こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
うちの子、説明文の読解が苦手…
どうやって勉強すればいいの?
そのようにお悩みのお母様・お父様の参考になる記事を用意しました。
今回の記事では…
- 説明文の読解テクニック
がわかります。
説明文は必ずと言っていいほど、入試に出題されます。
論理的に書かれている説明文だからこそ、論理的に読んで解くことが大切です。
元塾講師・プロ家庭教師として、のべ1000人以上を担当してきたノウハウをお伝えします!
説明文ってどんな文章?
まず「説明文」とは、どんな文章なのかを確認しておきましょう。
説明文とは…
ある事柄について、筋道を立てて、読者に伝えようとしている文章
です。
例えば…
- 人間の脳の進化について
- 環境破壊について
- メディアのあり方について
- AI(人工知能)について
など、筆者には読者に伝えたいテーマ・主張があり、そのテーマや主張を伝えるために、具体例を述べたり、根拠となる事実を述べたりします。
説明文は他にも、「説明的文章」、「論理的文章」、「論説文」などと呼ばれることもあります。
説明文には筆者の主張が書かれている
では、説明文はどうやって読めば、理解しやすくなるのでしょうか?
説明文を読むときのテクニックについて理解を深めていきましょう。
さきほど「筆者には読者に伝えたいテーマ・主張があり、そのテーマや主張を伝えるために、具体例を述べたり、根拠となる事実を述べたりする」と書きました。
そう、説明文を読むときには…
筆者の主張
をつかみながら読むことを心がけましょう!
筆者の主張を見抜くポイントは?
では、「筆者の主張」は、どうやって見抜けばいいのでしょうか?
そのためには、まずははっきりと筆者が意見を述べている文に注目しましょう。
たとえば…
- (私は)~と考える
- (私は)~と思う
- (私は)~と感じる
このように書かれていれば、「あ、筆者はそう考えているんだな」と筆者の主張をつかみやすくなります。
これやったら、わかりやすいわ
また、はっきりとは書かれていなくても、読者に問いかける形や強い口調で主張を述べている場合もあります。
たとえば…
- ~ではないか
- ~に違いない
- ~のはずだ
などですね。
また、明らかに強調している場合も、筆者の主張が隠れている場合が多いものです。
例えば…
- ~は重要である
- ~は必要である
- ~は大切である
このように、重要・必要・大切などの強調する言葉が出てきたら、注意して読まなければなりません。
わざわざ筆者が「重要・必要・大切」と教えてくれているのですから。
筆者の主張(っぽいところ)に線を引いておく
さきほどご紹介したような筆者の主張らしきフレーズが出てきたら、丸をつけたり、線を引いたりして印をつけておきましょう。
文章を読み終わった後に、文章がまっさらでキレイなお子様がいます。
どこが重要な箇所なのかが見抜けていないと言えます。
まずは間違っても構いませんので、「あ、ここ重要かも」と感じた文やフレーズには印をつけることをオススメします。
何度も印をつけているうちに、だんだんと筆者の言いたいことがつかめてくるでしょう。
線を引いたり、印を付けたりすることは、必ずしも必要ではありませんが、説明文が苦手なら試してみる価値はあります
また、「筆者の主張」は、設問でも狙われやすい部分でもあります。
ですので、印をつけたり、線を引いたりしておくと、設問を解く際に答えやヒントを見つけやすくなります。
線を引いたり、印をつけたりするポイントは、なかなか見抜きにくいでしょう。
だんだんと体になじませていく必要があります。
そういう意味では、スポーツみたいなもんやな
どこに線を引いたり、印をつけたりすればいいのか、クラス形式の塾の授業では、なかなか身に付かないことがあります。
講師の目も届きにくいですし、講師が気づいたとしても対応が難しいでしょう。
国語はマンツーマン指導に向いている教科です。
塾に通っていて、国語の読解に伸び悩んでいる場合には、国語の指導に精通した家庭教師などを利用するのもおすすめです。
筆者の主張はどこに書いているの?
次に、筆者の主張がどこに書かれていることが多いのかを考えてみましょう。
もし伝えたいことがある場合、皆さんならどうやって主張しますか?
おそらく…
- 先に伝えたいことを述べる
- 最後に伝えたいことを強調する
そのどちらかなのではないでしょうか。
主張の場所1.先に伝えたいこと述べる
例えば、犬を飼いたくて、お母さん・お父さんを説得しなければならないとしましょう。
その場合、まず「私は犬を飼いたい!」と、自分の意見をはっきり述べてしまいます。
その方が、言いたいことや自分の立場がはっきりしますよね。
自分の意見をはっきり述べたあとに、「犬を飼いたい理由や犬を飼うメリット」を並べます。
例えば…
犬を飼えば、泥棒が来たときに番犬になるで。
それに家族が増えたら、にぎやかで楽しいやん。
説得するときには、このように主張だけでなく、理由や根拠を付け加えるものですよね。
説明文の筆者も同様です。
まずは読者に自分の主張をはっきりと伝える。
自分の主張を述べた後に、主張をサポートする理由や具体例を述べているのです。
つまり…
筆者の主張は文章の最初に書かれていることがある
ということですね。
筆者の主張を意識しながら読むことが大切です。
漫然となんとなく読むのはNG!
もちろんすべての文章で、筆者の主張が文章の最初に書かれているとは限りません。
しかし、「文章の初めに、何か大切なことが書かれているかも」と考えながら読むだけで、文章を読むときの集中度が違ってきます。
主張の場所2.最後に伝えたいことを強調する
一方、「私は犬を飼いたい!」といきなり主張してしまうと、お母さんやお父さんに「あかん!」と一蹴されてしまう可能性もあります。
その場合には、遠回しに遠回しにお願いした方がいいかもしれませんね。
例えば…
最近、友達のユウカちゃんが犬を飼い始めたけど、すんごいかわいいねん。
ユウカちゃんお父さん、はじめは反対してたけど、飼い始めたらめっちゃかわいがってんねん。
だから、私も犬を飼いたいなぁ
こんな感じで、最後に言いたいことを伝えるわけです。
何気ない話題からスタートすると、いきなり否定されることはないでしょう。
文章を書いている筆者も同様です。
いきなり独自の奇抜な主張を書いてしまうと、読者が反感を覚えるかもしれません。
一度、反感を持たれてしまうと、その先を読んでもらえないかもしれませんし、納得してもらいにくくなるものです。
そこで、まずは一般論や世間話から書き始めてみる。
そのあと、一般論や世間話にからめる形で、自分の主張を少しずつ出していくわけです。
また、最後にはっきりと意見を述べた方が、読者の記憶にも残りやすいでしょう。
つまり…
筆者の主張は文章の最後に書かれていることがある
ということですね。
「主張」は、文章の最初と最後があやしいぞ
ただし、国語のテストで出題される読解問題は、長い文章から切り取ったものです。
ですので、いつも筆者の主張が文章の最初か最後に書かれているとは限りません。
まれに、文章の中盤に登場することもありますので、ご注意ください。
まとめ:説明文の読み方テクニック その1 筆者の主張をつかむ
筆者の主張をつかむためにも、読みながら、筆者の主張を示す「キーワード」を見つけましょう。
また、筆者の主張がどこに書かれているのかを、見抜くことも大切です。
なぜ説明文では、筆者の主張を見抜かなければならないのかと言うと、文章自体が読みやすくなるだけでなく、筆者の主張は設問で狙われることが多く、答えそのものであったり、答えの根拠になる場合がよくあるからでした。
筆者の主張には、丸をつけたり、線を引いたりして、印をつけておきましょう。
国語の読解は、読み方や解き方を体になじませることが必要です。
国語の勉強は、スポーツの練習に近いと言えます
どこに線を引いたり、印をつけたりすればいいのか、クラス形式の塾の授業では、なかなか身に付かないことがあります。
塾では講師から目が届きにくいですし、講師が気づいたとしてもひとりひとり対応しにくいものです。
国語はマンツーマン指導に向いている教科です。
塾に通っていて、国語の読解に伸び悩んでいる場合には、国語に精通した家庭教師を利用するのもおすすめです。