こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
うちの子、数学が苦手…
どうやって定期テスト対策をすればいいの?
そのようにお悩みのお母様・お父様も多いのではないでしょうか?
今回の記事では…
- 数学の定期テスト対策の心構え
- 数学の定期テスト対策の勉強方法
- おすすめのテスト対策スケジュール
がわかります。
数学って、センスが必要って思っていませんか?
きちんと知識を身につけて、正しくトレーニングすれば、定期テストで得点できます!
元塾講師・プロ家庭教師として、のべ1000人以上を担当してきたノウハウをお伝えします
数学の定期テスト対策 3つの心構え
数学の定期テスト対策の方法をお伝えする前に、定期テスト対策の「心構え」をまとめておきたいと思います。
なぜなら、定期テスト対策の「考え方」は、勉強方法、そして、点数が大きく変わる鍵になるからです。
数学の定期テスト対策の心構えは…
- 数学が苦手でも定期テストなら点数が取れる
- 自力で解けるトレーニングをする
- 定期テスト対策が高校入試につながる
の3つです。
1つずつ掘り下げて見ていきましょう。
※高校受験合格へのロードマップは、こちらの記事をご覧ください↓
数学が苦手でも定期テストなら点数が取れる
数学は暗記教科じゃないから、対策してもムリ…
数学に苦手意識が強い中学生は、そのようにあきらめがちです。
でも、数学が苦手でも定期テストで得点することは可能です。
なぜなら、実力テストや入試と違って、定期テストは出題範囲が決まっているからです。
出題される内容が決まっているのなら、やり方を工夫すれば、解ける問題は増えるはずです。
自力で解けるトレーニングをする
さきほど「やり方を工夫すれば」と書きましたが、まちがった方法で勉強していると、いくら時間をかけても結果は出にくいでしょう。
数学の勉強のポイントは…
自力で解けるトレーニングをする
ことです。
具体的な勉強方法はあとで説明しますが、「この問題がテストに出たときに解ける?」ということを自問しながら勉強する必要があります。
というのも、テスト中は誰の力も借りられないからです。
テスト本番は、先生やお母様・お父様にも教えてもらわず、解答や解説ページも見ることができない。
テスト対策の段階から、そんな本番を想定してトレーニングを積まなければなりません。
定期テストで高得点を取っている子は、点数を取るコツを知っています。
定期テスト対策全体の心構えについて、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
定期テスト対策は高校入試につながる
また、定期テストが高校入試につながっていることも知っておきましょう。
これには2つの意味があります。
それは…
- 定期テストの成績が内申に直結する
- 定期テスト対策で学んだ内容が入試でも出題される
ということです。
公立高校の入試では、中学校での内申(調査書)も評価されます。
その内申点は、主に定期テストの点数をもとにした通知表で計算されます。
ということは、定期テストの点数が、高校入試に直結するということです。
また、定期テスト対策として勉強した内容が、そのまま高校入試の問題として出題されることがあり得ます。
定期テスト対策をきちんとしていれば、高校入試でも解ける問題が増える可能性がある。
逆に言えば、範囲が決まっている定期テストでさえ点数が取れないなら、範囲が決まっていない高校入試では戦えない、ということです。
定期テスト対策にきちんと取り組むことが、高校合格に直結することを知っておきましょう。
内申点の大切さや、内申点の上げ方について、くわしくはこちらの記事もどうぞ↓
数学の定期テスト対策 5ステップ
それでは、具体的な数学の定期テスト対策の方法を紹介していきますね。
数学の定期テストに向けた勉強方法は…
- 【基本問題】解き進める
- 【基本問題】まちがい直し
- 【発展問題】解き進める
- 【発展問題】まちがい直し
- 【実力問題】対策しない
の5ステップです。
1つ1つくわしく見ていきましょう!
【基本問題】解き進める
まず、テスト対策を始めるときに…
- どの教材の
- どの問題に
- どのように
取り組むかが大切になってきます。
机の前にすわって、「さあ、何しよう」では、効率よく勉強できるわけがありません。
ですので、さきほど紹介した3つのポイント「どの教材のどの問題にどのように」取り組むのかを、先に決めておきましょう。
基本的には、学校で配られている問題集で対策を始めましょう。
定期テストを作るのは、学校の先生です。
まずは学校の教材を優先させましょう。
もし、学校の教材だけでは物足りない場合には、塾が配る教科書準拠の対策ワークや、市販の教材で「おかわり」するといいですね。
その際、前から順番に問題を解いていく必要はありません。
まずは、各単元の「基本問題」を先に解いていくようにしましょう。
「発展問題」はいったん後回しにしても構いません。
まずは「基本問題」が、自力で解けるか解けないかを知ることが大切です。
基本問題の解き進め方は…
- 解答・解説ページを見ずに解く
- 丸つけして、まちがった問題にチェックを付けておく
- 解説ページを読んで正しい解き方を理解する
という流れです。
丸つけするときには、1ページずつくらいが一般的です。
数学が苦手な中学生の場合には、解説を読んでも、やっぱりわからないこともあるでしょう。
その場合には、プロの力を借りるのがおすすめです。
- 学校の先生
- 塾の講師
- 家庭教師
などを活用して、まずは「わかる」ことから始めましょう。
人から教わるのが、近道ですね。
集団塾か個別指導塾か、迷っているかたは、こちらの記事をご覧ください↓
【基本問題】まちがい直し
基本問題を解き終わったら、丸つけします。
このときに、「丸つけして終わり!」にしてしまわないようにしましょう。
まちがった問題=伸びしろ
です。
テスト本番に正解できるように、「まちがい直し」をやっていきましょう。
まちがい直しのやり方は、問題集の解き進め方と同じです。
- 解答・解説を見ずに、自力で解く
- 丸つけする
- まちがった問題は解説を見て、正しい解き方を理解する
- 自力で解けるまでトレーニングする
という流れで、「自力で解ける」ように準備しておきましょう。
さきほどお伝えした通り、テスト中は、誰の力も借りることはできません。
やってはいけない勉強法「だけ勉」
ここで、やってはいけない勉強方法を紹介しておきます。
それは…
- 教科書を読むだけ
- 蛍光マーカーで線を引くだけ
- 答えを写すだけ
- 提出するだけ
という「形だけ」の勉強法です。
このような形だけの勉強を、私は「だけ勉」と名付けています。
「だけ勉」はやらないよりはマシかもしれませんが、「だけ勉」を繰り返していても、力は付かないですし、点数も上がりません。
「だけ勉」をしている場合には、すぐにやめましょう。
形だけの勉強は、頭を働かしてないからな
ですので、さきほど紹介した通り、答えや解説を見ずに、自力で解くためのトレーニングをすることが大切です。
【発展問題】解き進める
「基本問題」が身に付いたら、次は「発展問題」に進んでいきましょう。
問題集によっては「応用問題」や「チャレンジ問題」などと、呼び名が違うかもしれません。
とりあえず難しい問題に突入していきます。
「発展問題」に取り組み方は、問題集の使い方は「基本問題」のときと同じです。
つまり…
- 解答・解説ページを見ずに解く
- 丸つけして、まちがった問題にチェックを付けておく
- 解説ページを読んで正しい解き方を理解する
という流れでOKです。
ただ、基本問題と違って、数学が苦手な子にとっては、手も足も出ない発展問題が出てくることがあります。
その場合には、発展問題に勉強時間をかけ過ぎるよりも、基本問題に力をそそいだ方が点数につながりやすいでしょう。
解けなくても問題なさそうな難問は、解けなくてもいいと割り切っておくのも1つの手です。
難しすぎる問題は、みんながまちがいます。
ですので、まちがっても大きな影響はありません。
逆に、かんたんな基本問題で失点する方が、痛いもんな
ただ、実際には「解けなければいけない問題」と「解けなくてもいい問題」を見極めるのは難しいでしょう。
その場合には、数学の専門家に見極めてもらうといいでしょう。
- 学校の先生
- 塾の講師
- 家庭教師
などに、どの問題まで解けておくべきか、相談しておくと勉強しやすくなります。
【発展問題】まちがい直し
次に、「基本問題」と同様に、「発展問題」もまちがい直しをしていきましょう。
これまた、やり方は基本問題のときと同じです。
- 解答・解説を見ずに、自力で解く
- 丸つけする
- まちがった問題は解説を見て、正しい解き方を理解する
- 自力で解けるまでトレーニングする
の流れで、大丈夫です。
練習の段階で、自力で解けるように仕上げておきます。
すると、テスト本番でも自力で解ける可能性は高いでしょう。
ただ、何度もまちがい直しをしていると、だんだんと答えを覚えてしまいますよね…
答えを丸暗記することは、効果がありません。
数字を変えられてしまったら、解けなくなってしまいます。
答えを覚えるだけっていう「だけ勉」になったら、あかんもんな
ですので、「答えを覚える」のではなく、「解き方を理解する」ことが大切です。
本当に理解できているかは、類題(似た問題)を解くことではっきりします。
学校の先生・塾の講師・家庭教師などに、似た問題を出してもらいましょう。
類題が解けていたら、解くプロセスをある程度は理解できていると判断してもいいでしょう。
【実力問題】対策しない
学校の先生によっては、定期テストなのに、実力問題を出題する先生もいます。
ただ、実力問題は「対策しない」と、前もって決めておきましょう。
何が出題されるかわからない実力問題に備えるよりも、他の教科や他の単元の対策をした方が効率的です。
定期テスト対策では、出題される範囲がわかっている内容を、まずはしっかり身につけましょう!
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おすすめの数学の定期テスト対策スケジュール
次に、定期テスト対策のスケジュールも考えてみましょう。
基本的には、2週間前くらいからテスト対策を始めることをおすすめしています。
学校でテスト範囲が発表されるのは、だいたいテスト1週間前です。
ただ、テスト範囲表が出てから対策を始めていては、間に合わないことがほとんどです。
ですので…
- 【2週間前】基本問題からスタート
- 【1週間前】発展問題に取り組む
- 【前日・当日】まちがいやすいポイントをチェック
というように、余裕を持って、テスト対策に取り組むことが大切です。
もう少し掘り下げて、流れを見ておきましょう。
【2週間前】基本問題からスタート
まだテスト範囲は発表されていませんが、確実に出題されそうな範囲から手を付けていきましょう。
前回のテスト範囲の次あたりからが怪しいですよね。
まずは、問題集の基本問題を解けるようにしておきましょう。
数学が得意なら中学生なら、そんなに時間はかからないでしょう。
すぐに発展問題に取りかかれるはずです。
数学が苦手な中学生の場合には、まちがってもいいのでどんどん進めましょう。
今の段階で「解ける問題」と「解けない問題」を見極めておくのは大切です。
わからなかった問題は、解説を読んで理解して、まちがい直しに進みましょう。
解説を読んでもわからない場合には、おとなの力を借りるといいでしょう。
- 学校の先生
- 塾の講師
- 家庭教師
などに、できるだけ早めに質問して、疑問を解消しておくようにします。
【1週間前】発展問題に取り組む
1週間前には、「発展問題」も解けるように仕上げていきましょう。
ただ、さきほどお伝えした通り、数学が苦手な中学生の場合には、難しすぎる問題はパスしてもいいでしょう。
まずは、「基本問題」を解けるようにしておくのが大切でしたね。
不安な場合には、塾の教材や市販の問題集で「おかわり」して、類題を解けるようにしておくと良いでしょう。
ただし、時間が限られています。
数学だけに時間をかけ過ぎず、他の教科とのバランスを見極めることも必要ですね。
テスト対策の「時間切れ」に注意を!
1週間前になると、正式にテスト範囲が発表されます。
予想していた範囲よりもずれたり、急に増えたりすることもあるでしょう。
そんな想定外の場合でも、早めに対策を始めていれば、対処しやすくなります。
勉強計画表の作り方について、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
【前日・当日】まちがいやすいポイントをチェック
定期テスト前日や当日は、まちがいやすい問題をもう一度やり込んでおくといいでしょう。
あとは、練習でやってきたことを、冷静に披露するだけです。
くれぐれも前日・当日に、問題集の答えを丸写しにするだけという「だけ勉」におちいらないようにしてくださいね。
※他教科の定期テスト対策の方法についてのリンクはこちら↓
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<国語>
まとめ:数学の定期テスト対策方法
定期テストの数学は、数学が苦手でも得点できるチャンスはあります。
「自力で解ける」ことを目指して、トレーニングしましょう。
数学が苦手な場合には、「発展問題」の一部には目をつむってもいいでしょう。
その子のとって難しすぎる問題に時間を割くよりも、得点すべき問題で確実に得点する方が大切です。
その見極めが難しい場合は、数学のプロの力を借りるといいでしょう。
- 学校の先生
- 塾の講師
- 家庭教師
に、取り組むべき問題をしぼりこんでもらいましょう。
早め早めにテスト対策を始め、余裕を持って定期テスト本番に臨んでくださいね!
あまりにも数学が苦手な場合には、個別指導や家庭教師を利用して、苦手を1つ1つ克服するといいでしょう。