こんにちは、プロ家庭教師のひかるです。
うちの子、国語の読解が苦手…
家でどんな問題集で練習すればいいかしら?
そのようにお悩みのお母様・お父様も多いのではないでしょうか?
今回の記事では…
- 読解の問題集おすすめ7選
- ご家庭での読解のトレーニング方法
がわかります。
国語は中学受験の主要教科です。
また、読解力を身につけることは、他の教科にも役立ちますね。
元塾講師・プロ家庭教師として、のべ1000人以上を担当してきたノウハウをお伝えします
【中学受験】読解の問題集おすすめ7選
さっそく読解のおすすめ問題集を紹介していきますね。
おすすめの読解トレーニングの問題集は…
- 中学受験塾の読解教材
- 中学入試国語のつまずきを基礎からしっかり[文章読解]
- 中学入試を制する国語の「読みテク」トレーニング 説明文・論説文
- 中学受験新演習 小4上
- ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集〔小学生版〕
- 中学入試 でる順過去問 国語読解 合格への86問
- 近畿の中学入試(標準編)
の7つです。
1つずつ掘り下げて紹介していきますね。
※中学受験の国語の勉強方法について、まとめ記事もどうぞ↓
中学受験塾の読解教材
お子様が中学受験塾に通っているなら、まずは塾の教材を徹底的にやり込むことをオススメしています。
特に大手塾では、その塾のオリジナルテキストを編集しています。
オリジナルテキストには、「これは身につけてほしい!」という塾の先生から知識やテクニックが凝縮されています。
先輩の受験生たちは、そのオリジナルテキストを使って、中学受験に合格しました。
ですので、まずは塾が作り込んだオリジナルテキストを「しゃぶり尽くす」ことが、合格の近道だと言えます。
どのように塾の問題集をやり込めばいいのか、ご家庭での読解トレーニングの方法は、あとで紹介しますね
もし塾の国語の教材を使っているけれど…
- もっと演習量を増やしたい
- 塾のテキストのレベルが子どもに合っていない
そういう場合には、市販の読解問題をやってみてもいいでしょう。
※中学受験合格へのロードマップは、こちらの記事をご覧ください↓
中学入試国語のつまずきを基礎からしっかり[文章読解]
まず、「国語の読解問題が苦手!」というお子様には、『中学入試国語のつまずきを基礎からしっかり[文章読解]』がおすすめです。
長い文章は読みたくない…
問題数が多いとムリ…
というように、国語に苦手意識を持っている小学生も多いですよね。
この問題集は…
- 文章が短め
- 問題が少なめ
ですので、タイトル通り、基礎からトレーニングしたいご家庭にぴったりです。
問題集の内容は…
- 物語文のつまずき
- 説明文のつまずき
- 随筆文のつまずき
- 詩・短歌・俳句のつまずき
というように、「つまずき」のポイントごとに、章がまとめられているのが特徴です。
その中で…
- 人物の気持ち
- 場面の変化
- 指示語・接続語
- 筆者の主張
といった、いわゆる読解テクニックを学ぶ構成になっています。
塾の教材が難しすぎたり、ご家庭で基礎からトレーニングしたい場合には、この1冊から始めるといいでしょう。
中学入試を制する国語の「読みテク」トレーニング 説明文・論説文
次に紹介するのは、かなり本格的な問題集「読みテク」トレーニングのシリーズです。
読解が苦手な小学生は、どこが重要な文なのかが見えていません。
要な文がわからなければ、筆者の言いたいこともつかめませんよね。
「読みテク」の説明文・論説文編では、「キーワード」から文章を理解するトレーニングができます。
しかもただ単に、キーワードを探すだけでなく、「要約」のトレーニングができます。
文章の内容を短くまとめる(要約する)には、書かれている内容をきちんと理解していなければなりません。
文章を要約するのは、おとなでも骨が折れるで…
短い文章から、だんだんと長い文章へとステップアップできるように作られています。
じっくりとトレーニングしたいご家庭にピッタリです。
また、「読みテク」トレーニングには、「説明文・論説文」の他に、「物語文」と「随筆文」があります。
お子様の苦手分野に合わせて、トレーニングすることができます。
国語が好き・得意というお子様にも、やりごたえがある問題集です
中学受験新演習 小4上
次に紹介するのは、市販の教材ではありません。
塾だけに卸している、いわゆる「塾専用教材」です。
いろいろな「塾専用教材」がありますが、その中でもおすすめなのが『中学受験新演習』です。
国語が苦手な小学生に特にぴったりなのが、小4の上・下巻です。
短い文章から長い文章まで収録されています。
また、きちんと根拠を見つけると答えられる良問がそろっています。
けっこう分厚いので、解きごたえもありますよ。
私は、国語が苦手な5年生や6年生にも、新演習小4を使ってトレーニングすることがあります
ただ、塾専用教材なので、本屋さんには売られていません。
メルカリやヤフオクなどで出品されていれば、ゲットできるかもしれません。
「塾で使っている問題集の方が安心」というご家庭におすすめです。
ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集〔小学生版〕
「もう、難しい読解問題集なんてやらなくていい!」という本のオビが気になりますよね。
この問題集は、「論理的思考力」を高めることを目的に作られています。
論理的思考とは…
ものごとを順序だてて考えること
ですね。
一般的な読解問題集では、「文章を読む・解く・答え合わせ」が定番です。
でも、この問題集ではドリルを解き進める中で…
- 因果関係
- 抽象と具象
- 対比
といった、読解に必要な重要概念を身につけていけます。
「塾の読解テキストとは少し違った角度からトレーニングしたい」と考えるご家庭におすすめです。
また、著者の福嶋さんが書いた語彙力(ボキャブラリー)の問題集『ふくしま式「本当の語彙力」が身につく問題集』は、こちらの記事でも紹介しています↓
中学入試 でる順過去問 国語読解 合格への86問
次に紹介するのは、「でる順」シリーズの「国語読解」です。
「でる順」シリーズはその名の通り、中学入試によく出る問題を収録しています。
こちらの記事では、「でる順 漢字」をご紹介しています↓
単に練習問題に取り組むだけでなく、実際の入試問題に触れられます。
「入試問題を使って、緊張感を持って読解トレーニングしたい」というご家庭におすすめです。
近畿の中学入試(標準編)
さきほどの「でる順」シリーズと同じように、実際の過去問に触れられる問題集としてオススメなのが「近畿の中学入試」シリーズです。
各教科とも直近の2年分の入試問題が収録されています。
「標準編」では、関西圏の中堅中学校の入試問題が掲載されています。
算数・理科・社会は、小学5年生ではまだ習っていない単元が多く、入試問題に取り組むことができません。
でも、国語という教科は、6年生でなくても、入試問題にチャレンジすることができます。
(まだ習っていない漢字が出題されますが)
ある程度の力がある5年生には、「近畿の中学入試(標準編)」で入試問題に挑戦してもらっています
- 漢字
- 語句・文法
- 論説的文章
- 文学的文章
というように分かれているので、トレーニングしたいジャンルを選ぶこともできます。
近畿地方以外の受験生には、ぜんぜん知られてない問題集やけどな
難関校の入試問題を収録した「発展編」もあります↓
ご家庭での読解のトレーニング方法は?
ここまでおすすめの読解問題集を紹介してきましたが、今度はご家庭での読解のトレーニング方法を見ていきましょう。
お母様・お父様から見れば…
文章中に答えが書いているのに、なんでわからないの?
国語はどうやって教えたらいいのかわからない…
ということも多いですよね。
世の中には、たくさんの読解問題集が出回っていますが、どのように使えばいいのでしょうか?
ご家庭での読解のトレーニングで、ぜひ大切にしてほしいのは「精読」です。
精読は、文章の内容を正確に理解する読み方です。
精読の具体的な方法は…
- 音読で本当に読めているかチェックする
- なぜその答えになるのか根拠を答えさせる
の2点から始めるのがおすすめです。
もう少しくわしく見ていきましょう。
音読で本当に読めているかチェックする
算数であれば計算テスト、暗記事項であれば暗記テストをすることで、お子様がどこまで理解できているのか、どこでつまずいているのかがチェック可能です。
でも、国語って子どもに文章を読ませていても…
- どの言葉を知らないのか
- どこまで理解できているのか
- そもそも読んでいるのか
わかりにくいですよね…
つまり、国語には「子どもがどこまで理解できているのかが外からは見えない」という難しさがあります。
もし、お子様が「読む」段階でつまずいていそうなら、「音読」から始めてみましょう。
音読することで、子どもにとって知らない言葉や苦手な言葉があぶりだされます。
ポイントは、「おとなが聞いてあげること」です。
子どもたちは、誰かが聞いてくれているからこそ、きちんと読もうとしてくれます。
今さら音読?
と感じるかもしれませんが、語学では定番の勉強方法です
もちろん、ある程度の語彙力(ボキャブラリー)があり、文章の理解力がある場合には、音読をしなくても大丈夫でしょう。
ただ、国語が得意なお子様であっても、古めの文学的文章や難しめの論理的文章などは、声に出して読んでみると、理解が深まりますよ。
クラス形式の塾の授業では、音読させて、すべての言葉の意味を教えてくれるわけではありません。
塾では、文章全体の構成や、筆者の主張を解説することが中心になります。
(もちろん文章構成や主張を見抜くトレーニングも大切です)
ですので、ご自宅では、塾とは違ったサポート、つまり「精読」をするのがおすすめです。
音読の効果と方法について、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
なぜその答えになるのか根拠を答えさせる
次に「解く」トレーニングで大切なのが、「なぜその答えになるのか」を子どもに言わせてあげることです。
国語が苦手なお子様に、「なんでその答えにしたの?」とたずねると…
なんとなく…
カン
と答える子がけっこう多いです。
設問の答え・ヒントは、必ず文章の本文に隠れています。
つまり、本文中から答えやヒントという「宝探し」がきちんとできれば、正答率は必ず上がります。
これは、抜き出し(書き抜き)問題、記号選択問題、記述問題でも同じです。
塾でも「答えの根拠」に注目して、授業をします。
ただ、塾では、先生が「答えの根拠」を解説してしまうことがほとんど…
お子様自身が「答えの根拠」を、説明できることが大切です。
私が指導するときには、「答えの根拠」を追及します。
しつこいですよ(笑)
どうしてその答えになるのかという「答えの根拠」を、お母様・お父様がたずねてあげてくださいね。
読解のまちがい直しの方法について、くわしくはこちらの記事をご覧ください↓
音読ができたら次は「速読」
音読を通して、ある程度きちんと読めていることがわかったら、次は読む速度を上げていきましょう。
どんな入試でも、「時間との勝負」になります。
特に国語は、長い文章を読みこなし、的確に設問にも答えなければなりません。
時間切れになること、よくあるやん
速く読むための基本的なトレーニングは、時間を計って演習をすること。
例えば、テキストの見開きの読解問題であれば「16分」と決めておきます。
「タイムプレッシャー」という負荷をかけることで、読み方・解き方を変えざるをえませんね。
のんびり背もたれに体重を預けながら読んでいた子も、えんぴつを持ちながら前のめりになる必要があります。
制限時間を設けても、マイペースが子はいますが…
もちろんタイムプレッシャーがかかったからといって、読み方が雑になってしまってはいけませんね。
また、入試まで時間の余裕がある場合には、本格的に速く文章を読むトレーニングをしてもいいでしょう。
いわゆる「速読」トレーニングです。
たとえば、中学受験専門 速読解力講座では、読んだ文字を速く処理し、速く解くためのトレーニングが用意されています。
中学受験専門 速読解力講座
- 速読力トレーニング
- 読解力トレーニング
- 脳力トレーニング
- 教科トレーニング
教室に通うわけではなく、オンラインで自宅で速読トレーニングできます。
「速読解力講座」の特集記事はこちら↓
速く読めるようになれば、解くことや考えることに時間を使うことができます。
- 選択肢の見極め
- 抜き出す言葉を文章中から探し出す
- 記述答案を整える
このように読む速度を上げることで、答案を作る精度も上がるでしょう。
入試まで時間の余裕がある場合には、速く読み解くトレーニングをするものおすすめです。
首都圏向けの講座です。
全国向けにしてほしい講座ですよね
まとめ:【中学受験】読解の問題集おすすめ7選
今回の記事では、おすすめの読解問題集を紹介しました。
- 中学受験塾の読解教材
- 中学入試国語のつまずきを基礎からしっかり[文章読解]
- 中学入試を制する国語の「読みテク」トレーニング 説明文・論説文
- 中学受験新演習 小4上
- ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集〔小学生版〕
- 中学入試 でる順過去問 国語読解 合格への86問
- 近畿の中学入試(標準編)
の7つでした。
また、読解トレーニングの方法もご紹介しました。
読解力は、国語だけでなく、すべての教科の土台になります。
読解力を身につけて、中学受験に挑んでくださいね!
ぜひお子様にぴったりの問題集を見つけてあげてくださいね