおすすめです。
というのも、スケジュールに落とし込みやすいからです。
- 1回目:当日
- 2回目:翌日
- 3回目:1週間後
- 4回目:1か月後
というように、お母様・お父様も計画をたてやすいですよね。
勉強は継続しやすいことが大切です
1回目には、負荷が大きく、しんどいかもしれません。
でも、繰り返し解く中で、だんだんと負担が減ってきます。
4回目には、すらすらと解けているでしょう。
もし、ご家庭でスケジューリングが難しい場合には、国語に精通した家庭教師などを利用するものおすすめです。
「つまずきポイント」が多岐にわたるので、国語はマンツーマン指導に向いている教科と言えます。
実生活や文章で言葉に出会う
そして、最後には学んだ知識と、実生活や文章で出会うことが理想です。
単なる「暗記」で終わってしまってはもったいない!
言葉はどんな文脈で使われているのかが重要です。
実生活や文章の中で出会うことによって…
覚えた言葉が出てきた!
意味がわかったぞ!
と、覚えた知識を活かすことができるようになるでしょう。
小学生におすすめの本はこちらの記事をご覧ください↓
まとめ:【中学受験】国語の語彙力アップに役立つ問題集・サービスおすすめ8選
国語の語彙力アップに役立つおすすめ問題集・参考書は…
- 中学受験塾のテキスト
- 中学入試 でる順過去問 ことわざ・語句・文法 合格への1204問
- 中学入試 分野別集中レッスン 国語 語彙力
- 【中学入試】言葉力1200―文章が読める!わかる!書ける!
- 語彙力アップ1300 【2 中学入試完成レベル】
- これだけは押さえておきたい! 中学入試用 国語力がアップすることば1200
- ふくしま式「本当の語彙力」が身につく問題集
- Gakkenことばパーク
の8つでした。
今回ご紹介した8つのおすすめ教材も使って、ぜひ語彙力(ボキャブラリー)をアップさせてくださいね。
語彙は、一生ものです。
中学受験だけでなく、その先の大学受験や社会に出てからも、役に立ちます!
また、国語はマンツーマン指導に向いている教科です。
もし塾に通っているのに、伸び悩んでいる場合には、国語に精通した家庭教師などを利用するのがおすすめです。