こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
何を使って地理の勉強をさせたらいいの?
いっぱい問題集が出版されてて、何を選んだらいいのかわからない…
そのようにお悩みのお母様・お父様も多いのではないでしょうか?
今回の記事では…
- 社会のおすすめ問題集・参考書11選
- 問題集・参考書の効率的な使い方
がわかります。
問題集や参考書も有効に使って、「社会」を味方につけてくださいね!
元塾講師・プロ家庭教師として、のべ1000人以上を担当してきたノウハウをお伝えします
【中学受験】社会のおすすめ問題集・参考書11選
さっそく社会の学習に役立つ問題集・参考書を紹介していきますね。
おすすめの社会の問題集・参考書は…
- 中学受験塾の教材
- 塾が教える社会シリーズ
- 基礎ドリ社会[歴史]
- 年表トレーニング帳 歴史 (サピックスメソッド)
- 白地図トレーニング帳 中学入試小4~6年生対象(サピックスメソッド)
- 日能研 社会メモリーチェック
- サピックスメソッド社会コアプラス
- 100%丸暗記 歴史年代 マンガとゴロで覚える!
- 近畿の中学入試
- 自由自在
- 学校の教科書・資料集
です。
1つずつ掘り下げて紹介していきますね。
※中学受験合格へのロードマップは、こちらの記事をご覧ください↓
中学受験塾の教材
お子様が中学受験塾に通っているなら、まずは塾の教材を徹底的にやり込むことをオススメしています。
特に大手塾では、その塾のオリジナルテキストを編集しています。
オリジナルテキストには、「これは身につけてほしい!」という知識やテクニックが凝縮されています。
先輩の受験生たちは、そのオリジナルテキストを使って、中学受験に合格しました。
ですので、まずは塾が作り込んだオリジナルテキストを「しゃぶり尽くす」ことが、合格の近道だと言えます。
どのように塾の問題集をやり込めばいいのか、ご家庭での勉強の方法は、あとで紹介しますね
もし塾の社会の教材を使っているけれど…
- もっと演習量を増やしたい
- 塾のテキストのレベルが子どもに合っていない
そういう場合には、市販の問題集をやってみてもいいでしょう。
※関西圏の中学受験塾を比較した記事はこちらです↓
塾で教える社会シリーズ
塾に通っていない、塾では社会を受講していないというご家庭におすすめなのが「塾で教えるシリーズ」です。
解説ページ⇒チェック問題⇒中学入試の本番にチャレンジ
と、手順を踏んで、各単元が構成されています。
お母様・お父様がイメージされている、塾の社会のテキストに近いかもしれません。
基本事項がひと通り網羅されているので安心です。
逆に、塾のテキストとコンセプトが似ているので、塾に通っている場合には、わざわざ使う必要はないでしょう
地理だけでなく、歴史や公民(政治・国際社会)もあります↓
基礎ドリ社会[歴史]
次に紹介するのは、「基礎ドリ」シリーズの歴史です。
基礎ドリを各教科そろえている、というお母様もいらっしゃいました。
基礎ドリは、基本問題を4回繰り返し解くというコンセプトで構成されています。
「文字をなぞる」というステップから始められるので、歴史に苦手意識がある子でも取り組みやすく作られています。
また、問題ページをコピーしておいたり、ノートに解いたりして、白紙のまま残しておけば、暗記テストとして何度も使えますね。
1回解いて終わり、ではなく、繰り返し解く中で、少しずつ記憶に定着させられるでしょう。
基礎ドリ[地理]は見つかりませんでした。地理は年によって、統計が変わるので編集・出版がしにくいのかも…
年表トレーニング帳 歴史 (サピックスメソッド)
次に紹介するのは、「年表」の形でまとめられている問題集「年表トレーニング帳」です。
重要な「年」と、できごとや人物名などが空欄になっています。
年表で歴史の流れをおさえながら、暗記しやすくなっていますね。
さきほど紹介した通り、問題ページをコピーしておいたり、ノートに解いたりして、白紙のまま残しておけば、暗記テストとして何度も使えます。
首都圏で抜群の合格実績を誇るSAPIX(サピックス)が作っているので、安定感&安心感があります
時代ごとに整理されているだけでなく、政治・外交・文化といった「テーマ史」別にもまとめられているので、いろいろな角度からインプットすることができます。
別冊解答は赤シート(赤下じき)で、赤字部分を隠して暗記できるので便利ですよ。
白地図トレーニング帳 中学入試小4~6年生対象 (サピックスメソッド)
次に紹介するのも、SAPIX(サピックス)の問題集「白地図トレーニング帳」です。
コンセプトは、さきほど紹介した「年表トレーニング帳」の地理バージョンっていう感じで、地図上の重要な地名などが空欄になっています。
- 地図記号
- 都道府県
- 県庁所在地
- 山地・山脈・高地
- 平野・川・湖
- 農林水産業・工業
などを中心に、知っておきたい地名や地理の知識がまとめられています。
また、「年表トレーニング帳」と同じように、「白地図トレーニング帳」にも、赤シート(赤下じき)で赤字が隠せる別冊解答がついていて便利ですね。
小学生にとって、なじみのない地名は覚えにくいものです。
一方で、頭の柔らかい小学生だからこそ、覚えることが可能でもあります。
ただ、無味乾燥な丸暗記は、逆に地理への興味を失わせたり、社会を嫌いにさせたりすることがあるので、注意しましょう
日能研 社会メモリーチェック
次は、中学受験塾の大手「日能研」で使われている、メモリーチェックです。
塾の教材を本屋さんで買えるのは、安心感があり、助かりますよね。
本家の日能研では、6年生の中頃に使い始めるようです。
つまり、各単元をひと通り学び終わってから、総まとめ・総復習するのに最適な教材です。
私も指導で使っています
各単元が見開き2ページにコンパクトにまとまっています。
- 左ページ:要点のまとめ
- 右ページ:ポイント・チェック問題
「ポイント・チェック問題」は、各単元ごとに25問くらいにしぼられているので、覚えるべき用語が明確です。
また、メモリーチェックは一般的な一問一答形式だけでなく、文章を穴埋めする形で問題が出題されます。
ですので、ストーリー(因果関係)を理解しながら、覚えることができ、丸暗記を避けやすいでしょう。
ストーリー(因果関係)で覚えると、覚えやすく、忘れにくいですね
冒頭には「弱点診断テスト」もついており、苦手な単元をあぶりだすこともできます。
常に手元に置いて、中学受験の「相棒」にしておきたい1冊です。
メモリーチェック社会の使い方について、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
サピックスメソッド社会コアプラス
次に紹介するのは、SAPIX(サピックス)の問題集「コアプラス」です。
コアプラスは、一問一答形式で総復習できるようになっています。
知っておきたい問題がきちんと収録されており、問題集自体もなかなかのボリュームです。
基本的には、塾などの別のテキストで基本事項を学んだ後、インプットとアウトプットを繰り返して、記憶を定着させるのに向いているでしょう。
SAPIXに通っていない受験生でも、もちろん使っています。
私が担当するご家庭でも、コアプラスをお持ちの場合には、コアプラスで宿題や暗記テストを出すこともあります。
SAPIXの教材を推していますが、SAPIXの関係者ではないので、ご安心ください(笑)
100%丸暗記 歴史年代 マンガとゴロで覚える!
「歴史上のできごとの年代が覚えられない…」という受験生も多いでしょう。
そういう子には、「100%丸暗記 歴史年代 マンガとゴロで覚える!」のように、ゴロ合わせで覚えるのもおすすめです。
この本では、五・七・五のリズムでゴロ合わせが作られています。
また、イラストがたくさん描かれているので、楽しくページをめくることができます。
もちろんすべての年代を覚える必要はありません。
ただ、時代の始まりや大きな出来事などは、覚えておくと、時代の流れをつかみやすくなります。
なんと(710)見事な平城京
問題を解いているうちに、自然と年代を覚えられるものもあります。
覚えにくい年代が出てきたら、ゴロ合わせを利用して覚えていくと効率的でしょう。
持ち運びしやすい小さい参考書です。
近畿の中学入試
次に紹介するのは、実際の入試問題を収録した「近畿の中学入試」です。
最新2年分の関西圏の入試問題から、抜粋して掲載されています。
ですので、地理の統計(グラフ・表)なども、比較的新しいもので勉強できます。
入試問題なので、塾のメインテキストで単元を習って、ある程度定着してから入試問題にチャレンジするのがいいでしょう。
関西圏以外の受験生には、知名度がない問題集です。
でも、入試問題に触れるという意味では、関西圏以外のご家庭でも活用できます。
私が担当するご家庭でも、本命校の過去問に取り組む前に、「近畿の中学入試」で肩慣らしをすることがあります
難関中学校の受験を考えている場合には、[発展編]にチャレンジしてみてもいいでしょう↓
自由自在
次に紹介するのは、問題集ではなく、いわゆる参考書です。
私たち親世代が子どもの頃から定番である「自由自在」。
ご自身が使われていたという、お母様・お父様もいらっしゃるのではないでしょうか?
塾によっては、載っている写真が少ないテキストを使っている場合があります。
それは、著作権の関係で、写真をたくさん掲載してしまうと、お金がかかってしまいます…
でも、自由自在では、たくさんの写真やイラスト、地図を載せてくれています。
あとで社会の勉強法をご紹介しますが、写真やイラストを見ることは大切です。
地理であれば地域の様子、歴史であれば時代の雰囲気をイメージできるからです。
「文字ばかりのテキストは苦手」というお子様の場合には、写真やイラストを見るだけでも、社会という教科を身近に感じられるでしょう。
超ぶ厚いので、持ち運びには不便です(笑)
学校の教科書・資料集
最後に紹介するのは、小学校の教科書と資料集です。
小学生の中には…
学校の教科書なんて、塾のテキストに比べたらかんたん過ぎるわ
と考えている子も多いようです。
でも、学校の教科書&資料集を侮るなかれ!
教科書はストーリー仕立てで、説明してくれています。
イラストや写真などの資料も豊富ですよね。
どうしても塾のテキストだと、重要な事項を箇条書きでまとめてしまっていることがよくあります
また、難関校の入試に備えて、かなり細かい内容まで踏み込んで書かれています。
塾のテキストはあまりにも細かすぎて、どこまで覚えればいいのかわからない、というお子様も多いですよね
あとでご紹介しますが、社会はストーリー(因果関係)で理解することが大切です。
その際に、学校の教科書のように、必要最低限の内容が順序立てて書かれてある本が役に立ちます。
緑色の暗記マーカーで線を引き、赤シート(赤下じき)で隠せば、教科書を暗記ノートとして活用することもできます。
資料集に関しては、たくさんの写真やイラストが掲載されているので、参考書がわりになります。
さきほど書いた通り、塾のテキストでは著作権の関係で、写真があまり掲載されていないことがあります。
ですので、学校の教科書や資料集も役に立ちますよ。
社会の勉強法・暗記法についてはこちらの記事をご覧ください↓
問題集・参考書の効率的な使い方
次に、社会の問題集・参考書の上手な使い方について、ご紹介していきます。
効率的な社会の問題集・参考書の使い方は…
- ストーリー(因果関係)を理解する
- 写真やイラストを使ってビジュアルで記憶に残す
- アウトプット暗記法
- 総合問題でアウトプット
の4つです。
1つずつくわしく説明していきますね。
ストーリー(因果関係)を理解する
「社会=暗記」と思っている受験生も多いですが、先に「理解」しておいた方が、暗記しやすくなります。
歴史の場合は、ストーリー(因果関係)がわかりやすいですよね。
地理の場合にも、因果関係を理解しておいた方が覚えやすくなります。
たとえば…
桜島は、噴火によって、鹿児島県本土とくっついた。
また、その火山灰が降りつもって「シラス(白い砂)台地」ができた。
だから、米作りに向いていないので、畜産が盛ん。
それで、鹿児島県や宮崎県は、豚やニワトリの飼育で有名。
というように、バラバラで暗記するよりも、一連の流れで理解した方が覚えやすいでしょう。
ストーリー(因果関係)を理解するのに、おすすめ問題集・参考書は、さきほど紹介した…
- 中学受験塾の教材
- 自由自在
- 学校の教科書
がピッタリでしょう。
ストーリー仕立てで解説してくれています。
また、塾の授業も漫然と受けるのではなく、「ストーリー(因果関係)」をしっかりと理解するのを目的にして受講するといいでしょう。
写真やイラストを使ってビジュアルで記憶に残す
ストーリー(因果関係)を理解しつつ、ビジュアルで記憶に残すのも有効です。
「『書院造』は、障子やふすま、床の間などでできた建築様式」と耳で聞いたり、読んだりするよりも、書院造の写真を見れば一撃ですよね。
和室のことやん
と、しっかりとイメージがわきます。
「百聞は一見に如かず」です。
当時の人々がどんな服装をして、どんな髪型をしていたのか、どんな住まいに住んで、どんな暮らしをしていたのかは、写真やイラストを見た方が記憶に残るはずです。
地理も同じで、その土地がどんな風景なのか、どんな特産品があるのか、写真やイラストを目に焼き付けた方がわかりやすいでしょう。
ビジュアルで記憶に残すために、おすすめ問題集・参考書は…
- 自由自在
- 学校の教科書・資料集
です。
塾の教材も写真を載せてくれていますが、著作権の関係で写真が少ない場合があります。
また、モノクロ写真が多いので、色のイメージがわきません。
それに対して、カラーの資料が掲載されている参考書や資料集なら、より鮮やかに記憶に残るでしょう。
それにカラーの方が、見ていて飽きない!
アウトプット暗記法
次は、いよいよ学んだ知識をインプットしていきましょう。
問題集の出番です。
インプットする際に大切なのが…
アウトプット
です。
知識を頭に入れるから、インプットの方がいいんちゃうん?
と思いがちですが、アウトプットを意識した方が記憶に定着しやすくなります。
テストというのは、頭に入っている知識を「アウトプット」する作業です。
つまり、勉強の段階で、頭から知識を取り出せることを確認して、学習する必要があります。
実際に問題を解いて、自力で解けることを確かめておくことが大切です。
くれぐれも、見るだけ、ノートに写すだけ、答えを写すだけといった「だけ勉強」で、テストに臨まないように注意しましょう
アウトプット学習法に、おすすめ問題集は…
- 中学受験塾の教材
- 基礎ドリ社会[歴史]
- 年表トレーニング帳 歴史 (サピックスメソッド)
- 白地図トレーニング帳 中学入試小4~6年生対象(サピックスメソッド)
- サピックスメソッド社会コアプラス
などでしょう。
このような問題集を使って、解説や解答を見ずに、正しい答えが…
- 言える
- 書ける
ように、トレーニングしましょう。
漢字が苦手なお子様の場合には、「書ける」は後回しにして構いません。
まずは、すらすらと社会の用語を「言える」ようになることが先決です。
※地理の勉強法について、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
※歴史の勉強法について、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
※公民の勉強法について、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
繰り返し取り組む「サイクル学習」
また、問題集に取り組む際に、大切になるのが繰り返し解く「サイクル学習」です。
人間の脳は、忘れるようにできているので、1回学んだだけでは覚えられません。
忘れてしまって当然です。
記憶に定着させるために、何度か繰り返して、脳に刷り込んでいく必要があります。
1番わかりやすいサイクル学習は、中学受験塾のカリキュラムに乗っかることです。
塾では生徒たちの記憶に残りやすいように、カリキュラムを組んでくれています。
- 授業
- 宿題
- 確認テスト
- 公開テスト
- 季節講習会
このように、少なくとも4~5回は、自然と復習できるようにスケジュールを組んでくれています。
ですので、中学受験塾に通っている場合には、まずは塾の学習サイクルを大切にして学習に取り組みましょう。
うまいことできてるやん
効率的なカリキュラムで学べることも、塾に通うメリットです
プラスアルファで、さきほど紹介したような市販の問題集を使う場合にも、塾のカリキュラムを参考にして、ご家庭でスケジュールを組むといいでしょう。
たとえば…
1巡目
2巡目:翌週
3巡目:公開テストの前
4巡目:春休み・夏休み・冬休み
こんな感じですね。
お子様だけでは、復習のサイクルを管理できません。
学習のスケジュール作りに関しては、お母様・お父様がサポートしてあげた方がいいでしょう。
ご家庭でなかなかうまく学習のスケジューリングができない場合には、個別指導や家庭教師などを利用するのも1つの方法です。
中学受験をするご家庭の多くが、家庭教師を併用していますね。
総合問題でアウトプット
最後の仕上げは、総合問題でアウトプットできるようになることです。
主に、6年生の夏休み以降に取り組むことになるでしょう。
入試問題では、「鎌倉時代の問題やで」とは教えてくれません。
「後鳥羽上皇」「北条時宗」「親鸞」といったキーワードから、「お、鎌倉時代の問題やな」と気づかなければなりません。
そして、正確な知識を記憶の中からを呼び覚まさなければなりません。
あやふやな知識やったら、総合問題では太刀打ちできへんのか…
そのためにも、単元ごとに区切られたテキストではなく、単元がランダムに出題される実践的な問題集にチャレンジする必要があります。
総合問題のアウトプットにおすすめ問題集は…
- 近畿の中学入試
- 受験校の過去問集
などでしょう。
総合問題を解いてみることによって、自分の弱点があぶりだされます。
知識があやふやだったことに、気づけるかもしれません。
解けたor解けなかったで一喜一憂せず、弱点を克服して、入試本番に知識をアウトプットできるように覚え直しておきましょう。
※過去問トレーニングの方法について、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
まとめ:【中学受験】社会のおすすめ問題集・参考書11選
社会の学習におすすめ問題集・参考書は…
- 中学受験塾の教材
- 塾が教える社会シリーズ
- 基礎ドリ社会[歴史]
- 年表トレーニング帳 歴史 (サピックスメソッド)
- 白地図トレーニング帳 中学入試小4~6年生対象(サピックスメソッド)
- 日能研 社会メモリーチェック
- サピックスメソッド社会コアプラス
- 100%丸暗記 歴史年代 マンガとゴロで覚える!
- 近畿の中学入試
- 自由自在
- 学校の教科書・資料集
です。
塾のテキストだけでなく、市販の問題集や参考書、学校の教科書・資料集なども効率的に活用して、ぜひ社会を味方につけてくださいね!
社会が苦手、あるいは、塾に通っているけど学習がうまくいっていない場合には、家庭教師を活用して克服するのもおすすめです。
実際に私も家庭教師として毎年、受験生の社会を担当しています